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ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) 悟史
アジサイ (06/16)
ウツギの花が咲き始めました [2017年05月24日(Wed)]
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 裏山ではウツギ(ゆきのした科)が咲き始めました。ウツギは万葉歌に24首詠まれています(万葉歌では”うのはな”)。 その中から次の2首を載せておきます。
【歌】 五月山 卯の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも (巻十・1953)
【口語訳】 五月の山に卯の花が咲いている美しい月夜に、ホトトギスの声はいくら聞いても飽きない。また鳴かないかなあ。

【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (巻十八・4066 大伴家持)
【口語訳】 卯の花の咲く月になった。ホトトギスよ、来て鳴き響かせてくれ。まだ蕾のままであっても。
 題詞には、「四月一日に、掾久米朝臣広縄が館に宴する歌四首」とあり、これは主賓の越中国守大伴家持の歌(四月一日は太陽暦の五月六日に当たる)。
 卯の花とホトトギスがセットで詠まれた歌は17首あり、タチバナもホトトギスと一緒に詠まれた歌が20首を超え、特に家持がホトトギスを多く詠んでいます。
 こちらでは今のところまだホトトギスの鳴き声を耳にしません。
 タチバナの花
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【歌】 橘の にほへる苑に ほととぎす 鳴くと人告ぐ 網ささましを (巻十七・3918 大伴家持)
【口語訳】 橘の咲きほこる園にホトトギスが鳴いていると人が告げてくれた。網を張ればよかったなあ(網に捕らえておけば、いつでも鳴き声が聞けるのに)。


 ヤマアジサイ(ゆきのした科)も咲き始めました。
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 蓮池では、ハスの立ち葉が伸びてきました。
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 花菖蒲が一輪開花しました。
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Posted by katakago at 15:49
田植え前の水路清掃 [2017年05月22日(Mon)]
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 昨日(5/21)は、地元生産組合・水利組合の共同作業として、水路の清掃を実施しました(写真は矢問川ゲートの清掃作業開始の様子)。天候には恵まれましたが、わたしを含め高齢の組合員にとっては、炎天下の作業は大変でした。
 組合長になって初めての大きな行事の一つが終わってホッとしています。

 次の日曜日はため池堰堤の草刈りを予定しています。


Posted by katakago at 11:15
初夏の万葉植物ーその2 [2017年05月20日(Sat)]
 先月末に水を張った蓮池で、今朝、アサザ(みつがしわ科の多年生の浮葉植物)が三輪咲いていました。畦道には、ノビル(ゆり科)やチガヤ(いね科)の群生が見られます。
 アサザの花(万葉歌では、次の長歌に”あざさ”として詠まれています)
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【歌】 うちひさつ 三宅の原ゆ ひた土に 足踏み貫き 夏草を 腰になづみ いかなるや 人の児故そ 通はすも我子 うべなうべな 母は知らじ うべなうべな 父は知らじ 蜷の腸 か黒き髪に ま木綿もち あざさ結ひ垂れ 大和の 黄楊の小櫛を 押へ挿す うらぐはし児 それそ我が妻 (巻十三・3295)
 父母の問いかけに、息子が自分の妻についてうち明ける形式で、”あざさ”の花を黒い髪の飾りとしてつけている娘、と詠まれています。

 ノビル
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【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (巻十六・3829 長忌寸意吉麻呂)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹(あつもの)よ
(題詞に、酢・醤・蒜・鯛・水葱を詠む歌、とある物名歌の一つ)

 チガヤ(葉に先立って出た花穂をツバナ(茅花)といい食用となる)
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【歌】 戯奴がため 我が手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 召して肥えませ (巻八・1460 紀女郎)
【口語訳】 戯奴(わけ)のため 手も休めずに 春の野で 抜いておいたつばなですよ 食べて少しはお肥りなさい 
 (紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持に贈った戯れ歌)

 万葉植物ではありませんが、蓮池のそばでは花菖蒲の蕾が見られ始めました(今月下旬から6月にかけて開花が見込まれます)。
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Posted by katakago at 13:50
初夏の万葉植物ーその1 [2017年05月18日(Thu)]
 この時期、万葉歌に詠まれた植物の花が多種類見られるようになりました。ここでは、ムラサキ(むらさき)、エゴノキ(やまぢさ)、センダン(あふち)、ノイバラ(うまら)、マユミ(まゆみ)の花の写真と歌一首を掲載します。

 ムラサキ
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【歌】 託馬野に 生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして 色に出でにけり (巻三・395 笠女郎)
【口語訳】 託馬野に 生えた紫草を 服に染めつけ まだ着もしないで 色に現れました
 ムラサキの花は白ですが、根には紫色の色素(シコニン)を蓄積し、上代の重要な染料(紫根染)で、天智天皇の蒲生野での薬狩りの際の額田王の歌にも詠まれています。この歌は笠女郎が大伴家持に贈った歌で、家持への思いがまだ遂げられないのに、人に知られてしまったことを譬えた譬喩歌。

 エゴノキ(白い花が下向きに咲いています)
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【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ぢさが 白露の重みで たわむようにうちしおれて 心の奥深くで 私の恋は止まない

 センダン(オウチ)
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【歌】我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 (我妹子に) 楝(あふち)の花は 散り失せずに 今咲いているように あってくれないものか
 「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「楝(あふち)」に掛かる枕詞。

 ノイバラ(万葉歌では上総国の防人歌に”うまら”として詠まれている)
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (巻二十・4352 上丁丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか

 マユミの花
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【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓に出来上がるまで 人に知られないようにしようね
 譬喩歌の弓に寄せる二首の一首で、目をつけた女を自分の妻にするまで誰にも知られたくないと願う男の歌。檀の木は材質強靭で弓の材とされた。




Posted by katakago at 14:52
カキツバタが咲いています [2017年05月10日(Wed)]
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 ビオトープ池では、フトイに囲まれてカキツバタが咲いています(背景の白い花はホソバオモダカ)。
 カキツバタは万葉歌に「かきつはた」として7首詠まれており、巻七の譬喩歌には「かきつはた」を女性の譬えとした次のような歌があります。
【歌】 住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺り付け 着む日知らずも (巻七・1361)
【口語訳】 住吉の 浅沢小野(住吉神社東南の低湿地)の かきつばたを 衣に摺り付けて 着るのはさていつのことやら
 (いつになったら恋い慕っている女性に接することが出来るだろうか、の意)

 蓮池の脇に植えたカキツバタ
先月下旬から水を張った蓮池では、ハスの浮き葉が出てきました。
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 畑に植えている桐の木は今、花が咲いています。
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Posted by katakago at 20:14
クルミの花 [2017年05月08日(Mon)]
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 3年前に苗を植えたオニグルミ(くるみ科)が初めて花を咲かせました。雌花穂は新枝の先に直立しています。種子は食用となり秋の収穫が楽しみです。


 花が終わったポポーは小さな実をつけています。
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Posted by katakago at 13:12
連休を孫たちと過ごして [2017年05月07日(Sun)]
 3日からの連休後半は、子供たちが孫を連れて帰って来てくれました。新緑の植物園や果樹園を案内したり、みんなで近くの多田神社に参拝しました。夜は久しぶりに大勢で賑やかな食事を楽しみました。

 五輪塔(木田氏中興塔)の前で記念写真
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 植物園の藤棚で
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 果樹園で
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 おもちゃの乗り物で遊びました。
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 高校生の従姉にジャグリングを見せてもらいました。
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 庭掃除のお手伝い
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Posted by katakago at 16:26
イチゴを収穫 [2017年05月07日(Sun)]
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 昨年秋に苗を植えたイチゴは、ようやく実が色づき始めました。

 イチゴを植えた畝(右端)の様子(防鳥ネットを張っています)  
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 今朝の収穫
実は不揃いですが、連休で帰っていた長男の家族と初めて味わいました。
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Posted by katakago at 10:22
ビワの袋掛け [2017年05月01日(Mon)]
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 果樹園に植えているビワの木(苗木を植えて8年目)が、今年はたくさん実をつけています。そこで、遅ればせながら(本来3月下旬に行うべきところですが)袋掛けを行いました。
 40袋を掛けました。
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 サクランボ(暖地桜桃)が色付き始めました。今月中旬には収穫できる見込みですが、防鳥ネットをかぶせないとヒヨドリに食べられてしまいます。
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 アンズの実が生っています(苗木を植えて3年目)。
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 ポポーの花
夏に果実を収穫できます(6株植えており昨年はたくさん採れました)。
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Posted by katakago at 13:45
早くもカワラナデシコの花 [2017年04月30日(Sun)]
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 カワラナデシコは畑のあちらこちらで育っています(こぼれ種が発芽した株を手取り除草により残しているため)。そのうち数株で早くも花が咲いています。

 アマドコロの花が咲いています(ナルコユリに似るが茎が6稜)。
鉢植えで育てていた株を昨年畑に移植したものです。
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Posted by katakago at 15:19
ハス池に水 [2017年04月27日(Thu)]
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 今年の溝さらえの時期は来月21日ですが、それまで待てないので、今日、水路に水を流してハス池に引き入れました。朝から水を引く準備のために一部水路の清掃など忙しい一日でした。夏の開花が楽しみです。

 花菖蒲の生育状況(来月末から6月初旬に花が咲き始めると思われます)
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 フジの花が見頃です。
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Posted by katakago at 20:16
水戸と京都から来園 [2017年04月24日(Mon)]
 金曜日と昨日(4/23)、それぞれ水戸と京都から植物園への来園者がありました。お一人は昨年の「飛鳥を愛する会」秋の現地講座で同宿した方で、私の自費出版本(『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』)を購入していただいており、五輪塔も案内することが出来ました。もう一組は、大仙寺の木田院碑の拓本を採るのにお世話になった大橋さんご夫妻とそのお知り合いで、じっくりと春の植物の様子を見ていただけました。
 ちょうどヤマブキ・ヤマザクラ・ミツバツツジの花が咲いており、フジの花も咲き始め、ヤマモミジの若葉も楽しんでもらえたようです。また、近くの多田神社にも案内し境内のツバキも見ていただけました。

 ヤマザクラの一株(開花後花弁が白から次第にピンクに変化) 
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 ミツバツツジ
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 咲き始めたフジ
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 花後のオキナグサ 
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 ショウブ(さといも科)の花
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Posted by katakago at 12:55
「飛鳥を愛する会」 総会と春の現地講座(4/22) [2017年04月23日(Sun)]
 昨日から「飛鳥を愛する会」の春の現地講座が開催され、わたしは総会と一日目の講座に参加しました。
 総会後、影山先生(演題は「明日香の春」)と岡崎先生(演題は『古代における「なわばり」「結界」』)による記念講演が行われました。
 午後の現地講座では、天武・持統天皇陵 → 鬼ノ俎・雪隠古墳 → 檜隈川万葉歌碑(揮毫は犬養先生)→ 高松塚古墳・万葉歌碑(揮毫は犬養先生)→ 檜隈寺跡 → キ トラ古墳壁画体験館・四神の館 → 特別史跡 キトラ古墳を訪れました。

 総会後の記念講座で講演される影山先生
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 整備された高松塚古墳
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 高松塚古墳近くの万葉歌碑(揮毫は犬養孝先生)
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【原文】 立念 居毛曽念 紅之 赤裳下引 去之儀乎 (巻十一・2550)
【読み下し文】 立ちて思ひ 居てもそ思ふ 紅の 赤裳裾引き 去にし姿を
【口語訳】 立っても思い 座っても思う 紅の 赤裳の裾を長く引いて 去って行ったあの娘(こ)の姿を
 歌碑の説明をこの会の役員でもある岡本三千代さん(犬養万葉記念館館長)から聞きました。この歌碑の除幕式が行われたのは平成7年(1995)1月18日で、阪神・淡路大震災の翌日だったとのことです。高松塚古墳の壁画に、裳裾引く女官像が描かれていたのでこの場所が選ばれたそうです。
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 キトラ古墳そばの「四神の館」で展示物を見学(このフロアーは写真撮影OK)
キトラ古墳は7世紀末〜8世紀初頭頃に造られた墳丘径13.8mの円墳で、石室の天井に天文図・日月図、四壁に四神図(青龍・朱雀・白虎・玄武)、獣頭人身十二支像が描かれている。
 横口式石槨の模型
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 館内で木下先生の説明を聞く
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 整備されたキトラ古墳(特別史跡)
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 キトラ古墳壁画発見三十周年記念シンポジウムの記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/661

 なお、秋の現地講座(10/3〜5)は、関東(東京都・埼玉県・群馬県)を訪れる予定とのことです。埼玉古墳群(稲荷山鉄剣の見学も)や上野三碑なども計画にあるそうで、スケジュールが合えば参加したいと思っています。
Posted by katakago at 17:49
エンドウの花 [2017年04月21日(Fri)]
 この4月から地元の生産組合(兼 水利組合)の組合長をやることになり、先日(4/17)川西市の生産組合長会の席で市長から委嘱状を交付されました。この一年、定例会議の他、市の産業振興課やJA兵庫六甲の担当の方々との事務連絡などで時間がとられそうです。
 
 先週からタケノコが出始め、早朝からタケノコ掘りと草刈りに追われています。
畑ではエンドウの花が咲いています(支柱は竹の枝を利用)。5月中旬には収穫予定です。写真右の畔は草刈りを終えてきれいになっています。
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 イチゴとタマネギの生育状況(写真左上はソラマメ)
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 午後、農協から野菜の苗が大量に届けられました。生産組合員が注文した苗が組合長宅に届いたのです。ナス・トマト・キュウリ・トウガラシ・スイカ・マクワ・カボチャの苗を各戸毎に仕分けて取りに来ていただきました。初めての作業で戸惑ってしまいました。
 届いた苗の仕分け作業
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Posted by katakago at 09:40
カラタチの花が咲いています [2017年04月20日(Thu)]
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 裏山に植えているカラタチが白い花を咲かせています。周辺の木や竹を伐り以前よりも陽当たりがよくなったせいか、たくさん花を咲かせるようになりました。

 五輪塔そばのヤマブキは今が満開です。
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 畑では、ヤマザクラの別の株(4/9掲載とは異なる)が花を咲かせています。
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 花の拡大写真
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Posted by katakago at 14:27
ヤマナシの花が満開 [2017年04月14日(Fri)]
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 実生から育てたヤマナシの花が満開です。秋には小さな実が成ります。

