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真夏のヒマワリ畑で [2012年07月31日(Tue)]
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 今年のヒマワリは種を一度に播いたわけではなく、昨年のこぼれ種が発芽してきたもので、生育も不揃いでですが、花は順次咲いてくれるので長い間楽しめます。
 次の写真は早くに開花したもので、もう種が出来ています。鳥が来て種を食べているようです。

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 なお、『ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日』では、ヒマワリは7月25日の花とされ、花言葉は「あなたはすばらしい・崇拝」となっています。
Posted by katakago at 09:09
流しソーメン用の竹の切り出し [2012年07月30日(Mon)]
 今夏も「夏休み子供お楽しみ会」が地元のシルバーアローズ(長寿会)の企画で実施されます(自治会共催)。昨年好評であった「流しソーメン」を今年も実施することになり、今日はメンバーの方により、裏山の竹の切り出し作業が行われました。8/5(日)当日は、流しソーメンのほか、ミニボーリング・水鉄砲射的遊び・ストロー笛つくりなどが計画されています。
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 裏山では蝉が盛んに鳴いています(写真はケヤキにとまったアブラゼミ)。
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 この時期雑草の生育は旺盛で、2反ほどの畑と周囲の畔の草の管理は大変です。そろそろ又畔の草刈りもと気にはなっていますが、この暑さでは日中の農作業はとても行えません。日が昇るまでの早朝か、夕方日が落ちてからでないと動けません。
Posted by katakago at 11:25
「大出雲展」と関連シンポジウム(ヤマト王権と出雲) [2012年07月29日(Sun)]
 京都国立博物館では、昨日より、「大出雲展」(古事記1300年、出雲大社大遷宮記念の特別展覧会)が開催されています。今日の午後には、関連のシンポジウムが国立京都国際会館で開催され、その参加に先立ち午前中は展覧会を見学しました。
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 出品物では、『古事記』、『日本書紀』、『出雲国風土記』の古写本や、本居宣長の『古事記伝』などの史書類と共に、出土点数では他に類を見ない神庭荒神谷遺跡出土(1984年)の銅剣(358本中の42本)・加茂岩倉遺跡出土(1996年)の銅鐸(39個中の14個)も見ごたえがありました。また、2000年の発掘調査で出雲大社遺構から出土した、杉の大材三本を合わせて一つの柱にした宇豆柱(うづばしら)も展示されていました。

 午後のシンポジウムでは、上田正昭先生による「出雲古代史の魅力」と題する基調講演に続き、パネルディスカッション「ヤマト王権と出雲 ー検証・神々の国ー」が行われました。

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 『古事記』や『日本書紀』に掲載される大国主神の「国譲り神話」では、国譲りとの交換に巨大神殿の造営を求める件があります。『古事記』には、「此の蘆原中国は、命の随に既に献らむ。唯に僕が住所のみは、天つ神御子の天津日継知らすとだる天の御巣の如くして、底津石根に宮柱ふとしり、高天原に氷木たかしりて、治め賜はば、僕は、百足らず八十くま手に隠りて侍らむ」と記されています。その巨大神殿(出雲大社)の大きさについては、970年に書かれた『口遊(くちずさみ)』に、「雲太 和二 京三(出雲大社が一番で、二番目が大和の大仏殿、三番目が平安京の大極殿)」とあり、高さ15丈の大仏殿よりも大きかったたようです(パネリストの一人辰巳和弘先生)。
 次の図面は、往時の出雲大社本殿の平面図とされる「金輪御造営差図」(「大出雲展」図録より)で、巨木三本を一組とする直径一丈(約3m)の柱が描かれ、従来は信憑性が疑われていましたが、2000年に出雲大社境内から図面通りの巨木三本を一組にした柱が出土(今回展示)したことより再評価されるようになりました。またこの図面には「国御沙汰」とあり、造営遷宮が国家としての事業であったようです。
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 次の写真は今回展示の宇豆柱(「大出雲展」図録より)。
理化学的手法による年代測定と造替の記録などから鎌倉時代(1248年)遷宮の本殿の柱材とみられています。

