葛城山のかたかごと大和三山(全国万葉協会のお花見) [2018年04月24日(Tue)]
一昨日、全国万葉協会のお花見会があり出かけてきました。 午前中は大和三山をめぐり、午後はロープウエイで葛城山に登り、カタクリ(万葉歌では”かたかご”)の群生地に案内してもらいました。今年は開花時期が早まっており心配していましたが、まだ咲いている花を見ることができました。 斜面に咲いている花を下から撮影しました。 新緑の中、あちらこちらでコバノミツバツツジが咲いていました。 ロープウエイから眺めた大和三山(中央に畝傍山) 以下、今回訪れた万葉歌碑の写真を掲載しておきます。 耳成山公園古池東端の万葉歌碑 【原文】 無耳之 池羊蹄恨之 吾妹子之 来乍 潜者 水波将涸 (巻十六・3788) 【読み下し文】 耳無の 池し恨めし 我妹子が 来つつ潜かば 水は涸れなむ 【口語訳】 耳無の 池は恨めしいぞ あの娘が 来て沈んだ時 水が干てくれたらよかったのに 藤原宮跡で見かけたヤドリギ(万葉歌では”ほよ”) 醍醐池東堤の万葉歌碑(犬養先生揮毫) 【原文】 春過̪而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香来山 (巻一・28 持統天皇) 【読み下し文】 春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天の香具山 【口語訳】 春が過ぎて 夏が来たらしい 真っ白な 衣が干してある あの天の香具山 藤原宮跡から眺めた香具山 香具山中腹の万葉歌碑(字は『元暦校本万葉集』より採られている) 【歌】 大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづ島 大和の国は (巻一・2 舒明天皇) 【口語訳】 大和には 群山があるが 特に頼もしい 天の香具山に 登り立って 国見をすると 広い平野には かまどの煙があちこちから立ち上っている 広い水面には かもめが盛んに飛び立っている ほんとうに良い国だね (あきづ島) この大和の国は なお、カタクリの群生地については今月初め(4/4)、丹波市氷上町清住を訪れた記事を載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1353 |
Posted by
katakago
at 13:42