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ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) 悟史
アジサイ (06/16)
師走の植物園で(ハンノキの実) [2014年12月26日(Fri)]
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 冬空にハンノキ(かばのき科)が実を付けていました。実の煎汁に灰汁や鉄などの媒染剤を加えて褐黄色・褐色・紺黒色などの染料とされたようです(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。
 万葉歌では、榛(原文は榛と表記)として14首詠まれています(うち8首が、「衣に摺りつ」、「摺れる衣」などと詠まれている)。ここでは、巻七の譬喩歌(木に寄する)から次の歌を載せておきます。
【歌】 白菅の 真野の榛原 心ゆも 思はぬ我し 衣に摺りつ (F-1354)
【口語訳】 白菅の生い茂る真野の榛の林、その榛を、心底思っているわけでもない私としたことが、衣の摺染めに使ってしまった。
 口語訳は『萬葉集釈注』に拠りましたが、その解説では、「真野の榛原」を男に、「衣に摺る」にその男と契ったことを譬えた歌で、意に染まない男の妻となったことを悔やむ女の嘆きとみられる。」とあります。 


Posted by katakago at 09:53
雅楽のアンサンブル(鳳笙・龍笛・篳篥) [2014年12月25日(Thu)]
 先日(12/21)、音楽サロンTSUBAICHI(岡本三千代さん主宰)で、雅楽のレクチャー&コンサートがあり参加しました(6/15に続き2回目)。
 前回の記事(楽器の説明と演奏)は、次のURLに掲載しています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/848

 今回は、三人の奏者(鳳笙・龍笛・篳篥)から楽器の特徴・奏法などの説明を聴きながら、「越天楽」、「陵王乱序」、「迦陵頻 破、迦陵頻 急」等の演奏を間近で聞かせていただきました。次回は5月10日の予定とのことで楽しみです。 

 狩衣の装束で「越天楽」の演奏
左から龍笛(前田洋子さん)、篳篥(廣瀬信夫氏)、鳳笙(出口実紀さん)
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 演奏の合間に楽器の説明(廣瀬信夫氏)
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 鳳笙は金属製のリードに呼気による結露を防ぐため、演奏前に頭(かしら)の部分を温める
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Posted by katakago at 07:24
北陸へ2泊3日の旅 [2014年12月22日(Mon)]
 先週後半(18〜20)、JTBのツアーで北陸方面に出かけて来ました。「冬の味覚と温泉を愉しむ」をうたい文句にした企画ですが、私にはもう一つの期待がありました。行程表には富山県から石川県に移動するのに雨晴海岸を通過とあり、ここで海越しの立山連峰を眺められれば、これまでの念願が叶うからです(ここを訪れるのは4回目)。
 旅程の1日目:大阪 →(JR特急サンダーバード)→ 富山 →(富山地鉄)→ 宇奈月温泉(泊)
    2日目:宇奈月温泉 → いなみ木彫りの里 → 五箇山集落(菅沼)→ 雨晴海岸 → 和倉温泉(泊)
    3日目:和倉温泉 → 白米千枚田 → 輪島の朝市 → 門前 → 金沢 →(サンダーバード)→ 大阪

 この時期には稀な爆弾低気圧の影響で、出発前日の17日はサンダーバードが始発から全面運休となり、当日朝まで催行が危ぶまれましたが、幸いなことに始発から運行されツアーが実施されました。ただ、積雪と強風の影響で折り返し列車遅延のため、予定より1時間近く遅れての宿泊先到着となりました(車窓からは雪景色を楽しめましたが)。

 今回の旅行での最大の収穫は、期待していた雨晴海岸から雪を頂く立山連峰を眺めることが出来たことです(見ることが出来るのは年に数十回位とのこと)。スケジュール表では車窓見学となっていましたが、近くの駐車スペースにバスを停め、下車して海岸まで降りて写真撮影することが出来ました。
 海越しに雪を頂く立山連峰を遠望 
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 万葉歌に立山が詠まれた歌は五首ありますが、ここでは大伴家持の「立山(たちやま)の賦」と題する長歌と反歌二首(天平十九年(747)四月二十七日の作)のうちから、次の歌を載せておきます。
【歌】 立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし (P-4001)
【口語訳】 立山に 降り置いた雪は 一年じゅう 見ても飽きない その神々しさのゆえであろう

 旅行前に『萬葉二千碑』(田村泰秀編)で、滞在場所近くにある万葉歌碑を調べていましたが、和倉温泉にあるのを見つけることが出来ました。ホテルで地図をもらって出発前の時間を利用して写真を撮ることが出来ました。
 越中守であった大伴家持が、天平二十年(748)春の出挙(すいこ)の巡行途次の作で、題詞に、能登郡で香島の津から船に乗って、熊来村をさして漕いで行った時に作った歌二首とあり、次の一首目は家持が詠んだ唯一の旋頭歌です。
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【歌】 とぶさ立て 船木伐るといふ 能登の島山 今日見れば 木立繁しも 幾代神びそ (P-4026)
【口語訳】 とぶさを立てて 船材を伐り出すという 能登の島山 今日見ると 木立が茂っている 幾代経てこうも神々しくなったのであろうか

