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孫のピアノ発表会 (08/01) 悟史
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サネカズラの実 [2017年11月17日(Fri)]
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 サネカズラ(まつぶさ科)の実(液果)が赤く色づいています。サネカズラは常緑ですが、晩秋に葉の裏面や葉柄が多少色づくことがあります(写真では葉はまだ緑色)。万葉歌には次のように詠まれています。
【歌】 あしひきの 山さな葛 もみつまで 妹に逢はずや 我が恋ひ居らむ (巻十・2296)
【口語訳】 (あしひきの) 山さなかずらが 赤く色づくまでも あの娘に逢わずに わたしは恋し続けることよ
 「もみつ」は草や木の葉が色づくの意の動詞(原文では黄変と表記)で、『萬葉集全歌講義』によれば、「さなかずらの葉が色づくのはこれから先のことで、これまで逢えなかったばかりでなく、これから先も逢えそうにないことを嘆いている」とあります。

 マユミ(にしきぎ科)の実も色づいてきました。万葉歌で、「まゆみ」は弓をほめて用いられる例(原文では真弓と表記)がほとんどですが、弓材にするにしきぎ科の植物名(檀)にも用いられます。
【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上るまで 人に知られないようにしようね
 弓に寄せる譬喩歌で、『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「ユヅカマクは、そこに皮や桜の樹皮などを巻き付けて弓を完成させることをいい、ここは二人の愛が実り結ばれることのたとえとした」とあります。
 マユミの実
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Posted by katakago at 12:11
ヤブコウジの赤い実 [2017年11月15日(Wed)]
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 近頃は裏山の後片付けに出掛けることが多くなっています。この一週間ほどかけて、折れたり倒れかけた何十本もの竹を伐り倒し枝を払って整理しました。
 作業の一休みに裏山を一巡した際、ヤブコウジ(やぶこうじ科)の赤い実を見つけました。万葉歌では山橘(やまたちばな)と詠まれています。
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でて 我は恋ひなむを 人目難みすな (巻十一・2767)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 色に出して 私は恋することにするが おまえも人目を気にしないがよい

 この時期、裏山では他にジャノヒゲやヤブラン(いずれもゆり科)が実をつけています。万葉歌で山菅(やますが)と詠まれている植物をこれらにあてる説があります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 止まず思はば 妹に逢はむかも (巻十二・3053)
【口語訳】 (あしひきの) 山菅の根の ねんごろに 絶えず思ったら あの娘に遭えるだろうか
ここで上二句はネモコロを起こす序。上三句が同じ次の歌もあります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に (巻十二・3051)

 ジャノヒゲの実
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 ヤブランの実(間もなく黒くなります)
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Posted by katakago at 11:57
桜紅葉(さくらもみじ) [2017年10月31日(Tue)]
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 畑に植えているヤマザクラの葉が鮮やかに紅葉しています(桜紅葉と言われる)。
 秋に樹木や草の葉が赤や黄色に色付くこと、またその葉を、万葉歌ではもみち(名詞)・もみつ(動詞)と詠まれています。春の花(桜)の対となる秋の景物として詠まれ、モミチ・モミチバとモミツの用例は100を超え、その表記はほとんどが「黄葉」で、赤系統の色で表記したものは「紅葉」「赤葉」が各1例で、動詞モミツを「赤」で表記したものは2例のみです。「黄葉」は六朝の表記の影響があるとみられ、また、上代の黄葉は、カエデの葉のみを指すのではなく、ハギなどの他の樹木種全般に用いられています(多田一臣編『万葉語誌』による)。
 これまでに取り上げたカツラとイロハモミジの記事は次のURLに、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234

 この時期には珍しくハマユウの花が咲いています。
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 夏に咲いたヒマワリの種がこぼれて発芽した一株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 12:31
ナンバンギセル(思ひ草)の花が咲きました [2017年10月24日(Tue)]
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 ポット植えにしているヤクシマススキの株元でナンバンギセル(はまうつぼ科)の花が咲きました。ナンバンギセルはススキ・ミョウガ・サトウキビなどの根に寄生する一年草です(茎から花にかけての形が煙管(きせる)に似ているところからこの名がある)。万葉歌で「思ひ草」と詠まれている植物がこれに当たるとみられています。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270)
【口語訳】 道端の 尾花(おばな)の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか
秋の相聞、草に寄せる一首で、上三句「道の辺の 尾花が下の 思ひ草」は結句の「思はむ」を導く序詞(『釈注』には花の姿が首をうなだれて物思いにふける姿に似ていることから下二句の比喩としたものとある)。『釈注』の解説では、「好きな人と縁切れた折りの、我が身にそれと言い聞かせる歌」とあります。


Posted by katakago at 11:29
木犀の香り漂う [2017年10月01日(Sun)]
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 木犀の香りが漂う時期となりました。キンモクセイ(上の写真)とギンモクセイ(次の写真)はともに自宅の庭で咲いています。香りの強いキンモクセイはギンモクセイの変種だそうです。
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 畑では、咲き終わったキキョウに赤トンボが止まっていました。
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 裏山ではオケラ(きく科)の花が咲き始めました。
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東歌では、「うけら」と詠まれています。
【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (巻十四・3576)
【口語訳】 恋しかったら 私がそっと袖を振りますものを。武蔵野のオケラの花の色のように、表に出して言わないで、決して。
第三句・四句(武蔵野の うけらが花の)は「色に出(づ)」の序詞。

