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ヒシの苗入手 [2012年06月30日(Sat)]
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 先日ヒシ(ひし科)の苗を入手し池に移しました。宝塚西谷の森公園ボランティアをされている方が、西谷地区内の溜め池で見つけられ、溜め池の所有者から分けてもらって届けて下さいました(先にヒルムシロの苗も頂いています)。植物園に来て下さった方の協力で、万葉植物の種類が増えることは大変ありがたいことです。

 ビオトープ池傍に植えているヒオウギ(あやめ科)の花茎が伸びてきました。間もなく咲き始めます(写真後方はミソハギ)。

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 この時期裏山では、万葉歌には詠まれていませんが、自生しているオカトラノオ(さくらそう科)が咲いています。
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Posted by katakago at 19:50
ヤブカンゾウ [2012年06月29日(Fri)]
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 ヤブカンゾウ(ゆり科)の花が咲き始めました。万葉歌では、わすれぐさ(原文は萱草と表記)として4首詠まれています。昨年6/30の記事に、写真と歌(B-334、C-727)の解説を載せていますが、ここでは別の歌を紹介します。

【歌】忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど 醜の醜草 なほ恋ひにけり (K-3062)
【口語訳】 苦しい恋を忘れたいと思って、忘れ草を垣根にぎっしり植えたのに、ほんとうに役立たずの草だよ。やっぱり恋を忘れられない。(『萬葉集全歌講義』より)
 昨年も記しておきましたが、中国の『文選』巻第五十三「養生論」に、「萱草ハ憂ヲ忘レシム」とあり、当時この漢籍に基づいて、カンゾウ(わすれぐさ)を身に付けると憂苦を忘れるという俗信があり、万葉歌では思うようにならない恋の苦しさから逃れるための具として詠まれています。
 大伴家持の次の歌でも、「忘れ草は名ばかりで、恋の苦しさを忘れさせてくれず効果がなかった」と詠んでいます。
【歌】忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (C-727)
Posted by katakago at 19:20
ベニバナ(続) [2012年06月28日(Thu)]
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 ベニバナ(きく科)の園芸種の写真は、6/8(万葉歌J-2624)と6/25の記事に掲載していますが、山形の栽培種(山形県の紅花資料館より入手)も咲きだしました。園芸種に比べ鋭い棘があります。なお、昨年6/29の記事に万葉歌(J-2827)と染色に関わる解説を載せていますが、ここでは別の歌を紹介します。

【歌】 紅に 衣染めまく 欲しけども 着てにほはばか 人の知るべき (F-1297)
【口語訳】 紅花で 衣を染めようと 思うけれど 着て目立ったら 人に感づかれそうだ
巻七の比喩歌(衣に寄せる)です。表の意味は口語訳のようになりますが、「色に染まる」は、男性の求婚をそのまま受け入れることで、この歌(裏の意味)では、男に求婚され女も承諾したい気持ちになりながら、人の思惑を気にして躊躇している気分が詠まれています(『萬葉集全歌講義』より)。

 次のような類想歌があります。
【歌】 紅の 深染めの衣を 下に着ば 人の見らくに にほひ出でむかも (J-2828)
【口語訳】 紅の 濃染(こぞ)めの衣を 下に着たら 人が見ている所で 赤く透けて見えはしないだろうか
 これも比喩歌で、美しい女性を紅色に濃く染めた衣に喩えて、あなたと結ばれたら、人目につくだろうか、と詠まれています。

 毎年採種しているので種も増え、たくさん栽培できるようになりました。

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Posted by katakago at 05:06
ツユクサ [2012年06月27日(Wed)]
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 畑の雑草に混じってツユクサ(つゆくさ科)の花が咲いています。万葉歌には、つきくさ(原文は月草・鴨頭草と表記)として9首詠まれています。昨年6/23の記事には、F-1339歌の解説を載せています。

