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クマザサ [2011年11月30日(Wed)]

 クマザサ(いね科)は、写真ように冬になると葉の縁に白い隈どりが出来るのでその名があります。万葉歌では、ささ(原文は、小竹・佐左・左左などと表記)として詠まれています。次の歌は、柿本人麻呂の「石見相聞歌」(長歌と反歌2首からなる)で、反歌に詠まれているものです。
【歌】 笹の葉は み山もさやに さやげども 我は妹思ふ 別れ来ぬれば (A-133)
【口語訳】 笹の葉は 全山さやさやと 風に吹かれ乱れているが それでもわたしは妻のことを思う 別れて来たので
 題詞によれば、人麻呂が石見国から妻と別れて上京してくる時のもので、この妻は、人麻呂が石見国に滞在していた間に通った現地妻と考えられています(依羅娘子か)。この後に、人麻呂の妻、依羅娘子(よさみのおとめ)が人麻呂と別れる時の、次の歌が載せられています。
【歌】 な思ひそと 君は言ふとも 逢はむ時 いつと知りてか 我が恋ひざらむ (A-140)
【口語訳】 思うなと あなたがおっしゃっても 今度いつ逢えると 分かっていたら こんなにまでも恋しくは思いません
 なお、この依羅娘子については、石見国で娶った女とする説の他、河内国に依羅の郷名があることより、その地の女とみる説があります。
Posted by katakago at 13:27
晩秋に咲くナデシコ [2011年11月29日(Tue)]

 秋の七種(ななくさ)の一つカワラナデシコ(なでしこ科)が今も咲いています。万葉歌には26首詠まれており、うち11首は大伴家持の歌です。家持は特にこの花を愛したようです。5/30、7/18にも家持の歌を紹介しています。
 天平11年(739)6月、家持が22歳の時に、亡くなった妾(おみなめ)を悲しんで歌(亡妾挽歌)を詠んでいますが、その中でなでしこが詠まれた歌を紹介します(なおこの時家持には正妻に当たる妻はいなかったようです)。
【歌】 秋さらば 見つつ偲へと 妹が植ゑし やどのなでしこ 咲きにけるかも (B-464)
【口語訳】 秋が来たら 見てわたしを偲んでくださいと言って 妻が植えた庭のなでしこの 花が咲きはじめた
 「秋さらば見つつ偲へ」について、『新編日本古典文学全集 万葉集』には、亡妾は自らの死を予想してこう言ったのであろう」とあります。
 なお、ナデシコは春に蒔く場合と秋に蒔く場合がありますが、この歌では春に蒔いて発芽後その苗を植えたものと思われます。
 

Posted by katakago at 13:00
御手前を愉しむ [2011年11月27日(Sun)]

 毎月第四日曜日の午後は、地元自治会主催の「ふれあい喫茶」が開かれます。自治会員が気軽に立ち寄ってコミュニケーションを図るのが狙いです。昨年度自治会長になった当初は、福祉担当の副会長に実施してもらっていましたがあまり人が集まらず、何か工夫が求められました。以前は平日に設定されていたのを日曜日に変更し、毎月毎にイベントを企画するようにしました。昨年、その一つとして、地元におられる茶道の先生にお願いして、「御手前を愉しむ」を実施しましたが、今年度も新しい役員さんによって2回目が実施され、筆者も自治会顧問としてその様子の見学も兼ねて参加しました。小学生を含み昨年以上の方(20名以上)の参加がありました。最初の写真は、参加した子供さんたちが、御手前の作法を教えてもらっているところです。


 参加した大人も作法を教えていただきながら御茶をいただきました。


 裏方としてお手伝いいただいたのは、地元福祉担当の組長さん方です。ご苦労様でした。

 当自治会では、年々会員数が減少しています(近隣自治会もそうですが)。その要因の一つとして、組長の順番が回って来ると、高齢では役割分担が大変だからと退会される方が増えているからです。そこで、今年度の組長さんからは、高齢の方には出来るだけ負担の少ない分野を担当していただけるように、仕組みを一部改変して提案し、実施してもらっています。
Posted by katakago at 15:45
サネカズラ [2011年11月27日(Sun)]

 サネカズラ(もくれん科)の液果が赤く色付きました。8月下旬から9月にかけて黄白色の五弁の花を咲かせ(8/17写真参照)、晩秋に液果が写真のように色づきます。葉は厚手で光沢があり、落葉しないまま色づきます(2枚目の写真)。古名のさなかづらは、滑り葛の意味で、枝の皮の粘液を水に浸出して整髪に用いたので美男葛の一名があります。万葉歌では、さなかずら(原文は狭根葛・核葛と表記)として詠まれています。
【歌】 あしひきの 山さな葛 もみつまで 妹に逢はずや 我が恋ひ居らむ ( I-2296)
【口語訳】 (あしひきの) 山さなかずらが 赤く色づくまでも あの娘に逢わずに わたしは恋し続けることよ
 「もみつ」は、草や木の葉が色づくことで、この歌でも原文では、「黄変」と表記されています。カツラ((11/11)、イロハモミジ(11/24)で紹介した歌と同様、紅葉する意で中国(六朝から初唐にかけて)で用いられた字(黄葉)が使われています。
 周囲の植物の、季節の推移による変化に目を留めて、妻と逢えないまま過ごす月日の長さを思い嘆いている男の歌です。

