裏山で剪定作業 [2013年11月30日(Sat)]
例年、裏山の梅の木の剪定は9月頃に行っていますが、今年は何かと行事が重なって実施が遅れてしまいました。 傍に植えているイロハモミジやイチョウの葉も色づき、イチョウは散り始めています。次の写真は、剪定作業中に脚立の上から撮ったものです。
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katakago
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来年の万葉植物カレンダー [2013年11月25日(Mon)]
来年の万葉植物カレンダーが出来あがりました。企画・制作はつらつら椿株式会社(代表 岡本三千代さん)で、植物の写真は私が自前の植物園で撮影したもの(素人写真ではありますが)を使用していただいているもので、今回で4年目となります。 各月の植物と万葉歌を掲載しておきます。
1月 すぎ スギ(すぎ科) 古の 人の植ゑけむ 杉が枝に 霞たなびく 春は来ぬらし (I-1814) 2月 つばき ヤブツバキ(つばき科) 三諸は 人の守る山 本辺には あしび花咲き 末辺には 椿花咲く うらぐはし 山そ 泣く子守る山 (L-3222) 3月 つぎね ヒトリシズカ(せんりょう科) つぎねふ 山背道を 他夫の 馬より行くに 己夫し 徒歩より行けば 見るごとに 音のみし泣かゆ そこ思ふに 心し痛し たらちねの 母が形見と 我が持てる まそみ鏡に 蜻蛉領巾 負ひ並め持ちて 馬買へ我が背 (L-3314) 4月 なし ナシ(ばら科) 梨棗 きみにあは継ぎ 延ふ葛の 後にも逢はむと あふひ花咲く (O-3834) 5月 あふち センダン(せんだん科) ほととぎす 楝の枝に 行きて居ば 花は散らむな 玉と見るまで (P-3913) 6月 ねぶ ネムノキ(まめ科) 昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ (G-1461) 7月 わすれぐさ ヤブカンゾウ(ゆり科) 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (C-727) 8月 たはみづら ヒルムシロ(ひるむしろ科) 安波をろの をろ田に生はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (M-3501) 9月 いちし ヒガンバナ(ひがんばな科) 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (J-2480) 10月 ぬばたま ヒオウギ(あやめ科) 居明かして 君をば待たむ ぬばたまの 我が黒髪に 霜は降るとも (A-89) 11月 やますげ ジャノヒゲ(ゆり科) 山菅の 実成らぬことを 我に寄そり 言はれし君は 誰とか寝らむ (C-564) 12月 むろのき ネズ(ひのき科) 磯の上に 根延ふむろの木 見し人を いづらと問はば 語り告げむか (B-448)
2014年万葉植物カレンダーは、つらつらつばき株式会社(TEL:06-7501-7503)で販売しています(私の所にも若干の手持ちはありますが)。
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katakago
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飛鳥京跡苑池の第8次調査現地説明会 [2013年11月24日(Sun)]
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カニと温泉の一泊旅行 [2013年11月22日(Fri)]
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水たぎつ吉野宮滝ウォーク(11/17 万葉の大和路を歩く会) [2013年11月18日(Mon)]
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大神神社の酒まつりと三輪山登拝(11/14) [2013年11月15日(Fri)]
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ミカンの収穫が始まりました [2013年11月13日(Wed)]
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尺八定期演奏会に出演(11/10) [2013年11月11日(Mon)]