 ここでは、別の歌を紹介します。題詞によれば、大伴坂上大嬢が大伴家持の歌に答えてに贈った歌です(家持の歌は残っていない)。
【歌】 月草の うつろひ易く 思へかも 我が思ふ人の 言も告げ来ぬ (C-583)
【口語訳】 月草のように変わりやすいお心をもっておいでだからでしょうか。私の慕わしく思うお方からのお便りもありません (『萬葉集全歌講義』より)
 ツユクサの花は摺染めに用いられるがその色があせやすいので、変わりやすい比喩に用いられています(ツユクサが詠まれた9首中6首が「うつろふ」の意味で使用)。この歌では、月草は「うつろひ易く」にかかる枕詞として用いられています。
 なお、この歌については、歌の配列から天平四年(732)ごろの作とすると、大嬢は10歳くらいとなり(家持は15歳ほど)、その母親(坂上郎女)の代作ではないか、との説があります(『萬葉集釈注』)。

 同じような用法の歌をもう一首載せておきます。
【歌】 百(もも)に千(ち)に 人は言ふとも 月草の うつろふ心 我持ためやも (K-3059)
【口語訳】 たとえあれこれ人が言うとしても、 月草のように変わりやすい気持ちは、わたしは決して持ちません (『萬葉集全歌講義』より)
 この歌でも、月草は、「うつろふ」の比喩的枕詞として用いられています。
Posted by katakago at 15:17
ハスの花(昨日に続く) [2012年06月27日(Wed)]
 昨日、ハス開花の続報として写真を掲載しましたが、同じ株の今朝の様子(8時ごろ)を紹介しておきます。
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Posted by katakago at 11:58
ハスの開花(続報) [2012年06月26日(Tue)]
 昨日ハスの写真を掲載しましたが、今朝(7時半ごろ)花弁が開き始めました。
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 別の株も花弁が開きました。蓮池では今のところ白いハスです。
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 ビオトープ池では、紅いハスが咲き始めています。
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Posted by katakago at 07:56
ネムノキの花 [2012年06月26日(Tue)]
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 ネムノキ(まめ科)の花が咲いています。万葉歌には、ねぶ(原文は合歓木と表記)として三首詠まれています。昨年7/3の記事にも写真と万葉歌(G‐1461,1463)を掲載していますが、ここでは残りの一首を紹介します。

【歌】 我妹子を 聞き都賀野辺の しなひ合歓木 我は忍び得ず 間なくし思へば (J-2752)
【口語訳】 いとしいあの子のことをずっと聞き続けたいと思う、そのキキツガではないが、都賀野辺のしなった合歓木(ねむのき)のように、私は恋心を抑えることができない。絶え間なく思っているので (『萬葉集全歌講義』より)
 「我妹子を聞き都賀野辺の」の「我妹子ヲ聞キ」は、恋人のことを聞キ継ガム(続けて聞きたい)の意で、地名「都賀野」に掛けた序詞です(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。
Posted by katakago at 06:40
ヒメユリ [2012年06月25日(Mon)]
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 ヒメユリ(ゆり科)の花が咲きました。草丈は30〜40cm程度で小さな濃赤色の花です。昨年は蕾の段階で虫の被害に遭い花を見ることができませんでした。今年はもう一株開花が見込まれます。

 万葉歌には、ひめゆり(原文は姫由理と表記)は次の一首のみ詠まれています。
【歌】 夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (大伴坂上郎女 G-1500)
【口語訳】 夏の野の 繁みに咲いている ひめゆりのように 相手に知ってもらえない恋は 苦しいものです
 巻八の夏の相聞の部に入れられています。作者大伴坂上郎女は、額田王と共に『万葉集』を代表する女流歌人のひとりで、歌数も84首と女性では最も多い。上三句「夏の野の繁みに咲ける姫百合の」は、繁みの中にひっそりと咲いているので、人に知られないという序詞です。相手に分かってもらえない恋の苦しさが歌われています。『萬葉集全歌講義』には、「殊更に小さいながらも色の濃い花を序詞に用いたのは、可憐な姫百合をわが恋の比喩としたかったからであろう」とあります。
 なお、この歌は、好きな万葉歌で上位に選らばれるものの一つです。
Posted by katakago at 10:25
旅行から帰って [2012年06月25日(Mon)]
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 3日間家を空けていましたが、この間植物園の草花の生育も進み、ハスの花が咲き始めました。

