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植物園見学会(6月)のお知らせ [2013年05月31日(Fri)]
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 猪名川万葉植物園では、来月ササユリの開花時期に合わせて見学会を開催することにしました。6/19、6/20、6/26の3日間のいずれか都合のよい日に来ていただければと思っています(小雨決行)。ササユリの他、ベニバナ・カワラナデシコ・ヤブカンゾウも咲いているものと思われます。希望者にはベニバナの切り花を差し上げます。さらにこの時期は、万葉植物ではありませんが、オカトラノオや花菖蒲も見ていただけます。
 花菖蒲は一部開花が始まりました。
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Posted by katakago at 05:10
センダン(あふち)の花 [2013年05月30日(Thu)]
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 鳥が種を運んできたのか、裏山にはセンダンの木が何本も生えています。そのうちの一株は数mほどの大きさになっており、今花を咲かせています。
 万葉歌では、あふち(原文は阿布知・相市などと表記)として詠まれており、歌はこれまでの記事に載せています。
    ↓
   URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/38
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201206/05
Posted by katakago at 11:04
古市古墳群を訪ねる [2013年05月29日(Wed)]
 朝日カルチャー(中之島教室)の現地講座「古市古墳群の巨大王墓を訪ねる」に参加しました。この場所は今年の二月にウォーキングが目的のイベントで訪れていますが、今回はNPO法人フィールドミュージアムトーク史遊会の方が講師で案内していただきました。
 約3時間の行程は、近鉄土師の里駅(10:00出発)→ 市野山古墳(允恭天皇陵)→ 長持山古墳出土石棺 → 鍋塚古墳 → 仲津山古墳(仲姫皇后陵)→ 三塚古墳 → 古室山古墳 → 大鳥塚古墳 → 誉田御廟山古墳(応神天皇陵)→ 誉田丸山古墳・アリ山古墳 → 誉田八幡宮 → 近鉄古市駅(13:00)
 
 天皇陵など宮内庁により陵墓として管理されている古墳内には立ち入れないため、その周りを歩いて大きさを実感することになりますが、正面の拝所はどこも同じ造りになっています(写真は応神天皇陵)。
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 陵墓に指定されていない古墳は墳丘上に上ることができます。そのうちの一つ古室山古墳(国史跡)は、墳丘長150mの前方後円墳で、出土した円筒埴輪の特徴から応神天皇陵よりも先行して築造された考えられており、古市古墳群では初期の古墳とされています(4世紀後半)。
 古室山古墳(史跡)の標識と説明板
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 古室山古墳の上で解説を聴きました
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 なお、古市古墳群は百舌鳥古墳群とともに世界文化遺産登録に向け、有識者会議がもうけられ積極的な取り組みがなされています。


 今年二月の古市古墳めぐりの記事は
          ↓
   URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/539
Posted by katakago at 18:00
卯の花と花橘 [2013年05月28日(Tue)]
 この時期ホトトギスの鳴き声を耳にするようになりました。ホトトギスが詠まれた万葉歌は153首で、うち64首が大伴家持の作です。ホトトギスはまたウツギ(卯の花)やタチバナ(花橘)と共に多く詠まれています。卯の花が詠まれた24首中18首、花橘が詠まれた62首中27首がホトトギスと一緒に詠まれています。
 ウツギの花
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 タチバナの花
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 歌の解説はこれまでの記事に載せています。
            ↓
卯の花:   http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/32
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/347
花橘 : http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201205/21



Posted by katakago at 07:40
新 兵庫史を歩く(播磨路) [2013年05月27日(Mon)]
 この週末は行事が続いてブログの更新が遅れました。土曜日は今回報告するイベント(加西市で開催)に参加し、昨日は朝から生産組合(水利組合でもある)の共同作業として溜池堰堤の草刈りに出て、午後からは水路に水が引かれたのでビオトープ池へ水を補給する作業などに追われました。2日間とも五月とは思えない炎天下での行動で、このためだいぶ体力を消費してしまいました。


