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生育状況(5/15) [2011年05月15日(Sun)]

 ササユリの蕾がみられます。開花は例年6月中旬頃です。その頃は、自生しているオカトラノオも白い花を咲かせます。






 

  
   
          マユミの花が咲いています。地味な花ですが、秋になって熟す果実は淡紅色で、やがて裂けて中の種子が露出して、赤い花が咲いたように見えます。

 早くもカワラナデシコが咲き始めました。昨春、種子から苗を育て移植したものです(二年目の開花)。
Posted by katakago at 20:39
イヌビワ [2011年05月15日(Sun)]

 万葉歌には、ちちのみ(原文では、知智乃実と表記)と詠まれた植物があります。この「ちち」はイヌビワ(くわ科)説とイチョウ(いちょう科)説があります。それぞれの説の根拠として、「イヌビワは、幹や若い果実(イチジクに似る)を傷つけると白い乳汁を出す」。「イチョウは、古木になると枝の基部から乳状の担根体が生じこれが垂れ下がり乳イチョウとなる」が挙げられています(『万葉植物事典』より)。次の歌では、「ちちの実」、「ははそ葉」はいずれも同音によって、それぞれ父、母にかけた枕詞として用いられています。以下に長歌の一部を掲載します。
【歌】 ちちの実の 父の命 ははそ葉の 母の命 凡ろかに 心尽くして 思ふらむ その子なれやも ますらをや 空しくあるべき ・・・・・(大伴家持の長歌 R-4164)
【口語訳】 (ちちの実の) 父君も (ははそ葉の) 母君も おろそかに 心を傾けて 思っているような その子なものか ますらおたる者 むなしくあってよいものか ・・・・
 この歌の題詞には、「勇士の名誉を振るい立てることを願った歌」とあり、左注には、山上憶良の歌(士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして E−978)に家持が追和して詠んだと記されています。その反歌は、
 ますらをは 名をし立つべし 後の世に 聞き継ぐ人も 語り継ぐがね(R-4165)
(ますらおは 名をこそ立てるべきだ 後の世に 伝え聞く人も 語り伝えてくれるように)
です。
 最後にイチョウの若葉の写真も掲載しておきます。

Posted by katakago at 17:11
コナラの若葉 [2011年05月15日(Sun)]

 コナラはぶな科の落葉高木で、万葉歌には巻14の東歌に次のように詠まれています(原文には許奈良と表記)。
【歌】 下野 三毳の山の こ楢のす まぐはし児ろは 誰が笥か持たむ (M-3424)
【口語訳】 下野の 三毳の山の こ楢のように 可憐なあの娘は 誰に嫁ぐのだろうか
 下野の国(現在の栃木県)の相聞歌。三毳の山は両毛線佐野駅東方の山。笥は容器一般の名称で、特に食物を盛る器をさすことが多い。「誰の食器を持つことであろうか」とは、誰の妻となるであろうかという気持ちを表す。『萬葉釈注』には、「その若葉の艶やかさに着目したところが東歌らしい」とある。
 この歌の歌碑は、栃木県佐野市町谷町の「万葉公園かたくりの里」にあります。16年前に訪れたことがあります(小山より両毛線佐野駅下車、タクシー利用)。
Posted by katakago at 16:40
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