 ベニバナ(園芸種)の花も今が最盛期です(山形産の栽培種はこれからも)。

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 トンボの羽化は6/20にも掲載していますが、今朝はヒオウギの葉で羽化しているのを見つけました。
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 万葉歌とは関係ありませんが、昨年栽培したヒマワリのこぼれ種が発芽し蕾を付けています。そのうちの一株が開花しました。これから来月にかけて花が咲くものと思われます。
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Posted by katakago at 09:49
孫を訪ねて札幌へ [2012年06月24日(Sun)]
 6/22(金)から今日まで札幌に出かけていました。この時期に二人で3日も家を空けることはこれまで滅多になかったのですが、昨年10月に父親の転勤で奈良(学園前)から札幌に引っ越した孫達に逢いに行きました。

 自宅から便利な伊丹発の新千歳行きは、便数も少なく1ケ月以上前からでも空席待ちの状態で、今回は往復とも関空発着便を利用することになりました(関空へは梅田からリムジンバスで約50分)。関空利用は昨年10月の「韓国歴史の旅」以来で、関西にに帰って来てから二度目です。朝出かける頃には雨もやみホッとしました。写真は搭乗機です。

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 二人の孫娘(小5と小3)は札幌の小学校に転校して8ケ月近くになりますが、札幌での生活にも慣れてきているようで、まずは一安心です。
 この土日は限られた時間を娘夫婦・孫達と一緒に過ごしました。昨日は娘の主人が運転する車で札幌市内観光の後、小樽に出かけ地元のネタの寿司を味わいました(ミシュランガイドにも取り上げられた伊勢鮨で)。小樽観光の後、夕方、定山渓温泉に向かい、昨夜はここで一緒に泊まりました。滞在したホテルも土曜日のせいか多くの観光客で賑わっていました。

 札幌市内の時計台(旧札幌農学校演武場)での記念写真です。

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 夕方6時過ぎに帰って来ました。早速、旅行中も気になっていた畑の野菜や植物園の草花を見て回りました。草がまた伸び出したので、今週はその対応に追われそうです。
Posted by katakago at 21:44
ヒルムシロの苗入手 [2012年06月21日(Thu)]
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 昨日(6/20)、ヒルムシロ(ひるむしろ科)の苗を入手しました。今月初め植物園の下見に来られた方(宝塚西谷の森公園ボランティア)より頂いたもので、早速、ミニ水田の脇に設けたバットに移植しました。
 ヒルムシロは、水田や水路の雑草ですが、この近辺では見かけなくなっています。万葉歌で、「たはみづら」と詠まれている植物を「ヒルムシロ」に当てる説があります。花が咲く頃、あらためて写真と歌を紹介する予定です。

 今日も朝から雨ですが、植物園ではカワラナデシコに続き、キキョウやオミナエシも咲き始めました(これらの花は秋まで楽しめます)。

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Posted by katakago at 09:51
雨上がりの蓮池で(トンボの羽化) [2012年06月20日(Wed)]
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 昨日は早朝から台風接近に供え、野菜や草花の支柱補強などに追われましたが、幸い目立った被害もなくてホットしています。

 今朝蓮池でトンボが羽化しているのを見つけました。図鑑によればアキアカネと思われ、羽化したては薄い麦わら色をしています。

 ハスの花芽もたくさん伸びてきました。蕾がかなり膨らんできたものもあります。開花は今月下旬ごろからと思われます。この傍の畦道を毎日行き来する方も楽しみにされています。


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Posted by katakago at 09:39
アジサイ [2012年06月19日(Tue)]
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 アジサイ(ゆきのした科)の一種ベニガクが咲いています(6/19撮影)。周囲のガク片の装飾花は、初めは白く(2枚目の写真、6/7撮影)、次第にピンク色に色づいてきます(中央にある両性花は白く小さい)。

