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裏山で見つけた花(キツネノカミソリ・センニンソウ) [2012年08月30日(Thu)]
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 今朝裏山でキツネノカミソリ(ひがんばな科)が咲いているのを見つけました。鮮やかな赤色です。有毒植物で、和名の狐剃刀(きつねのかみそり)は、葉の形からきているそうです。なお、花茎が出るのは春に出た葉が枯れた後で、この時期葉は見られません。

 そのそばの垣根に絡まって、センニンソウ(きんぽうげ科)が白い花を咲かせていました。これも有毒植物で、和名は白い毛の密生する宿存花柱を仙人の髭にたとえたそうです。

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Posted by katakago at 11:12
尺八演奏会のお知らせ [2012年08月29日(Wed)]
 朝日カルチャーセンター芦屋教室で、都山流尺八を習い始めて4年半になります。

 講師の星田一山先生が主宰される「都之雨社(としゅうしゃ)」の定期演奏会が開催されます。
  日時:10月28日(日)、開演:12時30分
  場所:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

 カルチャーの受講生も演奏会に参加します。舞台での演奏は昨年に続き2回目となります。今回は、本曲春霞(流祖中尾都山 作曲)と茶音頭(菊岡検校 作曲)の二曲の合奏に加わります。教室でも特訓中です。

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 昨年(11/13)は都之雨社創立90周年記念演奏会で、出演者全員で「八千代獅子」を暗譜で演奏しました(チラシの写真はその時のもの)。
 以下は、昨年の演奏会のDVDの再生映像の写真です(モニター画面を撮影)。

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Posted by katakago at 20:16
今朝の植物園で(ハマユウ・ハス・ヒオウギ) [2012年08月28日(Tue)]
 8月も間もなく終わりですが、今朝植物園で撮った写真を紹介します。
 ハマユウは今も順次咲いていますが、咲き終わったものでは果実が肥大しています。

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 蓮池ではまだ花を咲かせている株もあります。
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 ヒオウギは刮ハ(この中に球形の黒い種ができる)が形成されています。ナミアゲハを見つけました。
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Posted by katakago at 08:54
多田神社の萬燈会 [2012年08月27日(Mon)]
 地元の多田神社では8/23から今日まで萬燈会が行われています。旧暦8月27日は主祭神の源満仲公の命日にあたり、この間1000有余の提灯に火が点されます。
 多田神社正面階段下で
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 階段を上って南大門(県指定重要文化財)から境内を見たところ

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 随神門(国指定重要文化財)内から拝殿(国指定重要文化財)を見たところ
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 余談ではありますが、植物園にしている裏山には、江戸時代に建てられた五輪塔があります。正面には木田氏中興塔と刻まれ、両側面には「寛政二年庚戌十二月」(1790年)と、「木田氏其先出自満仲源公・・・」で始まる建塔の趣旨が刻まれています。
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 碑文の拓本

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 拓本の解読(東大寺図書館の坂東俊彦氏による)
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 多田源氏の子孫である木田氏の中興の祖、秋圓居士の冥福を祈って、その子孫の木田新左衛門重規が、今から200年ほど前にこの塔を建てたことが分かります。なお、秋圓居士については、過去帳によると、戒名は木田院良月秋圓居士とあり、歿年は寛文元年(1661)8月21日とあります。
 金石文と文字資料(過去帳)の両方で江戸時代の先祖が確認できるのは、大変興味深いことです。
Posted by katakago at 19:49
愛宕講の集まり [2012年08月26日(Sun)]
 今日は古くから続く「愛宕講」の集まりがありました。代々この地に居を構える家がメンバーである行者講・伊勢講なども以前はありましたが、それらは無くなり「愛宕講」だけが続いていました。しかし、これも今回限りで終わりにしようということで、これが最後の集まりです。

 昭和の終わり頃までは、毎年4月23日に当番の者(二人一組)が京都の愛宕神社に代参して、お札(2枚目の写真)を貰って来ていたそうです(この当時関東にいたので代参の経験はありません)。愛宕神社は全国に約900社あるそうですが、京都の愛宕山(924m)に鎮座する愛宕神社はその本社にあたり、古くより火伏・防火に霊験があるとされています。


