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先生と呼ばれる人ほど低価値観 [2017年04月30日(Sun)]
 先生と呼ばれる代議士や大臣の不祥事が続発している。医師を目指している名門大学の医学生のレイプ事件が多発している。しかも、千葉大医学部では学生たちだけでなく30歳の研修医もこの卑劣な犯行に加わっていたというショッキングなニュースが報道されている。新潟県では原発避難者の子どもに、担任がいじめを庇うどころか一緒になってその子を「菌」呼ばわりしたという、教師としてあるまじき情けない行為の報道もされている。本来ならば、先生として尊敬されるべき存在なのに、か弱き女性や子どもを心身共に傷つける行為をするなんて考えられない。一人の男性として情けないし、人間としても許される行為でない。こんなにも低レベルの人格を持った教養高き人物が、日本にこんなに存在するなんて信じられない。

 先生というのは本来、人々が一目も二目を置く、尊敬されるべき存在である。医師、教師、議員、弁護士、芸術家、文芸家など、高学歴で教養の高い人が先生と呼ばれる。当然、高い人格も要求されるし、地域の名士として各界で活躍している。少なくなくても、明治から昭和の初期くらいまでは、このような先生が不祥事を起こすようなことは極めて稀であった。人々から信頼される高邁な人格と高い価値観を持っていた。当然、職業としての社会貢献だけでなく、地域社会でも大きな貢献をしていて、人々が憧れるような存在だった。ところが昭和の戦前戦後から昭和後期と平成になると、先生と呼ばれる人たちは以前とは違った低い価値観に支配されるようになり、尊敬されるような先生が極めて少なくなったのである。

 しかも、先生と呼ばれるような人のほうが低学歴で教養のない人よりも、低レベルの思想哲学を持つようになったのである。そもそも思想哲学というものを持ちえない先生が多いような気がする。その証拠に、人生の正しい目的を持ちえない先生が増えている。または、正しい理念や使命感を持ちえない先生が急増している。真理(法理)に基づいた思想哲学を持てない人は、正しい人生の目的を持ちえない。明治初期に日本にやってきた欧米人は、当時の日本人の高い価値観に驚き、人間として信頼して尊敬した。ところが、現代の日本の政治家・高級官僚・経済人は、欧米人から尊敬されないばかりか軽蔑さえされている。形而上学的観点を持てず、自分の損得や自国の利益しか考えない日本人を心の中で馬鹿にしていると言われている。

 何故、日本人はこんなにも価値観が低レベルになり、正しい思想哲学を持てなくなったのであろうか。それも、先生と呼ばれる高学歴で教養の高い人ほどその傾向が強いというのは不思議である。それは、教育の貧困が招いたと言える。確かに、日本人の学力は世界でも有数のレベルにある。しかし、先生と称される人の思想哲学は貧弱であり、ましてや形而上学的な考え方を持った人物は皆無に近い。明治維新以降の近代教育によって、形而上学を完全に排除して、客観的合理性に基づいた科学万能主義を取り入れたからである。おかげで自分さえ良ければいい、自分の利益と幸福だけを追い求める、非常に低劣な価値観に支配されたのである。高等教育を多く受けた人ほど、低レベルの価値観を持つのは、ある意味当然なのかもしれない。

 勿論、先生と呼ばれる人でも立派な価値観を持ち、人々の幸福と豊かさに貢献している人も少なくない。そういう人は、親から正しい思想哲学をしっかりと教え導かれた人である。近代教育に毒されなかった人もいるのだ。そういう人が、ノーベル賞などを受賞する、大きな社会貢献をする科学者であり、教育者である。アインシュタインが、科学を志すものは形而上学の視点に立って研究すべきだと唱えていた。まさしく、先生と呼ばれる人は形而上学的な認識を持つ必要がある。欧米の人文科学や自然科学の研究界で行き詰った時に、京都学派と呼ばれる西田幾多郎先生が説いた仏教哲学を学ぶことにより、救われたという歴史がある。科学の研究発展とその社会利用には、形而上学的な視点が欠かせないのである。