 アジサイは、万葉歌に二首詠まれており(原文は味狭藍などと表記)、うち一首(S-4448)は昨年6/16の記事に掲載しています。ここでは、別の歌を載せておきます。
【歌】 言問はぬ 木すらあぢさゐ 諸弟らが 練りのむらどに 詐かれけり (大伴家持 C-773)
【口語訳】 物を言わない木でさえもあじさいのように色の次々に変わる木がある。そのあじさいのような諸弟めの巧みな心配りにだまされてしまったよ (『萬葉集全歌講義』より)
 題詞によれば、家持が久邇京から妻の坂上大嬢に贈った歌五首のうちの一首で、これらの歌は、大嬢からの言葉あるいは歌に答える形で詠まれています。
 天平十二年(740)九月に起きた藤原広嗣の反乱を機に、聖武天皇の東国巡行が始まり、伊賀・伊勢・美濃・近江を経て山背国の三香原(みかのはら)に着き、翌年ここが都と定められ官人たちが移住しました(これが久邇京)。当時内舎人(うどねり)であった家持は平城京に妻大嬢を残してここで勤務しました。
 口語訳を採った『萬葉集全歌講義』には、大嬢の家持への思いを伝える使者(歌では諸弟)の言葉は信用しないと言っており、このように伝えられた恋情を信用しないと言い返すのは、恋の歌の贈答の常套である、と解説されています。そして、美しいが花の色が変化する「あぢさゐ」を、ここは巧みな言葉で表面のみをとりつくろい誠実さがない比喩として用いたか、とあります。
Posted by katakago at 15:37
マクワウリの花とクリの雌花穂 [2012年06月18日(Mon)]
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 マクワウリ(うり科)は万葉歌には一首のみ詠まれています(原文は宇利と表記)。山上憶良の「子等を思ふ歌」の長歌に、クリ(ぶな科)と共に詠まれています。昨年6/19の記事に写真と解説を掲載していますが、その歌を再度載せておきます。
【歌】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ (D-802)
【口語訳】 瓜を食べると 子供らが思い出される 栗を食べると なおさら偲ばれる 何の因果で 生まれて来たのか 眼前に むやみにちらついて 眠らせないのは

 次の写真の中央が、雌花穂でクリのイガになります。周囲の白く写っているのは雄花穂で、この時期特有の匂いを発しています。

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Posted by katakago at 14:24
率川神社の三枝祭(さいくさのまつり) [2012年06月17日(Sun)]
 奈良市の率川(いさがわ)神社で、毎年6月17日に執り行われる例祭は、三枝祭(さいくさのまつり)として知られています。神社の縁起によれば、その起源は古く文武天皇の大宝元年(701)制定の『大宝令』には、既に国家の祭祀として規定されており、本社の大神神社(桜井市)で行われる鎮花祭(はなしずめのまつり)と共に、疫病を鎮めることを祈る祭りとのことです。
 御祭神の媛蹈鞴(ひめたたら)五十鈴姫命(神武天皇の皇后)は、三輪山の麓を流れる狭井川のほとりに住まわれ、そこにはたくさんのササユリが咲いていたと伝えられ、その縁故により、後世になって御祭神をお慰めするために、酒樽にササユリの花を飾ってお祭りするようになったとのことです。

 ユリは万葉歌にも詠まれ、植物園ではササユリも栽培し、今月は何度かその写真も掲載していますが、以前から一度この「三枝祭」を見てみたいと思っていました。昨日の雨も上がったので引き続き今日(6/17)も奈良に出かけてきました。

 神事は10:30開始でしたが、見学場所を確保するため少し早めに出かけました。但し、一般人はロープで仕切られた社殿後方から見学することになっていました(中へ入れるのは神社の氏子や「ささゆりの会」の会員)。
 今日の神事に使用されるササユリは、大神神社から昨日(宵宮祭)こちらに運ばれたそうです。巫女がササユリを手に舞を奉納するシーンを撮影しようとしましたが、後方からでは内部の様子を見るのが困難でした。次の写真はかろうじて撮れた一枚です。

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 内部の様子を知らせるモニターが各所に設置されていました(次の写真の右上)。
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 次の2枚はモニターの画面を撮ったものです。
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 南都銀行のショーケースにはこの神事で供えられる品々のセットが飾られていました(造花と模型)。
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Posted by katakago at 16:59
古事記学会公開講演会 [2012年06月16日(Sat)]
 今日(6/16)から、古事記学会大会が奈良県新公会堂能楽ホールで始まりました。今年は「古事記撰録千三百年記念大会」として開催されています(6/17は研究発表会)。同時に今日から一ヶ月間、奈良国立博物館で、特別陳列「古事記の歩んできた道」の展示が行われています。今日は、その特別陳列の観覧と、午後の公開講演会を聴きに出かけました。