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Posted by katakago at 22:20
ベニバナの種を採取 [2012年07月28日(Sat)]
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 ベニバナは7月初旬にほぼ花も終わり採種の時期です(一部咲いている株も見られますが)。来年の春に播種するため、鋭い棘に注意しながら種を集めました。

 次の写真は、採種前の畑の様子です。この状態で放置していると鳥が来てつついて種を食べるので、早めに作業を行いました。

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Posted by katakago at 10:34
蓮池で [2012年07月27日(Fri)]
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 蓮池では6月下旬に花が咲きだし、今も新しい花芽が出てきています。この様子だと8月に入ってからも花が楽しめそうです。最初の頃に咲いたものは写真のような状態(花托)になっています。古名の”はちす”は、実の入った花托がハチの巣に似ていることに由来するようです。

 ハスの茎で交尾中のシオカラトンボを見かけました。

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Posted by katakago at 08:04
今年最後のヤマユリ [2012年07月26日(Thu)]
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 ヤマユリは5か所に分散して植えていますが、その最後の一株が草むらの中でひっそりと咲いていました。

 畑に植えた黄鹿の子百合は、7/15に写真を掲載していますが、裏山に植えたものは10日ほど遅れて咲きました。

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Posted by katakago at 20:35
ナツフジ [2012年07月25日(Wed)]
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 裏山の垣根に絡まってナツフジ(まめ科)が花を咲かせていました。昨年8/12の記事にも掲載していますが、次の万葉歌に詠まれた「時じき藤」(原文は非時藤と表記)をナツフジとみる説があります(『万葉植物事典』)。

【歌】 吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎 (大伴家持 G-1627)
    我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を

 なお、この歌の解説は他の説(季節外れに咲いた藤)も含め、昨年8/12の記事に載せています。
Posted by katakago at 10:13
アワの穂 [2012年07月24日(Tue)]
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 アワ(いね科)の穂が出始めました。万葉歌には5首詠まれており、うち2首は昨年8/8(O-3834)と8/22(B-404)に掲載しています。ここでは巻十四の東歌(相模国の歌)を載せておきます。
【歌】 足柄の 箱根の山に 粟蒔きて 実とはなれるを あはなくも怪し (M-3364)
【口語訳】 足柄の 箱根の山に 粟を蒔いて もう実となったのに あわないとは変だわ
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の解説には、アハナクは、ア(逢)ハズのク語法で、粟は実ったのにアハナク(粟がない=逢わない)とは変だ、という言語遊戯の歌、とあります。
Posted by katakago at 21:50
色とりどりの夏の草花 [2012年07月23日(Mon)]
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 畑に植えた草花の様子です。写真は、県道川西ー篠山線を挟んで向かい側(矢問自治会館脇)から撮影したものです。この時期、色とりどりの草花が咲いています(オミナエシ・キキョウ・ヤブカンゾウ・ヒオウギ・ミソハギ・ハス・ハマユウ・ヒマワリなど)。オミナエシは株数も増え、その黄色は遠くから見ても目立っています。

 次の2枚は蓮池を含む全景(ヒマワリは昨年のこぼれ種が発芽したもの)

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Posted by katakago at 07:45
ハマユウの花咲く [2012年07月22日(Sun)]
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 ハマユウ(ひがんばな科)が今年初めて咲きました(昨年に比べ10日ほど早い)。7/14に花茎の写真を掲載した株です。次の写真は、別の場所に植えているもので続いて開花しました。ハマユウは、三か所に分散して植えており、これから順次花を咲かせるものと思われます。
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 万葉歌には一首のみ詠まれており、昨年8/3の記事に解説と共に掲載していますが、ここでも載せておきます。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (柿本人麻呂 C-496)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直には逢えないものだね
Posted by katakago at 10:09
今朝のハスの花 [2012年07月21日(Sat)]
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 ビオトープ池で今朝(6:52)開いたハスの花です。7/14にも同種のハスの写真を掲載しましたが、余りに見事なので再び載せておきます。
 ちなみに次の2枚は、同じ株の昨日(6:29)と今朝(5:35)の写真です。

