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ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) ともか
孫のピアノ発表会 (08/01) 悟史
アジサイ (06/16)
三世代交流餅つき大会 [2018年01月14日(Sun)]
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 今日は自治会主催の恒例行事として、三世代交流餅つき大会が自治会館前で行われました。昨日、福井から帰って来れたので様子を見に行けました。
 もち米の洗米、蒸し作業はシルバーアローズ(長寿会)の方々、お餅を丸めたり餡餅つくりは旧婦人会のメンバーを中心に、搗き手はシニヤから消防団の若手まで協力して行われていました。子供たちも小さな杵で餅つきを楽しんでいました。



Posted by katakago at 16:37
大雪の中 北陸旅行 [2018年01月14日(Sun)]
 この週末、大雪警報が出されている中、福井まで出かけてきました。吹奏楽アンサンブルコンテスト福井地区大会(13日開催)に、昨年に続き孫娘のチームが出場することになりその演奏を聴くためです。
 前日(12日)は、ホームページでサンダーバードが始発から運転取り止めとなっており、出かけるのは無理かなと思われました。その後臨時特急が運行されるとの表示が出されたため、大阪駅まで向かったところ、発車が遅れていた(予定より1時間以上の遅れ)臨時特急に幸いにも乗車できました。途中堅田駅で1時間近く停車があったりして、結局2時間以上の遅れで福井駅までたどり着くことが出来ました(沿線の雪景色を眺めながら)。

 車窓(武生から鯖江の間)から見た雪景色
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 車窓(鯖江から福井の間)から見えた演奏会場のハーモニーホールふくい(福井県立音楽堂)
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 当日(13日)の会場近くの様子
積雪数十cm以上で、途中雪かきがしてあったものの、駐車場から会場入り口にたどり着くのに苦労しました。
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 中学校の部は41組が出場し、孫娘のチーム(フルート4重奏、ベルトミュー作曲「アルカディ」)は金賞で次の福井県大会に進むことになりました。二年生最後のチャンス、健闘を祈っています。
 演奏会場での写真撮影は許可されていましたが、SNSにはアップしないようにとの主催者の指示があり残念ながら掲載できません。

 福井に来た場合の常宿にしているホテルでは、夕食は少し贅沢に越前の銘酒と越前蟹会席を堪能しました。
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Posted by katakago at 12:07
花響(はなゆら)コンサート [2018年01月08日(Mon)]
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 成人の日の午後、アステ川西のイベント広場では若手女性ユニット(箏・尺八・日本舞踊)によるコンサートが行われていました。
 尺八奏者の井本蝶山さんは、史上最年少(15歳)で都山流尺八の師範試験に登第されたそうです。この日は、「春の海」、「若水」、「涼流」、「さくらさくら」、「早春賦」の箏との合奏と曲に合わせて日本舞踊が披露されました。
 会場の様子
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Posted by katakago at 16:05
賑やかに過ごしたお正月 [2018年01月05日(Fri)]
 この年末年始は、二歳になった孫娘を中心に賑やかに過ごすことが出来ました。
 幸い天候にも恵まれたので、畑や裏山にも何度か連れ出して一緒に遊びました。
 裏山の五輪塔のそばで
アラカシのドングリを拾ったり、雨水が溜まった竹の切株で遊んでいました。
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 アラカシの木の枝(台風で折れた)に跨ってお馬さんごっこ。
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 畑では、タカサゴユリの種(刮ハにぎっしり詰まっている)を振り撒いていました。
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 今朝、母方の実家に向かう孫娘を伊丹空港まで見送りに行きました。
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 搭乗ゲートの入り口で見送り(次に逢う時の成長ぶりを楽しみに)
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Posted by katakago at 16:04
平成30年元旦 [2018年01月01日(Mon)]
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 昨春4月から地元生産組合長の役が回って来て、これまでのカルチャーセンターの講座や故地探訪の回数も減らさざるを得ませんでした。引き続き懸案事項も抱えており今年も大変ですが、新たな取り組みも考えています。その一つに、これまでのブログの記事から植物関係を抽出して『猪名川万葉植物園だより』(仮題)を自費出版出来ればと考えています。平成18年に『手づくり万葉植物園の四季』を自費出版して以来10年以上が経過し、この間の活動も合わせて記録に残せればと思っています。

 午前中、家族で多田神社へ初詣に出掛けました(孫娘は途中からバギーで眠ってしまいましたが)。
 拝殿に向かう人の列
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 地元の八幡宮の三が日のお祀りは生産組合長がやることになっています。暮にお供えを準備し、元旦の今日は朝夕御神燈を灯しました。
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Posted by katakago at 20:48
年の暮れー長男の家族と共に [2017年12月31日(Sun)]
 鳥取から帰省した長男の家族と共に、年末を賑やかに過ごしています。先日2歳の誕生日を迎えた孫娘は、おしゃべりも活発でその成長ぶりに驚かされます。
 食事もエジソンのお箸(上端で連結された箸の一方には親指用のリング、もう片方には人差し指用と中指用のリングがある)を使ってひとりで上手に食べていました。
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 お正月の準備の合間に、冬の植物園や果樹園を散策しました。
果樹園のミカンの木の前で(ミカン類が好きだそうです)
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 ヒオウギの種(ぬばたま)に興味を示していました。
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 昨夕は活き松葉ガニ(長男が注文してくれた)のカニすきをみんなで堪能しました。
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Posted by katakago at 15:19
ため池での水難事故防止パネル増設 [2017年12月26日(Tue)]
 10月の台風で被害のあった岩坂池での修復工事関連の現場打ち合わせに通う途中、赤坂池(管理しているため池では最大)もこの2ヶ月で7度巡回することになりました。この間、休日にはフェンスを乗り越えて釣をする子供を何度か見かけ注意してきました。既に立ち入り禁止のパネルを何か所かに設置していますが、今日から冬休みに入ることもあり、赤坂池の長い堰堤のフェンスに注意喚起のパネルを増やして設置しました。
 新しく設置したパネル
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Posted by katakago at 22:30
ため池管理の出前講座 [2017年12月23日(Sat)]
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 昨日、兵庫県阪神農林振興事務所農村整備課(担当 國政主査)にお願いして、「ため池の点検と保全管理」についての出前講義をしていただきました。先月末、ため池管理者(地元水利組合長)として研修会に参加しましたが、その内容を組合員一人ひとりにも聴いてもらって今後の取り組みに活かしてもらうのが目的です。平日の為組合員12名中8名が参加しました。
 県に届け出ている特定ため池(3つ)のうち、取水施設(底樋)が機能するか不明となっている池や、先の台風(10月22日)で被害が発生したため池(堤体の修復工事はほぼ終了)もあり、ため池管理は当組合にとって大きな関心事です。
 お話の中では、今春発生した三田市のため池決壊事故にも触れられました。約40年以上使用されていなかった(そのため点検・管理も行われず管理者も不明)ため池が、降雨でも地震によるわけでもなく、長年の浸食により崩壊したとの事例を知ると、農地の減少(農業用水としての需要の減少)や後継者不足による組合員の高齢化などもあり、今後も3つの池を維持管理し続けることが出来るか不安になります。一部のため池については廃池も選択肢に考える時期かと思っています。

