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講演会「万葉の道を歩く3」 [2012年05月31日(Thu)]
 大阪府立大学で、「万葉の道を歩く3」の講演会があり参加しました。大学の地域文化学研究センターと生涯教育センターの主催で、講師は坂本信幸先生(高岡市万葉歴史館館長)で、「越中万葉の世界」と題して講演されました。
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 以下講演の概要を記しておきます。万葉歌所出地名で、畿内を除いて多いのが富山県(95)であり、それは、『万葉集』編纂に大きく関わった大伴家持が越中守として5年間滞在し、その風土を歌に残したからです。家持は越中で223首の歌を詠んでいます(『万葉集』全体では473首)。この家持の歌も含め5年間のの歌(巻17-3927〜巻19ー4256)を一まとめにして「越中万葉」と称されます(巻16の能登国歌、越中国歌を含め計337首)。

 家持は国の守として、越中国内巡行の旅に出かけ、都では目にすることがなかった越中の風土や景物を歌に詠んでいます。渋谿の清き磯回(17-3954)、渋谿の「つまま(タブノキ)」(19-4159)、寺井の上の「堅香子(カタクリ)の花」(19-4143)、雄神川の「あしつき(ねんじゅも科の一種、食用となる)」(17-4021)、射水川で唱う舟人(19-4150)、越中の二上山(ふたがみやま)に鳴く鳥(ホトトギス)(17-3987)、布勢の水海の藤波(19-4199)、長浜の月(17-4029)などの歌について、パワーポイントで映像を交えながら、分かりやすく解説して頂きました。

 10月初めには、毎年高岡市で「越中万葉まつり」が開催されますが、今年は、久しぶりに出かけられればと思っています(平成16,17年には出かけました)。

Posted by katakago at 22:35
ツゲの花 [2012年05月30日(Wed)]
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  ツゲ(つげ科)の花が咲いています(写真はイヌツゲと思われます)。ツゲは材質が堅く櫛材として用いられ、ツゲが詠まれた万葉歌6首中5首までが「黄楊の櫛」として詠まれています。昨年5/31の記事にその一つを掲載していますが、ここでは、別の歌を紹介します。
 
 今年の4/22に、「飛鳥を愛する会」の現地講座で処女塚(おとめつか)古墳を訪れた折、その日の記事にも紹介しましたが、「摂津国葦屋(あしのや)の菟原処女(うないおとめ)を、葦屋の菟原壮士(おとこ)と和泉(いずみ)の千沼(ちぬ)壮士とが妻問いしたが、二人の愛を共には受け難いことを嘆いて処女は自殺し、二人の壮士もその後を追って死んでいった」、という葦屋の処女塚にまつわる伝説があります。これを題材にした田辺福麻呂歌集や高橋虫麻呂歌集の歌が、『万葉集』巻九の挽歌に載せられています。
 これに追和する歌を大伴家持が詠んでいます(長歌と反歌)。その反歌を載せておきます。
【歌】 処女らが 後のしるしと 黄楊小櫛 生ひ代はり生ひて なびきけらしも (R-4212)
【口語訳】 娘子の後世への思い出のしるしにと、黄楊(つげ)の櫛は木となって生え変り、生い茂って枝葉を横になびかしたものらしい (『萬葉集全注』より)
 長歌(R-4211)の後半は、
「 ・・・・露霜の 過ぎましにけれ 奥つ城を ここと定めて 後の世の 聞き継ぐ人も いや遠に 偲ひにせよと 黄楊小櫛 然刺しけらし 生ひてなびけり」(・・・冷たい露の消えるようにはかなくなってしまわれたとは。それでお墓をここと定めて、後の世の聞き伝える人も、いつまでも偲ぶよすがにしてほしいと、娘子の形見の黄楊の櫛をこうして墓に刺したのだろう。 それが生い茂って枝葉を靡かせている)
となっており、反歌はこれを補強して説明した表現となっています(『萬葉集全注』より)。
Posted by katakago at 13:10
夏の現地講座のお知らせ [2012年05月29日(Tue)]
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 7月13日に、猪名川万葉植物園の現地講座を開催することになりました。主催は、朝日カルチャーセンター芦屋教室で、写真はその案内のチラシです。春の講座(4/18)に続き2回目となります。案内は、ホームページの下記のURLにも掲載されています。
 http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=163579&userflg=0

 前回の様子は、このブログの4/18の記事に載せていますが、朝日カルチャーのブログにも掲載されています。
 http://blog.goo.ne.jp/asahi-culture/e/c3a15ffd3e07afc1d6e7b769286a002b