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 ビオトープ池と蓮池では、まだしばらくの間はハスの花を楽しめそうです(お盆のころまで咲いてくれればいいのですが)。
Posted by katakago at 10:48
歌に詠まれた野の花(ヨメナ・ヘクソカズラ) [2012年07月20日(Fri)]
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 ビオトープ池の傍で、ヨメナ(きく科)の花が咲いているのを見つけました。万葉歌には、うはぎ(原文は宇波疑・菟芽子と表記)として二首詠まれています。次の歌は昨年7/17の記事にも掲載していますが、再度載せておきます。
【歌】 妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (A-221)
【口語訳】 ここにもし(あなたの)妻でもいたら 摘んで食べたでしょうに 沙弥の山の 野に生えるよめなは その時期も過ぎてしまったではないか (『萬葉集全歌講義』より)
 もう一首(I-1879)は、3/14の記事に掲載しています。当時、春に娘たちが野で若菜を摘みその場で煮て食べる習俗があったようです(春に萌え出た若菜の生命力を摂取)。
 
裏山の垣根ではヘクソカズラ(あかね科)の蔓が花を付けていました。万葉歌には次の一首のみ詠まれています(昨年7/25記事参照)。
【歌】 ざうけふに 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (高宮王 O-3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう

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 万葉歌には詠まれていませんが、裏山でオトギリソウ(おとぎりそう科)が咲いていました。その茎や葉は、民間薬として切り傷の止血に用いられるようですが、和名の弟切草(おとぎりそう)は、鷹匠の兄が秘密にしていた鷹の傷薬をその弟が洩らしたために、兄が弟を切り殺したという伝説(平安時代)に由来するそうです。
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 アキノタムラソウ(しそ科)も咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:41
ケイトウ [2012年07月19日(Thu)]
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 ケイトウ(ひゆ科)の花が咲き始めました。いずれも昨年植えていた株のこぼれ種が発芽したものです。ケイトウは染料として移入され(韓渡来の藍)、観賞用としても栽培されていたようです。
 万葉歌には、からあゐ(原文は韓藍・鶏冠草などと表記)として4首詠まれています。うち3首は昨年7/27(F-1362)と8/24(I-2278、B-384)の記事に掲載しています。ここでは別の歌を紹介しておきます。

【歌】 隠りには 恋ひて死ぬとも み苑生の 韓藍の花の 色に出でめやも (J-2784)
【口語訳】 ひっそりと 恋い死ぬことはあっても お宅の庭の 鶏頭の花のように 色に出したりなどしましょうか
 「み苑生の韓藍の花の」は、ケイトウの花の汁を染料にしたことから、「色ニ出ヅ」を起こす比喩の序で、「色ニ出ヅ」は、思っていることを態度や言葉に表すことです。
Posted by katakago at 18:07
オニユリが咲きました [2012年07月18日(Wed)]
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 ヤマユリや黄鹿の子百合に続いて、オニユリが咲き始めました。花はコオニユリに似ていますが、葉腋にむかごを出すのが特徴です。
 次の写真は八重咲きオニユリです。通販で多数の球根を買ったので、”おまけ”に付いてきたものです

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Posted by katakago at 10:54
花弁が黄色のヒオウギ [2012年07月17日(Tue)]
 ヒオウギ(あやめ科)の開花は、7/5の記事でお知らせしていますが、現在写真のような状況です。
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 多数植えている株の中でまれに、次の写真のように花弁が黄色で斑点のないものが見られます。一昨年より、この黄色の株の種子を採取して苗を育てる試みも行っていますが、花はまだ咲いていません。
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Posted by katakago at 07:26
東歌に詠まれた雑草(スベリヒユ・ヒルムシロ・コナギ) [2012年07月16日(Mon)]
 畑や水田に生える雑草も、万葉歌(巻十四の東歌)に詠まれています。
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 畑に生えるスベリヒユ((すべりひゆ科)です。小さな黄色い花を付け日光を受けて開きます。万葉歌に、いはゐつら(原文は伊波為都良と表記)と詠まれている植物にスベリヒユを当てる説があります(ジュンサイとみる説もある)。万葉歌は昨年7/5の記事に載せていますが、再度掲載しておきます。
【歌】 入間道の 大屋が原の いはゐつら 引かばぬるぬる 我にな絶えそね (M-3378)
【口語訳】 入間道の 大家が原の いわいつらが 引っぱるとぬるぬると寄って来るように お前も私が誘ったら靡き寄って 私との仲を絶やさないでおくれ (『萬葉集全注』より)