 土曜日(5/25)のイベント(新 兵庫史を歩く)は、NHK神戸放送局・加西市などが主催で、今回は、「優しき仏たちの播磨路〜加西市〜」と題して行われました。なお、このシリーズは平成15年から続いており、3回目(平成15年11月22日)の「清和源氏のふるさと(川西市)」に参加したことがあります。

 今回のコースは、北条鉄道北条町駅(9:45)→ 大年神社 → 商家の町並み → 酒見(さがみ)寺 → 住吉神社 → 五百羅漢石仏 → 酒見寺境内(昼食)→ 寺町通り → 大信寺 → 旧家の町並み → 道標 → 玉丘史跡公園 → 加西市埋蔵文化財整理室 → 加西市役所(16:00)

 参加者は約150名(7班で行動)で、各見学場所では講師の田辺眞人さん(園田学園女子大学名誉教授)から説明を聴きました。
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 大年神社で田辺講師の解説を聴く(写真右端は進行役の内藤雄介アナウンサー)
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 五百羅漢石仏(北条小学校の児童から各班毎に説明を聞きました)
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 玉丘史跡公園に到着
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 玉丘古墳の前で田辺講師の説明
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 墳丘には登ることができます(石棺が直葬されてあった場所)
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 玉丘古墳の説明パネル(全長109mの前方後円墳、五世紀前半)
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 『播磨国風土記』(現存する五つの風土記のうちの一つ)には、玉丘古墳のいわれとして根日女(ねひめ)伝説が記されています。賀毛の郡(かものこほり)に書かれた関連個所を、『新編古典文学全集 風土記』の口語訳より、以下に載せておきます。
 玉野の村がある。(名づけた)わけは、 意奚(おけ)・袁奚(をけ)二はしらの皇子(*)が、美囊(みなぎ)の郡の志深(しじみ)の里の高野の宮においでになって、山部の小楯(おたて)を遣わして、国の造(みやつこ)許麻(こま)の娘の根日女の命(ねひめのみこと)に求婚なさった。こういう次第で、根日女が、全く仰せに従う決心をし終わっていた。その時、二はしらの皇子は、お互いに譲り合って結婚なさらなかった。日が経つうちに、根日女が、年老いて世を去った。その時に、皇子たちが、ひどく悲しみ、すぐに小楯を遣わして、おっしゃったことには、「朝日夕日が隠れることなく照らし続ける地に、墓を造ってその骨を納め、玉で墓を飾ろう」とおっしゃった。だから、それによって、この墓を玉丘と名づけ、その村を玉野と名づけた。
 (*)「記紀」によれば、この二はしらの皇子は、後の仁賢天皇(24代)と顕宗天皇(23代)

 このような伝説がある加西市では、『播磨国風土記』関連の事業を2015年にかけて実施するとのことです。またNHKでは、今回のイベントの模様を来月16日(日)13:05から放送される予定です(詳細はNH神戸放送局のホームページで)。



Posted by katakago at 09:37
テイカカズラの花 [2013年05月24日(Fri)]
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 裏山に生えているケヤキの大木に絡みついて蔓を伸ばしているテイカカズラノ(きょうちくとう科)が今花を咲かせています。万葉歌に詠まれた、つた(原文は都多・津田と表記)はこのテイカカズラとみる説があります(他にぶどう科のツタとする説も)。
 歌の中では「延ふつたの」と詠まれており、つたの蔓が絡み合って伸び広がってまた別れてゆくことから、「別れ」にかかる枕詞として用いられています。その歌(人麻呂の石見相聞歌)の解説は一昨年の記事に載せています。
           ↓
   URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/28


Posted by katakago at 10:05
ベニバナの蕾 [2013年05月23日(Thu)]
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 先月初めに蒔いたベニバナが蕾を付けています。来月中旬には一斉に開花するものと思われます。