 公開講演会では、三人の先生が話されました。
まず、毛利正守先生(皇学館大学教授・大阪市大名誉教授)が、「古事記の文体 ― 変体漢文の見直しを中心にして ―」と題して講演されました。『記紀』はいずれも漢字で書かれていますが、正史である『日本書紀』は漢文体で書かれているのに対し、『古事記』は日本語文を目指して書かれており(変体漢文ではない)、漢字に倭語を当てて(訳読・翻読し)、訓字として日本語文が記されています。これを毛利先生は「倭(やまと)文体」(平安朝以降の和文体とも違えて)と提唱されています。

 山口佳紀先生(聖心女子大学名誉教授)は、「『古事記』歌謡における人称転換と自敬表現」と題して話されました。八千矛(やちほこ)神が高志(こし)国の沼河比売(ぬなかわひめ)と結婚しようとお出ましになった時に歌われた歌(古事記・歌謡2)など、人称転換が認められる古事記歌謡を中心にとりあげて検証されました。歌謡における人称転換(三人称→一人称)は、貴人の発言は多くは伝言者によって伝えられるという習慣が、歌謡の形式として利用されたもので、人称転換後に現れる一人称に対する自敬表現は、伝言者の敬意が反映したものと考えるのが適当との見解でした。

 上田正昭先生(京大名誉教授)は、「『古事記』成書化の歴史的意義」と題して講演されました。こんにち『古事記』偽書説がありますが、それぞれの説に対し具体的に反証を述べられた上で、『古事記』の独自性(『日本書紀』にある日本版中華思想は一切書かれていない)と文学性(特に『古事記』にしか書かれない神話)について話されました。『古事記』があるからこそ、日本文学の素晴らしさ、日本の古代の歴史と文化の豊かさが分かる、と強調されていました。写真は講演される上田先生です。

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Posted by katakago at 22:23
梅雨の晴れ間の農作業 [2012年06月15日(Fri)]
 この時期の農作業は天気予報を気にしながら行っています。明日から雨が続くようなので、その前にジャガイモを掘り上げました。
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 先週、Y君から頂いたポポーの苗木(6種類)も移植しました。何年後に実がなるか楽しみです。
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 ポットで芽出ししておいたサトイモ(16株)も、畑に移植しました。除草の手間を省くため、ビニールマルチを使用しています。
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Posted by katakago at 20:45
夏野菜の生育状況 [2012年06月14日(Thu)]
 先月初めに苗を植え付けた野菜(5/18の記事に途中経過を掲載)も、一部収穫できるようになりました。
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 ナスやキュウリが採れ出し、トマトも実を付けています。写真はミニトマトで、この他に二種類栽培しています。
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 これら以外の野菜では、昨年秋に植え付けたタマネギは不調でみな小玉です。ジャガイモは二種類植えており、先日の試し掘りの結果ではそこそこの収穫が見込まれます。豆類では、ツルナシインゲンとモロッコインゲンをこのところ毎日収穫しています。
Posted by katakago at 08:45
ハナショウブ続報 [2012年06月13日(Wed)]
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 ハナショウブは6/6の記事に昇華していますが、その後他の株も咲きだしました。一つの花茎に二つの花芽を付け、これが順に開花するので、しばらくは花を楽しめるものと思われます。花の色ごとに集めればよいのですが、苗を買い増すごとに植え付けましたので、今のところまとまりがありません。今後株分けの際に植えなおすことも考えてみます。
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Posted by katakago at 11:28
クルマユリが咲きました [2012年06月12日(Tue)]
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 園内には日本の原種ユリを植えていますが、ヒメサユリ(オトメユリ)、ササユリに続いて、今朝、クルマユリが開花しました。昨年12/14に球根を植えたものです(この日の記事に球根の写真を掲載)。輪生する葉を車輪に見立ててこの名が付けられています。
 
 ササユリの写真は何度も掲載していますが、蕾を付けている株で最後から二番目が開花しました(植える場所を分散しています)。

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Posted by katakago at 09:18
ご近所のお仲間で来園 [2012年06月11日(Mon)]
 今月2回目の来園者を迎えました。万葉集を学んでおられる方や山野草に興味のある方々で、ご近所のお仲間ということでした(お一人は丹波から来られていましたが)。
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 裏山では、ちょうどササユリが咲いているのを見ていただけました。
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 畑では、カワラナデシコが一斉に開花していました。
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 ビオトープ池の前で、記念の集合写真です。
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 ヤブカンゾウの花茎が伸び始め、キキョウも蕾を付けています。今月末から咲き始めるものと思われます。
Posted by katakago at 14:03
ミニ水田で田植え [2012年06月10日(Sun)]
 今日は近隣の農家で田植えが行われました。代かきを終えた田んぼでは、田植え機で短時間で終了していました。子どもの頃は人力で、一日では済まなかったように思います。その時期学校も農繁休暇で、田植えの手伝いをした記憶があります。

