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シキミの花 [2012年03月19日(Mon)]
IMG_0686m.jpg

 裏山には大きなシキミ(もくれん科)が二本生えており、以前から仏花として折々に利用しています。その花が咲き始めました。万葉歌には次の一首のみシキミが詠まれています(原文では、之伎美と表記)。
【歌】 奥山の しきみが花の 名のごとや しくしく君に 恋ひ渡りなむ (S-4476)
【口語訳】 奥山の しきみの花の 名のように しきりにあなたを 思い続けることか
 題詞によれば、天平勝宝八年(756)十一月二十三日、大伴池主の家で人々が集まって飲宴した時に詠まれた歌です。作者はこの宴に参加した大原眞人今城で、恋歌仕立て(ある女性が男性を思う歌い方)で主人池主への思いを詠んでいます。『萬葉集全注』には、「しきみが花」は、シキの音が何度も繰り返す意のシク(頻)の連用形を連想させるところからこの植物名を引いた、とあります。
 平城宮東院庭園跡の出土植物遺体にシキミがみられ、貴族の庭園にも庭木として植えられていた可能性があります。

 なお、大伴池主については、翌天平宝字元年(757)七月の橘奈良麻呂の変に際し、これに加担した人名中にその名があります(『続日本紀』)。

 

Posted by katakago at 17:55
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