 同じ日に、道路に面した水路の入り口(矢問3丁目)に転落防止のための安全扉が取り付けられました(地元自治会の要望により市道路管理課が設置)。
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Posted by katakago at 11:54
猪名川の開削工事 [2017年12月20日(Wed)]
 地元では先月初めから、淀川水系 猪名川の改修工事が始まっています。鼓滝付近では岩盤掘削(河床掘削)作業が行われており、かつて能勢電車(当時は単線で一両)の鉄橋が架かっていた場所も岩盤が削られています(現在の鉄橋は写真後方))。
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 こんにゃく橋(数十年前は板橋が架かっておりこの名がある)付近では川幅を広げ護岸工事が行われています。
 橋の上流域
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 同じ場所の昭和37年当時の写真
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 橋の下流域
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 矢問川の注ぎ口付近
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 ところで、猪名川は万葉歌に1首詠まれています。
【歌】 かくのみに ありけるものを 猪名川の 奥を深めて 我が思へりける (巻十六・3804)
【口語訳】 こんなことになるのだったのに、(猪名川の) 奥が深いように、行く末遠くと私は思っていたよ
 「猪名川の」は「奥を深ム」の枕言葉として用いられています。この歌の万葉歌碑は、伊丹市森本桑津橋南方の猪名川左岸堤防上に建てられていますが、この辺り一帯が整備されれば、いずれ川西市にもこの歌の歌碑が建立出来ればいいなあと思っています。

 なお、鼓滝付近には、西行法師の「音にきく 鼓が瀧を うちみれば 川邊二さくや しら百合の花」の歌碑が建てられています。
Posted by katakago at 16:10
初雪 [2017年12月14日(Thu)]
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 今朝、このシーズン初めて雪がうっすらと積もっていました(写真は蓮池の様子)。裏山や果樹園、野菜畑も見て回りました。

 裏山のクマザサの葉も雪を被っていました。
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【歌】 笹の葉は み山もさやに さやげども 我は妹思ふ 別れ来ぬれば (巻二・133 柿本人麻呂)
【口語訳】 笹の葉は 全山さやさやと 風に吹かれ乱れているが それでもわたしは妻のことを思う 別れて来たので 
 この歌は、人麻呂の「石見相聞歌」と称される長歌の反歌で、関連記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/445

 ヤブコウジの葉にも
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【歌】 この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む (巻十九・4226 大伴家持)
【口語訳】 この雪の消えてしまわないうちに さあ行こう 山橘の 実の輝くさまを見よう

 果樹園で(実が生っているのはデコポン)
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 野菜畑のマルチにも
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 裏山のイロハモミジは未だ散らずに朝日に輝いていました。
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Posted by katakago at 11:23
ハクサイを収穫 [2017年12月10日(Sun)]
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 ハクサイを収穫できるようになりました。今年は10株ほど植えているので、この冬は食卓に上る機会が増えそうです(写真左はイチゴ苗)。

 ダイコンはまだ若干細いものの、一部収穫を始めています(品種はおでんなど煮物においしいクラマ)。
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 先月播種したエンドウも発芽し伸びてきました。
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Posted by katakago at 13:32
スーパームーン [2017年12月05日(Tue)]
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 昨夜の満月(今年最大のスーパームーン)はあいにくの天候で見ることが出来なかったのですが、今朝畑に出掛けた折り、西の空に傾く月を眺めることが出来ました。
月に関する最近の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1323

 この時期、畑での作業も一段落して、最近は書斎の整理に時間を割いています。この際思い切って蔵書の一部を処分をすることにしました。母屋の廊下に並べて引き取りを待っています。
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Posted by katakago at 14:22
クヌギのドングリとハンノキの実 [2017年12月03日(Sun)]
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 12月になり、裏山ではイロハモミジが鮮やかに紅葉しています。
 7,8年前に苗木を植えたクヌギ(ぶな科)の木の下にはドングリがたくさん落ちていました。万葉歌には、橡(つるばみ)と詠まれています。
 クヌギのドングリ
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その実どんぐりの煎汁を用いる橡染めは、鉄媒染の場合、黒色となり、灰汁媒染の場合は黄褐色となる(『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注による)。橡が詠まれた歌を一首載せておきます。
【歌】 紅は うつろふものそ 橡の なれにし衣に なほ及かめやも (巻十八・4109 大伴家持)
【口語訳】 美しい紅色は褪せやすいものです。橡染め(地味な薄墨色)の着馴れた衣には及びませんよ。
 大伴家持が越中国守として赴任時、部下(史生尾張少咋)の非行(その土地の遊行女婦左夫流と親しくなった)を教え諭す歌(長歌と反歌3首)を詠んでいます。この歌はその反歌の一つで、紅に染めた衣(左夫流)も一時のもの。慣れ親しんだ橡染めの衣(妻)には及ばない、と詠んでいます(若くて美しい遊行女婦左夫流を紅色に染めた華やかな色に譬え、クヌギのドングリで染めた地味な色の着馴れた衣を古くからの妻に譬えた)。参考:岩波文庫『万葉集』、『萬葉集全歌講義』他。

 ハンノキにも実が生っています。
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 ハンノキの球果の煎汁は黒茶色の摺り染めに用いられたようです。
【歌】 住吉の 遠里小野の ま榛もち 摺れる衣の 盛り過ぎゆく (巻七・1156)
【口語訳】 住吉の 遠里小野の 榛の実で 染めた衣の 色がだんだん褪せてゆく