 センダイヤやヤマザクラに続いて、オオシマザクラやオオヤマザクラが開花しました。
 ヤマナシ(左)とオオヤマザクラ(右手前)
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 開花し始めたオオヤマザクラ
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 オオシマザクラは五分咲きです。
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 拡大
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Posted by katakago at 11:50
ヤマブキとスミレ [2017年04月10日(Mon)]
 裏山ではタチツボスミレ、畑ではシロスミレの群生が見られます。ヤマブキは一重の株が咲き始めました(八重は少し遅れて開花)。
 万葉歌に、ヤマブキとスミレが詠まれた歌があります(季節分類の巻八の春の雑歌)。
【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり (巻八・1444 高田女王)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである
 咲き始めた一重の山吹
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 タチツボスミレ
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 シロスミレ
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 このほか、裏山ではヒトリシズカ(せんりょう科)やニリンソウ(きんぽうげ科)の花が、畑(第二果樹園)ではネコノメソウ(ゆきのした科)が見られます。
 ヒトリシズカ
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 ニリンソウ
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 ネコノメソウ
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Posted by katakago at 14:28
ヤマザクラが咲きだしました [2017年04月09日(Sun)]
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 このところ雨の日が続いていますが、ヤマザクラが咲き始めました(上の写真は畑に植えているヤマザクラの一種)。オオシマザクラやオオヤマザクラも間もなく開花しそうです。

 3日前に蕾の写真を掲載したセンダイヤ(牧野博士の命名による)はほぼ満開です。
2月に訪れた練馬区立牧野記念庭園には大きな木が植えられていましたが、さぞかし見事な花を咲かせているものと思われます。
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 センダイヤの花の拡大写真
ヤマザクラの一種ですが花弁の色が濃いピンク色です。
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 裏山の五輪塔前の桜
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 桜は万葉歌に40首詠まれていますが、季節分類の巻十の春の雑歌より、春雨と一緒に詠まれた歌を三首載せておきます。
【歌】 あしひきの 山の際(ま)照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (巻十・1864)
【歌】 春雨に 争ひかねて 我がやどの 桜の花は 咲きそめにけり (巻十・1869)
【歌】 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも (巻十・1870)


Posted by katakago at 15:10
シダレヤナギの芽吹き [2017年04月06日(Thu)]
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 この時期は裏山や畑で、日毎に新たな草木の芽吹きや開花を見ることが出来ます(上の写真はシダレヤナギの芽吹き)。
 柳は万葉歌に39首詠まれていますが、次の歌を載せておきます。
【歌】 浅緑 染め掛けたりと 見るまでに 春の柳は 萌えにけるかも (巻十・1847)
【口語訳】 浅緑色に 糸を染めて掛けたのかと 見るほどに 春の柳は 芽が出たことよ

 スモモの花は満開です(初夏には果実の収穫が期待されます)。
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 ヤマザクラの蕾(品種は牧野富太郎博士が命名したセンダイヤ)、開花も間近
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Posted by katakago at 09:12
万葉仲間でお花見 [2017年04月05日(Wed)]
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 昨日、かつて「嘉麻万葉を学ぶ会」を主宰されていた川波さんを誘って、万葉仲間でお花見の会があり参加しました。以前、万葉通信「たまづさ」の編集発行に携わっておられた岸本さんのご尽力により実現しました。
 豊中市内の桜塚公園、大塚古墳・大塚公園や天竺川沿いの咲き始めたサクラの花を眺めながら、久しぶりの散策を楽しみました。
 お昼は大塚古墳そばの大塚公園の桜の木の下で(サクラの花はまだ三分咲き程度)、皆でお弁当を食べながら、賑やかなひと時を過ごしました(上の写真)。2005年11月19日に、川波さんが中心となって飯塚市「嘉穂劇場」で開催された「全国万葉フォーラムin飯塚」の思い出話に花が咲きました。

 大塚古墳の墳丘上で
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 豊中市岡町・桜塚一帯には多数の古墳が存在し、桜塚古墳群と呼ばれています。その中で大塚古墳(国指定史跡)は東部を代表するもので、5世紀前半に造られた円墳(直径56m)で、三体が葬られていた。鉄製品を中心とした多くの武器・武具の他、方格規矩(きく)獣文鏡などが出土している。この大塚古墳から50mほど南には御獅子(おしし)塚古墳(国指定史跡)があり、こちらは5世紀前半の前方後円墳(全長55m)。
 御獅子塚古墳
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Posted by katakago at 16:23
今年初めてのタケノコ掘り [2017年04月02日(Sun)]
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 今朝、裏山を巡回中に、陽当たりのよい竹藪付近で長靴の足裏に突起を感じ、調べてみるとタケノコの頭がわずかに地上に出ていました。周囲も調べて小ぶりながら7本を掘り上げました。早速茹で上げ、一部は昼食の食材となりました。

 アセビの花が見頃です。
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 万葉歌には、”あしび”として10首詠まれています。そのうちの一つを載せておきます。
【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (巻十・1903)
【口語訳】 あなたへの 私の恋は 奥山に人知れず咲いている あしびの花のように 今がまっ盛りです  

 ブータン大輪ミツマタに次いで在来種のミツマタが満開です。
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 万葉歌(柿本朝臣人麻呂歌集歌)に、”さきくさ”と詠まれた植物をミツマタに充てる説があります。
【歌】 春されば まづ三枝の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 (巻十・1895)
【口語訳】 春になると まず咲く三枝(さきくさ)のように 幸(さき)く ー 無事であったら あとでも逢えよう そう恋しがるなよおまえ

 アミガサユリ(バイモ)が咲いています。花被内面に網目があるためこの名がある(漢名は貝母の字音)。
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Posted by katakago at 15:56
スモモが開花 [2017年04月01日(Sat)]
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 スモモの花が咲き始めました。例年よりも遅い開花です。
スモモは、次の万葉歌に詠まれています。
【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 大伴家持の越中国守時代の作で、題詞には、「天平勝宝二年三月一日の暮に、春苑の桃李の花を眺矚して作る歌二首」とあり、これはその二首目です。その天平勝宝二年(750)三月一日は太陽暦の四月十五日に当たるそうです。
 スモモの花が地面に散り敷いた様子(4月10日に写真を追加)
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 ちなみに一首目は、
【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (巻十九・4139)
 桃の花は、一重が咲き終わり今は八重咲きの花桃が咲いています。
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 一足早く咲いたアンズは今が満開です。
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 果樹園ではツクシの群生が見られます。
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Posted by katakago at 11:16
アスパラを収穫 [2017年03月31日(Fri)]
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 一昨年苗を購入して植えたアスパラガスを今年初めて収穫できました。
 今月半ばにはジャガイモの種芋植え付けも終わり、枝豆・ラッカセイや夏野菜(ナス・キュウリ・トマトなど)を植え付けるための畝の準備も進めています。

 ソラマメの花が咲き始めました。
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 イチゴは十数株植えていますが花をつけた株も見られます。
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Posted by katakago at 12:48
花の蜜を吸うメジロ [2017年03月27日(Mon)]
 果樹園に植えているアンズも開花しました。朝出かけてみると花の蜜を吸うメジロを見つけ、写真に撮ることが出来ました。
 アンズの花に来たメジロ
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 サクランボ(暖地桜桃)の花に来たメジロ
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Posted by katakago at 14:15
カタクリが開花 [2017年03月25日(Sat)]
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 今朝裏山に出かけてみると、カタクリが花を咲かせていました。万葉歌には、”かたかご” と詠まれています。集中次の一首のみですが、「万葉の花」を代表する植物の一つとして知られています。
 歌は、大伴家持が越中国守であった天平勝宝二年(750)三月(家持が33歳)の作で、題詞には「堅香子草(かたかご)の花を攀ぢ折る歌一首」とあります。
【歌】 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 (巻十九・4143)
【口語訳】 (もののふの) 群れなす乙女が 汲みさざめく 寺井のほとりの かたかごの花よ
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 畑に植えているオキナグサも花を開かせています。
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 万葉歌(東歌)に ”ねつこぐさ” と詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります。
【歌】 芝付の 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付の 御宇良崎にある ねつこ草のようなあの娘を 見さえしなかったなら わたしはこうも恋い慕おうか

 果樹園ではサクランボやアーモンドの花が咲き始め、アンズやスモモの蕾も膨らんできました。
 サクランボ(暖地桜桃)の花
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 アーモンドの花
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Posted by katakago at 12:58
大伴家持像と万葉反歌の軸 [2017年03月21日(Tue)]
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 大伴家持の肖像と賛に万葉歌が書かれた軸を入手できました。画は喜多武清(江戸後期の浮世絵師、号は可庵)、賛は蒲生君平(江戸後期の尊王家、名は秀実)によるものです。
 家持の越中国守時代(当時33歳)、天平勝宝二年(750)3月9日に出挙(すいこ)のために旧江村(ふるえのむら)に行った折り、その途中で風景を眺めて詠んだ歌と興味を覚えて詠んだ歌七首(旧江四部作)が巻十九に載せられています。そのうちの一首がこの軸の賛に書かれています。題詞に、「勇士の名を振るはむことを慕(ねが)ふ歌一首」とある長歌の反歌がこれに当たります。
長歌は
【歌】 ちちの実の 父の命 ははそ葉の 母の命 凡ろかに 心尽くして 思ふらむ その子なれやも ますらをや 空しくあるべき 梓弓 末振り起こし 投矢持ち 千尋射渡し 剣大刀 腰に取り佩き あしひきの 八峰踏み越え さしまくる 心障らず 後の世の 語り継ぐべく 名を立つべしも (巻十九・4164)
反歌は
【歌】 ますらをは 名をし立つべし 後の世に 聞き継ぐ人も 語り継ぐがね (巻十九・4165)
【口語訳】 ますらおは 名をこそ立てるべきだ 後の世に 伝え聞く人も 語り伝えてくれるように
 左注に、「右の二首、山上憶良臣の作る歌に追和す。」とあり、その歌は、
【歌】 士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして (巻六・976)
【口語訳】 男子たるものが 空しく終わってよいものか 万代に 語り伝えるに足る 名は立てないで
 
画と賛の拡大
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なお、以前に橘千蔭の書の万葉歌(柿本人麻呂朝臣歌集歌)の記事を載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/176

Posted by katakago at 15:37
第一回とっとり弥生の王国シンポジウムー倭人の食卓 [2017年03月20日(Mon)]
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 18日付けの日本海新聞朝刊で、第一回とっとり弥生の王国シンポジウム「倭人の食卓」がこの日の午後に開催されるとの記事を見つけ、折角の機会でもあり出かけてきました(鳥取県埋蔵文化財センターの主催)。鳥取市青谷町の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡(紀元前4世紀頃〜紀元3世紀の弥生時代)から出土した食材(植物種子、動物や魚の骨)を基に弥生人の食に関して講演とパネル討議が行われました。
 
 佐々木 由香さん(とっとり弥生の王国調査整備活用委員会調査研究部会委員)による「倭人の食卓ー弥生の青果」と題して行われた講演では、古人骨に残存するコラーゲン(タンパク質の一種)の化学成分分析により、何からタンパク質を得ていたかを判断できるとの発表は大変興味がありました。炭素と窒素に含まれる元素の同位体は食物の種類によって割合が異なる(海産物には重い同位体が多く、草食動物やイネなどのC3植物は少ない)。この分析手法によると、青谷上寺地遺跡の人々の食生活は、C3植物・草食動物と海生魚類の間に位置する(陸の資源と海の資源をバランスよく摂取していた)とのことでした。 

 シンポジウムの様子
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Posted by katakago at 20:22
孫を訪ねて鳥取へ [2017年03月20日(Mon)]
 来月からは地元の生産組合兼水利組合の役員の順番が回って来て、これまでの活動になにかと制約を受けることになりそうなので、それまでの機会にとこの連休を利用して鳥取の孫を訪ねてきました。間もなく1年3か月になります。立ち歩きを始めるようになり、離乳食もしっかりと好みを主張していました。
 本がお気に入りのようです。
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 食べたいものを指で指示しています。
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 車で30分ほどの所にある岩井温泉(約1300年の歴史を持つ山陰最古の温泉)とその近くのクラフト館 岩井窯を訪れました。
 チャイルドシートに座ってお出かけ 
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 クラフト館 岩井窯の前庭で記念写真
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Posted by katakago at 19:05
カタクリの蕾を見つけました [2017年03月16日(Thu)]
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 カタクリは裏山で場所を分散して植えていますが、毎年一番早く花を咲かせる箇所の落ち葉を掻き分けてみると、予想どおり蕾を付けた株を見つけることが出来ました。今月下旬には花を咲かせるものと思われます。

 植物園入り口に植えたミツマタ(ブータン大輪ミツマタ)はあたりに芳香を漂わせ、今が真っ盛りです。
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 花桃も見頃です。
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 その後(3/4の記事)のネコヤナギの花穂の様子です。
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 この他サクランボ・アーモンド・スモモの蕾も膨らみ、これから順次春の花々を楽しむことが出来そうです。

 今日は、一番上の孫娘の中学校の卒業式でした。4月から福井県立藤島高等学校に進学します。卒業と高校入試合格を祝ってやりたいと思います。
Posted by katakago at 14:09
畑で見つけた土筆(ツクシ) [2017年03月09日(Thu)]
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 ジャガイモ植え付けのため、耕運機で畑を耕している時に土筆を見つけました。スギナも果樹園で殖える分にはまだよいのですが、野菜畑で蔓延ると除草が厄介です。

 オオイヌノフグリも咲いています。
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 裏山の植物園入り口付近ではフキノトウが出ていました。
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Posted by katakago at 15:44
春の兆し [2017年03月04日(Sat)]
 ウメやヤブツバキの花に続き、畑では早くもオキナグサの蕾が見られました。モモの花も咲き始め、ネコヤナギの花穂も膨らんできました。
 オキナグサ
種子で殖えるのか、数年前に植えた場所から離れて小さな株がいくつか育っています。
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 花桃
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 ネコヤナギ(カワヤナギ)の花穂
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 裏山入り口付近では白梅と紅梅が満開です(写真左はミツマタ)。
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Posted by katakago at 20:54
近世呉服商経営(阪大21世紀懐徳堂講座) [2017年02月27日(Mon)]
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 昨日(2/26)、大阪大学21世紀懐徳堂講座が、「近世呉服商経営のダイナミズム〜ただ金銀が町人の氏系図になるぞかし」と題して開催され参加しました。自費出版本の執筆で江戸時代の両替商について調査したことがあるので、興味がありました。
 公開講座では、鈴木敦子さん(阪大大学院経済学研究科)が、「空前絶後の大安売りー三井越後屋改鋳奮戦記ー」と題して講演され、その後、鈴木さんと高田 郁さん(作家、著書に『銀二貫』,『あきない世傳 金と銀』等)による公開対談が行われました。

 鈴木さんの講演では、江戸中期(元禄〜元文期)の幕府による貨幣政策(度々貨幣改鋳が行われた)のもと、商業活動がどのように営まれたか、三井越後屋(呉服と両替)を例にして、どのように対応したかについて話されました。その一例をあげておきます。元文元年(1736)の改鋳では、増歩(ましぶ)が古金100両 → 新金100両+65両増歩となり、新旧貨幣の引き換えが始まる6月15日に、三井越後屋は現銀掛け値なしのセールを行った(この時、江戸・大坂で大量の配り札(チラシ)が配られ各店大盛況)。三井越後屋にとっては、販売で古金を多く回収できればその分、増歩で利益が得られることになる。大変興味深いお話でした。

