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二月堂修二会(お水取り) [2012年03月04日(Sun)]
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 東大寺二月堂のお水取りは、春を告げる行事として有名です。一度出かけてみたいと思っていましたが、朝日カルチャーセンター中之島教室で、「お水取り」に関する講座(東大寺修二会を学ぶ 声明を聴く)のあることを知り参加しました。二回の講座で一回目(2/27)は、橋本聖圓さん(東大寺長老)から、実際の見学に先立ち、修二会についての解説をしていただき、二回目(3/2)は、奈良国立博物館で「お水取り展」を見学した後東大寺二月堂に出かけ、講師の岸根一正さん(元朝日新聞編集委員)に案内して頂きながら、修二会の行事を見学しました(写真はいずれも3/2に写したものです)。

 東大寺の修二会は毎年3月(旧暦2月)に二月堂で営まれる法要で、別火(前行、2/20〜2月末)、本行(3/1〜3/14)の日程で行われます。行法は、11人の練行衆(籠りの僧)が本尊の十一面観音(二月堂には大観音、小観音の二体の本尊)に、日頃の過ちを懺悔して菩薩の法力を讃え、万民快楽(けらく)、五穀豊穣、天下泰平などを祈って菩薩の功徳を授かる、「十一面観音悔過法」と言われるものです。この修二会は、東大寺の開山良弁(ろうべん)僧正の高弟であった実忠和尚(かしょう)が、天平勝宝四年(752、大仏開眼の年))に始めたもので、戦火の中でも休むことなく続けられ今年で1261回目を迎えました(不退の行法)。

 「おたいまつ」は、初夜の行(最初の夜の行)に登廊する練行衆の道明りで、1日10本が点火されます(12日は籠たいまつが11本)。僧を送った後は、舞台に出て炎の舞が観衆に披露されます。次の写真は、2日に準備されたたいまつです。

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 12日に使用される籠たいまつには、次の写真のように根付きの竹(8m)が使用されます。先端には杉の葉が、内側には檜の葉がフジ蔓で取り付けられます(80kgの重さ)。
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 おたいまつの後、二月堂内陣で行われる行法を局(東西南北4か所)で2枚の格子越しに見学できます。男性はさらに外陣(内陣の外)まで入ることが許されており、格子越しではありますが、局からははっきり見えなかった内陣での行法の様子を間近に見、声明を聴くことができました。堂内の明かりはすべて灯明で、油煙対策用にマスクを着用しました。
 この日は読まれませんでしたが、5日と12日に読みあげられる「東大寺上院修中過去帳」は、大伽藍本願聖武皇帝から始まり、聖母皇太后宮、光明皇后、行基菩薩、本願孝謙天皇、不比等右大臣、諸兄左大臣と東大寺に縁の深い故人の名が読みあげられます。鎌倉期には、源頼朝らの後、謎の女性「青衣女人」の名が続きます(2/27の講座では、一部テープで聞きました)。

 東大寺修二会は「お水取り」の通称で親しまれていますが、「お水取り」の行事は、行中の3/12(13日午前2時前)に、境内の若狭井で行われます。

 写真は、午後8時半頃いったん堂から出て、二月堂の舞台から奈良の夜景を眺めたものです(左の黒い屋根が大仏殿)。

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 なお、本行中に本尊に供える二月堂椿は、白と赤の花弁に黄色い蕊(しべ)を持つ紙製の造花で、2/23別火坊でつくられ、2/27に椿の枝に挿して準備されます。この時使用される赤の紙はベニバナで、黄色の紙はクチナシで染色されたものだそうです(京都の染織家の吉岡幸雄氏が染色)。
Posted by katakago at 13:09
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