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 今年で最後ということで、今夜は当番のお宅に大勢の者(21軒中18軒)が集まりました。先ずは床の間に飾られた愛宕明神の掛け軸の前でお参りし、御神膳の洗い米とお酒を頂きました。その後御馳走をいただきながら3時間ほど歓談しました。この集まりも、愛宕神社への代参がなくなってからは、もっぱら共同飲食・コミュニケーションの場となっていました。
 最後に当たり、古くからの書類も回覧されました。残されていた一番古い台帳(大正12年)には祖父の名前が記されていました(当時の講費は52銭)。

 最後の年に当たり愛宕神社に代参された方がお札(写真)を貰ってこられ頂きました。「ひのようじん」と書かれています。

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Posted by katakago at 23:04
多田コミュニティの盆踊り大会 [2012年08月25日(Sat)]
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 毎年恒例の、多田小校区コミュニティ協議会(5自治会からなる)主催の盆踊り大会が実施されました。盆踊り大会は運動会や文化祭と共にコミュニティの主要行事の一つです。昨年は途中から雨が降り出し盆踊りは中止になりましたが、今年は大勢の人々が踊りの輪に入って楽しんでいました。

 矢問自治会でも模擬店を出店し賑わっていました。自治会の5役をはじめ組長さんがたも活躍されていました。

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Posted by katakago at 21:04
平城京天平祭☆夏2012 [2012年08月24日(Fri)]
 今日(8/24)から26日まで、平城宮跡で「平城京天平祭☆夏2012」が開催されています。午前中に、カルチャーセンター(中之島)で、毛利先生の講座(『古事記』にみる天孫降臨)を受講した後、午後から平城宮跡に出かけました。

 平城遷都1300年にあたる平成22年(2010)に復元完成した大極殿前の広場で燈花会が行われました(6時半から、広場に並べられたろうそくに一斉に火が点されました)。

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 手前のステージでは二胡の演奏も行われました。
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 7時半ごろから、天平衣装をまとって幻想的な「光の天平行列」が行われました(24,26日のみ)。
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 元明天皇が和銅3年(710)に藤原京から平城京に遷都し、桓武天皇が延暦3年(784)に長岡京に遷都するまで74年間ここに都がありました(但し、聖武天皇が一時期恭仁京や難波宮、紫香楽宮に移り、平城京を離れていた時期があった)。
 
 ところで、平城宮跡の保存に関わったある人物の話が、日経新聞(8/1夕刊)に紹介されていました。宮跡が田畑になっているのを嘆いて、有志を募って保存運動に取り組み私財と寄付金で一部を買い取り、この運動が実って1922年に国の史跡に指定され、現在は世界遺産にも登録されています。この人物は地元の植木職人であった棚田嘉十郎で、その功績を顕彰して朱雀門傍に像が建てられています。
 世界遺産の碑と朱雀門

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 棚田嘉十郎の像
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Posted by katakago at 23:50
秋の現地講座のお知らせ [2012年08月23日(Thu)]
 10月20日に、猪名川万葉植物園の秋の現地講座を開催することになりました。主催は朝日カルチャーセンター芦屋教室で、今回は春(4/18)、夏(7/13)に続き3回目となります。この時期は、ナンバンギセル・コウヤボウキ・フジバカマ・オケラの他、オミナエシやキキョウも咲いていると思われます。秋の風情を楽しんでもらいながら、草花の種子の採取も計画しています。

 案内は、ホームページの下記のURLにも掲載されています。
 http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=172641&userflg=0


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Posted by katakago at 20:41
ハギの花 [2012年08月22日(Wed)]
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 ハギ(まめ科)の花が咲き始めました。昨年8/20の記事にも書きましたが、ハギは万葉歌に最も多く詠まれている植物です(142首)。このうちいくつかの歌は、昨年8/20(G-1541、G-1598、I-2205)と、昨年9/20(A-231、G-1557)の記事に掲載しています。