 後半の対談は、水野晶子さん(MBSアナウンサー)の進行のもとに行われました。高田さんの時代小説は、入念な取材に基づいて時代考証がなされており、最新作の『あきない世傳 金と銀』も話題に、創作と学術的な研究活動について語られました。
Posted by katakago at 18:36
牧野記念庭園記念館の企画展ー桜花図譜と牧野富太郎 [2017年02月20日(Mon)]
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 前日(2/18)のシンポジウムに参加したついでに品川で一泊し、翌日(2/19)は、練馬区立牧野記念庭園記念館で開催中の企画展「桜花図譜と牧野富太郎」を観覧しました。明治40年(1907)から嘱託として勤務していた東京帝室博物館(現 東京国立博物館)で、大正7年(1918)に「日本桜花図譜」編纂を企画し、大正末期にミネザクラ、ソメイヨシノ、ナラヤエザクラの色刷りが刊行され、今回の企画展ではこの3点を含む16点のサクラ原図が展示されていました。

 企画展の展示は撮影禁止となっていましたが、その他の常設展はOKでした。
常設展の会場の様子(牧野富太郎の業績が展示されている)。
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 赭鞭一撻(しゃべんいったつ) 展示パネルより
植物学を志すようになった富太郎(18〜20歳頃)が作った勉強心得15ヶ条。赭鞭とは古代中国伝説上の帝王神農(医学と薬学の象徴)が手にしていた赤い鞭。
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 鞘堂内の書屋展示室(94歳で亡くなるまで研究・執筆のために籠った書斎と書庫)
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大正15年から昭和32年に亡くなるまで過ごした跡地が牧野記念庭園となっており、庭園内には300種以上の草木類が植栽されています。
 顕彰碑(「花在れバこそ 吾れも在り」) 回りにはスエコザサが植えられている。
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 牧野の学究生活を支えた妻 壽衛(昭和3年54歳で亡くなった)のために詠んだ句碑
家守りし 妻の恵や 我が学び
世の中の あらむかぎりや すゑ子笹
昭和二年(1927)に仙台で発見した新種のササを学名「ササ スエコヤナ マキノ」、和名「スエコザサ」と命名(現在の学名は Sasaella suwekoana (Makino) Makino
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 セツブンソウが咲いていました。
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 牧野富太郎関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1190

 帰途、新幹線車中から眺めた富士山
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Posted by katakago at 21:02
白隠禅師シンポジウム(2/18 東京) [2017年02月20日(Mon)]
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 一昨日(2/18)、東京で「白隠禅師シンポジウム」が開催され出かけてきました(大手町 日経ホール)。今年は日本臨済宗中興の祖と言われる白隠禅師250年遠諱にあたり、昨年も記念行事(京博と東博での特別展や龍雲寺でのシンポジウムなど)が開催され参加してきました。今回は「白隠さんと私」をテーマに、芳澤勝弘先生(花園大学国際禅学研究所顧問)が漢文語録の『荊叢毒蘂』について、横田南嶺老師(臨済宗円覚寺派管長)が仮名法語の『夜船閑話』について解説され、その後、細川晋輔師(龍雲寺住職)の司会でお二人の講師の対談が行われました。
 白隠禅師は本来の仏教の教えとされる「いかに生きるべきか」を示すために、一般庶民に向けては多くの禅画(1万点を超えるとも)を描き、弟子たちには漢文語録を残しています。
 以前の記事にも書いていますが、祖先の一人木田種重(鉄屋の六代目)が初代鉄屋庄左衛門(木田院月桂秋圓居士)の100年忌にあたり、白隠禅師に石碑の銘文を書いてもらっています(石碑は大阪谷町9丁目の大仙寺にある)。その碑文(木田院碑)が『荊叢毒蘂』の巻七に掲載されており、その訓読・口語訳についてこれまで芳澤先生にご教示いただいてきました(それらの内容は自費出版本『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』に掲載)。そのご縁で今回の講演も興味がありました。
 生前に自らの語録を出版し、それをテキストとして講義した例は白隠以外には例がないそうで、『荊叢毒蘂』の初版(含章亭蔵版)には、講義を聴いた人の書入れが残されており、芳澤先生によるとこれが訓読・口語訳する上で非常に役立ったとのことです。講演ではいくつか具体例を解説していただきました。

 横田管長は、江戸時代にわが国で初めて「健康」という語句を用いた(初出は『於仁安佐美(おにあざみ)』)白隠禅師の仮名法語の『夜船閑話(やせんかんな)』をもとに、「内観の法」について話されました。
(以下、2/26追記)
 白隠禅師は『夜船閑話』序で、「もしこの法によっていくら長生きしたところで、ただ生きているだけならば、死骸のごとき肉体の番をしている幽鬼のようなものではないか。ふる狸が穴の中で眠りこけているようなものではないか。(中略) それよりは、四弘誓願による菩提心を奮い起こし、仏法の教えを説き、不生不滅、不退にして金剛堅固の真の法身を成就しようではないかと。」と述べています(芳澤先生の訳注より)。

なお、白隠禅師関連の記事は下記のURLに載せています。
自費出版本については、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1060 
京博特別展の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1103
龍雲寺でのシンポジウムの記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1178
白隠禅師の書については、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1194


Posted by katakago at 18:54
裏山の手入れ [2017年02月16日(Thu)]
 この数日、裏山の手入れに時間を割いています。花粉の飛散がひどくなる前に一段落させようと取り組んでいます。
 毎年タケノコを収穫している竹藪では、枯れた竹の片付け作業です。切り倒した竹の枝を払い、運びやすい長さに切り分けます。
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 竹の枝は垣根の補修に利用しています。
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 先月中旬に咲き始めた白梅は見ごろになりました。
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 ミツマタ(ブータン大輪ミツマタ)が咲き始めました。
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Posted by katakago at 16:51
ハクサイを収穫 [2017年02月08日(Wed)]
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 ハクサイは苗の植え付け時期が前年(2015年)より遅くなってしまい、うまく育つか気がかりでしたが、先月から収穫できるようになりました。ただし、同時期に苗を移植したキャベツは、葉が十分に巻かず収穫できるまでには至っていません。
 ダイコンも播種時期が遅れたのですが、やや小ぶりながらも食材には役立っています。 
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Posted by katakago at 19:21
果樹園で見かけた野鳥 [2017年02月04日(Sat)]
 この二日間は天候にも恵まれ、果樹園で寒肥の施肥作業を行いました。果樹の本数が多いので今回は柑橘類を中心に行いました。その作業中に野鳥が飛んで来て掘り返した場所でエサを探していました。珍しい鳥もいたので一眼レフを取りに戻り撮影することが出来ました。
 レモンの株下に寄って来た二種の野鳥
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 ハクセキレイ
耕運機をかけているとどこからともなく寄って来るのでこれまでもよく見かけます
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 この鳥は初めて見かけました
昨日はアカハラかと思っていましたが、イソヒヨドリ(オス)ではないかと思われます(2/5)。近年は海岸から離れた内陸部でも見られるとのことです。
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Posted by katakago at 20:41
金賞おめでとう(吹奏楽アンサンブルコンテストの福井県大会) [2017年01月30日(Mon)]
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 昨日(1/29)開催された第50回福井県吹奏楽アンサンブルコンテストに孫娘(明倫中学1年)がフルート三重奏のチームで出場することになり日帰りで出かけてきました。地区大会(福井県下の奥越、坂井、福井、丹南、嶺南の5地区)を通過した中学校から38チームが参加し、孫娘のチーム(2年生と1年生2名)はフルート三重奏(アルビージ作曲「小組曲2番」より)で金賞の評価を得ました。昨春中学生になって吹奏楽部に入部して始め、一年足らずでここまで到達できたことを称えてあげたいと思います。

 なお、本大会は第40回全日本アンサンブルコンテスト福井県予選を兼ねており、金賞のチームの中から8チームが北陸支部(福井、石川、富山)予選に進むことが決まりました。10チーム参加したフルート部門は惜しくもこの中には入りませんでした。

 福井地区大会の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1198
Posted by katakago at 14:54
講演会(万葉の道を歩く 17) [2017年01月28日(Sat)]
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 一昨日(1/26)、6年前から大阪府立大学で始まった講演会「万葉の道を歩く」の第17回目が開催され参加しました(会場が狭いため午前午後の二回に分けて開かれ私はその午前の部に出席)。今回は、「柿本人麻呂の亡妻挽歌をよむ」と題して、村田右富実先生(大阪府立大教授)が講演されました。
 題詞に「柿本朝臣人麻呂、妻が死にし後に、泣血哀慟して作る歌二首」とあることより、「泣血哀慟歌」と呼ばれ、第一歌群(巻二・207〜209)、第二歌群(210〜212)、第二歌群の異伝(213〜216)からなり、この歌群は多くの万葉研究者に取り上げられているようです(研究者の人気投票をするとNo.1にあげられるとのこと)。この歌群については、これまでも何人かの先生方の講演を聴いていますが、今日の講演では、第一歌群(長歌と反歌)を中心に詳しく分かり易く解説していただきました。

 講演会場の様子
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 今回の講演会では、本題とは直接関わらないのですが、前段で、万葉歌の表記と訓に関連する韓国の玩具「樗蒲(かりうち)」を紹介されました。
 写真は講演中に回覧された盤上遊戯「樗蒲」に使用される裏表のある4本の棒
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万葉歌では、「折木四、切木四」と書いて「かり」、「諸伏」と書いて「まにまに」、「一伏三起、一伏三向」と書いて「ころ、ごろ」、「三伏一向」と書いて「つく、づく」と読み解かれており、これは写真の4本の棒の目の出方に基づく。「万葉歌の表記と韓国の玩具 柶戯(ユンノリ)」について、以前(2015/1/28)の記事に載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/950

 『和名類聚抄』にある「樗蒲(ちょぼ、和名 かりうち)」は、現在も韓国で遊ばれているゲーム「ユンノリ」と関係が深いと考えられています。2年前の新聞記事(2015/5/22)は、平城京跡南側の遺構で1989年に見つかっていた土師器の皿(8世紀前半)が、その「ユンノリ」に似たゲーム盤に使われていた可能性があるとの、奈良文化財研究所の発表を報じています。万葉歌の研究成果と合わせ、古代日本に「樗蒲」というユンノリに似た盤上ゲームが行われていたと推定されています。詳細は、奈良文化財研究所ホームページの『古代の盤上遊戯「樗蒲(かりうち)の復元』に載っています。
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/5571

Posted by katakago at 15:30
奈良ホテルでの結婚式 [2017年01月21日(Sat)]
 今日は親戚の結婚式が奈良ホテルであり出席しました(新婦は妻の姪)。久しぶりにお目出度い行事に参加できて、私達もとても幸せな気分に浸ることが出来ました。お二人のご多幸をお祈りします。

 アインシュタイン博士が弾いたピアノの置かれた控室で祝電に目を通す新郎新婦
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 奈良ホテル館内には、著名な画家の画や由緒ある調度品が飾られています(写真撮影はOKでした)。上村松園の画「花嫁」が本館玄関を入って右側の鳥居とマントルピースの左上に飾られていました。
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Posted by katakago at 21:07
スペッシャルライブ(旭化成オーナーズ俱楽部) [2017年01月20日(Fri)]
 退職後関西に戻って来て、ヘーベルハウスに住んで十数年になります。今日はその旭化成オーナーズクラブ主催のスペッシャルライブがあり出かけてきました。琴・ヴァイオリン・ピアノ・パーカッションの4人によるコラボレーションライブで、今回の曲目の中には琴とヴァイオリンによる「春の海」が含まれていたので興味がありました(ヴァイオリンは尺八のパートを演奏)。
 料理とワインを頂きながら演奏を楽しみました。
写真は、大阪坂倉ビル1Fのa&w(アート&ワイン)での演奏の様子
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Posted by katakago at 23:47
雪の日の植物園で [2017年01月15日(Sun)]
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 今日は、今シーズン初めて雪が積もりました(写真は裏山の植物園入り口付近)。
 雪を被ったタチバナ
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 橘を詠んだ聖武天皇の御製歌に、
【歌】 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜置けど いや常葉の木 (巻六・1009)
【口語訳】 橘は 実まで花まで その葉まで 枝に霜が置いても いよいよ栄える木であるぞ
この歌の解説については以前の記事に載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/269

 葉に雪の積もったシラカシ 
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柿本朝臣人麻呂歌集歌に、シラカシを詠んだ次の歌があります。
【歌】 あしひきの 山道も知らず 白橿の 枝もとををに 雪の降れれば (巻十・2315)
【口語訳】 (あしひきの) 山道もどこだかわからない 白橿の 枝もたわむほどに 雪が降っているので

 咲き始めたヤブツバキも雪を被っています。
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 蓮池の様子
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Posted by katakago at 11:11
咲き始めた白梅 [2017年01月11日(Wed)]
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 裏山の梅の木で白梅が開花しているのを3輪見つけました(写真はその一つ)。暖冬傾向なのか昨年に続いて早い開花となりました。

 万葉人は、雨が開花を促すものと考え、次のような歌が詠まれています。
【歌】 春雨を 待つとにしあらし 我がやどの 若木の梅も いまだ含めり (巻四・792 藤原久須麻呂)
【口語訳】 春雨を 待っているのでしょう わが家の庭の 若木の梅も まだ蕾のままです

 雪も雨と同様に梅の開花を促すものと考えたらしい例は、
【歌】 含めりと 言ひし梅が枝 今朝降りし 沫雪にあひて 咲きぬらむかも (巻八・1436 大伴村上)
【口語訳】 蕾がふくらんだと 言ってこられた梅の枝は 今朝降った 沫雪に出会って 花が咲き始めたのでしょうか
 
【歌】 梅の花 咲けるが中に 含めるは 恋ひや隠れる 雪を待つとか (巻十九・4283 茨田王)
【口語訳】 梅の花が みんな咲いている中で 蕾のままなのは 恋い悩んで引っ込んでいるのだろうか それとも雪を待っているのか

 ヤブツバキも咲き始めました。
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Posted by katakago at 12:06
福井地区吹奏楽アンサンブルコンテスト(1/7) [2017年01月08日(Sun)]
 福井の孫娘(明倫中学一年)が、「福井地区吹奏楽アンサンブルコンテスト(中学校の部)」にフルート三重奏で参加するとのことで、前日から出かけてきました。
 演奏会場の福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい(大ホール)の外観
音響効果は海外でも高い評価を得ており、「世界の美しいコンサート・ホール25選」に選ばれた国内唯一のホール
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 打楽器(8校)・金管(7校)・管打(2校)・混成(2校)・サクソフォン(7校)・クラリネット(4校)・フルート(6校)・木管(5校)の合奏が行われました。孫娘のチームは、アルビージ作曲「小組曲第2番」を演奏し、金賞を受賞しました。このコンテストは「第50回福井県吹奏楽アンサンブルコンテスト福井地区予選」も兼ねており、その県大会にも出場することになりました。本人は喜びよりはストレスを感じているようですが、折角つかんだチャンス、次回もこれまでの練習の成果が発揮されることを祈っています。。


