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猛暑のなか北陸へ [2018年07月25日(Wed)]
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 今夏も孫娘が所属する中学の吹奏楽部がコンクールに出場することになり、福井まで出かけてきました。23日は中部日本吹奏楽コンクール県予選を兼ねた第50回福井県吹奏楽コンクールが開催されました。来週30日には全日本吹奏楽コンクール県予選を兼ねた大会もあり(それぞれ課題曲が異なる)、それにも参加することになっています。中学3年生にとっては最後の大会でもあり、これまでの練習の成果が発揮されることを願いながら演奏を聴きました。出場中学50校のうち金賞は13校で、孫娘の中学の評価は昨年に続き金賞となりました(3校選ばれた代表校には入らなかったものの)。

 せっかく福井まで出かけてきたので、大野市にある越前大野城に案内してもらいました。標高249mにある天守閣へは何段もの階段を登らねばなりませんでした。
 パンフレットによれば、この大野城は亀山の山頂を削って平坦にして本丸が造られ、東側の麓に二の丸、三の丸を配した「平山城」といわれる形式の城で、石垣は自然石をそのまま積む野面積みです。現在の天守閣は昭和43年(1968)に推定復元されたもので、内部は4階の構造で、3階までが資料展示、4階が展望室となっており、ここでは涼風を受けながら眺望を楽しめました。
 なお、この越前大野城は雲海に浮かぶ「天空の城」としても有名だそうですが、それに遭遇できるのは秋から春の極めて限られた時だそうです(11月が可能性が高いとのこと)。
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 福井市立郷土歴史博物館では、「幕末明治 福井150年博」の夏季特別展が開催されていました(次の写真はJR福井駅構内のパネル)。幕末福井の偉人たちの展示は大変興味深いものでした。
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 16代福井藩主松平春嶽(慶永)は、藩政改革(教育・軍制の刷新、財政再建など)に取り組むため、人材発掘や登用、他藩からの招へいを行いました。春嶽に見いだされた一人に橋本左内がいます。側近として藩政に関わり(23歳の時に藩校明道館の「学監同様心得」となり藩校の改革にも)、13代将軍徳川家定の後継者問題では、一橋慶喜を推す春嶽の方針を受けて動いたため、大老井伊直弼による安政の大獄で死罪となりました(26歳)。
 展示物より次の2点をあげておきます。
 松平春嶽揮毫の漢詩より
「我に才略無く我に奇無し、常に衆言を聴きて宜しき所に従う、人事渾(すべ)て天道の妙の如し、風雷晴雨豫(あらかじ)め期し難し」
 橋本左内の『啓発録』
左内が15歳の時(今日の成人式を迎える時期)に、自立して立派な考えや行いをできる人間になるためにはどのような心構えが必要か熟考し、自分自身に言い聞かせるために書かれた。
@推心を去る、A気を振るう、B志を立つ、C学に勉める、D交友を択(えら)ぶ の五項目からなり、福井県内の中学校では、2年生の時に行われる立志式でこの『啓発録』を学んでいるそうです。
 


Posted by katakago at 10:29
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