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ヤブツバキ [2012年03月08日(Thu)]
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 ヤブツバキ(つばき科)の花が一斉に咲き始めました。裏山の植物園には数本生えていますが、写真は一番大きな木です。

 万葉歌には9首詠まれており、原文では、椿・海石榴・都婆伎等と表記されています。巨勢山のつらつら椿(@-54)、あしひきの山椿(F-1262)、奥山の八つ峰の椿(R-4152)、あしひきの八つ峰の椿(S-4481)のように、山の椿が詠まれています。

 次の歌も春の山に咲く椿が詠まれています。
【歌】三諸は 人の守る山 本辺には あしび花咲き 末辺には 椿花咲く うらぐはし 山そ 泣く子守る山 (L-3222)
【口語訳】三諸は 人が守っている山 本の辺りには あしびの花が咲き 上の辺りには 椿の花が咲いている まことに見事な 山だね 泣く子を守るように人が守っているこの山は
 この歌は、四・七・四・七・四・七・五・三・七の音数律をもち、長歌の末尾が五・三・七で終わるのは古い謡い物に多い形式で、古くから伝承された歌と見られています(『萬葉集全歌講義』)。三諸(みもろ)は、神の降臨して籠る場所で、明日香の甘南備山とする説あるいは三輪山とする説がありますが、歌からは特定できません。花咲く春の山を讃える「山ぼめ歌」とみられています。

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Posted by katakago at 17:56
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