 
 畑では、師走になってもカワラナデシコが咲いています。
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Posted by katakago at 21:01
ため池管理者研修会 [2017年11月30日(Thu)]
 地元の生産組合(兼水利組合)では、3か所の特定ため池(受益地が0.5ha以上)を管理しています。今日、兵庫県阪神農林振興事務所による「ため池管理者研修会」があり管理者として出席しました。
 兵庫県では「ため池の保全等に関する条例」が平成27年4月1日に施行され、管理者はこれに基づいてため池の点検・保全管理が求められています。研修会では県の担当者から点検の方法と保全管理のあり方・ため池改修にかかわる補助事業やため池保険などについて説明を受けました。
 当組合には管理に不安がある古くから(江戸時代か)のため池もありますが、耕作地の減少や組合員の高齢化のなかで、この「ため池管理」は廃池も含め今後対応を迫られる課題の一つとなっています。

 配布資料の一部
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 ため池の名称
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 ため池点検マニュアルと3つの池の点検表
点検項目には堤体、洪水吐、取水施設、周辺状況などについて細かく書かれている
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Posted by katakago at 18:57
月と音楽 ー 研究者(惑星科学)のお話と弦楽カルテットの演奏 [2017年11月24日(Fri)]
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 昨日、阪大と大阪音大のジョイント企画の9回目の催しが、阪大豊中キャンパスの大阪大学会館で開催され妻と参加しました。
 今回のテーマは「月と音楽」で、惑星科学が専門の研究者(寺田健太郎阪大教授)による月と地球にまつわるお話と、松田淳一氏率いる弦楽カルテット(第一・第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)による演奏です。
 演奏曲目は、「月の光」(クロード・ドビュッシー作曲)、「月光」(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲)、「フライ・ミー・トウ・ザ・ムーン」(バート・ハワード作曲)、「ムーンライト・セレナーデ」(グレン・ミラー作曲)、「アメリカ」(アントニン・ドヴォルジャーク作曲)より第4楽章、「弦楽四重奏曲ヘ長調」(モーリス・ラヴェル作曲)より第4楽章、「スター・ウォーズのテーマ」(ジョン・ウィリアムズ作曲)などで、素晴らしい演奏を楽しみました。
 演奏の合間に、寺田先生が月と地球にかかわる話を、最近の研究成果も含め分かり易く話されました。スーパームーン(満月または新月と楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、月の円盤が最大に見えること)や地球照(月の欠けて暗くなっている部分が地球に照らされてうっすらと見える現象)のお話、5000万q上空から撮影された地球と月のツーショット(月は地球の1/3.7)の映像、月は地球から毎年3pづつ遠ざかっていること(アポロが月面に置いて行った鏡にレーザー光を照射して距離を測る)、月の石の分析(白の斜長岩はAlを含み、黒の玄武岩はMg、Feを含む)に関する話題も興味深く聴講しました。
 ホットな話題としては、今年2月のNature Astronomyに発表された、「磁気圏の風によって月まで運ばれた生命活動由来の地球の酸素」に関する研究成果についても触れられました。地球の高層大気圏から太陽風によって流失したO+イオンが月まで届いていることが、寺田先生らの研究グループにより突き止められたとのことです(探査衛星「かぐや」の観測データを解析)。この研究に関するインタビュー記事が次のURLに載っています。
http://www.natureasia.com/ja-jp/natastron/interview/contents/1

 主催者によれば、今回の催しは演奏会終了後(5時過ぎ)に月を見ることが出来るように開始時間が設定されたとのことです(通常より1時間遅く)。
 帰途、阪大坂で見かけた三日月
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 三日月の拡大写真(次の満月は12月4日)
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 ところで、月は万葉歌にも多く詠まれています。小野寛著「万葉の月」『天象の万葉集』によれば、全部で188例あるとのことです(月:104例、月夜:44例、月の船:3例、月人:1例、月人をとこ:5例、月読:6例、月読をとこ:2例、ささらえをとこ:1例、暁月:1例、暁月夜:1例、朝月夜:2例、夕月:1例、夕月夜:9例、三日月:3例、望月:4例、居待月:1例)。
 次に、万葉歌を二首載せておきます。
巻七の雑歌、天(あめ)を詠むから、
【歌】 天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ (巻七・1068 柿本朝臣人麻呂歌集歌)
【口語訳】 天の海に 雲の波が立ち 月の舟は 星の林に 漕ぎ入り隠れようとしている
 なお、この歌については以前に関連記事を載せています(次のURL)。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/176  
巻四の相聞から、
【歌】 夕闇は 道たづたづし 月待ちて いませ我が背子 その間にも見む (巻四・709 豊前国娘子大宅女)
【口語訳】 宵闇は 道が分かりにくうございます 月の出を待って お帰り下さいあなた その間だけでもあなたのお顔を見ていましょう
 この歌は、学生時代に犬養先生の講義で解説していただいたことがあります。

Posted by katakago at 15:19
尺八演奏会終わる [2017年11月19日(Sun)]
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 昨日、都之雨社の定期尺八演奏会が終わりました(写真は昨年の舞台写真を掲載したプログラム表紙と出演した曲目のページ)。プログラムの1番目(本曲「紅葉」)と2番目(「春琴抄」)の演奏に参加しました。
 それぞれプログラムより曲の紹介を引用しておきます。
・都山流本曲「紅葉」(1930年 流祖中尾都山作曲)
 一尺八寸管の尺八二部合奏曲です(私は一部)。京都洛西の高雄(尾とも記される)の風景によせて作曲されたもので、秋ふけて満山錦に包まれる頃、樹下に画中の人となり、渓流を越え、紅葉の秋を心ゆくばかり味わう曲です。特に二段目は当時非常に珍しい八分の五拍子を用い、ほろ酔い機嫌で紅葉の中を散策する気分をよく表現しています。
・「春琴抄」(1934年 菊原琴治作曲 佐藤春夫作詞 初代星田一山尺八手付)
 谷崎潤一郎の『春琴抄』の物語を題材に舞踊の伴奏の為、NHK大阪放送局や谷崎氏からの委嘱により作曲されたもので、後半の歌の部分は劇音楽の歌物として昭和10年、歌舞伎座の上演の時に作られ、後に箏・尺八の部分が加わりました。

 「紅葉」の全員での練習は、当日開演前の舞台リハーサルを含め3回行われましたが、二段目の八分の五拍子の部分は拍子を正確にとるのが大変でした。
 「春琴抄」は三絃と箏との合奏で、リハーサルを含め3回の演奏を行い、普段は尺八だけで練習している者にとっては、貴重な経験となりました。

