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記紀万葉の飛鳥を歩く [2012年12月03日(Mon)]
 昨日(12/2)は、奈良大学・古都飛鳥保存財団連携イベント「記紀万葉の飛鳥を歩く」(古事記撰上1300年記念企画)に参加してきました。
 コースは、橿原神宮前駅(9:30出発)→ 剣池 → 甘樫丘展望台 → 飛鳥寺 → 飛鳥坐神社 → 万葉文化館 → 伝飛鳥板蓋宮跡 → 下平田休憩所 → 飛鳥駅(14:30着)
 この場所はこれまで何度も歩いていますが、講師に上野誠先生(奈良大学教授)・井上さやか氏(万葉文化館主任研究員)が同行されるというので、先週に続き明日香を訪れました。今回の参加者は50名で、スタッフには財団以外に上野先生のゼミ学生8名も加わっていました。

 天候にも恵まれ、甘樫丘展望台からは大和三山(畝傍山・耳成山・香具山)や畝傍山の後方には二上山がくっきりと見えました。この展望台でのミニ講演会では、三山を眺めながら中大兄皇子(後の天智天皇)の三山の妻争いの歌を上野先生から解説して頂きました。なお、この三山の歌については、今年5/4の記事にも載せています。
 畝傍山とその後方には二上山
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 耳成山(左)と香具山(右)
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 甘樫丘中腹には、犬養孝先生揮毫の万葉歌碑があります。先生の還暦を祝し併せて大阪大学萬葉旅行百回を記念して昭和42年に建立されました(先生揮毫による第一号の歌碑)。
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明日香宮から藤原宮に遷った後に、志貴皇子が詠んだ次の歌です。
【歌】 婇女乃 袖吹反 明日香風 京都乎遠見 無用尓布久 (@-51)
【読み下し文】 采女の 袖吹き返す 明日香風 京を遠み いたづらに吹く
【口語訳】 采女(うねめ)らの 袖を吹き返していた 明日香風は 都が遠のいたので むなしく吹いている
 歌碑の前では上野先生から歌の解説をして頂きました。
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 万葉歴史館の広場で井上さんから文化館の展示の内容を紹介して頂いた後、ここで昼食をとり館内の見学をしました。現在「冬の万葉日本画展」と企画展「万葉集を掘るー古代のことばとイマジネーションー」が開催中です。
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 伝飛鳥板蓋宮跡の大井戸を囲んで上野先生のミニ解説
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 川原寺前の万葉歌碑(揮毫は犬養先生、平成4年建立)
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【歌】 世間之 繁借廬尓 住ゝ而 将至国之 多附不知聞 (O-3850)
【読み下し文】 世の中の 繁き仮廬に 住み住みて 至らむ国の たづき知らずも
【口語訳】 世の中という 煩わしいことだらけの仮廬に 住み続けて やがて行き着く浄土の 様子も分からないことだ
 この世の無常を厭う歌二首のうちの一首で、もう一首は、
【読み下し文】 生死の 二つの海を 厭はしみ 潮干の山を 偲ひつるかも (O-3849)
【口語訳】生死の 二つの海が 厭わしさに 涅槃の山を 心に念じた
左注には、この二首は川原寺の仏堂の中の和琴の面に書いてあったものであると記されています。和琴は六弦の琴で、小形で膝の上にのせて弾かれたようです。
 『万葉集』には、このような仏教思想を歌ったものも収められています(11/26に紹介した橘寺の歌と同じく巻十六に)。

 
 橘寺付近にある坂本信幸先生揮毫の万葉歌碑(人麻呂の泣血哀慟歌 A‐210)の前で、上野先生の説明を聴きました。歌の中に羽易山(はがひのやま)と詠まれているのは、三輪山を頭部に、龍王山・巻向山を両翼のようにして、大鳥が天翔るように見える山の姿でこの場所から遠望できます(歌碑左側の副碑に図入りの説明がある)。
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 なお、この歌碑の写真は今年2/5の記事に載せています。
Posted by katakago at 17:25
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