 このほか万葉植物ではありませんが、花菖蒲も早いものでは蕾を付けています。何株かは今月中にも咲きそうです。他の株も来月初め頃から花を楽しめそうです。
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Posted by katakago at 10:18
ミカンの花が咲いています [2013年05月22日(Wed)]
 果樹園では今、柑橘類が花を咲かせています。十数株植えており辺りに良い香りを漂わせています。これだけたくさんの花を付けているので、今後摘花・摘果作業が必要です。小さな木に多くの実を付けさせると木が傷みます。これまでに枯らしてしまった株もあります。そのため新たな苗木も植え付けました。
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 ミカンの他には柿の花も咲いています。来月中旬には、栗の木の雄花穂が伸びてきて特有の臭いを発します。

Posted by katakago at 13:44
岡山から来園 [2013年05月21日(Tue)]
 今日の午前中は、岡山から中型バスで来られた「備前うたがたりの会」の皆さん方を迎えて、万葉植物の講座と現地案内をいたしました。知人の岡本さん(TSUBAICHI代表・万葉うたがたり会主宰)が引率して見えられました(27名)。
 天候にも恵まれ、新緑の中の散策も楽しんでいただけたかなと思っています。

 裏山ではヒメサユリ(オトメユリとも)が咲いていました。
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 畑(分園)での散策の様子(カワラナデシコが咲き始めています)
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 ビオトープ池の前で集合写真
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 来月にはササユリをはじめ、ベニバナ・ヤブカンゾウ・キキョウ等も咲き、7月にかけてはハスやヒオウギの花も加わって、植物園も華やかな季節を迎えます。
Posted by katakago at 13:42
フタリシズカ [2013年05月20日(Mon)]
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 フタリシズカ(せんりょう科)の花が咲いています。3/30の記事で紹介したヒトリシズカとともに、万葉歌に詠まれている”つぎね”にあてる説があります。歌と解説は一昨年の記事に載せています。
       ↓
   URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/30


 早朝、裏山でエナガ(柄長)の群れを見かけました。写真はその時の一枚です。
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鳥の名前はカルチャーの万葉講座で鳥に詳しい方に教えてもらいました。
Posted by katakago at 17:18
田植え前の溝さらえ [2013年05月19日(Sun)]
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 昨日午後は大阪府立大学で開催された上代文学会春季大会の公開講演会に参加し学術の世界に触れましたが、今日は一転、朝8時から土方仕事です。田植え前の生産組合(水利組合員でもある)の恒例作業になっている水路の溝さらえに参加しました(写真は矢問川上流の水路)。午前中いっぱいと午後に1時間ほどの作業は68歳の身には応えます。

 間もなく水路に水が流されるので、蓮池に水を張り畑の水遣りが楽になります。
Posted by katakago at 16:14
収穫時期を迎えたタマネギ [2013年05月18日(Sat)]
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 タマネギは早生の品種を植えたので今が収穫時期です。同時期、エンドウも実を付けています。ジャガイモは来月には収穫できる予定です。
 夏野菜として、トマト・ナス・キュウリ・オクラ・ピーマン・ブロッコリーのほか、万葉歌にも詠まれているマクワウリの苗も植えています。サツマイモの蔓苗やラッカセイの苗も植え付けました(サトイモは芽出し中)。
Posted by katakago at 10:35
ノイバラ [2013年05月17日(Fri)]
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 ノイバラ(ばら科)の花が咲いています。秋には赤い偽果(果序)を付けます。
 万葉では、うまら(原文は宇万良と表記)として上総国の防人歌に一首のみ詠まれています。歌と解説は一昨年の記事に掲載しています。
     ↓
  URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29
Posted by katakago at 10:06
エゴノキ [2013年05月16日(Thu)]
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 裏山に自生しているエゴノキ(えごのき科)の花が咲いています。万葉歌に詠まれている”ちさ”や”やまぢさ”はエゴノキとみられています。
 ちさを詠んだ歌は一昨年の記事に載せています。
           ↓(下記をクリック)
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/24