 とりあえず、これで今年の大きな行事が終わってホッとしています。






Posted by katakago at 15:57
サネカズラの実 [2017年11月17日(Fri)]
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 サネカズラ(まつぶさ科)の実(液果)が赤く色づいています。サネカズラは常緑ですが、晩秋に葉の裏面や葉柄が多少色づくことがあります(写真では葉はまだ緑色)。万葉歌には次のように詠まれています。
【歌】 あしひきの 山さな葛 もみつまで 妹に逢はずや 我が恋ひ居らむ (巻十・2296)
【口語訳】 (あしひきの) 山さなかずらが 赤く色づくまでも あの娘に逢わずに わたしは恋し続けることよ
 「もみつ」は草や木の葉が色づくの意の動詞(原文では黄変と表記)で、『萬葉集全歌講義』によれば、「さなかずらの葉が色づくのはこれから先のことで、これまで逢えなかったばかりでなく、これから先も逢えそうにないことを嘆いている」とあります。

 マユミ(にしきぎ科)の実も色づいてきました。万葉歌で、「まゆみ」は弓をほめて用いられる例(原文では真弓と表記)がほとんどですが、弓材にするにしきぎ科の植物名(檀)にも用いられます。
【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上るまで 人に知られないようにしようね
 弓に寄せる譬喩歌で、『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「ユヅカマクは、そこに皮や桜の樹皮などを巻き付けて弓を完成させることをいい、ここは二人の愛が実り結ばれることのたとえとした」とあります。
 マユミの実
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Posted by katakago at 12:11
カリンの果実 [2017年11月16日(Thu)]
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 果樹園に植えているカリンの果実を収穫しました。特有の香りがあります。生食には向かないのですが、ネット(cookpadなど)で調べるといろいろな利用法が紹介されていました。その一つに「かりんのジュレジャム」がありました。薄く切った果実片を水を加えて煮だし、そのシロップにグラニュー糖を加えて煮詰めると、朱色のゼリー状ジャムが出来上がるようです(喉の乾燥や風邪に効くそうです)。

 果樹園の柑橘類では、ユズや温州ミカン(宮川早生、石地温州)に次いで、オレンジ系も色付いてきました。
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Posted by katakago at 13:29
ヤブコウジの赤い実 [2017年11月15日(Wed)]
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 近頃は裏山の後片付けに出掛けることが多くなっています。この一週間ほどかけて、折れたり倒れかけた何十本もの竹を伐り倒し枝を払って整理しました。
 作業の一休みに裏山を一巡した際、ヤブコウジ(やぶこうじ科)の赤い実を見つけました。万葉歌では山橘(やまたちばな)と詠まれています。
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でて 我は恋ひなむを 人目難みすな (巻十一・2767)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 色に出して 私は恋することにするが おまえも人目を気にしないがよい

 この時期、裏山では他にジャノヒゲやヤブラン(いずれもゆり科)が実をつけています。万葉歌で山菅(やますが)と詠まれている植物をこれらにあてる説があります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 止まず思はば 妹に逢はむかも (巻十二・3053)
【口語訳】 (あしひきの) 山菅の根の ねんごろに 絶えず思ったら あの娘に遭えるだろうか
ここで上二句はネモコロを起こす序。上三句が同じ次の歌もあります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に (巻十二・3051)

 ジャノヒゲの実
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 ヤブランの実(間もなく黒くなります)
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Posted by katakago at 11:57
第11回川西まつり [2017年11月12日(Sun)]
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 今日は、JA兵庫六甲(川西地区3支店)と川西市商工会主催の「川西まつり」がキセラ川西せせらぎ公園で開催されました。JAのブースでは市内の農家から出荷された野菜類が販売され、生産組合長にもそのお手伝いの要請があり朝から出かけてきました(午前の部に参加)。
 10時からの販売に先立ち出荷された農産物が並べられました(新鮮な野菜が100〜300円で)。
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 JA兵庫六甲の法被を着て、2時間ほど野菜類販売のお手伝いをしました。
 販売開始前からも順番待ちの行列ができていましたが、開始後1時間くらいはお客さんの列が続いていました。
 写真は昼食後に売り場を離れて写したものです。
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 会場内で見つけた南阿蘇村のブース
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 南阿蘇村には息子の知人(椛島農園園主)がいるので立ち寄ってみました。あか牛の串焼きを食し、みなみあそ「くらしのめぐみ」プロジェクト認定のブルーベリージャム(木之内農園)を購入しました。
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Posted by katakago at 15:12
イチゴの苗を植え付け [2017年11月09日(Thu)]
 一昨日、農協(JA兵庫六甲)に注文していたイチゴ苗(宝交早生)が届きました。五月の連休に帰省した孫娘がイチゴ摘みを楽しんでくれたので、今回は昨年よりも多く20株を植え付けました。来年が楽しみです。
 写真中央がイチゴ(左右はタマネギとキャベツ・ハクサイ)
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 先に植え付けたキャベツやハクサイも葉が巻き始めました(防虫ネットを張っています)。
 キャベツ
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 ハクサイ
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Posted by katakago at 12:39
第69回正倉院展 [2017年11月08日(Wed)]
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 先月28日から奈良国立博物館では正倉院展が開催中です。例年期間は短く今年は今月13日までです。今日は朝から雨で外の作業が出来ないので、出かけてきました。今回はこれまでのように会場外で長い列を作って並ぶことなく入館出来てよかったです。

 聖武天皇愛用の楽器(『国家珍宝帳』に記載)のうち、今年は尺八が2本出陳されていました。玉尺八(ぎょくのしゃくはち)と樺纒尺八(かばまきのしゃくはち)で、前者は大理石製で三節の竹管を模しており、もう一つは真竹製で樺巻装飾が施されており、いずれも指孔が前面に5個、背面に一個で、現在の尺八が前面に4個あるのとは異なっています。尺八はこれらを含め8本あり、『国家珍宝帳』には多くの楽器が記されており、今回はほかに漆槽箜篌(うるしそうのくご)の残欠とその模造(漆塗の竪琴)が展示されていました。聖武天皇は音楽に親しまれていたようです。
 今年の入館券や立て看板にも使用されていた羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)は、かつて美術の教科書で見た記憶がありますが、今回実物を初めて見ることが出来ました。
 博物館の案内パネルには、槃龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)、碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)、緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)の写真が掲載されていました。 
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Posted by katakago at 18:17
尺八演奏会のリハーサル [2017年11月05日(Sun)]
 2週間後に控えた尺八演奏会の2回目のリハーサルが、兵庫県立芸術文化センターであり参加しました(前回(10/22)は台風21号接近中で大変でした)。
 今日は星田先生に代わって、檜山先生の指導のもと、尺八本曲「紅葉」の合奏練習(通しで2回)を行いました。
 「紅葉」の楽譜(多くの書き込みが入っています)
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 合奏練習に先立ち、檜山先生が注意点を白板に書き出されました。
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 わたしにとって演奏会で本曲を合奏するのは、「春霞」、「八千代」に次いで三度目です。


