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「万葉うたがたり会」35周年記念コンサート [2016年02月28日(Sun)]
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 今日の午後、岡本三千代さんの「万葉うたがたり会」活動35周年記念コンサートがあり参加しました。昨年から五島市三井楽町、橿原市、高岡市で開催され、今回はその最後として西宮市の武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)で行われました。会場では、万葉を通じて知り合った方や植物園に来て頂いた方に久しぶりにお会いできました。

 武庫川女子大学甲子園会館(昭和5年に甲子園ホテルとして建てられ、平成21年に国登録の有形文化財に)
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 会場となった1階西ホール
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 コンサートの様子
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 万葉歌に岡本さんが作曲して演奏されました。
今回のコンサートで取り上げられた万葉歌からいくつかを次に挙げておきます。
【歌】 恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき 言尽くしてよ 長くと思はば (C-661 大伴坂上郎女)
【歌】 笹の葉は み山もさやに さやげども 我は妹思ふ 別れ来ぬれば (A-133 柿本朝臣人麻呂)
【歌】 我が背子を 大和へ遣ると さ夜ふけて 暁露に 我が立ち濡れし (A-105 大伯皇女)
【歌】 うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟と我が見む (A-165 大伯皇女)
【歌】 ありつつも 君をば待たむ うちなびく 我が黒髪に 霜の置くまで (A-87 磐姫皇后)
【歌】 父母も 花にもがもや 草枕 旅は行くとも 捧ごて行かむ (S-4325 丈部黒当)
【歌】 磯城島の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ ま幸くありこそ (L-3524 柿本朝臣人麻呂歌集)

 35周年を祝って
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 近くを流れる武庫川(コンサートが始まる前に散策してみました)
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 武庫川の他に、武庫の泊、武庫の渡り、武庫の浦、猪名野などの地名が詠まれた万葉歌があります。武庫川が詠まれた歌を次に挙げておきます。
【歌】 武庫川の 水脈を速みと 赤駒の あがく激ちに 濡れにけるかも (F-1141)
【口語訳】 武庫川の 流れが速いものだから 赤駒があがくしぶきで 衣が濡れてしまった

Posted by katakago at 21:33
オキナグサの蕾 [2016年02月27日(Sat)]
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 日当たりのよい畑で、オキナグサの蕾を見つけました。万葉歌で「ねつこぐさ」と詠まれている植物にあてる説があります。花は来月中旬ごろかと思われます。

 裏山の植物園入り口付近の様子です。白梅・紅梅と共にブータン大輪ミツマタ(写真左)が咲いています。
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Posted by katakago at 15:16
浪華(なにわ)ぶらり散歩 [2016年02月20日(Sat)]
 最近書店の店頭で、広岡浅子関係の本を目にします。両替商関連の話題も含まれているので、立ち読みすることがあります。昨年自費出版した段階では知らなかった資料もあり、あらためて図書館で調べています。先日、大阪市立中央図書館や大阪府立中之島図書館で関連資料の写しを入手できました。浪華持丸長者控(文政八年、1825)・大阪持丸長者鑑(天保十四年、1843)・日本持丸長者集(年代不詳)に、鉄屋庄左衛門の名を見出せました。この時代の新たな知見には今後も注目してゆきたいと思っています。