Posted by katakago at 12:07
新年のご挨拶 [2017年01月01日(Sun)]
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 今年も、猪名川万葉植物園に来て下さる方があるのを励みに、日々の栽培管理に努めてまいります。また、カルチャーセンターでの万葉講座受講や故地探訪も継続したいと思っています。

 孫の成長を一年でも長く見届けられるよう、健康には充分留意しなければと思っています。 

 自力で立ち上がれてしたり顔の孫娘
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Posted by katakago at 20:45
賑やかな年の瀬 [2016年12月31日(Sat)]
 一昨日に息子の家族が、今日の夕方には娘の家族が帰省して来ました。中学3年生になる一番上の孫は高校受験を控え、年末年始は父親と自宅で過ごすことになりました。努力が報われるよう祈っています。

写真は、先日一歳の誕生日を迎えたばかりの三番目の孫です。
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 今日の日中は穏やかな天気で、八朔や夏ミカンが生っている果樹園へ出かけてみました。 
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 娘の家族は福井、息子の家族は鳥取から帰省し、越前ガニと松葉ガニを届けてくれました(写真はタグ付きの活松葉ガニ)。みんなでカニすきとカニしゃぶを味わいました。
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Posted by katakago at 19:25
講演会「猪名川上流域の遺跡」 [2016年12月28日(Wed)]
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 先日(12/25)、「新発見 猪名川上流域の遺跡ー新名神高速道路調査成果から―」と題して、講演会とミニシンポジウムが開催され(於 川西市中央公民館)、聴講しました。
 写真は「ヤマト政権成立時における猪名川ルートの重要性」と題して基調講演される福永伸哉先生(大阪大学大学院教授)。4世紀〜6世紀にかけて、猪名川流域とその近傍(長尾山丘陵、池田、待兼山丘陵、豊中台地、猪名野)には多数の首長墓が存在し、ヤマト政権はこれらの勢力と連携して、摂津から北上して日本海に至る南北ルート(半島から鉄を入手する経路として)を開拓していた可能性について触れられた。考古学的知見では、猪名川流域で突線鈕式銅鐸が多く出土しており(川西市の栄根遺跡からは1mを超える銅鐸が出土)、同じ形式のものが北近畿の由良川や円山川流域からも見つかっているとのことです。そこでこれらの地域は弥生時代後期から既に交流があったのではないかとみられています。今後、これらの中間にあたる丹波地方などでも銅鐸が発見されるか注目されます。
 
 新名神高速道路建設に伴う発掘調査は、(公財)兵庫県まちづくり技術センターにより続けられてきており、2年前にも途中経過の報告が川西市で行われています。調査地区が川西市北部と猪名川町にまたがることより、今回は両市の教育委員会の共催で開催されました。
 調査報告で興味があった点は、
・猪名川町の広根遺跡西側の観音寺遺跡から石器(刃器、石鏃)が出土(猪名川町最古の人類の痕跡)・・・報告は別府洋二氏
・石道才谷・堂ノ後遺跡が奈良時代に存在した官営牧場の「畦野牧」の可能性について・・・報告は久保弘幸氏(前回報告記事にも掲載)

 シンポジウムに参加された方々
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2年前の講演会の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/893
福永先生の関連講演の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/676
Posted by katakago at 19:34
白隠禅師の書 [2016年12月21日(Wed)]
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 これまでの記事にも載せていますが、祖先の一人木田種重(鉄屋庄左衛門 寂堂萬翁元照居士)が白隠禅師を信奉し、その漢文語録『荊叢毒蘂』の刊行に資金援助をしたことを知り、以来白隠禅師に関心を持っています。この度、縁あって白隠禅師の書(写真)に巡り合うことが出来ました。
 白隠の落款(写真左)と関防印(顧鑑咦)
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 書かれている文字は「菴内人依甚麼不知菴外事」で、『白隠禅画墨蹟』(花園大学国際禅学研究所編)によれば、その訓読は「菴内の人、甚麼(なに)に依ってか、菴外の事(じ)を知らざる」で、「乾峰(けんぽう)三種の病」の公案に対する雲門の著語(じゃくご)とありました。

 その意味するところを知りたく、自費出版本『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』の執筆過程で、木田院碑の訓読・現代語訳をご教示いただいた芳澤勝弘先生(花園大学国際禅学研究所顧問)に、再び教えを乞うことにしました。メールでお尋ねしたところ、早速懇切な解説をしていただきました。
 「乾峰三種の病」という公案は、乾峰と雲門という禅僧の問答(『五燈會元』巻第十三、越州乾峰和尚章)で、乾峰和尚の「法身(ほっしん)には三種の病、二種の光がある。これを一一透過して、始めて決着がつくというものだ。そこに越えねばならぬ究極の難関がある」に対し、雲門が発した語が「菴内の人、甚麼に依ってか、菴外の事を知らざる」であるとのことです。この禅問答は私の理解を超えてしまいます。そこでさらにかみ砕いて解説していただいた内容を紹介しておきます。
 「菴内人」とは、自己を忘却して、ほぼ最終決着に近づいた人(専門家の中の専門家、修行して悟りに近づいた人)。そういう人にしてなお(あるいは、そういう人だからこそ)菴の外の事を知らない(世間のことに疎くなってしまう)。芳澤先生は、白隠がこの公案を用いたのは、悟りに向かいすぎることによって、かえって社会から離れて行くことを気づかせようとしたのではないかと考えられています。白隠自身は悟りに到達した後に社会に戻り、四弘誓願と菩提心によって下化衆生(生きとし生けるものを教化し救済する)してゆくことを強く主張しており、この語に白隠の姿勢が込められていると見られています。
 木田院碑(『荊叢毒蘂』巻七、石碑は大阪市中央区谷町9丁目の大仙寺にある)の最後の箇所にも、「幸いに、そなた(木田種重を指す)は常に三宝に帰依し、老僧(わたくし)に入室(にっしつ)参禅し、いささかの所得もあった。しかし、それで満足してはならぬ、さらに参ぜよ。いっそう深く法の淵源に徹し、永遠に四弘誓願の実践をし、すべての人々を救済していくのだ。これが菩提心であり、大乗菩薩道の実践ということである。いくら修行しいくら善行を行っても、菩提心がなければ、必ず魔道に落ちるのだ。だから雲門大師も「顧鑑咦、つねに顧みて点検せよ」と言われているのである」とあります(芳澤先生訳注『白隠和尚 茨叢毒蘂 坤』より)。
 ちなみに、雲門大師の「顧鑑咦」の語は、この書の関防印に用いられています(2枚目の写真)。

なお、自費出版本の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1060
白隠関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1103
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1178
 



Posted by katakago at 16:40
カブを収穫 [2016年12月18日(Sun)]
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 播種時期が遅れたのですが、カブを収穫できるようになりました。ダイコン(写真左上方)はまだですが、今週から暖かくなるとの予報で年末には収穫できるかなと思っています。

 今年は苗の移植時期が遅れうまく育つか心配でしたが、ハクサイの葉が巻いてきました(写真はネットを外して撮影。左上方はソラマメ、右手前はタマネギ)。
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Posted by katakago at 14:47
尺八演奏会終わる(12/10) [2016年12月11日(Sun)]
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 昨日(12/10)、「都之雨社(としゅうしゃ)創立九十五周年記念尺八演奏会」が終わりました(写真は開場30分ほど前のホール入り口の様子)。
 私も星田一山先生が講師をされている朝日カルチャー芦屋教室の受講生の一人として演奏会に出演させていただきました。今年は、全員(31名)での本曲「八千代」の合奏とカルチャーセンター(中之島と芦屋)受講生による「千鳥の曲」の演奏に参加しました。いずれも暗譜での演奏で、そのため一年がかりで練習してきました。今回の会場は、これまでの阪急中ホール(800席)ではなく、KOBELCO大ホール(4層バルコニー形式の2000席)で、大ホールでの初めての演奏体験となりました。今年最後の大きな行事が終わりホッとしています。
 尺八の練習は、三十数年ほどのブランクの後、退職後に再開して間もなく9年になります。この間に60ほどの曲を練習してきました。カルチャーセンターの尺八講座は毎週あり、今週からは久本玄智作曲「虫の楽」に取り組みます。



Posted by katakago at 11:33
師走の植物園で [2016年12月06日(Tue)]
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 裏山では、イロハモミジの紅葉が見られます。写真は10年ほど前に入り口近くに植えたものですが、これ以外に山の斜面に植えた十数本も色付きました。

 夏に見事な花を咲かせてくれた蓮池の現在の様子  
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 畑では、夏に咲いたヒマワリのこぼれ種が発芽して生育した株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 11:20
描かれた花々(小磯記念美術館) [2016年12月01日(Thu)]
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 神戸市立小磯記念美術館では、「描かれた花々ー小磯良平の植物画を中心にー」と題した美術展が開催中です(10/15〜12/11)。先月から見に行く機会を探っていましたが、体調を崩したり地元行事があったりして、会期も残りわずかとなった今日やっと出かけることが出来ました。
 小磯良平の植物画は、武田薬品工業(株)の月刊機関誌『武田薬報』の表紙として1956年から約13年間にわたって描かれたもので、画材は薬用植物で150点にのぼる。今回は25点が出品されており、画家 小磯良平の描いた植物画とともに、植物分類学者 牧野富太郎の精緻な植物画(16点)も出品され、大変興味深い展示でした。
 会場出口付近に設けられたパネル
ここは写真撮影がOKでした。左上のヒガンバナは、左が小磯良平、右が牧野富太郎の画。
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 ヒガンバナの画の部分の拡大
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 美術館最寄り駅の六甲ライナー アイランド北口駅から見た六甲の山並み
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Posted by katakago at 18:15
柑橘いろいろ [2016年11月26日(Sat)]
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 柑橘類は2ヶ所で栽培していますが、温州ミカン(宮川早生)の収穫は終わり、せとか、デコポン(不知火)、津之輝、八朔、甘夏などが黄色く色づいてきました(写真は第二果樹園で、右手前がせとか、左後方がデコポン)。
 試しに、せとか・津之輝・デコポンを味見してみましたが、まだ収穫するには早かったようです。いずれも1月下旬から2月頃まで待ったほうがよさそうです。

 写真左から順に、デコポン、津之輝、せとか
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Posted by katakago at 10:37
ソラマメが発芽してきました [2016年11月24日(Thu)]
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 今朝は冷え込みましたが、畑では、マルチした畝に直接播種したソラマメが発芽して本葉が出てきています。写真後方の畝にはエンドウも発芽してきました。

 今年はイチゴの苗も植え付けました。苗を育てられたご近所の方から一部頂いたものです(14株)。来年、孫にイチゴ摘みの体験をさせてやれればと思っています。
(写真右端がイチゴ、中央はタマネギ、左端はハクサイ)。
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Posted by katakago at 11:32
ノジギクが咲いています [2016年11月22日(Tue)]
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 畑ではノジギクガ花を咲かせています。
 次の万葉歌(防人歌)に詠まれている”ももよぐさ”は、定説はないのですがいくつか挙げられている候補の一つにノジギクがある(北隆館の『万葉植物事典』)ので、畑に植えています。
【歌】 父母が 殿の後の ももよ草 百代いでませ 我が来るまで (巻二十・4326 生壬部足国) 
【口語訳】 父母の 屋敷の背戸の ももよ草のように 百代(ももよ)も長生きしてください 私が帰って来るまで
 上三句は同音によって、ももよ(百代)を起こす序詞。

 タカサゴユリは通常8月半ば(お盆のころ)が花の時期ですが、今も花を咲かせている株があります。
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 この時期も畑ではツマグロヒョウモンをよく見かけます(写真はメス)。
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Posted by katakago at 14:57
テレビ電話で孫と対面 [2016年11月20日(Sun)]
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 今日初めて、インターネットのテレビ電話で2ヶ月ぶりに孫と対面できました。写真や動画は折に触れ送ってもらっていますが、お互いに画面を見ながら対話できるのは素晴らしい事です。
 間もなく生後11ヶ月で、正月には帰省するとのことで今から楽しみにしています。
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Posted by katakago at 14:43
平成28年度 瀬戸内海文化を考える会 [2016年11月15日(Tue)]
 先週後半(10−12日)、今年の「瀬戸内海文化を考える会」の行事(文化フォーラムと万葉ツアー)が、長崎県対馬市と壱岐市で開催され出かけてきました。一昨年の淡路島、昨年の太宰府市に続いての参加です。帰って翌日は来月10日に控えた尺八演奏会のリハーサルがあり、記事を書くのが遅くなりましたが、以下写真とメモを残しておきます。
【1日目 文化フォーラム】
  対馬交流センターで開催された文化フォーラムでは、お二人の先生が講演されました。
 山田洋嗣先生(福岡大学教授)の演題は「対馬宗家文庫本『歌枕名寄』の不思議」。『歌枕名寄』は、『万葉集』以下の和歌に詠まれてきた地名のすべてを網羅して作られ、対馬宗家文庫本のそれは、奥書によれば室町時代末の永禄十二年(1569)に書写されたもので、対馬の地名が詠まれた歌には、対馬の地誌を実地に知っている江戸期とみられる人の書入れがあり興味深いお話でした。
 内田賢徳先生(京都大学名誉教授)の演題は「壱岐・対馬の万葉集歌」。『万葉集』巻十五の前半には遣新羅使人の歌145首が置かれ、壱岐で詠まれた歌9首(3688〜3696)、対馬で詠まれた歌21首(3697〜3717)があり、それらの歌について解説されました。この時の遣新羅使は天平八年(736)で、壱岐島で一行の一人雪連宅満(ゆきのむらじやかまろ)が悪病に罹って亡くなり、新羅では使いの旨を拒否されるという侮辱的な扱いを受け、帰国途中に大使阿倍朝臣継麻呂が対馬で亡くなり、副使の大伴宿祢三中は病気に感染して入京が遅れた(『続日本紀』)。
 翌日以降の万葉ツアーでは、壱岐で詠まれた雪連宅満の死を悼む挽歌の歌碑や宅萬の墓とされる場所を訪れ、対馬でも歌が詠まれたゆかりの地と歌碑を訪ねました。 
 内田先生の講演の様子
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【2日目 万葉ツアー 対馬】
 万関橋北詰の萬葉歌碑(対馬市美津島町久須保)
【歌】 潮干なば またも我来む いざ行かむ 沖つ潮さゐ 高く立ち来ぬ (巻十五・3710)
【口語訳】 潮が干たら またわたしは帰って来よう さあ出かけよう 沖の潮鳴りも 音高くなってきた
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 万関橋からの眺め(この橋は旧日本海軍が明治33年に掘削した人工の瀬戸に架かり対馬の上下島を結ぶ)
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 竹敷の宇敝可多山(うへかたやま)の歌碑(対馬市美津島町竹敷)
【歌】 竹敷の 宇敝可多山は 紅の 八入の色に なりにけるかも (巻十五・3703 少判官)
【口語訳】 竹敷の 宇敝可多山は 紅染めの 八(や)しおの濃さに 染まったなあ 
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 平舘英子先生(日本女子大学名誉教授)による解説の様子
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 竹敷の浦の万葉歌碑(対馬市美津島町 上見坂展望台)
【歌】 竹敷の 浦廻の黄葉 我行きて 帰り来るまで 散りこすなゆめ (巻十五・3702 大判官)
【口語訳】 竹敷の 湾内の紅葉よ わたしが新羅へ行って 帰って来るまで 散ってくれるな決して
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 竹敷の浦に停泊した時に詠まれた歌は18首あり、これら2首の前に次の副使の歌がある。
【歌】 竹敷の 黄葉を見れば 我妹子が 待たむと言ひし 時そ来にける (3701)
【口語訳】 竹敷の 紅葉を見ると いとしい妻が お待ちしていますと言った その時が来たのだなあ
 他にも秋の帰国が予定されていたことを示す、「秋さらば相見むものを」(3581)や「秋風の吹かむその月逢はむものゆゑ」(3586)ながあり、いまだ新羅に向けて渡海できないでいるうちにその時が来てしまったことを嘆いている。