Posted by katakago at 16:35
巨勢・吉野宮滝方面を訪ねて [2017年11月03日(Fri)]
 昨日は、梅花万葉集友の会の屋外講座で、巨勢・吉野宮滝方面に出掛けてきました。会の世話役のご尽力によってバスツアーとなり、講師の市瀬先生を含め20名が参加しました。
 行程は、近鉄橿原神宮前駅集合(10:00) → 水泥(みどろ)古墳 → 巨勢(こせ)寺跡 → 阿吽寺、巨勢山口神社 → 吉野歴史資料館 → 桜木神社 → 夢(いめ)のわだ → 中荘小学校前の歌碑 → 世尊寺(比曽寺跡) → 橿原神宮前駅(解散)

 水泥北古墳の内部を見学
西尾氏邸内にある直径約20mの円墳で両袖式の横穴式石室を有する(6世紀中頃の築造で石棺は現在はない)。
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 なお、水泥古墳、巨勢寺跡、阿吽寺(万葉歌碑がある)については、4年前の飛鳥を愛する会の現地講座で出かけており、その折の記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/583

宮滝に向かうルートの途中で土砂崩れ(台風21号の影響か)が発生しており通行止めになっていました。迂回して吉野歴史資料館に向かったため思わぬ時間がかかってしまいました。

 吉野離宮の復元模型を前に池田 淳館長から説明を聞く。
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 吉野離宮の復元図
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 航空写真のパネルで位置関係を説明(宮滝、三船山、象山(きさやま)など) 
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 資料館2階から眺めた三船山(写真左)と象山(きさやま)
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 資料館前にある万葉歌碑(揮毫は上野誠先生)
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【歌】 かはづ鳴く 吉野の川の 滝の上の あしびの花そ 端に置くなゆめ (巻十・1868)
【口語訳】 蛙の鳴く 吉野の川の 滝のほとりの あしびの花だよ 隅に置くではないぞ

 桜木神社(歌碑の前で)
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 山部赤人の歌碑
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【歌】 み吉野の 象山の際の 木末には ここだも騒く 鳥の声かも (巻六・924 山部赤人)
【口語訳】 み吉野の 象山(きさやま)の谷間の 梢には こんなにもいっぱい鳴き騒いでいる 鳥の声よ

 神木のスギの前で記念写真
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 同じ場所での53年前の写真(犬養先生の万葉旅行に参加して)
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 万葉故地を訪れたのがこの時初めて(当時大学一年)で、わたしにとって、吉野は万葉故地めぐりの原点です。これまでも機会あるごとに出掛けてきました。このブログに掲載しているものは次のURLです。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/233
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/736

 夢(いめ)のわだ(象川が吉野川に注ぎ込む付近、写真左)
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大宰帥であった大伴旅人に「夢のわだ」を詠んだ次の歌があります。
【歌】 我が行きは 久にはあらじ 夢のわだ 瀬にはならずて 淵にもありこそ (巻三・335)
【口語訳】 私の筑紫暮しも もう長くなかろう 夢のわだは 瀬にならないで 淵のままであってくれ  

 柿本人麻呂の万葉歌碑(揮毫は武田祐吉、吉野町宮滝の柴橋のたもと、中荘小学校校門左脇)
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【歌】 やすみしし 我が大君の 聞こし食す 天の下に 国はしも さはにあれども 山川の 清き河内と 御心を 吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に 宮柱 太敷きませば ももしきの 大宮人は 船並めて 朝川渡り 船競ひ 夕川渡る この川の 絶ゆることなく この山の いや高知らす みなそそく 滝のみやこは 見れど飽かぬかも (巻一・36)
【歌】 見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の 絶ゆることなく またかへり見む (巻一・37)

 宮滝郵便局近くの万葉歌碑(揮毫は上野先生)
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【歌】 見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の 絶ゆることなく またかへり見む (巻一・37) 

 世尊寺に向かう頃には日が沈み始めました(車中から眺めた吉野川)。
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 世尊寺で住職の説明を聞く
五時を過ぎていましたが到着を待っていて下さり、詳しく説明していただきました。
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なお、世尊寺に関しては5年前に訪れた際の記事を次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/497

Posted by katakago at 17:26
台風の後片付け [2017年11月01日(Wed)]
 先月の台風21号による強風で、裏山では大木の枝が折れ竹も多数倒れ、畑でも果樹が根こそぎ倒れるなど大きな被害がありました。これほどの影響があった台風は2004年以来かと思います。
 折れた枝を片付けるため注文していた充電式チェーンソーが入荷したので、早速作業に取り掛かりました。アラカシは4本の大きな枝が折れて落下していました。チェーンソーを使用するのは初めてで、先端の細い枝から慎重に切断してゆきました(コツを掴むためにも)。この作業では、切断中に両側の枝の重みでチェーンソーのガイドバーが挟み込まれないように、切断個所を選ばなければなりません(何度か挟まれそうになりました)。一日がかりでとりあえず作業を終えることが出来ました。
 径20p以上の枝木もうまく切断できました。
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 大きな枝を切り分けたところ(1本の枝でこれだけありました)  
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 倒れた竹の片付けは冬の仕事に残しておきます。
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 畑に設置した農機具用の物置は強風で土台を外れて大きく移動したため、業者に依頼して元通りに戻してもらいました。
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Posted by katakago at 17:10
桜紅葉(さくらもみじ) [2017年10月31日(Tue)]
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 畑に植えているヤマザクラの葉が鮮やかに紅葉しています(桜紅葉と言われる)。
 秋に樹木や草の葉が赤や黄色に色付くこと、またその葉を、万葉歌ではもみち(名詞)・もみつ(動詞)と詠まれています。春の花(桜)の対となる秋の景物として詠まれ、モミチ・モミチバとモミツの用例は100を超え、その表記はほとんどが「黄葉」で、赤系統の色で表記したものは「紅葉」「赤葉」が各1例で、動詞モミツを「赤」で表記したものは2例のみです。「黄葉」は六朝の表記の影響があるとみられ、また、上代の黄葉は、カエデの葉のみを指すのではなく、ハギなどの他の樹木種全般に用いられています(多田一臣編『万葉語誌』による)。
 これまでに取り上げたカツラとイロハモミジの記事は次のURLに、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234

 この時期には珍しくハマユウの花が咲いています。
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 夏に咲いたヒマワリの種がこぼれて発芽した一株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 12:31
雨中のお祭り [2017年10月29日(Sun)]
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 今日は、台風22号接近で雨が降る中、地元の秋季大祭が行われました(出発前に多田神社の神官によるお祓いを受けました)。