 写真では、咲き始めたハギの後方にススキ(穂はこれから)と黄色のオミナエシの花が写っています。いずれも山上憶良の「秋の七種(ななくさ)の歌」に詠まれています。その歌は昨年のフジバカマの記事(9/19)にも掲載していますが、ここでもあらためて載せておきます。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 (G-1537)
【口語訳】 秋の野に 咲いている花を 指を折って 数えてみると 七種(ななくさ)の花
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (G-1538)
【口語訳】 萩の花 尾花に葛の花 なでしこの花 おみなえし それに藤袴 朝顔の花
 当時、憶良は筑前守で、配下の某郡を巡行中に詠まれたとみられています(『萬葉集釈注』)。秋の七種のうち、既にとり上げているのは、なでしこ(5/25、8/10)・おみなえし(7/2、8/1)くず(8/12)・朝顔(7/3、キキョウとされている)です。藤袴の花は来月以降かと思われます。
Posted by katakago at 09:52
ハスの実 [2012年08月21日(Tue)]
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 2ヶ月近くハスの花を楽しませてくれたビオトープ池や蓮池では、花托に詰まった実が肥大して種として採取できるようになりました。

 秋の現地見学会(10月予定)では、万葉植物(カワラナデシコ・キキョウ・オミナエシ・ムラサキ・ベニバナ・ハマユウなど)の種の採取も計画していますが、ハスの種も加えてみようかと思っています。ハスの種は堅い種皮で覆われているため、そのままでの発芽は困難なようです。栽培法を記した本によると、発芽しやすいようにヤスリなどでこすって種皮に傷をつけてから水に浸漬して発芽を促す、とあります。

 次の2枚はビオトープ池と蓮池の今朝の様子です。

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Posted by katakago at 21:42
ヤブラン [2012年08月16日(Thu)]
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 ヤブラン(クサスギカズラ科)の花が咲いています(晩秋には緑黒色の種子が出来る)。万葉歌に、やますげ・やますが(原文は山菅・夜麻須我などと表記)と詠まれている植物に、ヤブランを当てる説があります(『新編日本古典文学全集 萬葉集』ほか)。やますげは11首詠まれており、昨年8/31の記事にも紹介しています(歌はS-4484)。ここでは巻十二の「物に寄せて思ひを陳ぶ歌」から次の2首を載せておきます。
【歌】あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に (K-3051)
【口語訳】 あしひきの山菅の根、その根のようにねんごろに私は恋しく思っています。あなたのお姿に。(『萬葉集全歌講義』より)
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 止まず思はば 妹に逢はむかも (K-3053)
【口語訳】 あしひきの山、その山菅の根のように、心から深く絶え間なく思い続けたら、いつかあの子に逢えるだろうかなあ。(『萬葉集全歌講義』より)
 2首とも第三句までは同じで、上二句「あしひきの 山菅の根の」は「ねもころに」を起こす序詞です(「ねもころに」は心をこめての意)。一首めは女性の歌で、二首めは男性の歌です。 


Posted by katakago at 15:00
ミョウガの花 [2012年08月15日(Wed)]
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 裏山の一角では、ミョウガ(しょうが科)が自生しています。薬味野菜としても利用していますが、この時期淡い黄色の花を咲かせています(花は一日でしぼむ)。
 万葉歌には詠まれていませんが、『ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日』には、9/2の花として載っています。花言葉は「忍耐」とあります。
 同書掲載の鳥海昭子さんの短歌を紹介しておきます。
【歌】 ろうそくの 炎のような 朝(あした)咲く ミョウガのつぼみ 藪中にあり
作者の一言には、薄暗い藪中に小さなともし火のようなミョウガの蕾を見つけました、とあります。

 裏山の植物園では、先に紹介した(8/8の記事)タカサゴユリがあちらこちらで咲いています。

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Posted by katakago at 15:50
なら燈花会 [2012年08月14日(Tue)]
 古都奈良では、8/5〜8/14まで、「なら燈花会」が行われています。1999年に始まり、奈良公園に約2万個のろうそくが点されます。今日はその最後の日で、今回初めて出かけました。九つの会場で実施されており、まず浮雲園地会場(新公会堂前)に行きました。
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 次に訪れた春日大社では、毎年8/14、8/15の中元の夜は万灯籠神事が行われます。三千余基の灯籠(境内の石灯籠約2000基、回廊に並ぶ釣灯籠約1000基)に灯が点されます。古来より神仏に灯明を捧げることは、御供を供えて祈ることと同じ意味があり、燈火に真心を移して神仏に捧げることだと伝えられています(春日大社のパンフレットより)。
 次の写真は春日大社と

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 点灯された回廊の釣灯籠
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 最後に大仏殿に参拝しました。
東大寺鏡池会場からライトアップされた大仏殿を遠望