 対馬グランドホテル玄関そばの万葉歌碑(対馬市美津島町鶏知甲)
【歌】 百船の 泊つる対馬の 浅茅山 しぐれの雨に もみたひにけり (巻十五・3697)
【口語訳】 多くの船が 泊る津の島ー対馬の 浅茅山は しぐれの雨で 紅葉してしまった
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 和多都美(わたづみ)神社(対馬市豊玉町仁位) 御祭神は彦火々出見尊と豊玉姫命
 珍しい三角形の鳥居と後方に社殿
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 海の中の鳥居
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 和多都美神社の奥にある磐座(いわくら)
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 万松院(対馬市厳原町)
対馬を統治した宗家の菩提寺で、寺号は19代義智(よしとし)の法号万松院に因る。
 墓所に至る石段(百雁木と呼ばれる)
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 中興の祖とも評される21代(三代藩主)義真(よしざね)と夫人の墓
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 壱岐に向かうフェリーから見た夕日
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【壱岐】
 2日目の夕食会場の様子
 懇親会の席では会の代表の坂本信幸先生が司会をされ、大村一郎氏(神奈川県立横浜第一中学校時代に犬養先生の授業を受けられた)や、星野和央氏(犬養先生の著書『万葉の旅』の編集担当者)などがそれぞれの思い出を話される中、私も坂本先生から指名され猪名川万葉植物園のPRをさせていただきました。参加者から見学希望の申し出もいただきました。
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【3日目 万葉ツアー 壱岐】
 壱岐島内を巡りました(萬葉公園の歌碑、雪連宅満の墓、河合曾良の墓、岳の辻展望台、折口信夫の歌碑)。
 萬葉公園の歌碑(壱岐市石田町本村触)
【歌】 石田野に 宿りする君 家人の いづらと我を 問はばいかに言はむ (巻十五・3689)
【口語訳】 石田野(いわたの)に 旅寝する君よ ご家族に どうしたのですかと 尋ねられたら何と言おうか
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 折口信夫(釈迢空)の歌碑(壱岐市郷ノ浦町 岳の辻展望台そば)
民間伝承採訪のため来島(大正10,13年)した折の作とされる。
【歌】 葛の花 踏みしだかれて 色あたらし この山道を 行きし人あり
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 壱岐から博多へ(ジェットフォイルで約一時間)
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一昨年(淡路島)と昨年(太宰府)での記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/918
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1057

Posted by katakago at 10:40
コウヤボウキの花 [2016年11月09日(Wed)]
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 しばらく裏山に出かけなかったのですが、今朝、コウヤボウキの花が咲いているのを見つけました。万葉歌には、大伴家持の次の歌に”玉箒(たまばはき)”として詠まれています。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 (S‐4493)
歌の解説は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 畑ではまだ花を咲かせているキキョウも見られます。
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 カワラナデシコも咲いています。
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Posted by katakago at 10:24
奈良県立万葉文化館の特別展ー古代への憧憬 [2016年11月07日(Mon)]
 先日(11/4)、梅花万葉集友の会の講座が奈良県立万葉文化館であり、明日香村に出かけてきました。
 万葉文化館はちょうど開館15周年にあたり、記念の特別展が開催中でした(今月27日まで)。
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 特別展のテーマは「古代への憧憬ー近代に花開いた古典の美ー」で、柿本人麻呂像・山部赤人像や貧窮問答歌画賛幅など江戸時代に描かれたものをはじめ、明治から平成にかけて万葉をテーマに描かれた絵画が展示されており興味深く鑑賞しました。
 中山正實の「阿騎野の朝 画稿」(昭和15年)も展示されていました。これは現在宇陀市中央公民館にある壁画の画稿で、軽皇子が安騎野に宿られた時に柿本人麻呂が詠んだ「東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」(@-48)の情景が主題となっています。   
 なお、中山正實の「阿騎野の朝」の関連記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/925
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/927 
 また、上村松篁の「額田女王挿絵原画」(昭和43〜44年)もあり、これは井上靖の歴史小説『額田女王』が「サンデー毎日」に連載された折に制作された124枚の挿絵原画の一部です。 

 午後の散策では、飛鳥寺に立ち寄り住職の話を聞きながら久しぶりに飛鳥大仏を拝観しました。
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Posted by katakago at 11:01
祝日の奈良で [2016年11月03日(Thu)]
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 文化の日の今日、正倉院展を見に奈良に出かけてきました。会期は短いのですが、関西に戻って来てからは毎年欠かさず見に来ています。10時半頃着いたのですが、祝日とあって案の定長い行列ができていました。今年は、聖武天皇の遺愛品で『国家珍宝帳』に記された漆胡瓶(しっこへい)や、聖武天皇の一周忌法会で飾られた大幡残欠(大型の染織幡)も出品され、楽器では管楽器の笙と竽(う)の両方が展示されていました。

 正倉院展を見終わってから、博物館近くの春日大社や東大寺でこの日に開催されていたイベントも見ることが出来ました。
 春日大社神苑 萬葉植物園の浮舞台では、「萬葉雅楽会」が行われていました。管絃の部では「平調音取(ひょうじょうねとり)」・「甘州(かんしゅう)」が演奏され、続いて舞楽の部では「振鉾(えんぶ)」・「賀殿(かてん)」などが奉納されました(写真は四人舞の賀殿)。
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 この日の午後は、平城京天平行列の「東大寺参詣」が行われ、聖武天皇や光明皇后・従者の貴族に扮した華やかな行列が東大寺大仏殿に参詣する様子を見ることが出来ました。
 中門前に到着した一行(中央右が聖武天皇、左が光明皇后役)
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 中門前で記念撮影
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 大仏様にお参り
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 お参りを終えて
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Posted by katakago at 21:04
来年(平成29年)の万葉植物カレンダーが完成 [2016年10月30日(Sun)]
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 来年の万葉植物カレンダーが出来上がりました。企画・制作は岡本三千代さん(万葉うたがたり会主宰、犬養万葉記念館館長)で、写真は私が植物園で栽培管理し撮影したものを掲載しています。万葉歌に詠まれた植物を100種以上育てていますが、今回で7年目となり、冬の季節に詠まれた植物種は限られ(歌は複数あるものの)、一部は以前に取り上げた植物(写真は新たに撮影)も含まれています。

 問い合わせ・申し込みは、南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館へ
   TEL:0744-54-9300
   FAX:0744-54-4200
   mail:info@inukai.nara.jp
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Posted by katakago at 11:21
タマネギ苗の植え付け [2016年10月29日(Sat)]
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 先週準備しておいた畑の畝に、タマネギの苗を100本ほど植え付けました。左端は防虫ネットをかぶせてハクサイを栽培中です(昨年より植える時期が遅れてしまいました)。

 この時期畑では、フジバカマの花が盛りに咲いています。他には、キキョウとカワラナデシコも花を咲かせている株があります。
 夏に花を楽しませてくれた蓮池では葉が枯れてきました。
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 フジバカマは今しばらくは花を楽しめそうです。
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Posted by katakago at 15:19
地元の秋祭り [2016年10月24日(Mon)]
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 昨日(10/23)は、地元の秋祭りで太鼓が町内を巡行しました。太鼓が出るのはこれまで3年に一回(他地区の太鼓・だんじりと一緒に多太神社に宮入するのが通例)でしたが、お祭り実施の中核となる消防団員が頑張って自治会などの協力のもと今年から毎年出すことになりました(上は出発前の記念写真)。伝統行事が若い人達に引き継がれてゆくのを期待しています。ただし、担ぎ手となる参加者がもっと増えてほしいものです。
 担ぎ上げられた太鼓(スタート時点の様子)
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 地元の矢問八幡宮に参拝
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Posted by katakago at 07:36
白隠さんと出会う(東京世田谷の龍雲寺で) [2016年10月23日(Sun)]
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昨日(10/22)は、21日から東京世田谷の龍雲寺(臨済宗妙心寺派)で2日間限りで開催された企画展とトーク講座「白隠さんと出会う」の2日目に参加してきました。翌日は地元の秋祭りのため日帰りの旅行でしたが、充実した一日でした。
 今年は臨済宗を開いた臨済義玄禅師の1150年遠諱(おんき)、来年は臨済宗中興の祖とされる白隠禅師の250年遠諱にあたり、特別展「禅ー心をかたちに」が春には京博で開催され、東博では現在開催中で、これに合わせて龍雲寺所蔵の白隠の書画52点の展示と講演会が企画されました。
 私は、昨年自費出版した本『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』の調査執筆過程で、祖先の一人木田種重(鉄屋庄左衛門 寂堂萬翁元照居士)が白隠を信奉し、白隠の漢文語録『荊叢毒蘂』の刊行に際し資金援助したことを知り、以来白隠に関心を持つようになりました。白隠と種重との関係について教えていただいたのは芳澤勝弘先生(当時花園大学教授)で、今回のトーク講座の講師のお一人でした。

 なお自費出版本については次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1060 

 大澤山 龍雲寺の山門(世田谷区野沢)
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 本堂での講演 「白隠禅の声をきく」と題して講演される住職の細川晋輔師)
「衆生本来仏なり」で始まる「白隠禅師座禅和讃」について解説されました(自身のうちに宿る「幸せな心」に気付くための白隠からのメッセージ)。
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 「白隠禅の声をきく」と題して講演される芳澤勝弘先生
 白隠は禅の教えを説くために多くの墨蹟を残していますが、その画を通して何を訴えようとしているか素人にはなかなか分かり難い。この講演では、四つの画(雷神図、鳥刺し図、布袋お福を吹く図、布袋渡河図)を取り上げて解説されました。
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 布袋渡河図
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 龍雲寺所蔵の白隠書画(先代の住職細川景一師が収集された52点)はガラス越しではなくまじかに鑑賞できるように展示されており、有り難い事にはこの種の展覧会には珍しく写真撮影も自由でした(いくつか掲載させていただきます)。
 床の間に掛けられている様子
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 「達磨」
 画賛の「直指人心 見性成仏」は、「まっすぐに自分の心を見つめ、自身の心が仏心にほかならないことに気づきなさい」という達磨大師の教えを説いたもの  
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 「人丸」
 人丸は柿本人麻呂で、衣には文字絵で和歌(ほのぼのと あかしの浦の 朝霧に 嶋かくれゆく ふねをしぞ思ふ)がかかれている。左の画賛には、「焼亡は かきの本まで 来たれども あかしと云へは 爰(ここ)に火とまる」とある。
 歌聖とされた柿本人麻呂は平安時代末期には人丸影供(えいぐ)が行われていた(歌会に際し人麻呂像をかかげこれに香華供物を備える儀式)。また、「人丸=火止まる」から、人丸は俗信で火伏の神ともなった。
 芳澤先生は、『花園』(第66巻 9号)で、この画について解説されており、この火除けの賛はおまけで、大事なのは和歌だと次のように述べられています。「ほのぼのとしていて、見ることも聞くこともできない、それでいて、確かに在る”こころ”、本有の自性のありようを表したものが、人丸像です」と。
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Posted by katakago at 18:03
吊るし柿 [2016年10月21日(Fri)]
 西条柿で早速干し柿を作ってみることにしました。気温がまだ高いのでうまくいくか気がかりですが。

 ビニール紐の両側に剥いた柿をひとつづつ括りつけて準備  
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 沸騰させた湯に10秒ほどくぐらせる(カビが生えるのを抑える)。この作業が重要 
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 軒下に吊るしました。
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 畑では安納芋を収穫しました(一輪車にいっぱい)。
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Posted by katakago at 12:24
西条柿が色付く [2016年10月20日(Thu)]
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 今年は、苗木を植えて5年目の西条柿(渋柿)がたくさん実を生らせています。干し柿用にと植えているもので、近日中に吊るし柿にしてみようと思っています。熟し柿(3枚目の写真上段の左端)になったものは、渋みが抜けて甘くそのまま食べられます(果肉がゼリー状で濃厚な甘さ)。
 西条柿の拡大写真
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 この時期に収穫した他の柿との比較 
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 写真上段の左2つは西条(左端は熟し柿)、右は花御所(甘柿)、写真下段の左から順に禅寺丸(不完全甘柿)、次郎(甘柿)、太秋(甘柿)
 



Posted by katakago at 10:33
カラタチの実が生りました [2016年10月13日(Thu)]
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 カラタチは昨年から花を咲かせるようになりましたが、今年初めて実が生りました。万葉歌には次の歌一首のみ詠まれており、歌の解説と花の写真は以前の記事に載せています。
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (O‐3832 忌部首)
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/985

 この時期、畑ではフジバカマやキキョウの他、ヨメナの花が咲いています。
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 ヨメナは集中に二首あり(万葉歌では、うはぎ)、いずれも食用に関係して詠まれています(春の若芽が食用にされたようです)。
【歌】 妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (A‐221 柿本人麻呂)
【歌】 春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしも (I‐1879)
Posted by katakago at 19:43
萬葉学会公開講演会(10/8) [2016年10月09日(Sun)]
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 昨日(10/8)から奈良大学で第69回萬葉学会全国大会が開催されています。初日の公開講演会に出席しお二人の先生の講演を聴講しました。
 鉄野昌弘先生(東京大学大学院教授)は、結節点としての「亡妾悲傷歌」と題して話されました。大伴家持は天平十一年(739)、22歳で妾(おみなめ)を亡くし、その悲しみを歌った歌群が「亡妾悲傷歌」(B-462〜74)と言われています。これらの歌には、先行作品(大伴旅人の亡妻挽歌、山上憶良の日本挽歌、柿本人麻呂の泣血哀慟歌や大伴坂上郎女、余明軍、沙弥満誓の歌)に類似した表現があることより、先人に導かれながらの習作との評価がされがちだが、本格的に過去の和歌史に向き合ってこの歌群を制作し、その先へ進もうとする家持の意欲を見て取るべきとの見方を示されました。
 講演される鉄野昌弘先生
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 寺崎保広先生(奈良大学教授)は、「木簡と文書の世紀」と題して話されました。日本古代の木簡出土点数は30万点を超え、時代によって大きな偏りがある。1万点に満たない飛鳥時代から、藤原宮期には出土量が増え(3.8万点)、奈良時代には平城宮・京跡で激増(28万点)しており、長岡京では減少に転じ、平安京では極端に少なくなるとのことです。大宝元年(701)に大宝律令が制定され律令国家がスタートし、それを支えたのが官僚の作成した文書による支配(文書行政)で、これと連動して木簡使用も増加したと考えられています。その一例として紹介された「考選制度」に関して、長屋王家に仕える下級役人の勤務評定の実例など興味深い話がありました。