 悪天候のため例年より担ぎ手も少なく足元も悪かったので、町内巡幸コースで危険な急阪は避けて、台車に太鼓台を載せての巡行となりました。 

 乗り子たちの矢問八幡宮参拝
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 矢問地区の東の端(多田銀橋付近)で
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 自治会館前に戻って来た時はびしょ濡れです。
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 乗り子たちの記念撮影
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 お祭りが終わった後の直会の会場で
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 お祭りの牽引役は消防団の方々です。地元の伝統行事が若手の熱意により引き継がれてゆくのは心強いことです。
Posted by katakago at 17:43
ナンバンギセル(思ひ草)の花が咲きました [2017年10月24日(Tue)]
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 ポット植えにしているヤクシマススキの株元でナンバンギセル(はまうつぼ科)の花が咲きました。ナンバンギセルはススキ・ミョウガ・サトウキビなどの根に寄生する一年草です(茎から花にかけての形が煙管(きせる)に似ているところからこの名がある)。万葉歌で「思ひ草」と詠まれている植物がこれに当たるとみられています。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270)
【口語訳】 道端の 尾花(おばな)の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか
秋の相聞、草に寄せる一首で、上三句「道の辺の 尾花が下の 思ひ草」は結句の「思はむ」を導く序詞(『釈注』には花の姿が首をうなだれて物思いにふける姿に似ていることから下二句の比喩としたものとある)。『釈注』の解説では、「好きな人と縁切れた折りの、我が身にそれと言い聞かせる歌」とあります。


Posted by katakago at 11:29
台風21号による被害 [2017年10月23日(Mon)]
 超大型の台風21号により、こちらでも倒木や折れた枝による建物損傷などの被害が発生しました。

 昨夜の風の強さから何らかの被害が出ているのではと、明け方から裏山や畑の見回りに出掛けたところ、裏山ではアラカシの大きな枝が折れ、それが近所の蔵の屋根にあたって屋根の一部が壊れていました。また、折れた竹が民家の屋根に覆いかぶさっていました。畑では、ミカンやエゴノキが倒れていました。それぞれ関係先に出向いて事情を説明し、とりあえず応急処置を行いました。

 一息入れてから遅い朝食をとっていると、市役所から、ため池に木が倒れているとの情報(2ヶ所)が入りました。早速現場を見に行ったところ、赤坂池では、民家の敷地内の立木が根元から池側に倒れていました。もう一つは岩坂池で、堤(水利組合の管理地)に生えていた木が根こそぎ池側に倒れていました。いずれも建物の被害がなっかたのが幸いです。前者の処理は敷地内の所有者でやっていただくことになりましたが、岩坂池のケースは、根こそぎ倒れた結果、池のそばの民家のフェンスと土台の一部が壊れており、水利組合で修理の手配を進めることになりました。
 
 裏山のアラカシの大きな枝が数か所折れていました。
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 折れた枝が飛んで近くの蔵の屋根の一部を損傷
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 五輪塔そばにも折れた大きな枝が落下(直撃でなかったのが幸い)
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 青竹もあちらこちらで折れて倒れていた。
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 畑で倒れていたエゴノキ(早速支柱を立ててやりました)
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 畑に設置した物置も位置が大きくずれてしまっていた(風が相当強かったようです)。
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 岩坂池では堤に生えていた大きな木が根こそぎ倒れていた。
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 赤坂池では民家の敷地内の木が池側に倒れていた。
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Posted by katakago at 18:07
秋祭りを前に太鼓の練習 [2017年10月20日(Fri)]
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 今月29日(日)は地元の秋祭りで、太鼓台が町内を巡行します。
 今週初めから毎夕(午後7時から1時間)、乗り子たちによる太鼓の練習が行われています。自宅傍で行われているので様子を見に行ってきました。今年は14名の子供たちが参加するそうです。消防団員の指導のもと、4名一組が順に太鼓台に上がって、大きな掛け声をかけながら太鼓を打ち、残りのグループは下で打つ練習をしていました。
 当日はできるだけ多くの担ぎ手の参加が望まれます(消防団員が戸別に勧誘に回っていました)。生産組合員は高齢者が多く警備を担当することになります。

 10月も半ばになると、植物園では花を咲かせている草花も少なくなりました。夏に見事な花を咲かせた蓮池もこの時期は葉が枯れ殺風景になってしまいました。フジバカマは今を盛りに咲いています。キキョウは夏に咲き終わった時点で茎を切り戻した株はこの時期にも花を咲かせています。
 蓮池の様子
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 フジバカマの花
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 刮ハがはじけて黒い球形の種子が見られるヒオウギ(写真左)とキキョウ
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 ヒオウギで今も花を咲かせている株がありました。
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 まだ花を咲かせているタカサゴユリもあります。
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Posted by katakago at 20:48
平成29年尺八定期演奏会(都之雨社)のお知らせ [2017年10月11日(Wed)]
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 今年も、「都之雨社」の定期尺八演奏会が来月18日(土)に兵庫県立芸術文化センター(阪急中ホール)で開催されます。私も平成23年の「都之雨社」創立90周年記念演奏会から出演させていただいており、今回は7回目となります。
 演奏曲目10曲のうち、本曲「紅葉」(流祖 中尾都山 作曲)と「春琴抄」(菊原琴治 作曲)の2曲の演奏に加わることになり、日々練習を続けています。「紅葉」は全員での合奏(一部と二部)、「春琴抄」は朝日カルチャーセンター受講生による演奏となります。昨年は2曲(本曲「八千代」と「千鳥の曲」)を暗譜での演奏で覚えるのに大変でしたが、今年はいずれも譜面を見ての演奏なので、その分少しは緊張せずに臨めるかなと思っています。

 なお、「春琴抄」に関しては、以前にカルチャーセンターで習っていた頃に、関連記事を載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/782
Posted by katakago at 17:05
両親の法事 [2017年10月09日(Mon)]
 昨日は、両親の法事を縁あって岡本寺(こうほうんじ)のご住職にお願いして執り行うことが出来ました。母の十三回忌、父の二十三回忌(予修)の法要です。私の50代前半に父が亡くなった後は、母は一人暮らしとなったため定年を待たず早期退職して実家に戻りましたが、3年後に見送ることになりました。
 今回は、妹夫婦や子供たちと孫だけの身内が参加して、立派な本堂で心のこもった法要をしていただけました。住職の読経に合わせて、参列者も「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」、「修証義(しゅしょうぎ)」のお経を唱えました(一緒にお経を唱えることが供養になる)。
 法要が終わって後の法話では、白板に板書しながら「四苦八苦」や「輪廻転生」の話などをやさしい言葉で話されました。中・高生の孫たちにとっても印象深い場となったのではと思っています(焼香の作法などで緊張していたようですが)。
 なお、今回の法事に先立ち一昨年自費出版した『木田家のルーツを尋ねる―石碑の銘文に導かれてー』も、亡き両親への供養になったかなと思っています。