昨日(11/10)、兵庫県立芸術文化センター(阪急中ホール)で都之雨社の定期演奏会があり、全員による「千鳥の曲」の演奏に参加しました。プログラムの表紙には昨年の写真が載せられています(私は後列右端)。
一昨年の都之雨社創立90年の演奏会で、「八千代獅子」を全員暗譜で演奏したのに続き、今回は、「千鳥の曲」を全員で暗譜で演奏しました(尺八34名、箏は本手6名、替手3名)。十数分ほどの曲を覚えるのに、年初から300回以上練習してきました。このような機会が設定されないと1曲をこれほど練習することは無かったと思います。来年の日程も決まっており(10/5)、これからまた新たな挑戦が始まります。
安政2年(1855)に吉沢検校によって作曲された「千鳥の曲」について、プログラムから下記に転載しておきます。 江戸時代において三味線中心の地歌の世界に対し、箏の復権を目指し幕末に「古今組」と呼ばれる作品(千鳥の曲・春の曲・夏の曲・秋の曲・冬の曲)を作曲しました。これらの曲には雅楽の調絃から発想を得て新しく古今調子を考案し、優雅な旋律を作曲されました。前歌に「古今和歌集」、後歌に「金葉和歌集」から千鳥を歌った和歌を用い、手事では波や千鳥の鳴き声を象徴的に描写する方法が用いられています。
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式年遷宮の伊勢神宮を訪ねて(11/9) [2013年11月11日(Mon)]
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万葉の道を歩く第8回講演会ー万葉の花 [2013年11月08日(Fri)]
昨日(11/7)大阪府立大学で「万葉の道を歩く」の第8回目の講演会があり出かけて来ました。今回は、廣川晶輝先生(甲南大学教授)が「万葉の花」と題して講演されました。私設の万葉植物園を開設し、ブログで四季折々の植物の写真を発信していますので、この演題には興味がありました。講演では大変わかりやすく解説していただいた歌の一部を載せておきます。 1.挽歌に詠まれた遺愛の花 万葉第三期・四期の歌人の挽歌には、遺愛の花(下記の歌では太字で表記)が詠まれたものがあります。
【歌】 妹が見し 楝の花は 散りぬべし 我が泣く涙 いまだ干なくに (D-798) 山上憶良の日本挽歌の5首ある反歌の一つで、左注には「筑前国守山上憶良上(たてまつ)る」とあり、大伴旅人の妻を失った立場に同情し、旅人になり代って詠み、献上したことがうかがわれます。
【歌】 妹として 二人作りし 我が山斎は 木高く繁く なりにけるかも (B-452) 【歌】 我妹子が 植ゑし梅の木 見るごとに 心むせつつ 涙し流る (B-453) 大伴旅人(大宰府で妻を亡くした)が大宰府での任を終え、奈良の都へ帰還した時に詠んだ亡妻挽歌。
【歌】 秋さらば 見つつ偲へと 妹が植ゑし やどのなでしこ 咲きにけるかも (B-464) 題詞には、「大伴宿禰家持が亡(す)ぎにし妾(をみなめ)を悲傷して作る歌」とあり、庭に咲く遺愛の花(なでしこ)を愛おしい存在として歌に詠みこまれています。 なお、講演では、上記の歌ではいずれも、「妹が見し」、「二人作りし」、「我妹子が植えし」、「妹が植ゑし」と、直接経験の過去を表す「し」が用いられていることが指摘されていました。
2.相聞歌に詠まれた花と恋ごころ 【歌】 朝咲き 夕は消ぬる 月草の 消ぬべき恋も 我はするかも (I-2291) 月草はツユクサで、朝には咲いて夕方にはしぼんでしまう月草のように、身も心も消えてしまいそうな切ない恋が詠われています。
【歌】 恋ふる日の 日長くしあれば 我が園の 韓藍の花の 色に出でにけり (I-2278) 韓藍はケイトウで、恋しく思う(愛しい男性が来ないので)日が重なったので、色鮮やかなあの韓藍の花のように、私の恋心が表に出てしまった、と詠まれています。「恋ふる」は、相手が眼前にいないために惹き起こされる感情を表す語で、『万葉集』の原文表記が「孤悲」と表記される例が30例ほどあるようです。
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katakago
at 15:47
ノジギクが咲き始めました [2013年11月05日(Tue)]
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明日香の万葉文化館を訪ねて [2013年11月04日(Mon)]