 類歌に次のような歌があります。
【歌】 安波をろの をろ田に生はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (M-3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たわみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ (『萬葉集全注』より)
 たはみづら(原文は多波美豆良と表記)は、水田雑草のヒルムシロ(ひるむしろ科)とする説があります。次の写真は先月(6/21)入手したヒルムシロの苗の現在の様子です(花はこれからか)。

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 同じく水田雑草のコナギ(みずあおい科)も詠まれており、次の歌は昨年8/16の記事にも掲載しています。
【歌】 苗代の 小水葱が花を 衣に摺り なるるまにまに あぜかかなしけ (M-3576)
【口語訳】 苗代の 小水葱の花を 衣に摺り付けたが なじむにつれて なんでこういとしいのか
 写真は、ミニ水田(6/10にイネ苗を移植)に生えてきたコナギで花はこれからです。

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Posted by katakago at 18:10
ヤマユリの開花(続報) [2012年07月15日(Sun)]
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 ヤマユリは5か所に分散して植えており、7月13日の現地講座当日に咲いている株もありましたが、7/8に写真を掲載した株も蕾が開き始めました。辺りに特有の芳香を発しています。
 既に紹介している万葉歌(昨年6/9の記事)では、蕾が開くのを「花笑み」(原文は”花咲”と表記)と表現されています(道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや F-1257)。

 7/8に同時に掲載した黄鹿の子百合も、あざやかな黄色の花弁を広げています。

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Posted by katakago at 13:30
ハマユウの花茎 [2012年07月14日(Sat)]
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 畑に植えているハマユウの一番大きな株で、花茎が出てきました。昨年は7/26に花茎の記事を載せていますので、今年は幾分早く開花が見込まれます。

 ビオトープ池では、ハスの花が日々咲き代わっています。今日は、花弁が白で縁が薄いピンクのひときわ大きな花が咲きました。

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Posted by katakago at 16:27
カルチャーセンターの現地講座(夏) [2012年07月13日(Fri)]
 朝日カルチャーセンター芦屋教室主催の二回目の現地講座(夏の猪名川万葉植物園)を開催しました。前日からの雨で今日の実施が危ぶまれましたが、幸いにも天気が回復し予定どうり行えました。この時期はヤマユリやハスをはじめ多くの草花が花を咲かせますので是非それを見ていただきたく、梅雨時ではありましたがあえてスケジュールに組んでもらいました。
 前回(4/18)来られた方5名と今回初めての方が10名以上参加されました。いつものように見学に先立ちパワーポイントで植物の写真と万葉歌の説明を行いました。今回は特に、染色に用いられる植物(アカネ・ムラサキ・ベニバナ・ヤマアイ・ツユクサ・コナギ・カキツバタなど)とそれが詠まれた歌も取り上げました。
 自治会館での説明の様子です。

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 裏山での案内の様子です(ヤマユリを植えているところ)。ヤマユリが開花している株もありよかったです。

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 蓮池では、白いハスの花を見ていただけました。

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 ビオトープ池付近では、色とりどりの花(キキョウ・オミナエシ・ヤブカンゾウ・紅いハス・ミソハギなど)を楽しんでいただけたものと思っています。

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 次回(秋の現地講座)は10月中旬の予定です。
Posted by katakago at 19:42
セリの花 [2012年07月12日(Thu)]
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 ビオトープ池のショウブの間で、セリ(せり科)が白い花を咲かせていました。秋に葡蔔枝の節から新苗を出し、翌春に最も盛んに成長します。この新苗がたくさん出る様子が競い合っているように見えるところから和名が付けられたようです。春の七草の一つとして昔から食用に供されています。

 万葉歌では2首詠まれており、それらは昨年7/2の記事に解説と共に掲載しています。ここではうち1首を再度載せておきます。
【歌】 あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ (葛城王 S-4455)
【口語訳】 (あかねさす) 昼は班田に追われ (ぬばたまの) 夜の寸暇に 摘んだ芹ですよこれは