 法話の様子
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 板書の拡大
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 今回の法要で唱えたお経の「修証義」は、曹洞宗開祖道元禅師の『正法眼蔵』を中心に引用し、明治23年に編纂されたもので、日本語による分かり易い経典と言われています(住職によれば何回か読むうちに意味が理解できるとのこと)。このお経について、当日興味をひかれた「第四章 発願利生(ほつがんりしょう)」のところを改めて見てみました。
 「菩提心を発(おこ)すというは、己(おの)れ未だ度(わた)らざる前(さき)に一切衆生を度さんと発願し営むなり、(中略) 衆生を利益(りやく)すというは四枚(しまい)の般若(はんにゃ)あり、一者(ひとつには)布施、二者愛語、三者利行(りぎょう)、四者同事(どうじ)、これ則ち薩埵(さった)の行願(ぎょうがん)なり、・・・・・」と説かれています。
 その口語訳(貞昌院ホームページより)で見ると、最初に「ほとけ心に目覚めた生き方をするということは、自分本位の心を捨て、人のため世のため、生きとし生けるもの全てのもののために尽くすという誓願を起こし実践することである」とあり、「世の中の衆生を利益するために、四つの大切な法(おしえ)がある。その一つは布施、二つは愛語、三つは利行、四つは同事である」と続きます。 第一の布施は心清浄にして欲の汚れを離れること、第二の愛語は慈悲・慈愛の心ですべての衆生に語りかけること、第三の利行は平等に他を利益するための良き手立てを廻らすこと、第四の同事は自己の本心に背かず相手の立場を犯すことなく共在調和・円融無碍の作用をすること」と説かれています。

 近年仏教界は葬式仏教などと揶揄され、荒廃する寺院も多くなっていますが、本来は「人はいかに生きるべきか」を導く役割を担っていると思います。今回の法事を機に、上述の自費出版本でも触れた白隠禅師(臨済宗中興の祖、江戸期の先祖の一人が信奉した)の教え(四弘誓願の実践が強調されていた)についても読み直してみようと思います。

Posted by katakago at 19:15
植物園の小さな訪問者 [2017年10月08日(Sun)]
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 三連休の行事に合わせ、鳥取から孫娘(1歳9ヶ月)達が帰って来てくれました。長靴を履いて雨上がりの畑や果樹園に連れ出しました(上の写真はフジバカマの花の傍で)。

 果樹園では栗ひろい
銀寄の大きな栗の実を見つけては大喜び。
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 ミカン畑で孫娘と記念写真
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 庭の水槽では水遊び
アサザの葉が茂り、カキツバタの種が浮かんでいました。
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Posted by katakago at 19:06
柿が色付く [2017年10月04日(Wed)]
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 不完全甘柿の禅寺丸(授粉樹として植えています)が色付きました。このほか甘柿では富有、花御所、太秋(こちらはわずかですが)を収穫できそうです。

 渋柿の西条です。昨年は干し柿をたくさん作りましたが、今年は生りが今一つです。
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 柑橘類では早生のミカンが色付き始めました。
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Posted by katakago at 12:01
木犀の香り漂う [2017年10月01日(Sun)]
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 木犀の香りが漂う時期となりました。キンモクセイ(上の写真)とギンモクセイ(次の写真)はともに自宅の庭で咲いています。香りの強いキンモクセイはギンモクセイの変種だそうです。
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 畑では、咲き終わったキキョウに赤トンボが止まっていました。
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 裏山ではオケラ(きく科)の花が咲き始めました。
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東歌では、「うけら」と詠まれています。
【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (巻十四・3576)
【口語訳】 恋しかったら 私がそっと袖を振りますものを。武蔵野のオケラの花の色のように、表に出して言わないで、決して。
第三句・四句(武蔵野の うけらが花の)は「色に出(づ)」の序詞。

 ヒオウギの種(刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます)
万葉歌で、「ぬばたま」と詠まれているものがこれに当たるとされています。集中の80首はすべて黒・夜・暗・夢などの枕詞として用いられています。
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Posted by katakago at 15:05
クルミを収穫 [2017年09月30日(Sat)]
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 今年初めてクルミを収穫できました。数は20個程と少なかったのですが、くるみ割り器で堅い種を割って生クルミを取り出し、メープルクルミを作ってみました。
 果実から種を取り出し割ってみたところ
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 メープルクルミ
 作り方をネットで調べると、生クルミ(約80g)をフライパンで中火でローストし、メープルシロップ(大さじ2)をからませ、オーブンシートに広げて冷ます、とありました。
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 なお、クルミの花は珍しかったので次のURL に載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1236
Posted by katakago at 12:39
河川改修に伴う境界立ち合い [2017年09月29日(Fri)]
 現在、一級河川淀川水系猪名川の河川改修工事が進められています。私の住む上流側は兵庫県(阪神北県民局宝塚土木事務所)が担当しています。昨日、これから予定される区域の河川隣接地の境界を確認する作業があり、矢問水利組合として他の役員2人とともに立ち合いました。水利組合に求められたのは、水路の位置確認と、猪名川堤防(現況は竹林)と耕作地の間の里道の確認です。
 立ち合いに先立ち、生産組合(兼水利組合)で引き継がれてきた資料を取り出してみました。その一つが「摂津國川邉郡矢問村地図」で、明治十二年(1879)作成されたものです(一部を次の写真に)。
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 当日は、県・市の担当者や調査・測量受注業者をはじめ、隣接する土地所有者など多くの関係者が参加しました。
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 隣接地の位置確認作業
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 猪名川堤防(現況は竹林)と耕作地の間の里道を確認
明治十二年作成の地図にも里道が載っています。
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 水路位置の確認
現在水路の両側は民間企業の敷地となっており敷地内を通って現場に向かい、竹林の中で位置の確認(水路両側での堤防との境界位置)を行いました。この時期、マムシが現れる危険性があり心配されましたが無事終わりました。
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Posted by katakago at 11:21
カタクリの球根 [2017年09月26日(Tue)]
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 通販で注文していたカタクリの球根が届きました。裏山の植物園ではカタクリは自生しているわけではないので、毎年少しづつ球根を分散して植え足しています。早速数か所に植え込みました。
 これから晩秋にかけてユリの球根も植える予定ですが、近年、植え付けた球根が野生動物(種類は不明ですが)により掘りかえされる被害も出ているので心配です。今回は植え付けた個所を竹の枝で覆っています。
 カタクリは万葉歌には一首しか詠まれていませんが、万葉植物園には欠かせない植物です。花は3月中旬から4月初旬に見られます。



