早くもハスの葉が出始めました [2019年04月22日(Mon)]
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katakago
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野菜と果樹の生育状況 [2019年04月18日(Thu)]
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新元号「令和」の続報(4/1の記事に追加)
[2019年04月10日(Wed)]
新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の梅花歌の序からと発表され、このブログでも取り上げています(次のURL)。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1496
その後ネット上などで、6世紀に梁の昭明太子によって編纂された文芸集『文選』巻十五の「歸田賦」が話題になっています。そこで、改めて手元にあるいくつかの『万葉集』の注釈書を調べてみました。 新日本古典文学大系『萬葉集』(岩波書店)のこの歌序の語注には、序の冒頭の文、「これは羲之が蘭亭記の開端に、永和九年歳在癸丑、暮春之初会于会稽山陰之蘭亭。脩稧事也(永和九年、歳は癸丑に在り。暮春の初め、会稽山陰の蘭亭に会す。筆者注)。この筆法にならへりとみゆ」(代匠記(初稿本))と指摘されている、とあります。この歌序の構成や語句が「蘭亭記」によることは契沖以来の定説のようです(小島憲之著『上代日本文学と中国文学 中』)。さらに、「初春令月氣淑風和」の個所については、『文選』巻十五の「歸田賦」(作者は後漢の張衡)の「仲春令月時和氣C(仲春令月、時和し氣清らかなり)」が引かれていました。このテーマについては、今後、受講している万葉講座でも取り上げられるものと楽しみにしています。 次の写真は該当部分(「歸田賦」)の写真です(国立国会図書館デジタルアーカイブより)。
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コバノミツバツツジが開花 [2019年04月08日(Mon)]
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ヤマナシが開花 [2019年04月07日(Sun)]
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全国万葉協会のお花見ー琵琶湖岸(海津大崎)の桜クルーズ [2019年04月06日(Sat)]
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桜の花いろいろ [2019年04月04日(Thu)]
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万葉植物関連記事を出版物に(見本刷りが完成) [2019年04月02日(Tue)]
このブログで約8年間にわたって発信してきた万葉植物関連記事を印刷物にして、『猪名川万葉植物園だより』として自費出版すべく取り組んできました。この1年間ほど担当者と何度もやり取りしながら、ようやく出版前の見本刷りが出来上がり今日手元に届きました。 これから最後の校正に取り掛かります。可能ならば昨日の記事も加えられればと思っています。令和元年5月中の刊行を目指したいと思っています。
関連記事は次のURL https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1408
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新元号「令和」の出典は『万葉集』 [2019年04月01日(Mon)]
今日発表された新元号「令和」の出典は『万葉集』とのことで早速関連個所を調べてみました。巻五の「梅花の歌三十二首并せて序」の漢文の序から採られています。
写真は『西本願寺本萬葉集』複製(主婦の友社発行、昭和59年6月1日)より。全20巻そろった鎌倉後期の写本。次に、読み下し文と口語訳を掲載しておきます(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。 梅花の歌三十二首并せて序 天平二年正月十三日に、帥老の宅に萃(あつ)まりて、宴会を申(の)べたり。 時に、初春の令月にして、気淑く風和(やはら)ぐ。梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす。加以(しかのみにあらず)、曙(あさけ)の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きぬがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥は縠(うすもの)に封ぢられて林に迷ふ。庭に新蝶舞ひ、空には故雁帰る。 ここに、天を蓋にし地(つち)を坐(しきゐ)にし、膝を促(ちかづ)け觴(さかづき)を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿(ころものくび)を煙霞の外に開く。淡然に自ら放(ゆる)し、快然に自ら足りぬ。 もし翰苑にあらずは、何を以(もち)てか情を攄(の)べむ。請(ねが)はくは落梅の篇を紀(しる)せ、古と今と夫(そ)れ何か異ならむ。園梅を賦して、聊かに短詠を成すべし。 【口語訳】 梅花の歌三十二首と序 天平二年正月十三日(西暦730年太陽暦の2月8日)、大宰帥旅人卿の邸宅に集まって、宴会を開く。 折しも、初春の正月の佳い月で、気は良く風は穏やかである。梅は鏡の前の白粉(おしろい)のように咲き、蘭は匂い袋のように香っている。そればかりではない、夜明けの峰には雲がさしかかり、松はその雲の羅(ベール)をまとって蓋(きぬがさ)をさしかけたように見え、夕方の山の頂には霧がかかって、鳥はその霧の縠(うすぎぬ)に封じ込められて林の中に迷っている。庭には今年生まれた蝶が舞っており、空には去年の雁が帰って行く。 そこで、天を屋根にし地を席(むしろ)にし、互いに膝を近づけ酒杯をまわす。一堂の内では言うことばも忘れるほど楽しくなごやかであり、外の大気に向っては心をくつろがせる。さっぱりとして各自気楽に振舞い、愉快になって各自満ち足りた思いでいる。 もし文筆によらないでは、どうしてこの心の中を述べ尽くすことができようか。諸君よ落梅の詩歌を所望したいが昔も今も風流を愛することには変わりがないのだ。ここに庭の梅を題として、まずは短歌を作りたまえ。 この後、大宰府や九州各地の官人の歌32首が載っています。宴の主人(あるじ)である大宰帥大伴旅人の歌は、 【歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも (巻五・822) 【口語訳】 わが園に 梅の花が散る (ひさかたの) 天から雪が 流れてくるのだろうか
なお、ウメの写真と梅花の宴については、以前の記事に載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/274
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katakago
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