 イネも万葉歌に詠まれていますので、昨年同様、蓮池の水の落ち口に設置したバットでイネを育てることにしました。昨年はご近所から頂いたヒノヒカリの苗を植えました(6/18の記事)が、今年は古代米を植えることにし、先月から苗を育てていました。品種は赤米の紅吉兆(ベニキッチョウ)です。種籾は、千葉県の特定非営利活動法人TINAより取り寄せました。

 育苗箱で育てたイネ苗です。

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 14株を植え付けました。
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Posted by katakago at 14:16
果実(サクランボ・ビワ)の収穫 [2012年06月09日(Sat)]
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 先月の暖地桜桃(記事は5/10)に続いて、ほんの僅かですがサクランボ(佐藤錦か)が生りました(花の写真は4/26の記事)。この木で生るのは今年が初めてで、果実のサイズは暖地桜桃に比べかなり大型(2枚目の写真)で、糖度も高くおいしく食べられました。なお、たくさん生った暖地桜桃は、生食で余った分を果実酒にしています。

 ビワも色づき、毎日少しづつ収穫しています。来年からは袋掛けをしなければと思っています。

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Posted by katakago at 11:31
ベニバナが咲き始めました [2012年06月08日(Fri)]
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 昨年の秋に播種したベニバナ(きく科)が咲き始めました。園芸種で、カワラナデシコと混在して生えています。岩手県で栽培されている品種は、今春播種し現在蕾を付けています。来月の見学時期に咲いていてくれればと思っています。
 万葉歌(J-2827)と解説は昨年の記事(6/29)に掲載していますが、ここでは別の歌を載せておきます。

【歌】 紅の 深染めの衣 色深く 染みにしかばか 忘れかねつる (J-2624)
【口語訳】 紅の 濃染(こぞ)めの衣のように 濃い色に 心にしみ込んだせいか 忘れられなくなった
 巻十一の寄物陳思(きぶつちんし)歌の一首です。寄物陳思は、「物に寄せて思ひを陳ぶ」という意で、自然の物象(衣服・器材・動物・天象・植物など)に託して、恋の心情を表現しようとする歌で、『万葉集』の作歌方法に関する分類用語の一つです。
 『萬葉集全歌講義』には、「紅の深染めの衣」を、単に「色深く染みにしかばか」を引き出すための序詞と解することもできるが、やはり美しい女性の比喩の働きをしているのであろう。濃い紅色に染めたような、そのあまりな美しさ故に、わたしの心に深く焼き付いてあの女人のことが忘れられない、と解説されています。
Posted by katakago at 13:39
ハスの花芽 [2012年06月07日(Thu)]
 ハスの生育状況をお知らせします。
立ち葉が伸びてきました。

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 花芽も伸びてきました(今日現在4株)。今月下旬頃から順次咲き始めるものと思われます。
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 昨日は、中学同級のK君からハス苗を、Y君からポポーの接ぎ木ポット苗(6種類)を頂きました。ハス苗は早速植え付けました。
Posted by katakago at 20:32
水辺の植物(ミソハギ、ハナショウブ) [2012年06月06日(Wed)]
 水辺の植物の様子をお知らせします。今回は、ミソハギ(みそはぎ科)とハナショウブ(あやめ科)です(いずれも万葉歌には詠まれていませんが)。
 ビオトープ池の水辺でミソハギが咲き始めました。多年生で種子でも殖えるため多くの株が生えています。

