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孫のピアノ発表会 (08/01) 悟史
アジサイ (06/16)
井手至先生の最終講座 [2016年09月29日(Thu)]
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 一昨日(9/27)は、NHKカルチャーセンターでの井手至先生の最後の講座(「萬葉集歌鑑賞」)となりました。ご高齢で(来年は米寿を迎えられる)、ご自宅から梅田の教室まで通ってこられるのがご無理な状況となり、この9月いっぱいでやめられることになりました。先生の講座では『萬葉集』巻一から一首ずつ順に解説されており、私は途中の巻四から受講してきました。2005/4/12にこの講座に参加して以来11年半になりますが、巻十一の寄物陳思の途中で終わることになりました。先生も不本意であられたと思いますが、毎月2回顔を合わせてきた来た我々受講生も大変残念で寂しくなります。これからもお元気で過ごされることを願っています。

 この日は、京都大学の学生時代に澤瀉久孝先生から万葉集を学ばれたことや、萬葉学会の草創期のお話を聞かせていただきました。

 最後の講座の様子
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 教室でのお話しを早めに切り上げてもらって、場所を喫茶店に移してお茶とケーキを頂きながら先生のお話の続きを聞きました。
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Posted by katakago at 15:24
空引機(そらびきばた)を見学 [2016年08月21日(Sun)]
 一昨日、京都西陣織会館に展示されている空引機(そらびきばた)を見に出かけてきました。説明版によると、空引機は能装束など模様のある美しい織物を織り上げるために使われていた機で、機の天井に紋引きをする人が上がり、柄に合わせて経糸を引き上げ、それに調子を合わせて下の織手が踏木を踏んで緯糸を通し、2人で共同して紋様を織り上げる手織機です。
 横から見た写真
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 機の天井部を上から見た写真
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 実物を見てみようと思ったのは、井手至先生の「万葉集歌鑑賞」の講座(NHKカルチャー)で、次の万葉歌の解説に関連して、この空引機について説明していただいたからです。
原文と井手先生の読み下し分は、
【歌】 東細布 従空延越 遠見社 目言疎良米 絶跡間也 (J-2647)
【読み下し分】 東細布(あづまたへ) 空ゆ引き越し 遠みこそ 目言離るらめ 絶ゆと隔てや
 初句の「東細布」の訓みについては、これまで仙覚の「よこぐもの」(他に略解、古義なども)や、「てつくりの」(窪田評釈、釈注、稲岡全注など)に対し、井手先生は、東+産物(木綿、鰒、席、筵等)の例や、地名(国名など)+産物の例を挙げ、「東細布」を東国産の細布(たへ)として、「あづまたへ」と訓むのが適切な訓み方であるとされました。
 次に、第二句「空ゆ引きこし」の考察の過程で、高機(たかはた)の一種で「空引機」では、機の高所(上部)に経糸を引っ張り上げることを「空引く」(空に引き上げる意)と言い慣わしていることから、この空引機での布織り作業に注目されたようですが、実際の織布作業では、空から細布が引かれるのではなく経糸が引き上げられるので、この作業と関係づけて第二句を解釈するのは断念された。織り上げた東細布を日に曝すため空中に長々と引き渡したさまと解されています。
 この関係の井手先生の論文は、「東細布空ゆ引き越し」考『萬葉』第175号(2000/11)。 



Posted by katakago at 16:02
梅花万葉集友の会学外講座(5/28) [2016年05月29日(Sun)]
 今回の学外講座は、奈良県立万葉文化館の見学・講師の市瀬先生による講義と明日香村散策。
 万葉文化館は飛鳥時代の総合工房(金銀・ガラス・鉄・銅・漆など)ー飛鳥池工房遺跡の中にあり、渡り廊下の下に炉跡などの遺構が復元展示されています(1枚目の写真はその説明の様子)。館内には、この遺構から出土した木簡(複製)や富本銭(最古の貨幣)などが展示されています。
 人形とジオラマや映像で万葉の世界を体感できる展示室や、『万葉集』や古代に関する古典籍からデータベースを備えた図書情報室があり、万葉の歌を題材にした日本画展示室(ここは有料)もあります。 