 やまぢさを詠んだ歌は昨年の記事に載せています。
           ↓(下記をクリック)
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201205/12


 今月初めに咲き始めたヒメサユリは、順次他の株も花を咲かせています。
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Posted by katakago at 14:27
マユミの花とコウゾの雌花穂 [2013年05月15日(Wed)]
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 マユミ(にしきぎ科)の花が咲いています。晩秋には実が裂けて赤い種を見せます。その写真と万葉歌は一昨年の記事に載せています。
                       ↓
  URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201111/20


 コウゾ(くわ科)の雌花穂
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 万葉歌は次の記事に載せています。
        ↓
  URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/13 
Posted by katakago at 11:06
ササユリの蕾 [2013年05月14日(Tue)]
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 裏山にはササユリの球根を10球ほど植えていますが、そのうち数株で蕾を付けていました。来月中旬には開花が見込まれます。

 クサイチゴの赤い実が生っていました。食用になり、以前ジャムをつくったことがあります。
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 花の写真は4/18の記事に掲載
         ↓
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/580
Posted by katakago at 09:18
サクランボを食べるヒヨドリ [2013年05月13日(Mon)]
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 3日間にわたって赤く熟したサクランボ(暖地桜桃)の収穫を終え、防鳥ネットを外しました。未だ少しは実がなっていたので鳥が来るかと、近くのスモモの木の下でカメラを構えて待っていると、10分ほどで2羽のヒヨドリがどこからともなく飛んで来ました。
 これからはスモモの実が色づく前にまたネットを張る必要があります。
Posted by katakago at 14:46
住吉大社から大仙古墳へ [2013年05月12日(Sun)]
 この四月から毎日文化センターで、市瀬雅之先生(梅花女子大学教授)の万葉講座(風土記との接点を探る)も受講しています。月一回の開催で今月は現地講座「摂津国風土記(逸文)と万葉歌を歩く」で、昨日(5/11)、住吉大社から大仙古墳までを巡りました(参加者15名)。
 集合が住吉大社鳥居前に10:30と時間的に余裕があったので、少し早めに家を出て今回のコースには入ってなかった南海電車粉浜駅前にある犬養先生揮毫の万葉歌碑を訪ねました。
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【原文】 住吉乃 粉浜之四時美 開藻不見 隠耳哉 恋度南 (E-997)
【読み下し文】 住吉の 粉浜のしじみ 開けも見ず 隠りてのみや 恋ひ渡りなむ
【口語訳】 住吉の 粉浜のしじみのように 心を打ち明けもせず こもってばかりいて 恋しつづけることか
 この歌の題詞には、春三月難波宮に行幸された時の歌(6首のうちの最初)とあり、『続日本紀』には、天平六年三月条に聖武天皇が難波宮に行幸された記事があります。6首はこの時の行幸に従駕した人々の歌ですが、この歌の作者は未詳。上二句の「住吉(すみのえ)の粉浜(こはま)のしじみ」は、「開けも見ず」を起こす比喩の序。粉浜は住吉大社の南を流れる細井川の当時の河口の辺りに擬する説があります。
 生前、犬養先生が西宮に転居されるまで粉浜に住んでおられた縁で、この場所に歌碑が建てられた(昭和59年)とのことです。

 今回の現地講座のコースは、住吉大社(集合10:30)→ 浅沢社 → 大歳神社 → 住吉公園歌碑(昼食)→  高灯籠 → 熊野街道 → 住吉東駅(南海高野線乗車)・・・ 堺東駅(下車)→ 堺市役所展望ロビー → 竹内海道 → 大仙古墳(伝仁徳天皇陵)→ 磐姫皇后歌碑 → 堺市博物館 → 百舌鳥駅(JR阪和線)16:00解散