 大同生命(株)の特別展でもらった「広岡浅子ゆかりマップ」を参考に、中之島や堂島界隈を歩いてみました。

 淀屋屋敷跡の石碑(右)と淀屋の碑(淀屋橋南詰)
淀屋は江戸時代前期の大坂を代表する最大の豪商。中之島は、元和五年(1619)に淀屋常安により開発され、幕府に米市場の設置を願い出て取引所を開設、2代で巨万の富を築くが、5代目の宝永二年(1705)に闕所(けっしょ)所払いとなり全財産を没収された。
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 淀屋の碑上部の絵(当時の米市の様子が刻まれている) 
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 堂島米会所跡(中之島ガーデンブリッジ北詰)
享保十五年(1730)に幕府公認を得て取引を開始(当時世界に類の無い先物取引も行われた、加島屋は市場を監督する「米方年行司」などの重要な役割を担っていた)
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 史跡 適塾(中央区北浜3丁目)
蘭学者で医者の緒方洪庵が天保九年(1838)に開いた蘭学の私塾(適塾の系譜は、現大阪大学医学部に繋がっていると言われている)。
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 2階の塾生大部屋(福沢諭吉も塾頭を務めた)
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 中津藩蔵屋敷跡・福沢諭吉誕生地(福島区福島 玉江橋北詰)
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 先週(2/12)、毎日文化センターでの講座の後、NHK朝ドラ「あさが来た」で話題になった五代友厚の没後130年企画の特別展示を見に行ってきました(期間を延長して先週末まで大阪企業家ミュージアムで開催されていた)。 
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 五代友厚 像(大阪商工会議所 傍)
維新期の商慣習の乱れや商業上の信義道徳が廃れてゆくのに対処するため、明治十一年(1878)に大阪商法会議所(現在の大阪商工会議所)を設立し、信用秩序の回復・維持に尽力した(五代は初代会頭)。
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 五代友厚 製藍所・西朝陽館跡(北区堂島 NTTテレパーク堂島第二ビル前)
国内製藍業の保護と輸出を目的として、明治九年(1876)に「朝陽館」を設立した(但し明治十六年には工場閉鎖)。
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Posted by katakago at 12:12
ひな人形の軸 [2016年02月19日(Fri)]
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 昨年末、長男夫婦に孫娘が生まれ、時々写真や動画を送ってもらっています。お嫁さんの実家でお世話になっており、おかげ様で順調に育っているようです。来月初めのお宮参りに上京するのを楽しみにしています。
 床の間には、ひな人形の軸を掛けました。妻が以前に画いたものです。
Posted by katakago at 16:26
春の兆し [2016年02月14日(Sun)]
 昨日今日と暖かい日が続きました。植物園でも春の訪れが感じられます。ネコヤナギが芽吹き、ミツマタの花が咲き始め、花桃の蕾も膨らんできました。
 ネコヤナギの芽吹き
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 咲き始めたブータン大輪ミツマタ
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 花桃の蕾
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 一か月前に咲き始めた白梅は今が見ごろとなっています。
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【歌】 梅の花 香をかぐはしみ 遠けども 心もしのに 君をしそ思ふ (S-4500 市原王)
【口語訳】 梅の花の 香りが慕わしさに 遠く離れていますが 心は絶えず あなたを思っております。
 中臣清麻呂の宅で宴が催された時の歌で、梅の芳香に寄せて主人清麻呂の人柄を称えている。万葉歌で梅の香りが詠まれた珍しい例。

 昨年末に咲き出したヤブツバキは今も花を咲かせています。
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 先週(2/6)、私の自費出版を祝って万葉講座の受講仲間が食事会を開いてくれました。そのお店の紙製のテーブルマットには、ヤブツバキの画と大伴家持の次の万葉歌が書かれており話題になりました。
【歌】 あしひきの 八つ峰の椿 つらつらに 見とも飽かめや 植ゑてける君 (S-4481)
【口語訳】 (あしひきの) 尾根の椿の つらつらに―つくづくと いくら見ても見飽きません これを植えたあなたという方は
題詞には、三月四日に、兵部大丞大原真人今城の宅にして宴する歌一首とあり、家持が庭園に植えられた椿にことよせて主人の今城を讃美した歌。





Posted by katakago at 16:53
能勢妙見山のお火焚祭り [2016年02月11日(Thu)]
 能勢妙見山にお参りして来ました。日蓮宗のお寺で正式には、無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山といわれ、開基は清和源氏の流れをくむ能勢頼次といわれています。
 午前10時から妙見山本殿で、世界平和と日本の安泰、人類全ての幸福を祈願する「建国祭国祷会」の法要が行われた後に、駐車場の特設祭壇前で「お火焚祭り大法要」が行われました。
 本殿での法要を終えて移動の準備(写真左が本殿) 
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 本殿を出発して、お火焚き祭りが行われる駐車場の特設祭壇前に移動
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 祈願矢(火に投げ入れて除災開運を祈る)
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 法要中に火が入れられる
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 この火にあたれば無病息災の効験があると言われている 
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 古いお札やお守りに感謝の意を込めて読経のなか焚きあげられる 
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 この後、参拝者が一人ひとり願い事と名前を記入した「祈願矢」を投げ入れ祈りました。
Posted by katakago at 16:14
郷土史講演会に来て頂きました [2016年02月05日(Fri)]
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 本日開催の郷土史講演会には、遠方(奈良・京都・大阪)からの方も含め20名以上の方が来て下さいました。
 石碑の銘文や神社の鳥居に刻まれた文字を基に、他の関連資料(木田中村系図や過去帳など)も併せて、どのようなプロセスでルーツを探る取り組みを行ってきたかを中心に話をしましたが、関心を持って聴いて頂けたようです。
 会場には大仙寺木田院碑の表装拓本も展示し、採拓にご協力いただいた大橋さんをはじめ参加者に見ていただけました。また、淀屋研究会の毛利さんからは、大坂夏の陣で灰燼に帰した大仙寺の再建に関連して補足説明を頂けました。
 
 次の写真は今回の調査の出発点となった石碑と鳥居 
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Posted by katakago at 20:18
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