Posted by katakago at 20:08
今朝の収穫 [2012年07月11日(Wed)]
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 野菜の栽培では、ジャガイモは先月には収穫を終え、インゲンやエダマメも先週で終わりました。エダマメは、札幌や川崎の子どもたちにも送って喜ばれました。
 今は、ナス・キュウリ・トマト・シシトウなどを毎朝収穫しています。今朝はこの他マクワウリ(万葉歌にも詠まれている)とブロッコリーが加わりました。

 野菜を植えている畑の様子です。今のところナスやトマトも順調のようです。秋に収穫予定のサツマイモとラッカセイも栽培しています。

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Posted by katakago at 09:14
ハナショウブ最後の一株 [2012年07月10日(Tue)]
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 ハナショウブは6月初めから順次咲き始め、今最後の一株が咲いています。今後は株分けもして更に栽培面積を広げる予定です。

 水辺では、トンボをよく見かけます。次の写真はショウジョウトンボと思われます(成熟したオスはあざやかな赤色)。

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 次は羽化したてのトンボで、アキアカネと思われます(6/20にも掲載)。
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Posted by katakago at 08:58
昨夜、月下美人が咲きました [2012年07月09日(Mon)]
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 我が家には月下美人(さぼてん科)が2株あります。少しばかりの洋ランと共に栽培管理は妻が行っています。昨夜、そのうちの一株で2輪が開花しました(花は一晩で凋んでしまいましたが)。以前は9月ごろ開花していたのが、昨年は7/31と開花時期が早くなってきたようです。
Posted by katakago at 20:38
ヤマユリの蕾ふくらむ [2012年07月08日(Sun)]
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 ヤマユリは裏山に5か所に分散して計10株を植えています。蕾がだいぶふくらんできました(出芽時の写真は4/17に掲載)。現地講座当日(7/13)にいずれかの株が咲いていてくれればと願っています。

 ヤマユリ以外では、黄鹿子ゆりが間もなく咲きそうです。

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Posted by katakago at 15:38
タデ [2012年07月07日(Sat)]
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 ビオトープ池の傍で、シロバナサクラタデ(たで科)が咲いています(ベニシジミが飛んで来ました)。

 万葉歌にはタデは2首詠まれていますが、葉が食用になるヤナギタデ(近くではまだ見かけません)とみられています。歌(J-2759)は、昨年7/20の記事に掲載しています。

 
 ビオトープ池では紅いハスが咲いています(蓮池は今のところ全て白)。

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Posted by katakago at 20:37
ナツメの花 [2012年07月06日(Fri)]
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 ナツメ(くろうめもどき科)の花です。既に小さな実になっているものもあります。万葉歌には2首詠まれており、それらは昨年の8/8(O-3834)と9/8(O-3830)の記事に掲載しています。
 ナツメの果実は食用になるので3本植えています。リンゴのような味がします(収穫時期は秋)。

 他の果樹では、クリ(ぶな科)も万葉歌に詠まれており、D-802歌を昨年6/19と今年6/18に、H-1745歌と1783歌を昨年9/9の記事で紹介しました。栗の木は現在小さなイガを付けています(次の写真)。

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Posted by katakago at 10:45
ヒオウギが咲き始めました [2012年07月05日(Thu)]
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 ヒオウギ(あやめ科)の花が咲き始めました。花後、刮ハが形成され球形の黒い種子ができます。万葉歌で、ぬばたま(原文は奴婆珠・夜干玉などと表記)と詠まれているのは、このヒオウギの黒い種子とみられています。すべて黒や夜の枕詞として詠まれています(80首)。
 万葉歌は、昨年9/16(C-573、N-3732)と10/4(C-639、J-2589)の記事に種子の写真とともに掲載しています。

 今日の蓮池の様子も載せておきます。次々に白い花を咲かせています。

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Posted by katakago at 13:56
梅雨の晴れ間にヒマワリが [2012年07月04日(Wed)]
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 蓮池隣りのハナショウブを植えている傍で、昨年栽培していたヒマワリのこぼれ種が発芽してきたものが咲きだしました。これからしばらくの間花を愉しめそうです。

