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若菜祭 [2013年04月08日(Mon)]
 昨日(4/7)、明日香村中央公民館で若菜祭が開催されました。今年は、講演会のほか、人丸信仰の調査報告と参加者による明日香の万葉歌の朗唱が行われました。
 講演会では、村田右富実先生(大阪府立大教授)が、「入江泰吉と明日香皇女挽歌を読む」と題して話されました。
IMG_3699m.jpg
 村田先生の講演を聴講するのは、今年になって3度目です(1回目は大津皇子関連、2回目は人麻呂の泣血哀慟歌)。今回は、文武四年(700)に薨去された明日香皇女の殯宮の時に人麻呂が作った挽歌が取り上げられました。この歌は制作年次の分かる人麻呂最後の作とされ、長歌と反歌二首です(巻二の196,197,198)。パワーポイントで入江泰吉撮影の明日香の風景写真を映し出しながら歌の解説を進められました。
 時間には毎年繰り返される永遠回帰の時間(自然の時間)と、一方向にしか流れない不可逆の時間(人間の時間)があり、この長歌では、明日香皇女は永遠の命をもっていた(自然の時間)はずであるのに今は死んでしまった(人間の時間)と詠われ、再び生前回顧で夫君との永遠の愛情の時間が続く(自然の時間)と思われたが二度目の死去(人間の時間)が表現されている、との解説は興味深かいものでした。


Posted by katakago at 22:32
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