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 次の2枚は境内参道からライトアップされた大仏殿を撮影
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 大仏殿正面の観相窓から光に照らされた大仏様のお顔を参道から拝むことができます。
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 内部の大仏様の写真
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Posted by katakago at 23:55
ハスの繊維 [2012年08月13日(Mon)]
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 ハスの茎を折って左右に引っぱると、写真のようにたくさんの細かい糸が引くのがわかります。以前にハス苗を貰ったK君に、切り花用のハスの蕾はこのハス糸で巻いておくのだと聞いたことがあります。早速、仏花用にはこれを試してみました。巻かなかったものは花弁が開いてしまいました。

 次の2枚は妻が玄関に生けたものです。蕾のものはハス糸で巻いています。

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 ところで、今年の5月中旬に「二上山に登る」ハイキングに参加した折り當麻寺に立ち寄りました(記事は5/14)。このお寺には、中将姫(藤原豊成の娘)がハス糸で一夜にして織り上げたと伝えられる、當麻曼荼羅があります(現存のものはハス糸ではなく絹糸のようですが)。阿弥陀如来のおられる西方浄土の世界が表現されています。
Posted by katakago at 11:20
クズの花 [2012年08月12日(Sun)]
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 昨日車で近くのスーパーへ買い物に出かけた折、道路わきで早くもクズ(まめ科)の花が咲いているのを見かけました。県道川西-篠山線の多田大橋付近で、今日自転車であらためて写真を撮りに出かけてきました。植物園にもクズは植えていますが、毎年蔓を切るためか花が咲かない年もあります。このブログでは、万葉植物の写真は植物園で撮影したものを載せていますが、クズは今年咲く保証もないので、例外的に園外で撮ったものを使用しました。

 クズは、万葉歌には18首詠まれており、そのうち一首(C-649)は昨年9/1の記事に掲載しています。ここでは別の歌を紹介します。
【歌】 ま葛延ふ 夏野の繁く かく恋ひば まこと我が命 常ならめやも (I-1985)
【口語訳】 葛が一面に這い広がる夏の野の茂み、その茂みのようにこんなに激しく恋い焦がれていたら、ほんとに私の命はいつまでもつかわかったものではない(『萬葉集釈注』より)。
 上二句(ま葛延ふ 夏野の繁く)は、「かく恋ひば」の比喩的序詞です。季節分類の巻十の夏の相聞の部に収められています。

Posted by katakago at 17:30
蓮池のチョウトンボ [2012年08月11日(Sat)]
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 水辺の環境(ビオトープ池や蓮池)では、トンボ類をよく見かけます。これまでも、アキアカネ(6/20の記事)・ショウジョウトンボ(7/10の記事)・シオカラトンボ(7/27の記事)などを見かけていますが、蓮池で初めてチョウトンボを見かけました。ハスの花托にとまっていました。名前の由来は、蝶のように飛ぶところからきているそうです。

 蓮池では何本かまだ蕾のものも見られます。

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Posted by katakago at 10:20
なでしこ [2012年08月10日(Fri)]
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 今朝咲いていたカワラナデシコです。オリンピックのTV中継を見終わって、いつものように野菜の収穫に畑に出かけた時に撮ったものです。先月半ばにいったん咲き終わり、茎を切った株でまた咲きだしました。

 なでしこは、万葉歌に26首詠まれており、うち11首は大伴家持の歌で、既に紹介している歌(昨年5/30にG-1448,1496、昨年7/18にQ-4114、昨年11/29にB-464、今年5/25にB-408)はすべて家持の作です。
 なお、季節分類の巻八では夏の部に2首、秋の部に4首、巻十では3首いずれも夏の部に収められています。

 立秋も過ぎましたが、まだ暑い日が続いています。
 ここでは秋を待つ歌として、巻十の夏の雑歌に載せられている「花を詠む十首」より、次の歌を載せておきます。
【歌】 野辺見れば なでしこが花 咲きにけり 我が待つ秋は 近付くらしも (I-1972)
【口語訳】 野辺を見ると なでしこの花が 咲いてきた 私の待つ秋は 近付いたようだ
 