 住吉大社正面(左鳥居後方に反橋)
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 第一本宮から第四本宮の4棟からなる本殿(住吉造り、国宝に指定)で、御祭神は、第一本宮:底筒男命・第二本宮:中筒男命・第三本宮:表筒男命・第四本宮:息長足姫命(神功皇后)です。
 神殿では結婚式が行われていました。
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 住吉大社の由緒には、筒男三神は住吉大神(すみのえのおおかみ)で、海上安全の守護神であり、遣唐使の発遣に際しては朝廷より奉幣がなされ、その海上無事を祈ったとあります。万葉歌にも、天平五年(733)の入唐使に贈った歌に、「住吉の我が大御神」が詠まれています。
【歌】 そらみつ 大和の国は あをによし 奈良の都ゆ おしてる 難波に下り 住吉の 三津に船乗り 直渡り 日の入る国に 遣はさる 我が背の君を かけまくの ゆゆし恐き 住吉の 我が大御神 船舳に うしはきいまし 船艫に み立たしまして さし寄らむ 磯の崎々 漕ぎ泊てむ 泊まり泊まりに 荒き風 波にあはせず 平けく 率て帰りませ もとの朝廷に (R−4245)
【口語訳】 (そらみつ) 大和の国の (あをによし) 奈良の都から (おしてる) 難波に下り 住吉の 三津で船に乗り まっすぐに 日の入る国に 遣わされる わが君を 口に出して申すのも 憚り多い 住吉の わが大御神よ 船の舳先に 鎮座ましまし 船の艫に お立ちになって 寄航する 磯の崎々 停泊する 港々で 荒い風や 波に遭わせず つつがなく 導いて帰って来てください 元の朝廷に 

 反橋(太鼓橋)の左手前にあるモニュメント(金属板には計17首の万葉歌)
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 同モニュメントに記された万葉時代の住吉の地形
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 中央の赤い部分が住吉大社、左の黄色の部分は黄土(はに)の地層、右の緑色の部分は榛の樹林で、当時、住吉大社のすぐ前には海が広がっていたようです。

 浅沢社の杜若(かきつばた)
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 古来より杜若で有名な浅沢池の中にある社で御祭神は市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)。万葉歌には「浅沢小野のかきつばた」が詠まれています。
【歌】 住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺り付け 着む日知らずも (F-1361)
【口語訳】 住吉の 浅沢小野の かきつばたを 衣に摺り付けて 着るのはさていつのことやら
(比喩歌で、いつになったら恋い慕っている女性に接することができるだろうか、の意)

 堺市市役所展望ロビー(21階)にある百舌鳥古墳群のパネル(右上方が大仙古墳)
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 天気がよければこの展望ロビーから古墳群を眺められたのですが、あいにく今回は午後も雨で期待した展望はかないませんでした。

 大仙古墳(伝仁徳天皇陵)の周囲を一周しました。仁徳天皇の皇后磐姫の歌碑の前で、雨の中、市瀬先生の解説聴きました。
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 犬養先生揮毫の万葉歌碑
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【原文】在管裳 君乎者将待 打靡 吾黒髪尓 霜乃置万代日 (磐姫皇后 A-87)
【読み下し文】 ありつつも 君をば待たむ うちなびく 我が黒髪に 霜の置くまでに
【口語訳】 このままで 君を待ちましょう 垂らしたままの わたしの黒髪に 霜が置くまでも
 巻二の巻頭四首に磐姫皇后の作として載せられた3首目の歌ですが、四首は本来別々の歌で作者不明の伝誦歌であったのが、磐姫皇后の伝説に結び付けられ、その作と見なされるようになったと考えられています。なお、磐姫皇后については、『古事記』や『日本書紀』には、嫉妬深い女性としての記事が載っています。


Posted by katakago at 13:02
サクランボ(暖地桜桃)が色づきました [2013年05月10日(Fri)]
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 果樹園のサクランボ(暖地桜桃)が赤く色づきました(花の写真は3/13の記事に掲載)。果実は小ぶりですが甘くておいしく食べられます。防鳥ネットを設置していますが、最近は毎日のように鳥(ヒヨドリか)が来てネットの隙間からもぐりこんでついばんでいます。鳥に食べられてしまわないうちに早速収穫して、北海道と神奈川の子供たちに送ってやりました。 