 
Posted by katakago at 13:03
オケラとヤブマメの花 [2016年10月07日(Fri)]
 オケラ(万葉歌では、うけら)とヤブマメ(同、延ほ豆)の花が咲いています。オケラは或る本の歌を含め集中4首詠まれており、いずれも巻十四の東歌に出てきます。ヤブマメはノイバラ(うまら)と共に、防人歌に詠まれています。

 オケラの花
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【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (M‐3376)
【口語訳】 恋しくなったら 袖ぐらい振りますのに 武蔵野の おけらの花のように 目立ったことをしないでくださいね
 歌の解説は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182

 ヤブマメの花
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ ( S‐4352 丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか
 関連記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/180


Posted by katakago at 19:35
飛鳥を愛する会 秋季現地講座(淡路・讃岐・吉備の旅) [2016年10月06日(Thu)]
 10月2日から3日間、飛鳥を愛する会の現地講座に参加しました。今回は南海道の淡路国・讃岐国と、吉備南部の万葉故地と史跡を巡りました。
 以下主な見学の行程と、見学地の写真を簡単なメモとともに載せておきます。
【1日目】
 新大阪 → 大川公園・貴船神社遺跡(淡路市北淡町)→ 五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡(国史跡、淡路市黒谷)→ 飼飯の海 万葉歌碑(南あわじ市松帆)→ 淡路国分寺塔跡(国史跡、南あわじ市八木国分)→ 淳仁天皇陵(南あわじ市賀集)→ 南あわじ市福良泊
【2日目】
 富田茶臼山古墳(国史跡、さぬき市大川町)→ 石清尾山(いわせおやま)古墳群(国史跡、高松市鶴市町ほか)→ 屋島城(やしまのき)跡(高松市屋島)→ 讃岐国分寺跡(国特別史跡、高松市国分寺町)→ 網の浦 万葉歌碑(香川県綾歌郡宇多津町)→ さみねの島 万葉歌碑・柿本人麻呂碑・ナカンダ浜遺跡(坂出市沙弥島)→ 岡山県玉野市渋川泊
【3日目】
 神島 万葉歌碑(笠岡市神島(こうのしま))→ 行路死人歌 万葉歌碑(日光寺、笠岡市神島外浦)→ 箭田大塚古墳(国史跡、倉敷市真備)→ 多麻の浦 万葉歌碑(瀬戸内市邑久町、道の駅「一本松展望園」)→ 新大阪

【1日目】 
 貴船神社遺跡(弥生時代末期から奈良時代の製塩遺跡)
万葉歌にも、「名寸隅の 舟瀬ゆ見ゆる 淡路島 松帆の浦に 朝なぎに 玉藻刈りつつ 夕なぎに 藻塩焼きつつ 海人娘子 ありとは聞けど ・・・・」(E‐935 笠金村)とある。公園内の野島海人像(写真右後方)の台座正面にこの歌が張り付けられている。
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 五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡(弥生時代後期の国内最大級の鉄器製作遺跡)
写真中央の小屋は復元された鉄器工房(手前の田んぼには古代米が稔っていました) 
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 復元された建物内の様子(直径10.5m、柱の数は10本の大型建物)
工房跡の地面中央には、高熱で赤く変色している炉跡が発見されている。
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 飼飯(けひ)の海 万葉歌碑(南あわじ市松帆)
柿本朝臣人麻呂の羇旅の歌八首のうちの最後の歌 
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【歌】 飼飯の海の 庭良くあらし 刈り薦の 乱れて出づ見ゆ 海人の釣船 (B‐256 柿本人麻呂)
【口語訳】 飼飯の海は 良い漁場らしい (刈り薦の) 乱れて漕ぎ出すのが見える 海人の釣り船が

 1日目は、夕食後10時過ぎまで約2時間の講義がありました(この旅行は密度が濃い)。
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【2日目】
 富田茶臼山古墳
四国最大の前方後円墳(写真左が後円部、右が前方部で全長139m、築造は4世紀末と推定されている。
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 石清尾山(いわせおやま)古墳群(石清尾山の尾根上に築かれている、時期は4世紀中ごろから後半)
 石船積石塚(古墳の全長は約57mの前方後円墳)を見学。安山岩角礫を積み上げて築かれており積石塚と呼ぶ。後円部墳頂に刳り抜き式割竹形石棺(写真中央)があり、棺身には造り付けの枕がある。
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 後方部で岡崎先生の説明を聞く。
積石塚の築造年代は古墳時代で、香川のほか徳島・長崎・長野・山梨の一部地域に分布
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 屋島城(やしまのき)
『日本書紀』天智6年(667)11月条に、「倭国の安城(たかやすのき)・讃吉(さぬき)国の山田郡の屋嶋城・対馬国の金田城を築く」とある。白村江の敗戦後、中大兄皇子は唐・新羅軍の侵攻に備え、北部九州から瀬戸内海にかけて多くの山城を築いた。
復元整備された城門地区 
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 復元された城壁の前で木下先生の解説を聞く。
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 讃岐国分寺跡
講堂跡に建つ現本堂の手前には32個の金堂の礎石群が残る。
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 境内に残る塔礎石(中央が心礎)
心礎の中央には約40pの枘(ほぞ)穴が穿たれ、礎石の配置と心礎の大きさから、4間(約10m)四方の七重塔であったと推定されている。 
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 当時の伽藍配置は、中門・金堂・講堂が南北一直線に並び、中門と金堂を結ぶ回廊で囲まれた区画の東側に塔を置く「大官大寺式」(写真は高松市教育委員会設置の説明板より)。南海道諸国の国分寺では、春の講座で訪れた紀伊国分寺も同じ大官大寺式(塔は七重塔と推定されている)。
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 僧房跡(覆屋内で露出展示されている)
東西88m、南北16mで国分寺僧房としては最大級
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 網の浦 万葉歌碑(綾歌郡宇多津町、うだつ臨海公園内)
讃岐国安益郡(あやのこほり)に幸せる時に、軍王(いくさのおほきみ)、山を見て作る歌
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【長歌】 霞立つ 長き春日の 暮れにける わづきも知らず むら肝の 心を痛み ぬえこ鳥 うらなけ居れば 玉だすき かけの宜しく 遠つ神 我が大君の 行幸の 山越す風の ひとり居る 我が衣手に 朝夕に かへらひぬれば ますらをと 思へる我も 草枕 旅にしあれば 思ひ遣る たづきを知らに 網の浦の 海人娘子らが 焼く塩の 思ひそ燃ゆる 我が下心 (@‐5)
【反歌】 山越しの 風を時じみ 寝る夜落ちず 家なる妹を かけて偲ひつ (@‐6)
 この歌については、1日目の夜の講義で坂本先生から詳しい話がありました。特に、長歌の「かけの宜しく」の「カク」の解釈に関して解説されました。集中の「口にかける」用例(6首7例)と「心にかける」用例(22首24例)をあげられ、「カク」の表現として「口にかく」に比べ「心にかく」のほうが一般的な表現であることを指摘され、特に「玉だすき かけの宜しく」のように「玉だすき」という枕詞で導かれる「カク」の用例は、「心にかく」の例(上記24例の中の11例)にしか見られないことより、ここの解釈は通説の「口にするのが好ましい」ではなく、「心にかける」意と解すべきであるとされました。この個所、当日の理解不足を坂本先生が書かれた「軍王の山を見る歌」『セミナー万葉の歌人と作品 第一巻』を参考に補いました。

 さみねの島の万葉歌碑(坂出市沙弥島)
歌碑の前で坂本先生の解説を聞く 
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 歌碑の拡大
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題詞に、讃岐の狭岑の島にして、石(いは)の中の死人を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首 幷せて短歌 とある。
【歌】 玉藻よし 讃岐の国は 国からか 見れども飽かぬ 神からか ここだ貴き 天地 日月と共に 足り行かむ 神の御面と 継ぎ来る 中の湊ゆ 船浮けて 我が漕ぎ来れば 時つ風 雲居に吹くに 沖見れば とゐ波立ち 辺を見れば 白波騒く いさなとり 海を恐み 行く船の 梶引き折りて をちこちの 島は多けど 名ぐはし 狭岑の島の 荒磯面に 廬りて見れば 波の音 繁き浜辺を しきたへの 枕になして 荒床に ころ臥す君が 家知らば 行きても告げむ 妻知らば 来も問はましを 玉桙の 道だに知らず おほほしく 待ちか恋ふらむ 愛しき妻らは (A‐220)
反歌二首
【歌】 妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (A‐221)【歌】 沖つ波 来寄する荒磯を しきたへの 枕とまきて 寝せる君かも (A‐222) 

 柿本人麻呂碑(上記の歌を記念して建てられた)
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 沙弥ナカンダ浜遺跡
弥生時代後期から古墳時代後期にかけての製塩遺跡として知られる。岡崎先生から説明を聞くころには日没近くとなりました(17:24)。
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 瀬戸中央自動車道の与島(よしま)PA
きれいな夕焼けを見ることができました(17:54)。
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【3日目】
 神島の万葉歌碑(遣新羅使人歌、笠岡市神島)
 この歌碑は、先月参加した全国万葉フォーラム(鞆の浦)のショートクルーズでは船上から遠望しました。
 歌碑の前で坂本先生の解説を聞く
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 歌碑の拡大
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【歌】 月読の 光を清み 神島の 磯廻の浦ゆ 船出す我は (N‐3599)
【口語訳】 月の光が 清らかなので 神島の 磯辺の浦から 船出するよわれわれは

 日光寺の行路死人歌の歌碑(歌の解説を坂本先生が書かれている)の前で
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 箭田大塚古墳(倉敷市真備町)の横穴式石室内を見学
 両袖式横穴式石室で、石室の全長は19.1m、玄室は長さ8.4m、幅3m、高さ3.5〜3.9m(石舞台古墳の巨大石室と遜色のない規模)。奥壁(写真中央奥)は1枚の巨石(鏡石と呼ばれる)で構築されている。
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 多麻の浦の万葉歌碑(遣新羅使人歌、瀬戸内市邑久町)
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【歌】 ぬばたまの 夜は明けぬらし 玉の浦に あさりする鶴 鳴き渡るなり (N‐3598)
【口語訳】 (ぬばたまの) 夜が明けたらしい 玉の浦で 餌を求めて鶴が 鳴いて飛んでいる

Posted by katakago at 11:46
キキョウが咲いています [2016年10月01日(Sat)]
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 キキョウは夏に咲いた茎を途中から切っておくと側枝が伸び、この時期再び花を咲かせています。
 万葉歌に5首詠まれている、あさがほ(原文は朝杲などと表記)については、牽牛子(けにごし、今日のアサガオ)、ムクゲ、キキョウなどに擬する説があります。山上憶良の秋の七種(くさ)の歌にも詠まれていますが、ここではキキョウ説をとって次の秋の相聞歌を載せておきます。
【歌】 臥いまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花 (I‐2274)
【口語訳】 身悶えして 恋死にはしても 目立つほど 顔色には出すまい 朝顔の花のように
 「色に出づ」は思っていることを素振りや行動に出すことで、「朝顔が花」はその花が色鮮やかで目立つことから、「色に出づ」の比喩として用いられています。

 秋の七種(くさ)の一つのフジバカマが間もなく咲きそうです。
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Posted by katakago at 10:56
ヒオウギの種 [2016年09月30日(Fri)]
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 7月に花を咲かせたヒオウギは、花後に形成された刮ハがはじけ、黒い球形の種子が見えています。万葉歌に詠まれている、ぬばたま(原文は、烏玉・夜干玉・野干玉などと表記)はこのヒオウギの種とする説があります。集中80首詠まれており、植物としてのヒオウギやその種子を詠んだ例はなく、すべて枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いられています。
 ヒオウギの種にアキアカネがとまっていました。
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 オミナエシの株元で雌雄のツマグロヒョウモンを見かけました(左がメス、右がオス)
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 6月に咲いたベニバナのこぼれ種が発芽して育った株が、この時期には珍しく花を咲かせていました。10年以上毎年栽培していますが、秋の開花は初めてです。
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Posted by katakago at 15:52
井手至先生の最終講座 [2016年09月29日(Thu)]
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 一昨日(9/27)は、NHKカルチャーセンターでの井手至先生の最後の講座(「萬葉集歌鑑賞」)となりました。ご高齢で(来年は米寿を迎えられる)、ご自宅から梅田の教室まで通ってこられるのがご無理な状況となり、この9月いっぱいでやめられることになりました。先生の講座では『萬葉集』巻一から一首ずつ順に解説されており、私は途中の巻四から受講してきました。2005/4/12にこの講座に参加して以来11年半になりますが、巻十一の寄物陳思の途中で終わることになりました。先生も不本意であられたと思いますが、毎月2回顔を合わせてきた来た我々受講生も大変残念で寂しくなります。これからもお元気で過ごされることを願っています。

 この日は、京都大学の学生時代に澤瀉久孝先生から万葉集を学ばれたことや、萬葉学会の草創期のお話を聞かせていただきました。

 最後の講座の様子
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 教室でのお話しを早めに切り上げてもらって、場所を喫茶店に移してお茶とケーキを頂きながら先生のお話の続きを聞きました。
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Posted by katakago at 15:24
果樹園の草刈り [2016年09月25日(Sun)]
 果樹園の草刈りは入院前(7月中旬)に行って以来そのまま放置してあったので、腰の高さ位に雑草が繁茂していました。手術後2ヶ月は経過したので、エンジン式刈り払い機で果樹園の一部の除草作業を行いました。

 作業前の様子
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 草刈り後の状況
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 草刈り作業の後、5月に植えたサツマイモ(安納芋)の試し掘りをしてみました。大きな芋が育っていました。
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Posted by katakago at 19:39
尺八演奏会(12/10)のお知らせ [2016年09月24日(Sat)]
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 朝日カルチャーセンター尺八講座講師の星田一山先生が主宰される「都之雨社(としゅうしゃ)」の定期尺八演奏会が12月10日(土)に開催されます。今年は「都之雨社」創立95周年記念の演奏会で、会場は兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールです。
 わたしたちカルチャーセンター(中之島・芦屋教室)の受講生も参加します。2曲演奏することになっており、全員で演奏する「本曲 八千代」とカルチャーセンター受講生で演奏する「千鳥の曲」です。いずれも暗譜で演奏することになっており、練習に励んでいます。
 