 あらためて「なでしこジャパン」の銀メダル獲得を祝し、花の最盛期(6/1)に撮ったカワラナデシコの写真も掲載しておきます。

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Posted by katakago at 15:33
クログワイ [2012年08月09日(Thu)]
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 今朝、クログワイ(かやつりぐさ科)の苗を入手しました。6月にヒルムシロとヒシの苗を探してくれた方が、今回も見つけて届けて下さいました。早速ポットに植えて蓮池の片隅に置床しました。
 クログワイは、水田や池溝・沼沢の水中に生える多年草で、秋に地下茎の先に小塊茎ができ、これが黒いのでクログワイと言うようです。この塊茎は食用になるそうです。

 クログワイは、万葉歌では、ゑぐ(原文は佪具・恵具と表記)として2首詠まれています。そのうちの1首を載せておきます。
【歌】 あしひきの 山沢ゑぐを 摘みに行かむ 日だにも逢はせ 母は責むとも (J-2760)
【口語訳】 (あしひきの) 山沢のえぐを 摘みに行く 日ぐらいは逢っておくれ お母さんに叱られても
 詠み手は女性説と男性説がありますが、『萬葉集全歌講義』の解説には、「日だにも逢はせ」の表現は、日ごろ、母の厳しい監視のもとで男と逢おうとしない娘子に、せめて山で作業をする日だけでも、と相手を説得しているところは、男性の歌らしい、とあります
Posted by katakago at 21:20
8月に咲くユリ(タカサゴユリ・カノコユリ) [2012年08月08日(Wed)]
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 今月になってタカサゴユリ(ゆり科)が咲きだしました。台湾原産で大正12年に渡来したようです(タイワンユリともよばれる)。花はテッポウユリに似て筒状横向きに咲きます。種からの栽培も容易で、春に播けばその年の夏に花が咲きます。花が咲く時期がお盆の頃で切り花としても重宝しています。

 このほか、カノコユリが咲いています(黄鹿の子百合は7/26に掲載)。


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Posted by katakago at 09:07
芙蓉の花 [2012年08月07日(Tue)]
 この時期鮮やかな紅色のフヨウ(あおい科)の花が咲いています。早朝に開き夕方にしぼむ一日花です。座敷の床の間にはちょうど芙蓉の軸が掛けてあります。妻が水墨画をやり始めたのを機会に購入しました。作者は穐月明で、「芙蓉さく 今朝一天に 雲もなし」の句が添えられています。今日も晴天で猛暑となりそうです。
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 自宅垣根の脇に植えてある芙蓉の株(次の写真)は高校時代の同級生にもらったものです。数年前、植物園見学の折に他の苗と一緒に持ってきてくれました。
 なお、フヨウは万葉歌には詠まれていません。

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Posted by katakago at 09:56
ヒオウギに飛んできたナミアゲハ [2012年08月06日(Mon)]
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 ヒオウギ(あやめ科)の花の蜜を吸うナミアゲハを見かけました。ヒオウギの花は一ヶ月近く咲いていますが、咲き終わったものでは既に刮ハが形成されています(2枚目の写真)。秋にこれがはじけると中に黒い球形の種子が見られます。万葉歌で「ぬばたま」と詠まれているものは、そのヒオウギの黒い種と考えられています(昨年9/16の記事参照)。
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Posted by katakago at 15:51
夏休み子供お楽しみ会(流しソーメン他) [2012年08月05日(Sun)]
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 今日の午後、地元のシルバーアローズ(長寿会)が主催(自治会共催)で、昨年に続き「矢問地区夏休み子供お楽しみ会」が開催されました。ミニボーリング・水鉄砲射的遊び・ストロー笛つくり・スーパーボールすくい等のゲームが準備され、昨年好評であった流しソーメンにも多くの子供たちが集まって来ていました。流しソーメン用の竹は、先月(7/30)に植物園から切り出されて準備されたもので、場所は自宅わきの私道を開放しました。
 自治会傘下の子供会は、会に参加する子供の数が減ったため今年度からなくなりました。そのためこれまでのような子供会活動が行われなくなってしまいましたが、今回のような行事を交流の場として活用されればと思います。シルバーアローズの皆さんの今後の活躍も期待しています。