 万葉文化館を見学(案内は大谷 歩主任技師)
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 飛鳥池工房遺跡から出土した木簡(天皇の文字、天武天皇を指すとみられている)
他には大伯皇子と書かれた木簡も出土
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 館内展示パネルより 万葉びとの筆跡(写真は家持、虫麻呂)
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 鼉太鼓(だだいこ) 雅楽の器楽合奏に舞を取り入れた「舞楽」に用いられる大型の太鼓
展示品は昭和51年複製のもので、春日若宮おん祭りで御旅所(おたびしょ)で使用される(現在春日大社が式年造替のため万葉文化館で保管展示されている)
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 明日香村飛鳥222道路沿いの万葉歌碑の前で市瀬先生の解説
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 歌碑の拡大(揮毫は犬養先生)
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【歌】 今日可聞 明日香河乃 夕不離 川津鳴瀬之 清有良武 (B-356 上古麻呂)
【読み下し文】 今日もかも 明日香の川の 夕去らず かはづ鳴く瀬の さやけくあるらむ
【口語訳】 今日もまた 明日香の川では 宵ごとに 蛙(かわず)の鳴く瀬が すがすがしいことだろう


Posted by katakago at 20:43
朝日カルチャー講座ー加島屋の経営戦略について [2016年01月23日(Sat)]
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 今週初め(1/18)、朝日カルチャーセンター中之島教室で、「豪商・加島屋久右衛門を通してみる大坂米市場」と題する講座があり受講しました。講師は加島屋に関する資料(大同生命文書と昨年新たに奈良県の岡橋家旧宅の蔵から見つかった資料)を研究されている高槻泰郎氏(神戸大学経済経営研究所准教授)。今回、特に大名貸に関する加島屋の経営戦略について興味深い話を聴くことが出来ました。
 昨年末に自費出版した本『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』では、両替商としての鉄屋(鉄屋庄左衛門)に関する資料を収集し掲載しています。その中には姫路藩に対する大名貸の文書(文化六年 1809)もあり、このケースでは、平野屋五兵衛、鴻池善五郎、小西新右衛門、笹屋勘左衛門と共に5名の連名で行われています(高額貸し付けではリスク分散を図る)。なお、小西新右衛門は伊丹の酒造家で、インターネット上で「小西新右衛門文書目録」が公開されています。
 自費出版本に関しては、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1060
 
 講座終了後は、近くの大同生命大阪本社内の特別展「加島屋と広岡浅子」を担当者の案内で見学しました。こちらは、昨年10月にも訪れていますが、講座での解説直後の見学であり展示内容の理解がより深まりました。
 写真は見学風景
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昨年の関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1046
Posted by katakago at 15:21
サロン・DE・雅楽(その四) [2015年12月20日(Sun)]
 昨日、TSUBAICHI(つばいち)主催の講座「サロン・DE・雅楽」の4回目が、豊中市伝統芸能館で開催され参加しました。今回のテーマは「舞楽に親しむ」です。廣瀬信夫氏による楽器や舞楽についての解説を交え、第一部では、これまでの篳篥・鳳笙・龍笛に加え鞨鼓(かっこ)により「越天楽」と「青海波」が演奏され、第二部では、これらの楽器の伴奏で舞楽が舞われました。舞楽は管楽器と打楽器の伴奏で舞われますが、左舞(伴奏は唐楽)と右舞(伴奏は高麗楽)があり、それぞれ演奏時の楽器の編成が異なるとのことです。今回舞われたのは、左舞の「萬歳楽」です。
 この講座では、観る・聴くだけではなく体験するプログラムも用意され、二部の最後には、舞楽の一部を舞う練習も参加者全員で行いました。
 
 四つの楽器(左から龍笛、篳篥・鳳笙・鞨鼓)による「青海波」の演奏
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 第一部終了後の休憩時間には楽器をまじかに演奏者から説明を聞けました。
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 萬歳楽(まんざいらく)の舞
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 後半には、萬歳楽の最初の部分−左方出手(さほうでるて)−を参加者全員で練習しました。
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 この講座のこれまでの関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/848
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/941
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/991


Posted by katakago at 15:41
サロン・DE・雅楽(その三) [2015年05月12日(Tue)]
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 一昨日(5/10)、音楽サロンTSUBAICHI(岡本三千代さん主宰)で、雅楽のレクチャー&コンサート(3回目)があり出かけてきました。写真は「越天楽」の演奏(左から龍笛・篳篥・鳳笙)。

 今回は、演奏(第一部)と第二部では楽譜の読み方について解説があり、「越殿楽」の楽譜(篳篥・龍笛・鳳笙)を用いて唱歌(しょうが)の指導もありました(楽譜は写真三枚目)。楽譜の文字(篳篥と龍笛はカタカナ、凰笙は漢字で表記)を拍子を取りながら声に出して歌います(息継ぎの個所も決められている)。これは楽器をもつ前に行われる一番大事な練習法だそうです(尺八の練習でも唱譜を行います)。
 廣瀬信夫氏による楽譜の読み方の説明
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 配布された「越殿楽」の楽譜(説明を追記)
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これまでの関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/848
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/941