 このところの雨で一斉に伸びて来た草を、梅雨の晴れ間を利用して刈り取らねばと焦っています。来週(7/13)には、植物園の現地講座を開催することになっています。
Posted by katakago at 08:18
キキョウ [2012年07月03日(Tue)]
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 先月下旬からキキョウが咲きだしました(写真は6/21にも掲載)。万葉歌で、「あさがほ」と詠まれている植物をキキョウとする説が有力です(昨年6/26の記事参照)。昨年はI-2104歌を載せていますので、ここでは別の歌を紹介します。巻十の「秋の相聞」の花に寄せる23首の中に次の2首があります。

【歌】 臥いまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花 (I-2274)
【口語訳】 身悶えして恋死にすることはあっても、この思いをはっきり顔色に出したりはいたしますまい。朝顔の花みたいには。 (『萬葉集釈注』より)
 「恋ひは死ぬとも」は、恋い焦がれて死のうとも、の意です。「色に出づ」は、思っていることをそぶりや行動に出すことで、朝顔の花(キキョウ)は、その花が色鮮やかで目立つことから、「色に出づ」の比喩として用いられています(『萬葉集全歌講義』より)。

【歌】 言に出でて 言はばゆゆしみ 朝顔の ほには咲き出ぬ 恋もするかも (I-2275)
【口語訳】 口に出して言っては憚り多いので、朝顔の花が表立って咲き出るような、そんな人目に立つそぶりを見せずにひそかに恋い焦がれています。 (『萬葉集釈注』より)
 恋する気持ちを顔色や態度に表したり、口に出して言うことを、「ほに咲く」と表現されており(「ほ」は「秀」で目立つもの)、「朝顔の」は、ここでは「ほに咲く」の比喩的枕詞として用いられています(『萬葉集全歌講義』より)。
Posted by katakago at 10:26
オミナエシ [2012年07月02日(Mon)]
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 オミナエシ(おみなえし科)が咲いています(写真は6/21にも掲載)。万葉歌には14首詠まれており、うち3首は昨年7/9(I-2115、F-1346)と8/28(I-2279)に載せていますが、ここでは別の歌を紹介します。

【歌】 をみなへし 佐紀沢に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 恋もするかも (中臣女郎 C-675)
【口語訳】 おみなえしが咲くという佐紀沢に生い茂る花かつみではないが、かつて味わったこともないせつない恋をしています (『萬葉集釈注』より)
 題詞によれば、中臣女郎が大伴家持に贈った歌(5首のうちの1首)です。この歌では「をみなへし」は、地名の佐紀沢のサキに咲キの意でかけた掛詞の枕詞として用いられています。更に、上三句の「をみなへし 佐紀沢に生ふる 花かつみ」は、同音で「かつて」を起こす序詞です。
 なお、「花かつみ」(原文は花勝見と表記)については未詳で、マコモ(いね科)、ヒメシャガ(あやめ科)などの説があります。
Posted by katakago at 20:47
蓮葉(はちすば)に溜まれる水 [2012年07月01日(Sun)]
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 昨夜来からの雨で、ハスの葉に水の玉が見られます。昨年7/1の記事にも紹介しましたが、次のような万葉歌があります(ハスの葉は”はちすば”と詠まれています)。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む (O-3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう

 もう一首、「蓮葉に溜まれる水の」と詠まれた歌があります。
【歌】 み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水の 行くへなみ 我がする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な寝ねそと 母聞こせども 我が心 清隅の池の 池の底 我は忘れじ 直に逢ふまでに (L-3289)
【口語訳】 (み佩かしを) 剣の池の 蓮の葉に 溜まった水のように 成り行きも 分からないでいる時に 逢うべしとのお告げによって 逢った君なのに 寝てはいけないと お母さんは言われるが (我が心) 清隅の池の 池の底のように深く頼んで 私は忘れまい じかに逢うまでは
 この歌では、上四句「み佩かしを剣の池の蓮葉に溜まれる水の」までが、「行くへなし」を起こす比喩の序詞です(”み佩かしを”は”剣”に掛る枕詞)。自分の恋人に対する気持ちが深く純粋であることが詠まれています。
Posted by katakago at 11:19
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