 ヒオウギの種(刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます)
万葉歌で、「ぬばたま」と詠まれているものがこれに当たるとされています。集中の80首はすべて黒・夜・暗・夢などの枕詞として用いられています。
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Posted by katakago at 15:05
三栗の中 [2017年09月25日(Mon)]
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 万葉歌にクリは三首詠まれており、果樹園で栽培しています。早生の品種の「丹沢」はすでに収穫が終わり、中生の品種の「筑波」と「銀寄」が収穫時期を迎えました(写真は筑波)。
 万葉歌では、山上憶良の子等を思う歌がよく知られています。
【歌】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ (巻五・802)
 後の二首は、中に掛かる枕詞として「三栗」が詠まれています。その例を次にあげておきます。
【歌】 三栗の 那賀(なか)に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745)
【口語訳】 (三栗の) 那賀の真向かいにある 曝井のように 絶えることなく通おう そこに恋人がいたらよいのに
 この歌で、「三栗の」は、地名「那賀」の枕詞として用いられています。『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「三栗は、一つのいがの中に三個の実ができる栗の意。その中央にある、の意でナカに続けた」とあります(ただし、実際は、一個や二個のものもありますが)。
類例としては、カシの実は一個なので、「・・・・橿の実の ひとりか寝らむ・・・・」(1742)のように、「橿の実の」は「ひとり」の枕詞として用いられています。

 この時期畑の周辺ではヨメナ(きく科)の花が咲きだしました。他にイヌタデやシロバナサクラタデが咲いています。
 ヨメナの花とイヌタデ
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 シロバナサクラタデ
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 初夏に花を咲かせたアサザがまた咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:42
フジバカマが咲き始めました [2017年09月17日(Sun)]
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 台風が近づいていますが、今朝は雨が一時止んでいました。
 フジバカマ(きく科)が花を咲かせ始めました。例年より早いようです。今も花を咲かせているオミナエシ・カワラナデシコ・キキョウ・ハギ・クズと合わせると、秋の七種(くさ)のうち6つが揃ったことになります(ススキの穂は未だのようです)。
 山上臣憶良の秋野の花を詠む歌二首歌を載せておきます。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(くさ)の花 (巻八・1537)
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)

 畦道ではヒガンバナの数も増え目立つようになりました。
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 ハマユウの一株が今も花を咲かせています。
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 裏山では、サネカズラ(まつぶさ科)が実をつけていました(晩秋には赤く色づく)。
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Posted by katakago at 08:10
クズの花 [2017年09月14日(Thu)]
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 クズは万葉歌にも詠まれており、以前は裏山に植えていましたが、蔓がはびこり管理に困って今は園内には植えていません。畑脇を流れる矢問川の堤にクズの葉が茂っているのを見つけ、近寄ってみると花が咲いていました。
 万葉歌には18首詠まれています。そのうち大伴坂上郎女の次の歌を載せておきます。
【歌】 夏葛の 絶えぬ使ひの よどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも (巻四・649)
【口語訳】(夏葛の)絶えなかったお使いが 途絶えたので 何かあったのかと 思っていました
 使者の来ない不安を詠んだ歌。「夏葛の」は「絶えぬ」にかかる枕詞。夏は葛が茂り、その蔓は特に丈夫で切れないので、「絶えない」意の「絶えぬ」にかけた(『萬葉集全歌講義』より)

 ノカンゾウの花に寄って来た雌雄のモンキアゲハ(右が♂)
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 ミヤギノハギ(宮城野萩)に続きシラハギも咲いています。
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 オミナエシのそばでアスカノハギ(飛鳥野萩)が咲いています。
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Posted by katakago at 14:15
ヤマナシの実が生っています [2017年09月10日(Sun)]
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 四月の初めに木いっぱいに白い花を咲かせたヤマナシが小さな実をつけています。万葉歌にも詠まれており、その一首を載せておきます。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 もみじ葉の 彩はとりどりだ でもやはり 妻なしの木を 折って髪に挿そう
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、妻梨の木のツマは、「君松の木」(1041)、「夫松の木」(1795)などのキミ待つ・ツマ待つと同じく、妻無シの名を持つ梨の木、の意で関した掛詞、とあります。
 なお、花の写真は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1226

 以下この時期に咲いている草花を載せておきます。
アカネ(あかね科)の花
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万葉歌では、全て「あかねさす」、「あかねさし」で、枕詞として昼・日・紫・君などに掛かる。(例) あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (巻一・20 額田王)

ヘクソカズラ(あかね科)の花
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 ヘクソカズラは、巻十六の高宮王の数種の物を詠む歌に出てきます。
【歌】 p莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう

 裏山ではヤブラン(ゆり科)の花が咲いています。
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 畦道ではヒガンバナの花茎が伸びてきました。
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Posted by katakago at 10:53
ハギが咲き始めました [2017年09月06日(Wed)]
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 九月になって大分過ごしやすくなりました。秋の七種(くさ)のうち、ハギの花も咲き始めました。この時期、ハギに加えて、オミナエシ・カワラナデシコ・キキョウも同時に見ることが出来ます。
 オミナエシとハギの花 
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 カワラナデシコがひっそりと花を咲かせていました。
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 キキョウも咲いています。
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 ノカンゾウは一月近く次々と花を咲かせています。
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 花が終わったヒオウギは、刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見える株もあります。
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Posted by katakago at 15:55
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