Posted by katakago at 12:10
梨と棗 [2016年09月22日(Thu)]
ヤマナシの実(直径は4p前後)
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ナツメの実
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 梨と棗が詠まれた万葉歌があります。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (O‐3834)
【口語訳】 梨(離)棗(早) 黍(君)に粟(逢)と続いて (延ふ葛の) いずれは逢おうと 葵(逢う日)の花が咲く (『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)
この歌の解説は以前の記事に載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/131

 なお、梨については、「妻無し」の意に描けて「妻梨の木」が詠まれています(下記の2首)。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (I‐2188)
【口語訳】 もみじ葉の 彩はとりどりだ でもやはり妻なしの木を 折って髪に挿そう
【歌】 露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけりも 妻梨の木は (I‐2189)
【口語訳】 露の 冷たい夕べの 秋風で 紅葉したのだな 妻梨の木は

 類例として、「君待つ」の意に描けて「君松の木」が詠まれた次の歌を載せておきます。
【歌】 我がやどの 君松の木に 降る雪の 行きには行かじ 待ちにし待たむ (E‐1041)
【口語訳】 私の家の あなたを待つという、その松の木に 降る雪のように お迎えに行きはいたしません ひたすら待ちましょう
 上三句は「雪」から同音の「行き」を導く序詞。



Posted by katakago at 12:13
鳥取の孫を訪ねて [2016年09月21日(Wed)]
 この三連休は鳥取に出かけてきました。間もなく9ケ月になる孫娘と4ケ月ぶりの再会です。人見知りをするようになったのか、最初の日は抱っこしても泣かれてしまいました。
 一日目は、皆生温泉に一泊予約してくれていたので一緒に温泉と食事を楽しみました。翌日は足立美術館に立ち寄り、日本庭園を眺めたり、横山大観などの日本画を鑑賞しました。
 最終日は、大仙寺の木田院碑の銘文によって明らかになった鉄屋木田家(多田の木田家から400年程前に分かれた)の子孫の方と会食する機会がありました。鳥取市河原の菊乃家で天然鮎料理のフルコースをご馳走になりました。

 ホテルの前の海岸で
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 初めての砂浜で喜んでいました。
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 足立美術館の庭園を背に記念写真
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 2日目で泣かれずに抱っこできるようになりました。 
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 お座りができるようになりました。
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 絵本が気に入っているようです。
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Posted by katakago at 15:13
ヒガンバナが咲き始めました [2016年09月15日(Thu)]
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 水田のそばの畦道でヒガンバナが咲き始めました。
 こちらは草むらの中で花茎が伸びてきました。
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 万葉歌で、いちしのはな(原文は壱師花と表記)をヒガンバナに充てる説があります(牧野富太郎)。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (J‐2480)
【口語訳】 道端の いちしの花の いちしろくーはっきりと みんなに知られてしまった わたしの恋妻をば
なお、牧野富太郎博士の説については以前の記事に紹介しています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172

 ハギの花は白花も今は真っ盛りです。
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Posted by katakago at 11:16
全国万葉フォーラム in 鞆の浦に参加 [2016年09月14日(Wed)]
 先週末から3日間、福山市鞆の浦で「全国万葉フォーラム」があり参加しました。地元の「鞆の浦万葉の会」(代表戸田和吉さん)主催(全国万葉協会ほか後援)で開催されました。
 初日(9/10)は、午前中に万葉歌碑の除幕式(沼名前(ぬなくま)神社境内)があり、午後から鞆公民館で講演会とシンポジウムが行われました。夕方からの全国万葉交流会(鞆町「鷗風亭」)では、沖縄から北海道まで多くの万葉ファンが参加して楽しいひと時を過ごしました。
 2日目(9/11)はショートクルーズ(笠岡神島・大飛島・阿伏兎観音)と鞆の街歩き(万葉歌碑と史跡めぐり)、3日目(9/12)はオプショナルクルーズ(鞆港→長井の浦遠望→御手洗→倉橋島→竹原港、バスで東広島市安芸津町の風早万葉歌碑)が行われこれらにも参加しました。
 講演会・シンポジウムや、交流会・クルーズでは大変充実した時間を過ごせました。実施に当たられた戸田代表はじめ「鞆の浦万葉の会」の皆さんのきめ細かな対応に感謝いたします。お世話になりました。
 以下、写真とともに記録を残しておきます。

【万葉フォーラム(9/10)】 
 講演会の様子 演者は下田 忠先生(元福山女子短期大学教授)
「瀬戸内の万葉」と題して講演されました。遣唐使や遣新羅使をはじめ、筑紫・内海に派遣される官人や防人もこの海上を旅した(万葉びとの重要な交通路であった)。講演では鞆の浦で詠まれた歌(大伴旅人や遣新羅使人の歌)とともに、瀬戸内海の船旅(敏馬→明石大門→印南の海→名寸隅→辛荷の島→牛窓→児島→玉の浦→神島→長井の浦→風早→長門の島→麻里布の浦→大島の鳴門→祝島→佐波の海)で詠まれた歌を解説されました。
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 シンポジウムの様子
 万葉歌に詠まれた「鞆の浦のむろの木」の”むろの木”はについては、現在のどの植物に当たるかについては、これまでネズやイブキ(いずれヒノキ科)説があります。服部保先生が植物生態学の立場から見解を述べられ(当時照葉樹林であったか里山であったかによって樹種が変わる)、坂本先生からは、旅人の歌の原文のむろの木は「天木香樹」と表記されており、この天木香樹は「涅槃経」には香木とあることが紹介されました。
 なお、鞆の浦の関連万葉歌碑のそばにはいずれもネズが植えられていました。
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 全国万葉交流会で同席の方と記念写真
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 交流会での箏曲演奏(ヴァイオリンとの合奏で「春の海」)
宮城道雄の「春の海」は1930年の歌会始の勅題「海辺の巌」にちなみ、1929年末に作曲されたものです。8歳で失明する前に祖父母に育てられて住んでいた鞆の浦の風景をイメージして作られたそうです。フランスのヴァイオリニスト(ルネ・シュメー)との合奏で世界的に有名になったそうです。
 ちなみに福山市は琴の生産の7割を占めているとのこと。
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【福山市の万葉歌碑】 
万葉歌碑の除幕式(9/10 沼名前(ぬなくま)神社で)
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【歌】 ま幸くて またかへり見む ますらをの 手に巻き持てる 鞆の浦廻を (F‐1183)
【口語訳】 無事でいて また来て見よう ますらおが 手に巻いて持つという名の 鞆の浦辺を

 大伴旅人の歌碑(福禅寺 対潮楼石垣下)
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【原文】 吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曾奈吉 (B‐446 大伴旅人)
【読み下し文】 我妹子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人そなき
【口語訳】 我妻が 見た鞆の浦の むろの木は 今も変わらずにあるが これを見た人はいない

 大伴旅人の歌碑(鞆の浦歴史民俗資料館の庭)
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【歌】 鞆の浦の 磯のむろの木 見むごとに 相見し妹は 忘らえめやも (B‐447 大伴旅人)
【口語訳】 鞆の浦の 磯のむろの木を 見るたびに 共に見た妻のことが 忘れられようか
以上二つは、天平二年(730)十二月に、大宰帥大伴旅人卿が帰郷の途についた時に作った五首のうちの二首。

【ショートクルーズと鞆の街歩き(9/11)】
 岡山県笠岡市神島(こうのしま)日光寺の万葉歌碑 
備後国の神島の浜にして、調使首(つきのおみのおびと)、屍を見て作る歌。長歌(L‐3339)、反歌(L‐3343)
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 歌碑の裏面には坂本信幸先生の解説文がある。
旅の途上、飢えや病などにより死んだ人の屍を見て詠んだ歌を、行路死人歌と呼ぶ。歌に詠むことにより異郷に果てた人の魂を鎮めることは、自己の旅の安全を祈ることであった(解説文より)。

天気に恵まれ船上デッキに出て瀬戸内の風景を楽しみました。 
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 海上から眺めた阿伏兎観音(磐台寺観音堂 国重要文化財)
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 大飛島(おおびしま)の祭祀遺跡
奈良時代から平安時代にかけて海神に宝物を捧げる祭祀が行われていた(笠岡市教育委員会)。
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 鞆の港の常夜燈(安政六年(1859)に建てられた)と船着き場の階段状の雁木
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 福禅寺の対潮楼(朝鮮通信使の迎賓館)から眺めた仙酔島
1711年朝鮮通信使の李邦彦が「日東第一形勝」と称賛した。
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 宮城道雄の銅像(鞆の浦歴史民俗資料館の庭)
 鞆町出身の菅国治郎の長男として神戸に生まれた(この像は宮城道雄の偉徳と功績を讃え1990年に建てられた)。生誕祭には、この街歩きを案内してくれた鞆小学校の児童(琴クラブ部員)もこの場所で演奏するとのことです。
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【オプショナルクルーズ「島めぐり」(9/12)】
GPSのモニター(倉橋島に向かう船中で)
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 呉市倉橋島(かつては長門の浦と呼ばれていた)にある万葉歌碑を見学
桂浜の巨大な万葉歌碑
遣新羅使人歌8首(N-3617〜24)が刻まれている
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倉橋島の万葉植物公園内の万葉歌碑(揮毫は犬養先生)
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【原文】 和我伊能知乎 奈我刀能之麻能 小松原 伊久与乎倍弖加 可武佐備和多流 (N-3621)
【読み下し文】 我が命を 長門の島の 小松原 幾代を経てか 神さび渡る
【口語訳】 (我が命を) 長門の島の 小松原は 幾年を経て こうも神々しいのだろうか 

 風早の浦の万葉歌碑と陶板画(東広島市安芸津町風早、祝詞山八幡神社境内)
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【歌】 我が故に 妹嘆くらし 風速の 浦の沖辺に 霧たなびけり (N-3615)
【口語訳】 わたしのことで 妻は嘆いているらしい 風速の 浦の沖辺に 霧がかかっている
【歌】 沖つ風 いたく吹きせば 我妹子が 嘆きの霧に 飽かましものを (N-3616)
【口語訳】 沖からの風が ひどく吹いて来でもしたら いとしい妻の 嘆きの息の霧を 存分に吸い込めるだろうに
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Posted by katakago at 17:11
セミナー終わる(9/7) [2016年09月09日(Fri)]
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 一昨日、春に依頼のあったセミナー(のせでん悠遊セミナー)をようやく無事終えることができホッとしています。この日に向けて体調管理には留意してきましたが、途中7月の入院・手術などもあり一時は気をもみました。
 今回は第39回のセミナーで、「植物を通して万葉集に親しむー万葉人と植物のかかわりー」と題して話させていただきました。万葉歌のほぼ三分の一に植物が詠まれており、その種類は160種ほどとされており、私たちはその多くを日常目にしています。およそ1300年前の”万葉びと”はどのような歌に詠んでいるのか、恋の歌を取り上げて紹介しました。
 担当者によると定員(120名)いっぱいの申し込みがあったそうで、このような機会を頂けて大変うれしく思っています。
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 今年の大きな行事の一つが終わり、次は12月の定期尺八演奏会(12/10)です。入院・手術で練習を一月ほど控えていましたが、2曲を暗譜で演奏することになっており、今後はその練習に第一優先で取り組まねばと思っています。

Posted by katakago at 19:50
万葉講座(古代の猪名・万葉の猪名) [2016年09月04日(Sun)]
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 今日の午後、隣町の川辺郡猪名川町で活動されている「猪名川万葉の会」主催の万葉講座があり出かけてきました。講師は大阪府立大学の村田右富実先生で、「古代の猪名・万葉の猪名ー山・川・野・みなと―」と題して話されました。
 最初に『住吉大社神代記』(平安時代初期の成立とみられる住吉大社の縁起)に記された河辺郡(かはへのこほり)の為奈山(ゐなやま)と為奈河(ゐながは)について解説され、そのなかで為奈河と武庫川の女(めがみ)が住吉の大神を巡って争った話が出てきました。万葉では一人の女性を巡って複数の男が争うのが通例ですが、この『住吉大社神代記』に出てくる話は古代では稀な例のようです。
 万葉関連では、猪名山、猪名川、猪名野、猪名のみなとが詠まれた歌を解説していただきました。それらの歌を載せておきます。
【歌】 しなが鳥 猪名山とよに 行く水の 名のみ寄そりし 隠り妻はも (J-2708)
【歌】 かくのみに ありけるものを 猪名川の 奥を深めて 我が思へりける (O-3804)
【歌】 我妹子に 猪名野は見せつ 名次山 角の松原 いつか示さむ (B-279 高市連黒人)
【歌】 しなが鳥 猪名野を来れば 有間山 夕霧立ちぬ やどりはなくて (F-1140)
【歌】 大き海に あらしな吹きそ しなが鳥 猪名のみなとに 舟泊つるまで (F-1189)



Posted by katakago at 18:30
ハギとススキ [2016年09月01日(Thu)]
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 ハギの花が咲き始め、ススキの穂も見られるようになりました。これで、秋の七種(ななくさ)のうち、クズとフジバカマ以外の花が咲いています(クズは管理上やっかいで今は植えていません。フジバカマの花はこれからです)。
 ハギとクズが詠まれた歌を次に載せておきます(今年の万葉カレンダーにも掲載)。
【歌】 人皆は 萩を秋と言ふ よし我は 尾花が末を 秋と言はむ (I-2110)
【口語訳】 人は皆 萩こそ秋と言う よろしいそれならわたしは 尾花の穂先を 秋だと言おう
  
 ススキの穂(初尾花)
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【歌】 さ雄鹿の 入野のすすき 初尾花 いつしか妹が 手を枕かむ (I-2277)
【口語訳】 (さ雄鹿の) 入野のすすきの 初尾花のように初々しい娘(こ) いつになったらあの娘(こ)の 手を枕にすることだろう
 「さ雄鹿の」は、鹿が野を分け入る、の意でかけた「入野」の枕詞。初尾花は、穂が出たばかりの尾花で、初々しい女性の姿の譬(『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注より)。
Posted by katakago at 10:12
大阪府立大学公開講座(万葉シンポジウム) [2016年08月28日(Sun)]
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 昨日(8/27)、大阪府立大学の公開講座(万葉シンポジウム)があり聴講しました。テーマは「額田王に向き合うー万葉表現の基層ー」で、三人の先生が講演された後、会場からの質問にも答えるかたちで額田王について討論がなされました。
 先ず、身ア 壽先生(北大名誉教授)が、「雑歌を通して見た歌人額田王」と題して基調講演され、続いて廣川晶輝先生(甲南大教授)が「額田王と相聞歌」、村田右富実先生(大阪府大教授)が「額田王と挽歌」と題して講演されました(ちなみに村田・廣川両先生は北大出身で共に身ア先生の門下)。
 身ア先生の講演を聴講するのは今回が初めてです。斉明朝に詠まれた「宇治のみやこの歌」(@-7)、「熟田津の歌」(@-8)、と中大兄称制時の「三輪山惜別の歌」(@-17,18)はいずれも左注に、山上憶良の類聚歌林にはそれぞれ大御歌、天皇の御製、御歌とあり、この時期の歌(いずれも雑歌)は、天皇の意を体して天皇になり代わって詠まれたとする見方があります(代作歌人)。天智朝になって(代作歌人から脱皮して)歌の内容が変わってきており、身ア先生は、額田王の作品・表現から、鮮明な個性の輝きを持つ一つの表現主体の存在をみとめ、額田王を和歌史における初めての歌人誕生とみられています。
 