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 午前中は、お盆前の寺(瀧門寺)掃除があり、朝8時から地元の檀家が集まって境内と周辺道路の清掃を行いました(昨年は8/7)。
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Posted by katakago at 16:00
イヌビワの実 [2012年08月04日(Sat)]
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 イヌビワ(くわ科)は7年ほど前に苗木を一本求めて裏山に植えています(現在約3m位)。その後挿し木で苗をつくり3か所に植えています。写真は挿し木からのもので実を付けています。自生のイヌビワは、昨年阪大豊中キャンパスの待兼山で目にしました(昨年10/17の記事)。

 万葉歌で、ちちのみ(原文は知智乃実と表記)と詠まれた植物がありますが、いかなる植物であるかは不明とされています。ただし、『新編日本古典文学全集 萬葉集』によれば、チチの音が乳を連想させるため、若い実や樹皮などを傷つけると白汁が出るイヌビワ、乳房状の気根が下がるイチョウ(いちょう科)に擬する説があります。

 「ちちのみ」が詠まれた歌は2首ありいずれも長歌です。うち一首と解説を昨年5/15の記事に掲載していますが、ここでも2首の長歌の一部を載せておきます。

【歌】 ちちの実の 父の命 ははそ葉の 母の命 凡ろかに 心尽くして 思ふらむ その子なれやも ますらをや 空しくあるべき ・・・・ (大伴家持 R-4164)
【歌】 ・・・・ ははそ葉の 母の命は み裳の裾 摘み上げかき撫で ちちの実の 父の命は たくづのの 白ひげの上ゆ 涙垂り 嘆きのたばく ・・・・・(大伴家持 S-4408)
最初の歌は、勇士の名誉を振い立てることを願った歌で、二つ目は、防人の別れを悲しむ心を述べる歌(防人の立場で詠まれている)ですが、いずれの歌でも、「ちちの実の」は、同音のチチで父にかけた枕詞として用いられています。
Posted by katakago at 20:22
野菜の花(オクラ・ラッカセイ) [2012年08月03日(Fri)]
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 オクラ(あおい科)の花です。畑には5株植えていますがこのところ毎日収穫しています。

 ラッカセイ(まめ科)の花が咲いています。今年は10株植えており、花後子房柄が地中に伸びて実った豆果を10月には収穫できる見込みです。

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 一時期生り過ぎて困ったキュウリもほぼ終わりで、ナスも茎を剪定してこれから採れる秋ナスに期待しています。トマトは大玉(桃太郎)の他ミニトマトも植えており、毎日収穫しています。品種の名前(千果)のように鈴なりに生っています。
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 スイカはアライグマによる被害を防ぐのが困難で、今年は畑での栽培はあきらめましたが、自宅脇のフェンスで囲われた場所で、小玉スイカを3株植えています(ネットで鳥害を防止)。これまで計10個の実がなり、先日収穫した一個は甘くて美味しくいただけました。
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Posted by katakago at 09:53
ビオトープ池のハス [2012年08月02日(Thu)]
 8月に入っても、ビオトープ池ではハスが咲いています。
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 梅雨明け後雨がほとんど降らないため、池の水位がだいぶ減って来ました。こちらは水路から直接水を引けるようにはなっていないので、昨日はポンプで水の補給を行いました。

 咲き終わった花托に混じって、花茎が伸びてきています。この調子で新たな花茎が出て来ると、お盆のお花に使えそうです。

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Posted by katakago at 20:06
オミナエシ(手に取れば袖さへにほふ) [2012年08月01日(Wed)]
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 オミナエシは山上憶良の「秋の七種(ななくさ)」の歌にでてきますが、別の歌(I-2115)で「手に取れば袖さへにほふ(手に取れば袖までも染まる)」とも詠まれています(歌の解説は昨年7/9の記事に)。写真はまさにそのような情景です。

 オミナエシが詠まれた歌は全部で14首あり、先月初め(7/2)にも写真と万葉歌(C-675)を掲載していますが、ここでは別の歌を載せておきます。
【歌】 高円の 宮の裾廻の 野づかさに 今咲けるらむ をみなへしはも (大伴家持 S-4316)
【口語訳】 高円の 離宮の裾野の 小高みに 今咲いていることであろう そのおみなえしよ
 この歌は天平勝宝六年(754)、大伴家持(当時、兵部少輔)が難波の宮にいて、聖武天皇の高円離宮の秋の野を思って詠まれたとみられています(『萬葉集釈注』より)。
Posted by katakago at 10:11
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