 この時期開花している植物として、ヒオウギ・ヤブカンゾウ・ヤマユリ・ヒメユリ・コオニユリ・カワラナデシコ・キキョウ・ハマユウなどと、水生植物のハス・アサザ・セリなどが見込まれます(ベニバナも残っているかも?)。これらの植物と共に、季節も前回の春から夏に移り、変化した裏山や畑の周囲の景色も楽しんでいただければと思っています(この時期虫がいるのが難点ですが)。
 夏に花を咲かせる植物の中には、染色に用いられるものが多く、万葉歌にも詠まれています。そこで、今回は「染色に用いられた植物と万葉歌」についても解説する予定です。カキツバタ・ヤマアイ・ムラサキ・ベニバナ・ツユクサ・コナギなどが染色に関わって詠まれています(資料を準備中)。
Posted by katakago at 10:30
チガヤ [2012年05月28日(Mon)]
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 畑の畦道にチガヤ(いね科)を見つけました。花は晩春で、葉に先だって花穂が出、これをツバナと言い、子供の頃そのつぼみを食べた記憶があります。

 万葉歌にも、つばな(原文は茅・茅花等と表記)として詠まれています。
巻八に、紀女郎(きのいらつめ)と大伴家持が戯れに歌を詠み交わしたしたものが載せられています。二首づつの贈答ですが、ここではつばなが詠まれた次の二首を紹介します。はじめに、紀女郎が家持に贈った歌です。
【歌】 戯奴がため 我が手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 召して肥えませ (G-1460)
【口語訳】 戯奴(わけ)のため 手も休めずに 春の野で 抜いておいたつばなですよ 食べて少しはお肥りなさい
 次は、家持が答えた歌です。
【歌】 我が君に 戯奴は恋ふらし 賜りたる 茅花を食めど いや痩せに痩す (G-1462)
【口語訳】 わが君に わたしは恋しているようです 頂戴した つななを食べましたが なお痩せるばかりです
 この歌では、紀女郎を「わが君」といい、自分を「わけ」と言って、女郎の戯れに応じています。
 なお、紀女郎は、坂上大嬢(家持の正妻)に次いで家持が多くの歌を贈っている女性です。
Posted by katakago at 11:00
クワの実 [2012年05月27日(Sun)]
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 クワ(くわ科)の実が色づき始めました。クワは万葉歌には2首詠まれています。昨年6/2の記事にそのうちの1首を載せています。ここでは、別の1首(巻七の比喩歌)を紹介します。
【歌】 たらちねの 母がその業る 桑すらに 願へば衣に 着るといふものを (F-1357)
【口語訳】 (たらちねの) 母の仕事の 桑でさえ 頼めば衣に 着られるというのに
 ただし、この口語訳(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)では、いま一つ分かりにくい。

 この歌は、NHKカルチャーの井手至先生の講座(万葉集歌鑑賞)で、以前に解説してもらっています。それによると、二句、三句の「母がその業(な)る桑すらに」には、母が桑の葉でカイコを飼って、繭から絹糸を採って、その糸から布を織る工程が省略されており、それを補って解釈し、「桑の木でさえ、願えば衣にして着ることが出来ると言うではありませんか。それなのに・・・」となり、比喩の裏の意味は表現の後に続く形(言外の余情に言わんとする内容が隠されている)で、一向に成就しない自分の恋を嘆いた歌、と解されています。
Posted by katakago at 20:34
萬葉一日旅行「山の辺の道と三輪」 [2012年05月26日(Sat)]
 萬葉学会主催の「萬葉一日旅行」に参加しました。
 萬葉学会は、研究者に限らず、萬葉集の愛好者であればだれでも参加できる、開かれた学会です。数年前に入会し、これまで機会を見つけては公開講演会に出かけてきました。今回の萬葉一日旅行は、昭和43年以来途絶えていたのが再開されたもので、コースは以下の通りです。
 桜井駅(集合10:00)→ 泊瀬川 → 海石榴市 → 金屋石仏 → 志貴御県坐神社(崇神天皇磯城瑞籬宮伝承地)→ 大神神社(昼食)→ 狭井神社 → 大直禰子神社(若宮社) → 久延彦神社 → 大美和の杜展望台 → 玄寶庵 → 檜原神社 → 巻向川 → ホケノ山古墳 → 箸墓古墳 → JR巻向駅(16:20着)