Posted by katakago at 05:49
万葉歌の表記と韓国の玩具 柶戯(ユンノリ) [2015年01月28日(Wed)]
 
 今年初めの井手至先生の万葉講座(1/13)で、次の歌の訓について朝鮮の玩具”柶戯(しぎ)”の実物を持参して解説されました。この関連の歌はこれまでも出てきていましたが、この度私もその実物を入手出来ましたので、その写真とともにあらためてここに取り上げておきます。
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 柶戯は、裏表のある四本の柶を同時に投げて、その下向き、上向きの数によって盤の上に駒を進めて遊ぶ玩具。 

【歌】 左小壮鹿之 妻問時尓 月乎吉三 切木四之泣所聞 今時来等霜 (I-2131)
【読み下し文】 さ雄鹿の 妻問ふ時に 月を良み が音聞こゆ 今し来らしも
【口語訳】 雄鹿が 妻問いする時に 月が良いので 空を飛ぶ雁の声が聞こえる 今来たらしいな
 四句目の「切木四之泣所聞」の切木四の訓について、上記の柶戯に関連して解説されました。この玩具は当時日本でも用いられていたようで、樗蒲(ちょぼ)ともいわれ、平安時代の辞書『和名類聚抄』には和名を加利宇知とあり、日本ではカリウチと称されていたようです。そこで、切木四をカリと訓み、他にも「切木四哭之(かりがねの)」の例があります(E-948)。

 柶戯の4本の目に拠って次のような表記(戯書)があります(諸伏をマニマニ、一伏三起(向)をコロ、三伏一向をツク)。
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以下その例を挙げておきます。
【歌】 吾恋者 千引乃石乎 七許 頸二将繋母 神之諸伏 (C-743)
【読み下し文】 我が恋は 千引きの石を 七ばかり 首に掛けむも 神のまにまに
【口語訳】 わたしの恋の重荷は 千人引きの大石を 七つばかり 首に掛けるほどに苦しいのも
 神の思召しとあらば

【歌】 春霞 田菜引今日之 暮三伏一向夜 不穢照良武 高松之野尓 (I-1874)
【読み下し文】 春霞 たなびく今日の 夕月(づく)夜 清く照るらむ 高松の野に
【口語訳】 春霞の かかっていた今日の 夕月は 明るく照っていることだろう 高松の野でも

【歌】 梓弓 末中一伏三起 不通有之 君者会奴 嗟羽将息 (K-2988)
【読み下し文】 梓弓 末の中ごろ 淀めりし 君には逢ひぬ 嘆きは止まむ
【口語訳】 (梓弓) 末の中頃 通っていらっしゃらなかった あなたにお逢いできました 
もうため息も出ないでしょう

次は長歌の一部を
【歌】 菅根之 根毛一伏三向凝呂尓 吾念有 妹尓縁而者 ・・・・(L-3284)
【読み下し文】 菅の根の ねもころごろに 我が思へる 妹によりては ・・・・
【口語訳】 (菅の根の) 心を込めて わたしが思う 妹とのことなら ・・・・
 
 




Posted by katakago at 16:45
雅楽のアンサンブル(鳳笙・龍笛・篳篥) [2014年12月25日(Thu)]
 先日(12/21)、音楽サロンTSUBAICHI(岡本三千代さん主宰)で、雅楽のレクチャー&コンサートがあり参加しました(6/15に続き2回目)。
 前回の記事(楽器の説明と演奏)は、次のURLに掲載しています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/848

 今回は、三人の奏者(鳳笙・龍笛・篳篥)から楽器の特徴・奏法などの説明を聴きながら、「越天楽」、「陵王乱序」、「迦陵頻 破、迦陵頻 急」等の演奏を間近で聞かせていただきました。次回は5月10日の予定とのことで楽しみです。 

