コナラの若葉 [2011年05月15日(Sun)]
コナラはぶな科の落葉高木で、万葉歌には巻14の東歌に次のように詠まれています(原文には許奈良と表記)。 【歌】 下野 三毳の山の こ楢のす まぐはし児ろは 誰が笥か持たむ (M-3424) 【口語訳】 下野の 三毳の山の こ楢のように 可憐なあの娘は 誰に嫁ぐのだろうか 下野の国(現在の栃木県)の相聞歌。三毳の山は両毛線佐野駅東方の山。笥は容器一般の名称で、特に食物を盛る器をさすことが多い。「誰の食器を持つことであろうか」とは、誰の妻となるであろうかという気持ちを表す。『萬葉釈注』には、「その若葉の艶やかさに着目したところが東歌らしい」とある。 この歌の歌碑は、栃木県佐野市町谷町の「万葉公園かたくりの里」にあります。16年前に訪れたことがあります(小山より両毛線佐野駅下車、タクシー利用)。 |
Posted by
katakago
at 16:40