 このほか果樹園では、スモモがたくさん実を付けています。
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Posted by katakago at 13:47
ムラサキが咲いています [2013年05月09日(Thu)]
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 ムラサキの小さな白い花が咲いています。万葉歌には17首詠まれており、一昨年、昨年の記事にいくつかを載せています。
            ↓
    URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201106/11
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201205/03


このほか、カワラナデシコも咲き始めました。
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Posted by katakago at 17:39
春の蝶 [2013年05月08日(Wed)]
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 早朝、裏山でチョウを見かけました(写真はナミアゲハ)。植物園内を巡回する時はカメラを携帯するようにしています。

 蝶は万葉歌には詠まれていません。大伴家持が越中国守の館で病に臥していた時に大伴池主と歌のやり取りをしていますが、その池主の歌の「序」に蝶が出て来ます(巻十七)。その一部を載せておきます。
【読み下し文】 ・・・・・ 春は楽しぶべく、暮春の風景最も怜(あは)れぶべし。紅桃(こうたう)灼々(しゃくしゃく)、戯蝶(ぎてふ)は花を廻りて儛(ま)ひ、翠柳(すいりう)依々、嬌鶯(けうあう)は葉に隠りて歌ふ。楽しぶべきかも。・・・・・ (P-3967の序)
【口語訳】 ・・・・・ げに春は楽しむべきものであり、三月の風光は格別にすてきです。紅の桃は明るく咲き誇り、浮かれ蝶々はその花を巡って舞い、緑の柳はたおやかに垂れ、可憐なうぐいすはその葉に隠れて歌っています。楽しいことです。・・・・・・

 ナミアゲハの他にコミスジとツマグロヒョウモンも見かけました。
 コミスジ
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 ツマグロヒョウモン
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Posted by katakago at 11:07
カシワ [2013年05月07日(Tue)]
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 写真はカシワの若葉と雄花序です。万葉歌では、”あからがしは”として詠まれており、一昨年の記事に載せています。
            ↓
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/10

 
 裏山に生えているツツジ類では、今モチツツジが一番遅れて咲いています。和名は、花柄・子房に腺毛がありよく粘ることに由来するようです。
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Posted by katakago at 11:38
ビオトープ池でアサザが開花 [2013年05月06日(Mon)]
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 ビオトープ池でアサザが咲き始めました。花は一日花ですが、これから10月半ばごろまで咲き続けます。
 アサザの関連記事は
       ↓
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201106/04

 今朝も羽化間もないトンボを見かけました。朝7時ぐらいまでですと写真のような様子を目にすることができます。
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Posted by katakago at 11:26
るり渓で森林浴 [2013年05月05日(Sun)]
 昨日の畑仕事の骨休めも兼ねて、京都府立るり渓自然公園(南丹市園部町の南西部)へ出かけて来ました。自宅から車で一時間弱の所です。るり渓は、園部川が高原の斜面を浸食してできた約4kmの渓谷です。最上流部には人造湖(通天湖)があります。
 駐車場所から眺めた通天湖
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 コバノミツバツツジがあちらこちらで花を咲かせていました。

 新緑の中、渓流沿いに散策を楽しみました。
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Posted by katakago at 16:27
連休の畑仕事 [2013年05月04日(Sat)]
 連休後半の昨日、息子夫婦が神奈川から帰省してきました。今日は一日畑仕事を手伝ってもらいました。二人の応援を得て滞っていた作業が捗りました。
 夏野菜の苗の植え付け作業
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 果樹の株下に防草シートを設置
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Posted by katakago at 17:27
ショウブ [2013年05月03日(Fri)]
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 ビオトープ池でショウブ(さといも科)の花が咲いています。花茎の中ほどに肉穂花序(淡黄緑色の小花を密集させている)を付けています。ショウブの葉は薬用や端午の節句に用いられます。
 万葉歌では、あやめぐさ(原文は菖蒲草・菖蒲・安夜女具佐などと表記)として詠まれています。12首のうち11首までが”ほととぎす”と一緒に詠まれており、そのうち9首までが大伴家持の歌です。
 ショウブに関するこれまでの記事は
          ↓(下記のURLをクリックしてみてください)
 URL http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/5
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201205/06