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 蓮池の隣りにはハナショウブを植えています。5/17の記事にハナショウブ苗の植え付けを紹介していますが、現在100株ほどで、今後株分けして更に殖やして行く予定です。写真は斑入りのハナショウブで、昨年(6/2)永沢寺に出かけた折、篠山市にある山野草専門店(伴園芸)にも立ち寄り、そこで購入したものです。他の株も蕾を付けており、見頃は今月中旬かと思われます。
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Posted by katakago at 06:48
センダン(あふち)の花 [2012年06月05日(Tue)]
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 センダン(せんだん科)の花も間もなく終わりです。万葉歌では、あふち(原文は、阿布知・相市などと表記)として詠まれています。昨年5/27の記事に写真と山上憶良の歌(D-798)を載せていますが、ここでは別の歌を紹介します。
【歌】 我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (I-1973)
【口語訳】 いとしい妻に逢う、そのアウではないが、楝(おうち)の花は散り過ぎることなく、今咲いているそのままで、ずっといてほしいものだなあ。(『萬葉集全歌講義』より)
 「我妹子(わぎもこ)に」は、ここでは「あふち」に掛る枕詞で、「あふち」のアフに「逢ふ」の意で掛けられています。
 『萬葉集全歌講義』には、「あふち」の名称が妻との逢会を連想させたのであろう。いつまでも妻と逢い続けたいとの気持ちも込められているように思う、とあります。
Posted by katakago at 09:22
ササユリ続報 [2012年06月04日(Mon)]
 ササユリの開花情報は、このところ頻繁にアップしています(6/1、6/3)。昨日の来園者の記事にも写真を載せましたが、その株が今日、写真のように開花しました。花弁の色がピンクのものと白の二種類です。
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 昨年6/9の記事に写真と万葉歌を掲載していますが、次の一首を再録しておきます。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (F-1257)
【口語訳】 道端の草の茂みに生えている百合の花が開くように、 わたしがちょっとほほえんだ、 ただそれだけのことで、 わたしを妻だなどとおっしゃっては困ります (『萬葉集全注』より)

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Posted by katakago at 14:36
秋に来園の下見 [2012年06月03日(Sun)]
 秋に来園の予定が今のところ2件入っていますが、そのうち、「お茶を楽しむ はごろも会」から、今朝、下見に来られました。
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 会で来られるのは9月中旬ですので、今とは大分様子が変わっていますが、そのころを想像してもらいながら案内しました。

 今咲いているカワラナデシコは、花後、茎を切り戻してやれば、秋にも咲くものと思われます。昨年秋に蒔いたベニバナが咲き始めています。

 一昨日(6/1)、ササユリの生育状況をお知らせしましたが、その時掲載の株が早くも開き始めました。

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Posted by katakago at 12:28
ふれあい運動会 [2012年06月02日(Sat)]
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 多田小学校区コミュニティ推進協議会主催の「ふれあい運動会」が小学校校庭で開催されました。この協議会は校区内の5つの自治会からなり、毎年、地元の交流を図るさまざまなイベントが実施されており、運動会もその一つです。
 これまでは自治会毎の対抗競技が主体で、2年前に自治会長をやっていた時は、競技選手(事前登録制)を確保するのが大変でした。子どもの選手は子供会にお願いしましたが、特に大人の年代別リレーの選手をお願いするのには苦労しました。いずれの自治会も同じような状況で、昨年からは地区対抗はなくなり、当日会場に見えた方が誰でも自由に参加できる種目に変更され、午前中で終了するように少し簡素化されました(役員の負担は軽減されたようです)。  
 次の写真は、幼児参加の競技(お菓子ねらってよーいドン)で、川西市のキャラクター「きんたくん」も応援です。

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 川西市のキャラクター「きんたくん」について
 川西市は、古くは(天禄元年、970年)に、源満仲(56代清和天皇のひ孫)が多田院を創建し、清和源氏の礎を築いた地です。その子、源頼光の家来で四天王といわれた一人に、坂田金時(幼名は金太郎)がいます。そのお墓が市内の満願寺と小童寺にあることより、「きんたくん」が川西市のマスコットとして選ばれました。
Posted by katakago at 13:11
ササユリの生育状況 [2012年06月01日(Fri)]
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 園内で栽培しているユリ類では、先月のヒメサユリ(オトメユリ)に続いて、今月はササユリが開花します。数か所に分散して植えていますが、蕾を付けて開花が見込まれる株は今のところ9株ほどです(蕾の段階で虫に食われてしまったものも数株あります)。一枚目の写真は、一番早く開花が見込まれるもので、来週にも咲くものと思われます。2枚目の写真の株は、今月中旬ごろの開花と思われます。
Posted by katakago at 20:56
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