 講師の先生方は、学会の坂本先生(代表)、上野先生、毛利先生、影山先生で、上記ルートの関連資料も用意して頂いて、各所で丁寧な説明をしていただきました。

 次の2枚は、志貴御県坐神社での説明の様子と、この場所に建立されている万葉歌碑です。

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 【歌】 磯城島の 大和の国に 人二人 ありとし思はば 何か嘆かむ (L-3429)
【口語訳】 この磯城島の大和の国に、あの方というお方が二人あると思うことができたら、何でこんなに嘆いたりなどしようか
『萬葉集釈注』には、「あの方は、この国、この世に二人といないかけがえのない人であるから、夜を通して溜息をつかずにはいられないというので、来ぬ男に焦がれる女の歌である」とあります。


 大神神社へ向かう道
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 大神神社で毛利先生の説明を聴きました。
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 大神神社の神木の杉で、万葉歌にも詠まれています(2/15の記事参照)。
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 大神神社境内の日本書紀歌謡の歌碑(和田嘉寿男先生揮毫)
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 【歌】 此の神酒は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸みし神酒 幾久 幾久 (15、崇神天皇八年十二月の条)
【口語訳】 この神酒は私が醸造した神酒ではありません。倭国を造られた大物主の醸造された神酒です。幾世までも久しく栄えませ、栄えませ


 大美和の杜展望台からは、大和三山が一望できます(写真左から、香具山、畝傍山、耳成山)。
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Posted by katakago at 21:59
カワラナデシコ [2012年05月25日(Fri)]
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 カワラナデシコが咲いています。万葉歌には26首詠まれており、うち11首は大伴家持が詠んでいます。家持は特にこの花を愛したようです。
 そのうち4首は、昨年5/30(G-1448、1496)、7/18(Q-4114)、11/29(B-464)の記事に載せています。

 ここでは、家持の別の歌を載せておきます。
【歌】 なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ (B-408)
【口語訳】 なでしこの 花であなたがあればよい そうしたら毎朝 手に取り持って いとおしまない日とてないでしょう
 題詞によれば、家持が坂上大嬢(後に家持の正妻)に贈った歌で、『萬葉集全歌講義』では、「恋する人と離れていて簡単に逢えない状況で、恋人が花であってほしいと言って、逢いたい思いを伝えようとした歌」と解説されています。
Posted by katakago at 17:09
ノアザミ [2012年05月24日(Thu)]
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 万葉植物ではありませんが、裏山でノアザミ(きく科)の花が咲いています。
 数年前に購入した、『ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌365日』(ステラMOOK)には、ノアザミが来月6/19の花として掲載されています。短歌は鳥海昭子さんの次の歌が載っています。
【歌】 ノアザミは 残して畔の 草刈りし ひとところあり 稲田ひろがる
【作者からの一言】 一面にひろがる美しい水田。草刈りしたばかりの畔道に すっと伸びたノアザミの花だけがわざわざ刈り残してありました。
 
 季節は異なりますが、秋に畔の草刈りをする時、筆者も咲いているヒガンバナだけを残しておくことがあります。

 この時期、草刈りした後の畦道に、ノビル(ゆり科)が伸びています。ノビルが詠まれた万葉歌は一首(O-3829)で、昨年5/26の記事に載せています。

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Posted by katakago at 20:16
ウツギ(卯の花) [2012年05月23日(Wed)]
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 ウツギ(ゆきのした科)の花が咲きました。昨年5/22の記事にも写真と万葉歌(Q-4066)の解説を載せています。

 ウツギが詠まれた万葉歌(卯の花として詠まれている)は24首あり、ここでは別の歌を紹介します。
【歌】 卯の花の 咲き散る岡ゆ ほととぎす 鳴きてさ渡る 君は聞きつや (I-1976)
【口語訳】 卯の花が 散っている岡から ほととぎすが 鳴いて通りました あなたは聞きましたか
 当時、卯の花は、ホトトギスの到来とともに咲くと考えられており、初夏の景物の卯の花とホトトギスが同時に詠まれた歌は18首あります。
 なお、一昨日(5/21)の記事にも載せていますが、ホトトギスは花橘とも一緒に27首詠まれています。
Posted by katakago at 17:40
池に水を補給 [2012年05月22日(Tue)]
 このところ雨がほとんど降らず、蒸発も激しいためか、ビオトープ池も蓮池もかなり水位が低下していました。
 一昨日溝さらえが終わり、幸いにも今朝水路に水が流れてきました。早速、朝6時前からポンプを引っ張り出して来て、水位の低下が激しかったビオトープ池に水を補給しました。

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 蓮池の方は、水路からの水の取り入れ口が付いているので、こちらはポンプを使わなくても済みます。蓮池から溢れ出た水は、隣のハナショウブ園に流れ落ち、畝間に水が溜まりました。これで水遣りの手間が省けます。来月中旬にはハナショウブの花も見られるものと思います。
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Posted by katakago at 21:23
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