 ここでは、家持の別の歌を載せておきます。
【歌】 ほととぎす 今来鳴き初む あやめぐさ かづらくまでに 離るる日あらめや (大伴家持 R‐4175)
【口語訳】 ほととぎすが 今来鳴き始めた あやめ草を 縵にする五月の節句の日まで 途絶える日があろうか
 「あやめぐさ かづらくまでに」は口語訳にあるように、あやめぐさ(菖蒲)を縵にする五月五日の端午の節句の日までの意です。一昨年の記事にも載せていますが、『続日本紀』の聖武天皇の天平十九年五月五日の条に、太上天皇(元正太上天皇)が「昔者、五日の節には常に 菖蒲を用て縵とす。此来己にこの事を停めたり。今より後、菖蒲の縵に非ずは宮中に入るること勿れ」と詔したことが記されています。


 同じビオトープ池で見かけた羽化後間もないシオカラトンボ(♀)
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Posted by katakago at 10:12
キリの花 [2013年05月02日(Thu)]
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 3年ほど前に植えたキリ(ごまのはぐさ科)の苗木は、今や3m以上の高さになり花を咲かせています。
 『万葉集』巻五には大伴旅人が藤原房前に贈った書状が載せられており、その中に「梧桐(ごとう)の日本琴(やまとごと)一面」とあります。「梧桐」は正しくはアオギリ(あおぎり科)ですが、詩文上では古くからキリ(桐)と通用されています。
 大宰帥であった大伴旅人が藤原房前(中衛府の長官)に琴を贈るのに添えられた書状の口語訳(初めの部分)を載せておきます(『萬葉集全歌講義』より)。
 大伴旅人が謹んで申し上げます。
  梧桐の日本琴一面 対馬の結石山の孫枝です。
 この琴が夢に娘子となって現れて申しますには、「わたしは、根を沖遠い島の対馬の高い山に伸ばし、幹を大空の美しい光にさらして来ました。長い年月、雲や霞に包まれて山川の間に心を遊ばせ、遠く風や波を眺めながら、伐られそうで伐られない不安定な状態にありました。ただひとつ心配なことは、百年の後に空しく谷間に朽ち果てるのだろうかということでした。たまたま立派な細工師に会って、伐られてささやかな琴になりました。音質も悪く、音量も乏しいことも省みず、君子のおそばに置かれる琴になりたいとずっと願っておりました」(以下略)。
 日本琴は膝に載せて弾く六絃琴(長さは2m程度で正倉院にも現存する)で、書状の原文では、「恒希君子左琴(恒に君子の左琴とあらむことを希(ねが)ふ」とあります。君子は琴を左に、書を右において(左琴右書)楽しむという、中国の『古列女伝』賢明伝の記事に拠るそうです(『萬葉集釈注』より)。

 
 対馬の結石山(ゆいしやま)へは、数年前に訪れたことがあります。

Posted by katakago at 09:37
ヒメサユリが開花 [2013年05月01日(Wed)]
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 ヒメサユリ(オトメユリとも)の花が咲き始めました。10株ほど場所を別にして植えているので、これから順次開花するものと思われます。元々、新潟・山形・宮城・福島県などの亜高山帯に生えるユリだそうで、植物園に植えているユリの中でも最も早く開花します。
 東国のユリということで、一昨年のヒメサユリの記事では、常陸国の防人歌を載せています。
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Posted by katakago at 08:35
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