 二首目は、
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【歌】 香島より 熊来をさして 漕ぐ船の 梶取る間なく 都し思ほゆ (P-4027)
【口語訳】 香島から 熊来をさして 漕ぐ船の 梶をしきりに動かすように絶えず 都が思われる

 関西ではめったに見られない雪景色の写真を2枚載せておきます。
 宇奈月温泉の想影橋(おもかげばし)付近から撮影(流れは黒部川)
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 世界遺産 菅沼合掌造り集落にて
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 最後に見学した白米(しろよね)千枚田(日本初の世界農業遺産、2011年にFAO認定)
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Posted by katakago at 11:31
「両替商 銭屋佐兵衛」展 [2014年12月14日(Sun)]
 これまで何度か触れた大仙寺の木田院碑を建立した木田種重(没年は天明五年,1785)は、浪華で両替商を営んでいたことが分かっています(代々 鉄屋庄左衛門を名のる)。その関連でこのところ、古代史から江戸時代の大坂商業史にも関心の領域が広がって来ました。

 大阪歴史博物館では、先月から、特集展示「両替商 銭屋佐兵衛」展が開催されています(1月5日まで)。今日は、展示担当の学芸員(八木 滋さん)による展示解説があるというので出かけて来ました。
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 銭屋佐兵衛(通称 銭佐)として両替商であった逸身家の古文書(逸身家文書)が平成15年に見つかり、その調査研究の成果が『両替商 銭屋佐兵衛』として東大出版会から刊行されたのを機に今回の展示が企画されたそうです。
 初代佐兵衛が延享元年(1744)に両替店を開き(島之内の石灰町)、その後は両替商のほか大名貸もおこない、明治になって逸身銀行となり、明治34年(1901)の取り付けによる解散で金融業を終えたそうです。
 明治新政府の方針で、天保十四年(1843)以前の旧藩債は古債として棒引き、弘化元年〜慶応三年のものは中債として無利子50年の年賦償還、明治元年〜五年のものは新債として四分の利息で25年の公債で償還と決められ、大名貸をしていた大坂の両替商の多くは致命的な打撃を受けて没落していったと言われている。そんな中で、逸身家はその影響が少なかった(古債が少なかったか)とみられています。

 今回の展示の中では、墓碑銘や過去帳、婚礼関係の資料(婚礼諸祝儀控)、銭佐日記、人別帳等の資料を組み合わせて、銭佐組織・関係図や逸身家系図が作成されており、大変興味深いものでした(この手法はプロソポグラフィーと言われる)。

 現在私も、岡山の木田家(鐡屋の子孫)と我が家の過去帳や両家に伝わる木田中村之本系図(正徳元年,1711作成)をもとに当時の系譜をたどるとともに、両替商 鐡屋庄左衛門に関する資料の収集を始めたところです。
 中之島図書館では、『十人両替諸記録』(鐡屋庄左衛門(木田氏)の旧記)の原本を閲覧することが出来ました(その全文は『大阪商業史料集成 第四輯』に収められており古書店より入手済み)。
 大名貸に関して、最近、小西新右衛門文書(小西家文書)の中に姫路藩に関わる文書の存在を知り、閲覧を申請しているところです。

  
Posted by katakago at 20:18
蒲生野探訪(万葉の大和路を歩く会) [2014年12月08日(Mon)]
 昨日(12/7)は、「万葉の大和路を歩く会」の第438回目の行事に参加して、万葉の故地「蒲生野」(滋賀県東近江市)に出かけて来ました。今回のコースは、
京都駅(8:40頃出発)→老蘇の森・奥石(おいそ)神社・・・中山道・鎌若宮神社→雪野山歴史公園→船岡山万葉公園(万葉歌碑)→市辺押磐皇子墓→太郎坊宮・阿賀神社→市神神社(万葉歌碑)→近江鉄道八日市駅→京都駅(17:40頃到着)
 講師は影山尚之先生(武庫川女子大学教授)で、大型バス2台の参加者がありました。蒲生野は天智七年(668)五月に薬狩が行われた場所で(『日本書紀』にも記載)、『万葉集』には、その時詠まれた有名な額田王と大海人皇子の贈答歌があり、万葉ファンなら一度は行ってみたい所です。参加者の中には今回初めての人もいれば5回以上訪れたことのある方も居ました。私は今回が3回目です(21年前は3月に一人で、6年前は5月に数人の仲間で)。船岡山万葉公園では、地元の方からここで栽培されているムラサキの種を分けていただきました。植物園で栽培してみます(今の時期に蒔くのが良いとのことでした)。