今年は和銅六年(713)に風土記編纂の命が出て1300年目にあたります。奈良県立万葉文化館では、統一テーマ「風土記1300年記念」と銘打って、3回のシリーズで講演会(万葉古代学講座)が予定されており、昨日(11/3)はその一回目があり出かけて来ました。
今回の演題は「出雲国風土記と古事記」で、井上さやか氏(万葉文化館主任研究員)が講演されました。先月「飛鳥を愛する会」で島根県を訪れたこともあり、この演題に興味がありました。 『続日本紀』元明天皇和銅六年五月二日条に、「畿内と七道との諸国の郡(こほり)・郷(さと)の名は、好(よ)き字を着けしむ。その郡の内に生(な)れる、銀・銅・彩色・草木・禽(とり)・獣・魚・虫等の物は、具(つぶさ)に色目を録し、土地の沃塉(よくせき)、山川原野の名号の所由(しょいう)、また古老の相伝ふる旧聞・異事は、史籍に載して言上せしむ。」とあります。 『出雲国風土記』は現存する5つの内の一つで唯一の完本とされる。九郡。郷は六十二とあり、その郡や郷の名の謂れに関連して多くの神が登場します。その一例として、総記には、「出雲と号くる所以は、八束水臣津野命(やつかみずおみづのみこと)、詔りたまひしく、『八雲立つ』と詔りたまひき。故れ、八雲立つ出雲と云ふ」とあります。今回の講演では56の神名が挙げられました。 意宇郡(おうのこほり)母理郷(もりのさと)の個所で登場する所造天下大神大穴持命(あめのしたつくりまししおほかみおほなもちのみこと)は、『古事記』上巻では、速須佐之男命(はやすさのをのみこと)の五世孫である大国主神(おほくにぬしのかみ)の五つある亦の名の一つとして、大穴牟遅神(おほあなむぢのかみ)が出て来ます。他の三つは、葦原色許男神(あしはらしこをのかみ)・八千矛神(やちほこのかみ)・宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)です。なお、『古事記』で語られる稲羽素兎神話や八千矛神神話などの出雲神話は、『日本書紀』には出てきません。
万葉文化館の前庭の木々も大分紅葉が見られるようになりました(写真左手前はヤマボウシ(みずき科)。
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katakago
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第65回正倉院展 [2013年11月02日(Sat)]
奈良国立博物館では先月26日から正倉院展が開催中です。会期は今月11日までと短く、また今月は行事も多く何時出かけようかと思っていましたが、昨日(11/1)夕方に奈良まで行って来ました。この日は午後から茨木市クリエイトセンターで市瀬先生(梅花女子大学教授)の講座(久邇京遷都と橘諸兄)があり、これが終わってからです。先月の奈良学文化講座(10/12)で橘諸兄の故地を巡るイベントに参加したので、この日の講座には関心がありました。
正倉院展は会期が短いのですが会期中は無休で、金・土・日・祝日・振り替え休日は午後7時までやっています。午後5時半から入館のオータムレイト券は300円安くなっており、5時過ぎに到着したところ既に行列が出来ていました。
昼間の時間帯に比べ、団体客もなく比較的ゆったりと見ることが出来ましたが、ポスターにも掲載されている「漆金薄絵盤(香印坐)」をまじかに見るには20分ほど並ぶ必要がありました。 今回出品されているなかで、楽器類(和琴・尺八・横笛)が目につきました。檜和琴(ひのきのわごん)は、長さ156cmで6絃の琴(和琴と呼ばれる)で、槽の形や絃数が中国の琴(きん)や新羅琴(しらぎごと)とは異なるものです。槽の頭部が玳瑁(たいまい)・螺鈿(らでん)等で華麗に装飾されたされた品です。尺八は長さ40.7cmで、マダケの三節ある材が用いられ、孔は6箇のものです(現在の尺八とは長さも指孔の数も異なる)。宝庫には、このほか玉製・石製・象牙製の尺八も伝わっています。横笛(おうてき)は長さ39.2cmでトウチク属の材が用いられています。奈良時代には尺八や横笛は唐楽(唐から伝来した舞踊を伴う音楽)の楽器として広まり、寺院音楽における主要な楽器であったようです。
なお、尺八の歴史に関する関連記事は次のURLに載せています。 ↓ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/713
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katakago
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