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ノビル [2011年05月26日(Thu)]

 ノビルは、万葉歌ではひる(原文は蒜と表記)として詠まれています。
【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (長忌寸意吉麻呂O-3829)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい 私の目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹よ
 題詞には、酢・醤(ひしお)・蒜・鯛・水葱を詠む歌とあります。この歌の前後に、同作者の物の名を詠みこんだ同じような歌が並んでいます。宴席で要請された題材を詠みこんだ座興の歌と見られています。『萬葉集釈注』によれば、「醤酢に蒜をつき混ぜたたれを伴う高級料理の鯛が出たので、それをいたく欲し、対照的な低級料理(日常料理)である水葱の吸い物を拒否する形をとることによって、本日の料理のめでたさを寓したのではあるまいか」とあります。
 なお、蒜については、ニンニクとする説もあります。また、醤(ひしお)は、正倉院文書によれは、大豆・塩・米・酒・糯米から作られ、当時としては高価な調味料であったようです。
Posted by katakago at 09:06
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