 船岡山万葉公園に在る陶板壁画(当時の薬狩の様子が描かれている)
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 陶板壁画の前で影山先生の解説を聴きました
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 船岡山の万葉歌碑の前で影山先生による解説の様子
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碑面の文字は『元暦校本万葉集』から採られていますが、ここには読み下し文を載せておきます。
 天皇、蒲生野に遊猟(みかり)する時に、額田王の作る歌
【歌】 あかねさす 紫草(むらさき)野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る(@-20)
 皇太子の答ふる御歌 明日香宮に天の下治めたまひし天皇 諡を天武天皇といふ
【歌】 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 我(あ)れ恋ひめやも (@-21) 

 太郎坊宮からの蒲生野眺望
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 なお、関連記事は、ムラサキの花を取り上げた以前のブログにも載せています。
     ↓
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/57

 市神神社の万葉歌碑(揮毫は犬養孝先生) この場所は今回初めて訪れました。
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【歌】 君待登 吾戀居者 我屋戸之 簾動之 秋風吹 (額田王 C-488)
【読み下し文】 君待つと 我(あ)が恋ひ居れば 我(わ)が屋戸の 簾動かし 秋の風吹く
Posted by katakago at 17:49
チャリティー書画入札会 [2014年12月03日(Wed)]
 先日、毎日新聞大阪社会事業団主催の、「'14 チャリティー名士寄贈 書画工芸作品入札・即売会」に出かけました(場所は毎日文化センターの講座があるビル)。年に一度の恒例の行事で、美術工芸作家や著名人から寄贈された洋画・日本画・書・漫画・陶磁器・工芸品・色紙など約1000点が展示されます(今年は12/1で終了)。これまで何回か見に出かけたことがあり、5年前には、岩波昭彦作の日本画「唐招提寺金堂」の入札に成功しています。
 今回、数ある作品の中で朝比奈隆作の版画「鑑真和上像」が目にとまり入札したところ、幸いにも手に入れることが出来ました。毎日新聞社会事業団のチャリティー入札会で、唐招提寺にゆかりの作品を二つも入手できたことにご縁を感じています。
 版画「鑑真和上像」
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 日本画「唐招提寺金堂」
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 なお、この写真は唐招提寺観月讃仏会の記事(次のURL)にものせています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/167

Posted by katakago at 17:48
師走に咲くカワラナデシコ [2014年12月02日(Tue)]
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 今年もはや12月となり今朝はずいぶん冷えました。しばらく寒気が続くそうです。
 植物園ではこの時期、ノジギクの他カワラナデシコがまだ咲いています(今年の春種を蒔いたもの)。蕾を付けている株もありこれからも咲くかと思われます。このほか。万葉植物以外では、ヒマワリやヤーコン(野菜)が花を咲かせています。
 
 白いカワラナデシコも咲いています。
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 ヤーコンの花
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Posted by katakago at 12:52
桜井記紀万葉歌碑原書展 [2014年12月01日(Mon)]
 奈良県桜井市には、山の辺の道を中心に、64基の記紀万葉歌碑が建立されています。11月26日〜30日まで、あべのハルカス近鉄本店(近鉄アート館)で、その原書展と講演会が開催され、29日に出かけて来ました。
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 チラシの裏面(近鉄桜井駅の観光案内所で入手)
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 歌碑の建立は、当時の池田榮三郎市長と保田與重郎(桜井市出身の文芸評論家)の呼びかけにより昭和47年から始まり、その揮毫者は文学者(久松潜一、犬養孝ほか)・作家(川端康成、井上靖ほか)・画家(安田靫彦、小倉遊亀ほか)・学者(湯川秀樹、朝永振一郎ほか)など昭和を代表する各界の方々です。
 これまで万葉故地巡りで多くの歌碑を見てきていますが、今回、64基もの歌碑の原書(一部拓本)が一堂に集めて展示され、それぞれに歌の原文・現代語訳と村田右富美先生の解説も掲載されており、じっくりと鑑賞できました。このような企画はこれまで無かったかと思います。その図録も制作販売されていたので有用な資料として買い求めました。
 桜井市の万葉故地は何度も訪れていますが、最近では11月6日(山の辺の道)、8日(忍阪)にも出かけました。その時の記事(次のURL)にも今回展示の歌碑の写真をいくつか載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/924
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/925

 更に、この日は午後から坂本信幸先生の「桜井の万葉歌 ー 万葉の歌ここに始まる」と題する講演も聴講できました。 


Posted by katakago at 06:48
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