 なお、多くの注釈書では、サネカズラの葉が色づくと解釈されています。サネカズラは常緑蔓性植物ですが、実際次の写真のように色づいてきます。ただし、液果の鮮やかな赤色に比べれば、それほど綺麗な紅葉とは思えません。液果の色づきと見てもよいのではと思っています。



 この件(「もみつ」の用例)、あらためて気になりましたので、『萬葉集電子総索引(CD−ROM)』(塙書房)で検索しましたところ、実が色づくのに「もみつ」の表現を用いた例は万葉歌にはありませんでした。やはり、注釈書のように解されるのでしょう。
Posted by katakago at 11:05
イロハモミジ [2011年11月25日(Fri)]

 イロハモミジ(かえで科)が紅葉しています。万葉歌では、かへるて(原文は蝦手・加敝流弖と表記)として詠まれています。「かへるて」は、その葉の形がカエルの手に似ているところから名づけられたようです。
【歌】 我がやどに もみつかへるて 見るごとに 妹にかけつつ 恋ひぬ日はなし (大伴田村大嬢 G-1623)
【口語訳】 家の庭に 色づいたかえでを 見るたびに あなたのことを 恋しく思わない日はありません
 「もみつ」は紅葉するの意ですが、原文は「黄変」となっており、中国で用いられたモミチの用字がここでも使用されています(11/11のカツラの黄葉の記事参照)。この歌の題詞によれば、大伴田村大嬢が、異母妹の坂上大嬢(大伴坂上郎女の娘、家持の正妻)に贈った歌です。なお、「かけつつ」については、心に懸ける意とする説に対し、『新編日本古典文学全集 万葉集』では、「妹をかけつつのカクは、関連する意とし、坂上大嬢がほんのりと赤く輝くような容貌なので連想したのであろう」とあります。
Posted by katakago at 11:20
吉野路ウォーク(11/23) [2011年11月24日(Thu)]
 昨日(11/23)は、「ウォーク万葉たまづさ会」主催の吉野路ウォークに参加しました。ルートは次のとおりです。近鉄吉野駅(集合10:00)→金峯山寺蔵王堂→吉水神社→櫻本坊(天武天皇像拝観、昼食)→吉野・宮滝万葉の道(喜佐谷・象の小川)→桜木神社(赤人の万葉歌碑)→宮滝(万葉歌碑)→奈良交通バス(15:43発)にて大和上市駅→阿倍野橋行き特急乗車(16:09発)
 吉野は、大学一年の時(今から47年前)に、初めて犬養先生の万葉旅行に参加した場所であり、思い出の地でもあります。退職後、関西に引き上げてからこれまで3度訪れていますが、今回万葉仲間と共にあらためて晩秋の吉野路ウォークを楽しみました。
 吉野に宮が営まれたことは、『日本書紀』応神天皇(15代)条、雄略天皇(21代)条に記されていますが、吉野宮造営については斉明天皇(37代)二年(656年)の条に初めて記されています。発掘調査により、吉野町宮滝の吉野川に臨む地が、宮の跡地と推定されています。
 吉野の地は、天智天皇の亡くなる直前(671年)、近江宮を脱出した大海人皇子(後の天武天皇)がここに隠棲し、翌年挙兵して大友皇子と皇位継承を争ったいわゆる壬申の乱ゆかりの地です。この時妃の鸕野讃良皇女(後の持統天皇)も大海人皇子につき従いましたが、後に天皇に即位してから、在位中に吉野に31回の行幸を行っています。その吉野の行幸の折に柿本人麻呂が詠んだ歌(吉野讃歌)が『万葉集』に載せられています。 長歌では、「たくさんある国の中でも、山も川も美しい吉野に離宮が営まれたので、宮廷に仕える人々は船を並べて川を渡っている。その川の水が絶えないように、この山の高いように、永遠に高くそびえた吉野の滝の離宮は、いくら見ても見飽きない」と吉野の宮を讃美しています。反歌では次のように歌っています。
【歌】 見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の 絶ゆることなく またかへり見む (@-37)
【口語訳】 見飽きない 吉野の川の 常滑のように 絶えることなく また立ちかえって吉野を見よう
 次の写真は、宮滝付近の吉野川です。


 吉野は多くの万葉歌人によって詠まれていますが、大伴旅人が大宰府に赴任中に詠んだ次の歌に、「夢(いめ)のわだ」が詠まれています。次の写真の中央、左上から白く水が流れ落ちている所(象の小川が吉野川に注ぐ所)が「夢のわだ」と伝えられています。
【歌】 我が行きは 久にはあらじ 夢のわだ 瀬にはならずて 淵にもありこそ (B-335)
【口語訳】 私の筑紫暮らしも もう長くなかろう 夢のわだは 瀬にならないで 淵のままであってくれ



