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初夏の万葉植物ーその1 [2017年05月18日(Thu)]
 この時期、万葉歌に詠まれた植物の花が多種類見られるようになりました。ここでは、ムラサキ(むらさき)、エゴノキ(やまぢさ)、センダン(あふち)、ノイバラ(うまら)、マユミ(まゆみ)の花の写真と歌一首を掲載します。

 ムラサキ
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【歌】 託馬野に 生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして 色に出でにけり (巻三・395 笠女郎)
【口語訳】 託馬野に 生えた紫草を 服に染めつけ まだ着もしないで 色に現れました
 ムラサキの花は白ですが、根には紫色の色素(シコニン)を蓄積し、上代の重要な染料(紫根染)で、天智天皇の蒲生野での薬狩りの際の額田王の歌にも詠まれています。この歌は笠女郎が大伴家持に贈った歌で、家持への思いがまだ遂げられないのに、人に知られてしまったことを譬えた譬喩歌。

 エゴノキ(白い花が下向きに咲いています)
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【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ぢさが 白露の重みで たわむようにうちしおれて 心の奥深くで 私の恋は止まない

 センダン(オウチ)
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【歌】我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 (我妹子に) 楝(あふち)の花は 散り失せずに 今咲いているように あってくれないものか
 「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「楝(あふち)」に掛かる枕詞。

 ノイバラ(万葉歌では上総国の防人歌に”うまら”として詠まれている)
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (巻二十・4352 上丁丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか

 マユミの花
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【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓に出来上がるまで 人に知られないようにしようね
 譬喩歌の弓に寄せる二首の一首で、目をつけた女を自分の妻にするまで誰にも知られたくないと願う男の歌。檀の木は材質強靭で弓の材とされた。




Posted by katakago at 14:52
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