平城京天平祭ー大伴家持上京の旅到着セレモニー [2014年11月11日(Tue)]
奈良市平城宮跡では、今月1日から9日まで「平城京天平祭 秋2014」が開催されました。最終日の9日には、第一次大極殿前の特設ステージで「大伴家持上京の旅到着セレモニー」が行われ、出かけて来ました。この日は朝からあいにくの雨で、ステージには透明のビニールテントが張られていました。 今回のイベントは、高岡万葉まつりで「万葉集全20巻朗唱の会」が25回を迎える記念事業として、家持の上京の旅を再現するもので、高岡から平城宮跡大極殿を目指して、10月5日を初日に9区間をリレー方式で行われ、11月8日に奈良に到着してこの日のセレモニーとなりました。 到着セレモニーに先立ち、高岡市万葉歴史館館長の坂本信幸先生が「大伴家持と越中万葉」について話されました。 【当日配布の坂本先生の資料より】 『万葉集』の編簒に大きく関わった大伴家持は、天平十年(738)にはじめて内舎人(うどねり)として朝廷に出仕。その後、従五位下に叙せられ、天平十八年(746)三月に宮内少輔(くないしょうふ)となり、同年六月、越中守に任じられ、八月に着任してから、天平勝宝三年(751)七月に少納言に任じられ、八月に帰京するまでの五年間、越中国に在任していた(この間に223首の歌を詠んでいる)。 到着セレモニーの出演者と万葉うたがたり会の皆さん 家持が越中で詠んだ次の歌を犬養節(故犬養孝先生は独特の節回しで万葉歌を朗唱された)で朗唱されました。 【歌】 もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 (R-4143) 【歌】 春の園 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (R-4139) 大極殿をバックに出演者の集合写真(傍らから撮らせてもらいました) 平城京天平祭についてはこれまで2回記事を載せています。 ↓ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/438 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/502 |
Posted by
katakago
at 10:36