 シンポジウムでの様子
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Posted by katakago at 17:57
朝焼け [2016年08月25日(Thu)]
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 日の出前のわずかな時間を農作業に充てています。今朝(5時過ぎ)、畑に出たところ東の空に綺麗な朝焼けが見えました。急いでカメラを取りに戻り写したものです。

 蓮の花も終わり花托に種ができています。
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Posted by katakago at 08:01
古代米の稲穂 [2016年08月22日(Mon)]
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 連日猛暑が続く中、古代米の稲穂がこうべを垂れています。
 柿(早秋)の実が色づき始め、栗のイガがはじけ実が落ちていました(写真はポポーの果実とともに)。秋の訪れが待たれます。
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 ノカンゾウの花も咲き誇っています。
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Posted by katakago at 14:39
空引機(そらびきばた)を見学 [2016年08月21日(Sun)]
 一昨日、京都西陣織会館に展示されている空引機(そらびきばた)を見に出かけてきました。説明版によると、空引機は能装束など模様のある美しい織物を織り上げるために使われていた機で、機の天井に紋引きをする人が上がり、柄に合わせて経糸を引き上げ、それに調子を合わせて下の織手が踏木を踏んで緯糸を通し、2人で共同して紋様を織り上げる手織機です。
 横から見た写真
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 機の天井部を上から見た写真
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 実物を見てみようと思ったのは、井手至先生の「万葉集歌鑑賞」の講座(NHKカルチャー)で、次の万葉歌の解説に関連して、この空引機について説明していただいたからです。
原文と井手先生の読み下し分は、
【歌】 東細布 従空延越 遠見社 目言疎良米 絶跡間也 (J-2647)
【読み下し分】 東細布(あづまたへ) 空ゆ引き越し 遠みこそ 目言離るらめ 絶ゆと隔てや
 初句の「東細布」の訓みについては、これまで仙覚の「よこぐもの」(他に略解、古義なども)や、「てつくりの」(窪田評釈、釈注、稲岡全注など)に対し、井手先生は、東+産物(木綿、鰒、席、筵等)の例や、地名(国名など)+産物の例を挙げ、「東細布」を東国産の細布(たへ)として、「あづまたへ」と訓むのが適切な訓み方であるとされました。
 次に、第二句「空ゆ引きこし」の考察の過程で、高機(たかはた)の一種で「空引機」では、機の高所(上部)に経糸を引っ張り上げることを「空引く」(空に引き上げる意)と言い慣わしていることから、この空引機での布織り作業に注目されたようですが、実際の織布作業では、空から細布が引かれるのではなく経糸が引き上げられるので、この作業と関係づけて第二句を解釈するのは断念された。織り上げた東細布を日に曝すため空中に長々と引き渡したさまと解されています。
 この関係の井手先生の論文は、「東細布空ゆ引き越し」考『萬葉』第175号(2000/11)。 



Posted by katakago at 16:02
剪定後のナス [2016年08月15日(Mon)]
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 先月入院前に剪定しておいたナスの株で、再び実(秋ナス)が生りだしました。

 草に覆われていた奥の畑(サツマイモなどを植えている)は、鎌で刈り取る作業をようやく終えました。  
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 気になっていた畔の草刈りは、ジェイエイファーム六甲(JA兵庫六甲の子会社)に依頼しました。一昨日、炎天下、若い作業者が一人で3時間ほどかけて終わりました。今回は退院間もない時期の草刈りとあって初めて人手に頼りましたが、いずれ畑の維持管理も、一部を外部に依頼しないとやっていけなくなるのではと案じています。 
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Posted by katakago at 09:21
ノカンゾウが咲き始めました [2016年08月12日(Fri)]
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 ノカンゾウが咲き始めました。6月に咲くヤブカンゾウに似ていますがこちらは一重です(いずれもゆり科)。

 裏山ではキツネノカミソリ(ひがんばな科)が咲いていました。
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 畑ではオミナエシの群落の中でタカサゴユリが咲いています。
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このところ猛暑続きで、山も畑もカラカラに乾いています。一雨来て欲しいものです。
Posted by katakago at 20:12
セミナー(のせでん悠遊セミナー)のお知らせ [2016年08月06日(Sat)]
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 来月7日(水)に、能勢電鉄主催の「のせでん悠遊セミナー」で、「植物を通して万葉集に親しむー万葉人と植物のかかわりー」と題して講演させていただくことになりました。植物が詠み込まれた恋の歌を中心に取り上げてみたいと思っています(パワーポイントで準備中)。
 さる3日に能勢電鉄のホームページでニュースリリースがアップされ、昨日より駅にポスターの掲載、車内の吊り広告にも案内が出されました。
 能勢電 車内の吊り広告
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 能勢電鉄のホームページは、
http://noseden.hankyu.co.jp
Posted by katakago at 11:05
旺盛な草の生育には悩まされます [2016年08月05日(Fri)]
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 先月入院前に、伸びてきた畔道や果樹園の草刈りを済ませていましたが、一か月近くも経つと見るのも嫌になるほど伸びてきました(写真上は第二果樹園)。
 7月11日の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1142

普段なら、2日ほどかけてエンジン式の刈り払い機で除草するところですが、今は退院間もないので、妻にも手伝ってもらいながら、少しづつ手を付けられるところから鎌で刈り取る作業を行っています。果樹園内はしばらくはこのまま放置することにします。

 サツマイモを植えている畑も草で覆われていました。
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 ベニバナを刈り取り、草を取り除くと、春に播種したヒオウギの種が発芽して苗が育っていました(二年後には開花が見込まれます)。
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 果樹園に植えているキンカンの枝でクマゼミを見つけました。
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Posted by katakago at 09:12
未だハスの花が咲いています [2016年08月03日(Wed)]
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 8月になりましたが、蓮池では連日の猛暑の中、ハスが今も次々と花を咲かせています(写真は今朝の様子)。
 先月初めに開花した株では花托に種ができています。 
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 6月初めに花の盛期を終えた花菖蒲園で、この時期珍しく2株で新たな開花が見られました。蓮池隣にあるため、絶えず水を供給しているためかと思われます。
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Posted by katakago at 08:12
ベニバナ種子の採取 [2016年07月30日(Sat)]
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 先月花を楽しんだベニバナも今は種子ができています(上の写真)。
 今年初めて行った紅花染体験の企画は大変好評でした。そこで次回も行えればと、まずは来年の播種用に種子を採取することにしました。私は病み上がり(退院して一週間)で、妻にも手伝ってもらいながら作業を進めています。
 ベニバナ種子の取り出し(棘があるので皮の手袋が必要)
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 裏山ではカノコユリが咲き始めました。
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Posted by katakago at 09:14
スモモを収穫 [2016年07月29日(Fri)]
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 スモモは万葉歌にも詠まれており、その花を楽しむためにも3種類植えています。先月収穫の2品種に続き約一か月遅れで3回目の収穫時期を迎えました。前2種に比べ大粒です。
 
 ポポーの実もだいぶ大きくなってきました(収穫は来月以降)
 ポポーの実
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 ヤマナシの実
野生種で実は小さく、万葉歌に詠まれているのはこのヤマナシとみられています。
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 この時期セミの鳴き声が響き渡っています。
 ケヤキの枝で鳴くアブラゼミ
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 セミが詠まれた次のような万葉歌があります。
【歌】 石走る 滝もとどろに 鳴く蝉の 声をし聞けば 都し思ほゆ (N-3617)
【口語訳】 岩の上をほとばしり流れる 滝にもまして響き 鳴く蝉の 声を聞いていると 都が思い出される
 題詞には、「安芸国の長門の島の磯辺に停泊して作った」とあり、天平八年(736)夏6月に新羅へ派遣された遣新羅使人一行が、難波を出航して瀬戸内海を航行し、広島県安芸郡の倉橋島に停泊した時に、一行の大石蓑麻呂が詠んだ歌です。
Posted by katakago at 08:44
古代米が出穂 [2016年07月27日(Wed)]
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 昨日(7/26)、退院後初めて畑に出かけてみました。写真は、ポリバケツに植えた古代米(6/11植え付け)ですが、もう出穂が見られました。留守中乾燥気味になっていたかもしれません。

 この一週間ほどの間に、ヒオウギも盛りを過ぎていました。花とともに既に刮ハを付けている株が多くなっています。
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黄色の花弁の株も稀にみられます。
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Posted by katakago at 11:55
腹腔鏡下胆嚢摘出手術 [2016年07月25日(Mon)]
 この度、胆嚢結石を除くため胆嚢摘出手術をうけ、一昨日(7/23)退院しました。写真右は摘出された結石(径1.5cmほど)。
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 今年になって腹部に違和感を覚えるようになりました。実は数年前の人間ドックでは、腹部エコーで胆嚢に結石のあることが分かっており、以後、かかりつけ医で腹部エコーによる経過観察を続けていました。結石があっても一生症状もなく終える人もあれば、突然の発作に見舞われることもあるとのことです。そこでこの際思いきって胆嚢摘出手術を受けることを決断し、近くの総合病院の専門医を紹介してもらいました。先月から、各種検査(X線、血液検査(含む腫瘍マーカー)、腹部エコー、胆道造影CTなど)を経て、この7月20日に腹腔鏡下胆嚢摘出手術をうけました。術前の説明では、症状(癒着や炎症で剥離困難、胆管結石を合併、胆嚢癌を合併など)によっては開腹手術に移行する場合もあるとのことでしたが、幸い当初予定の腹腔鏡下手術で短時間(2時間弱)で終わりました。手術後3日目の早期に退院することができました。
 これでいつ起こるか分からない胆石症の発作を心配することなく、いろんな行事にも積極的に取り組めるものと思っています。

 9月初旬には、あるセミナーでの講演(万葉歌に詠まれた植物について)を依頼されており、使用するパワーポイント作成と配布資料の準備に取り掛かっています。この準備作業もなかなか楽しいものです。
 このほか、9月中旬の「全国万葉フォーラムin鞆の浦」、10月の萬葉学会全国大会(奈良大学)、11月の瀬戸内海文化を考える会の「壱岐・対馬の旅」も今から楽しみです。

 気がかりなことは、当面農作業は控えることになるので雑草管理です。当分の間、畔の草刈りなどは業者に依頼しなければと考えています(入院中の蓮池の水管理は妻に頼んでいました)。
 また、尺八の練習もお盆が終わるころまでは控えるようにとの医者の指示がありました。12月の定期演奏会に向け、2曲(本曲 八千代と千鳥の曲)を暗譜で演奏するため、毎週の尺八講座で練習中ですが、当分はCDを聴きながら過ごすことになります。
 先週から欠席していたカルチャーセンターの講座も、来週あたりから出かけられればと思っています。

  


Posted by katakago at 09:18
八重咲きオニユリ [2016年07月17日(Sun)]
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 八重咲きオニユリが一輪咲いています(葉腋に珠芽あり)。
 裏山や畑に分散して植えているヤマユリも次々と、あたりに芳香を漂わせて花を咲かせています。来月中旬には、カノコユリやタカサゴユリが開花の見込みです。

 裏山に咲くヤマユリ
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 畑に植えたヤマユリ
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Posted by katakago at 10:30
ハスの見学者がありました [2016年07月16日(Sat)]
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 今は見頃となっている蓮池は、県道川西篠山線沿いにあるので、阪急バスやマイカーでの行き帰りにも見ていただいているようです。今日は、バスで見かけたのであらためてカメラ持参で早朝に来られた方や、主人の実家徳島で見たのが懐かしいと言って立ち寄られたご婦人もありました。
 今朝はまた、昨年自費出版本の資料収集でお世話になった、潮音寺前住職婦人にも来ていただいて、まじかにハスの花やオミナエシ・キキョウなど今を盛りと咲いている植物園の様子を見ていただきました。ハスの蕾を少しばかり差し上げたところ、早速、本堂と位牌堂、開基の智嶽玄性居士の墓所にも手向けてまいります、とのメールをいただきました。

 畑ではオミナエシがあちらこちらで咲いています。
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【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (10-2115)
【口語訳】 手に取れば 袖までも染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
「にほふ」は、色づく、染まるの意で、岩波文庫『万葉集』によれば、「女郎花の黄色に袖一面が覆われるように染まる印象をも表意するか」とあります。
Posted by katakago at 13:17
ヒマワリが一斉に開花 [2016年07月15日(Fri)]
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 今年も春に蒔いたヒマワリが一斉に開花しました。以前に比べれば株数は少ないのですが、茎は人の背丈よりも高く畑の一角で存在感があります。

 昨年のこぼれ種が早く発芽した株では花は終わり、今はびっしりと種ができています。
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Posted by katakago at 13:14
ときじきふぢ(非時藤) [2016年07月13日(Wed)]
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 畑に植えているフジは今年は4月中旬から咲き、この時期はマメ科植物特有の種ができています。ところが今朝気が付いたのですが、蕾や花を咲かせているものがありました。
 これから咲くものもあります、
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 万葉歌に、ときじきふぢ(原文は非時藤と表記)と詠まれた一首があります。
【歌】 吾屋前之 非時藤之 目頰布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎 (G-1627 大伴家持)
【読み下し文】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
題詞には、大伴家持が時期外れの藤の花と萩の紅葉と二つの物を折り取って、坂上大嬢に贈った歌とあり、この”時じき藤”については、季節外れの晩夏に咲いた藤の花とみる説と、ナツフジとみる説があります。上二句(我がやどの 時じき藤の)は、「めずらし」を起こす序詞。

 ナツフジの写真と関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135
Posted by katakago at 11:51
草刈り [2016年07月11日(Mon)]
このところ、除草作業に追われる日々が続いています。
植物園内の手取り除草や、果樹園・畔道はエンジン式刈り払い機で草刈りを順次行っていますが、一巡するともう最初に刈った場所の草が伸びてきているという状況です。

 蓮池周辺の畦道(草刈り後の様子) 
最近、写真を撮りに来る方を見かけるようになりました。
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 草刈を終えた第二果樹園の様子(株元がすっきりしました)
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 植物園の一部にしている畑の畦道
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 一部を植物園としている畑の畦道
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Posted by katakago at 08:54
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