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モモの花 [2012年03月23日(Fri)]
IMG_0869m.jpg

 モモ(ばら科)の花が咲き始めました。以前に八重の花桃を植えていましたが、木下正俊先生から、万葉の桃は一重の花がふさわしいとの指摘をいただき、今は一重の花桃も植えています(写真は3/22)。

 モモを詠んだ万葉歌としては、次に示す大伴家持の歌が有名です。
【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (R-4139)
【口語訳】 春の園は まるで一面紅色に照り輝いている その桃の花の樹の下まで照り映える道に つと出で立っているおとめよ (『萬葉集全注』より)

 題詞には、天平勝宝二年(750)三月一日(太陽暦の4月15日)の夕方、春苑の桃李(とうり)の花を眺めて作った二首とあり、これはその一首目で、二首目はスモモが詠まれています(こちらの歌はスモモの花が咲く来月に紹介します)。家持にとって、この時期は越中で四度目に迎えた春です。

 この歌の解釈で、「紅にほふ」を終止形(二句切れ)とみるか、あるいは「桃の花」に続く連体形(三句切れ)とみるかについては、両論が半ばしているようです。ここでは「二句切れ」説の『萬葉集全注』による口語訳を示しています。二句切れ説については、昨年夏、TSUBAICHIで開催された坂本信幸先生の講演でも取り上げられていました(7/30ブログ参照)。
 
 なお、この歌の「娘子」は、シルクロードを通って我が国に伝わった正倉院御物「鳥毛立女屏風」などの「樹下美人図」を連想させることは、多くの人に指摘されています(中西進著『大伴家持4』、青木生子著『萬葉集全注巻第十九』ほか)。 
Posted by katakago at 20:11
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