 古くは新渡戸稲造が、「武士道」を著して、世界に衝撃を与えた。あの武士道の中で注目されるべきものが、『惻隠の情』である。弱くて小さき者、敗者の心に共感し、けっして勝者のおごりを持ってはならないと説いた。か弱きもの小さきものに対する、限りない敬愛と慈悲の心こそが、社会的強者や勝利者に必要なものだと説いている。今回の医師と医学生によるレイプ事件や大臣の舌禍事件は、彼らにこの惻隠の情を教え導く本当の師がいたとしたら、起きなかったであろう。先生と呼ばれる者なら、まずは新渡戸稲造の『武士道』を読んで、惻隠の情を身に付けてほしいものである。日本の学校教育に、このような武士道の心や形而上学を復活させてはどうだろうか。人間として恥ずべきこんな行為を、二度と起こさせないためにも。
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コメント
 先生と呼ばれる人は、教養・学歴が高いケースが多いです。近代教育を長く受ければ受けるほど、それも優秀な学歴を持てば持つほど、客観的合理性の考え方が身に沁みついてきます。この客観的合理性というのは、科学的な考察をするうえでは必要なのですが、その副作用として、身勝手で自己中心的で他人の痛みに鈍感な人間を作り出します。今の代議士、例えば今村元復興大臣のように、他人を傷つける発言をするような人間を作り出します。彼は東大卒業のエリート旧国鉄マンでした。学校の優秀な先生ほど、いじめ問題を解決できませんし、見逃します。優秀な学業を修めた医師ほど、患者の心に寄り添えません。日本のキャリア官僚は、貧困を本心から解決しようとはしません。みんな、自分ファーストだからです。実に情けない世の中です。

 近所におかしな人がいらっしゃるというのは大変です。ましてや、いつ犯罪を起こしかねないような方ならなおさらです。私は、そういう危ないような人たちに対して、怖いと思ったことはありません。可哀想だと思ったことはあります。

 こんな実話がありました。あるバスの中で、チンピラが女性の乗客に対して因縁をつけて、暴言を吐いていました。今にも暴力を奮いかねないような状況だったのです。そういう状況なのに、若い男性が沢山いたのですが、みんな見て見ぬふりでした。その時、ある妙齢の女性がやおらそのチンピラに近づいていき、ぎゅっと抱きしめて「怖がらなくてもいいのよ、もう大丈夫だからね」と耳元でささやいたのです。その若いチンピラは思わぬ行動に驚いたのもあったのでしょうが、おとなしくなりました。そして、大粒の涙を流したそうです。

 暴力に対して力や攻撃で抑え込もうとしても逆効果なんですね。暴力を抑え込めるのは、「愛」だけです。暴力を奮う人の心の闇に共感し、その怒りを包み込んであげれたときに、その人の暴力行為はなくなります。自分の心の中に存在する暴力の心が、暴力を奮う人の心の中にある暴力的な心と同じものを持っているからこそ、恐怖感が生まれるのです。愛で満たされている人だけが、暴力の心を癒すことができます。
Posted by:Natural  at 2017年05月10日(Wed) 21:30
先生と呼ばれている人の犯罪は、昔もあったと思いますが、今ほどその程度が深刻ではなかったと記憶しています。
運動部で顧問の先生が部員に暴力を振るったとか、それは暴力ではなく愛のムチだったとか。また、飲みに行った先で、お説教が喧嘩まがいになったとか云々…町中の噂になったことがありましたね。

今の時代の犯罪は、人格のなさ、価値観の低さがその原因なのでしょうか。

「惻隠の情」心に停めたい言葉だと思います。
弱者を配慮する気持ちがあれば、自ら歯止めをかけて、犯罪は起きなかった可能性が高いと思います。
世間一般で、周りの信頼を得ていると思われている人が、そういった深刻な犯罪を犯すと、誰を信じていいのか分からなくなりますね。

小説家、芸術家の中には、常識からかけ離れた生活をしている人が多くいますが、自死はけっこうあっても、犯罪はあまりなかったかと思います。真実を追い求めた結果、素晴らしい作品として結実させることができるのは、どこかに弱者への配慮、人への優しさがあるからだろうと思います。

今の時代、誰が病んだ心を持っているのか全く分からない、犯罪を犯す直前で誰も止めない、止める人がいないというのもおかしいですね。昔は誰かがストップをかけました。

近所でも同じような現象が起きています。
明らかにおかしいと思ったり、理不尽に追い込まれたことに対して、誰も声をあげない、上げたら最後、より標的にされるからです。黙って目立たないようにするしか方法がないのです。

正義の味方、スーパーお助けマンが出現してくれることを、密かに
期待もしますが…半ばあきらめに似た気持ちになってしまいます。誰もかも、わが身のことが一番で、上手く立ち回ることばかり考えているとしか思えないです、悲しいことですね。
Posted by:Happiers  at 2017年05月09日(Tue) 22:20
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