 狩衣の装束で「越天楽」の演奏
左から龍笛(前田洋子さん)、篳篥(廣瀬信夫氏)、鳳笙(出口実紀さん)
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 演奏の合間に楽器の説明(廣瀬信夫氏)
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 鳳笙は金属製のリードに呼気による結露を防ぐため、演奏前に頭(かしら)の部分を温める
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Posted by katakago at 07:24
「雅楽の管楽器 ー 解説と演奏」を聴講 [2014年06月16日(Mon)]
 昨日(6/15)、音楽サロンTSUBAICHI(大阪市北区)で、「観る、聴く、学ぶ、サロン・DE・雅楽」と題して、一回目の講座(雅楽で用いられる管楽器の解説と演奏)が開催され参加しました。
 私は邦楽器の尺八の練習をしており、また、最近はいくつかの神社の神事で雅楽の演奏を聴く機会があり、今回の企画は大変興味がありました。講師は廣瀬 信夫氏で、笛(神楽笛・龍笛・高麗笛)、篳篥(ひちりき)、鳳笙(ほうしょう)の各楽器の紹介とそれぞれの演奏を聴かしていただきました。
 雅楽は他の楽器と合奏されますが、今回は各楽器単独の演奏をまじかで聴ける貴重な体験が出来ました。一人で異なる楽器(奏法も違う)を演奏され、それも驚きでした。解説では、雅楽は@国風歌舞、A唐楽・高麗楽、B歌いもの の3つに分類され、@は日本古来の音楽(宮中祭祀や神道の儀式)、Aは大陸伝来様式の音楽、Bは平安時代の公家の遊びから始まった歌謡で、楽器の種類や編成も異なるそうです。

 
 楽器の構造についても説明がありました。
篳篥は竹製の縦笛で、葦で(乾燥した葦の管の一方に熱を加えてつぶして)作られたリードを竹の管の先に差し込んで吹奏されます。演奏に先立って、この葦で作られたリードを温湯で温めて開く準備が必要でした。
 鳳笙は頭(かしら)の上に17本の長短の竹管を環状に立てたもので、うち15本の竹管の根接ぎに金属製のリードが蜜蝋で取り付けられている。吹き口から息を吸っても吹いても音が出て、息継ぎが不要の不思議な楽器です。ただし、呼気によって内部が結露しやすく、リードに水滴が付いて音高が狂うので、演奏前や間に火鉢やコンロで頭の部分を温める必要がある楽器です(温めることにより息の凝集を防ぐ)。

今回演奏に用いられた楽器の写真を掲載しておきます。
 笛(上から順に高麗笛、龍笛、神楽笛)
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 上から鳳笙(ほうしょう)と篳篥(ひちりき)
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Posted by katakago at 16:38
レクチャー&コンサート(尺八演奏を楽しむ) [2013年10月07日(Mon)]
 昨年、NHKカルチャーで筝曲の歴史と演奏を聴く講座があり参加しました。演奏の合間に、尺八と合奏する代表的な曲の作曲者の解説もなされ、大変興味深い講座でした(若い人の参加も見られました)。尺八に関してもこのような講座があればと思っていたところ、朝日カルチャー中之島教室で、星田一山先生が「尺八演奏を楽しむレクチャー&コンサート」をされる記事(下記の写真)が目につき受講しました(10/5)。
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 講座では、尺八の歴史と魅力についてのレクチャーの合間に、童謡や宮崎駿のアニメの主題歌などや、箏と合奏される「春の海」、尺八本曲「朝風」の演奏も聴かせていただきました。尺八のファンが増えることを願っています。
  
 尺八の歴史について
 尺八は初唐の呂才が創始したと伝えられ(『唐書』呂才伝)、我が国へは雅楽の楽器として奈良時代に伝来した。正倉院には八管(真竹の他に象牙・石・玉で作られたもの)が現存しています(平成18年、20年の正倉院展に出品)。唐時代の小尺(一尺=24.6cm)で、現在の尺八(一尺八寸管)よりも短く、また、指孔は6孔で三つの節を持つ(現在のものは、5孔で節は七つ)。
 雅楽の楽器としての尺八は平安時代半ば以降次第に衰退し、中世に入ると、指孔が5孔で竹の節が一節の一節切(ひとよぎり)が現れる(当日は珍しい実物を見せていただきました)も、18世紀には次第に衰退し、江戸時代には普化宗(ふけしゅう)と呼ばれる禅宗の一派が形成されると、法器として尺八が用いられるようになった(虚無僧以外の一般人の演奏は禁じられた)。明治になり普化宗が廃されると、尺八も法器から楽器になり、琴古流・都山流などの近代尺八へと至っています。
 ちなみに都山流の創始者は中尾都山(本名は琳三、明治9年大阪府枚方町に生まれる)で、大阪市天満で教授を開始した明治29年2月15日が創立記念日となっています。  

 尺八を吹く音声菩薩(東大寺大仏殿前の金銅八角燈籠)
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 昨年、なら燈花会に出かけた折(2012.8.14)に撮影したもので、この八角燈籠の他の三面には笙(しょう)・銅跋子(どうばっし)・横笛を奏でる音声菩薩像が浮き彫りにされています(天平仏教美術の名品で国宝になっている)。

 
なお、昨年受講した講座「箏のルネッサンス」の記事は下記のURL
       ↓
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/453
Posted by katakago at 11:45
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