 今回のルートでは、宮滝に到るには喜佐谷を下って行きました。

 喜佐谷を下る途中、象の小川の滝を見ることが出来ました。

 山部赤人は、次のように歌っています(この歌碑が桜木神社にありました)。
【歌】 み吉野の 象山の際の 木末には ここだも騒く 鳥の声かも (E-924)
【口語訳】 み吉野の 象山(きさやま)の谷間の 梢には こんなにもいっぱい鳴き騒いでいる 鳥の声よ

 吉野はまた、山岳信仰の場としても知られ、金峯山寺は奈良時代の役行者が開いたと伝えられ、蔵王権現信仰の聖地とされています。次の写真は、金峯山寺蔵王堂(世界遺産に指定)の遠望です。

Posted by katakago at 18:11
ヤブコウジ [2011年11月21日(Mon)]

 裏山の植物園では、ヤブコウジ(やぶこうじ科)が赤い実を付けています。万葉歌では、やまたちばな(原文は山橘・夜麻多智婆奈と表記)として5首詠まれています。ここでは次の歌を紹介します。
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でて 我は恋ひなむを 人目難みすな (J-2767)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 色に出して わたしは恋することにするが おまえも人目を気にしないがよい
 「色に出でて」は、この歌では、言語や素振りに出しての意で、『萬葉集全歌講義』によれば、「周囲の思惑も気にせず相手への恋心を鮮明にする男が、相手にも人目を気にせず自分の恋を承け入れるよう求めた歌」とあります。

 同様の表現の歌として、次の一首があります。
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でよ 語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ (春日王 C-669)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 思いを口に出してしまえ 人が語り伝えてくれて 逢えることもあろう

 なお、上記二首の「あしひきの 山橘の」は「色」をひきだす序詞で、「山」にかかる枕詞(あしひきの)を含むので有枕序詞といわれます。
Posted by katakago at 19:02
マユミの実 [2011年11月20日(Sun)]

 マユミ(にしきぎ科)の実が裂けて、中から赤い種が花を咲かせたように見えます。
 万葉歌には、まゆみ(原文は檀・眞弓と表記)として詠まれています。眞弓は本来弓をほめて言う語ですが、弓材に適している、にしきぎ科の植物名にも用いられています。次の歌は、巻七の比喩歌に分類されているものです。
【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (F-1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上がるまで 人に知られないようにしようね
 「弓束(ゆづか)巻く」は、弓束(弓を射る時に左手で握る部分)に、革や桜の樹皮等を巻き付けて弓を完成させることですが、ここは二人の愛が実り結ばれることのたとえとしています(『日本古典文学全集 万葉集』より)。この歌では檀は恋する女性の比喩で、心に決めたその女性と無事に結婚するまで、人に知られまいとする男の歌です。

 マユミは、裏山の植物園には何本も生えています。おそらく鳥が種を運んで来たものかと思われます。

Posted by katakago at 13:08
タマネギ苗の植え付け [2011年11月18日(Fri)]

 このところ外出することが多くて、畑の仕事が滞っていました。
 韓国旅行から帰ってすぐにサツマイモを掘り上げ、その後にタマネギを植える計画でしたが、元肥えも入れて畝を準備するのが遅れてしまいました。近所の園芸店に苗を買いに行ったところ(11/16)、もう今年の分は終わりだと言われ焦りましたが、幸い他の店で最後の予約に間にあい今日入手することが出来ました。午前中は、芦屋のカルチャーで月一回の万葉集の講座があるのでこれに出席し、天気予報では午後から雨とのことで、昼食も急いで済ませて200本の苗を植え付けました。

 韓国旅行前に播種していたソラマメとエンドウは、発芽して写真のように育ってきました(左がソラマメ、右がエンドウ)。



 この時期収穫できる野菜は、ナス(僅かですが)のほか、ダイコンそれに今年初めて植えたハクサイです。ハクサイの他キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー(次の写真)は、防虫ネットを設置しなかったため、虫の害を受けてしまいました。
Posted by katakago at 18:53
晩秋のヒマワリ [2011年11月16日(Wed)]

 9月の初めに、畑の一角に蒔いたヒマワリが咲き始めました。草丈は夏に比べ低めですが、暫くは花を楽しめそうです(県道川西−篠山線沿い)。

 ヒマワリ畑でヒメアカタテハを見つけました。




 この時期紹介出来る万葉植物は、少なくなってしまいました。
 以前に紹介したもので、キキョウやカワラナデシコが未だ咲いています。




 それから、ハマユウの一株が花を咲かせています。11月に咲いたのは、数年前にこちらで栽培して以来これが初めてです。



Posted by katakago at 14:00
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