Posted by katakago at 14:11
三栗の中 [2017年09月25日(Mon)]
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 万葉歌にクリは三首詠まれており、果樹園で栽培しています。早生の品種の「丹沢」はすでに収穫が終わり、中生の品種の「筑波」と「銀寄」が収穫時期を迎えました(写真は筑波)。
 万葉歌では、山上憶良の子等を思う歌がよく知られています。
【歌】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ (巻五・802)
 後の二首は、中に掛かる枕詞として「三栗」が詠まれています。その例を次にあげておきます。
【歌】 三栗の 那賀(なか)に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745)
【口語訳】 (三栗の) 那賀の真向かいにある 曝井のように 絶えることなく通おう そこに恋人がいたらよいのに
 この歌で、「三栗の」は、地名「那賀」の枕詞として用いられています。『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「三栗は、一つのいがの中に三個の実ができる栗の意。その中央にある、の意でナカに続けた」とあります(ただし、実際は、一個や二個のものもありますが)。
類例としては、カシの実は一個なので、「・・・・橿の実の ひとりか寝らむ・・・・」(1742)のように、「橿の実の」は「ひとり」の枕詞として用いられています。

 この時期畑の周辺ではヨメナ(きく科)の花が咲きだしました。他にイヌタデやシロバナサクラタデが咲いています。
 ヨメナの花とイヌタデ
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 シロバナサクラタデ
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 初夏に花を咲かせたアサザがまた咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:42
ラッカセイを試し掘り [2017年09月22日(Fri)]
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 雨が降り出す前に、ラッカセイを3株掘り上げてみました。茎葉がまだ緑で早いかなとも思ったのですが、まずまずの出来具合でした。この分だとこれから収穫が始まるクリ(銀寄)と一緒に秋の味覚を届けられそうです。

 畑では、4畝にマルチを敷き、これから行う播種(ダイコン・カブなど)や植え付け(ハクサイ・キャベツ・ソラマメ・タマネギ・イチゴなど)の準備を終えました(昨日)。
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 ハギやオミナエシを背景にヒガンバナが真っ盛りです。
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Posted by katakago at 17:39
平成29年度 瀬戸内海文化を考える会 [2017年09月20日(Wed)]
 台風通過直後の18日から2日間、今年の「瀬戸内海文化を考える会」が開催されました。
 前日から台風の影響が気がかりでしたが、夜中に通り過ぎ交通機関への影響は気になったもののひとまずホッとしました。ただし、2日間留守にするため畑や裏山(民家のそばの立ち木)の様子が心配で、4時半頃まだ暗い中、懐中電灯を手に見回りに出掛けました。ざっと見まわったところ、レモンの木が倒れていたので支柱を立てて応急処置を行いました。この他これから収穫時期を迎える中生の栗(銀寄)のイガが青いまま落ちてしまっているのではないかも気になりましたが、暗くてよく分かりませんでした(帰ってから見てみると落ちてはいたものの思ったよりは軽微で一安心)。

 当日は岡山に8:30集合で、山陽新幹線の運行が心配でした。ジパング倶楽部で利用できる列車は限られるのですが、幸い予定どおり到着できました。集合場所では、この5月に植物園に来ていただいた大村先生はじめ呉市からの方々にも再会できました。
 今回のテーマは「古代瀬戸内海の旅と万葉歌」で、文化フォーラムとバス・クルーズ船による万葉ツアー(熟田津への旅)が行われました。

 <1日目>
岡山駅→「狭岑の島」(坂出市沙弥島)→「久米官衙遺跡」(松山市来住町)→道後温泉ホテル椿館 文化フォーラム(講演会)、湯神社・伊佐爾波神社参拝、懇親会

 台風一過の明石海峡大橋(沙弥島で)
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 沙弥島の柿本人麻呂碑で
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 なお、「狭岑の島」関連記事は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1172


 久米官衙遺跡(松山市来住(きし)町)で柴田昌児先生(愛媛大学准教授)による解説
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 久米官衙遺跡群の説明パネル(松山市教育委員会)より
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 この回廊状遺構は7世紀後半に造られた大規模な区画施設で、このころの地方官衙(役所)で造られる例はほとんどなく、斉明天皇が筑紫に向かった際に立ち寄った石湯行宮(いわゆのかりみや)と関連付ける説もあるとのことです。
 久米官衙遺跡から出土した回廊状遺構の説明パネル
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 一日目午後の文化フォーラム(於 道後温泉 ホテル椿館本館)は、お二人の先生による講演会で、柴田昌児先生(愛媛大学准教授)が「古代瀬戸内海の会場活動と準構造船」と題して、坂本信幸先生(高岡市万葉歴史館館長でこの会の代表)が「山部赤人の伊予の温泉の歌」と題して講演されました。 
 柴田先生による講演の様子
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 瀬戸内海地域の前期古墳は海上から見える場所に造られている(神戸の五色塚古墳など)との話は、同じく神戸の東求女(もとめ)塚古墳、処女(おとめ)塚古墳、西求女塚古墳と合わせて興味深いものでした。この三基の古墳は、海岸沿いにほぼ等間隔に築かれ、海に前方部を向けた中央の処女塚古墳に対し、東西の求女塚古墳はそれぞれ前方部を処女塚古墳に向けている(廣川晶輝著『死してなお求める恋心―「菟原娘子伝説」をめぐって―』より)。海上で船から見た光景を基に「葦屋(あしのや)の菟原娘子(うないおとめ)伝説」が生まれ、高橋虫麻呂、田辺福麻呂、大伴家持らが歌に詠んでいます。
 講演では、弥生時代後期から中世にかけての丸木舟とそれに舷側を付けた準構造船の話がありましたが、坂本先生から、万葉歌に「棚なし小舟」や、「船棚打ちて」などと詠まれている例があることを紹介されました。
【歌】 いづくにか 船伯てすらむ 安礼(あれ)の崎 漕ぎたみ行きし 棚なし小舟 (巻一・58 高市連黒人)
【歌】 奈呉の海人の 釣する船は 今こそば 船棚打ちて あへて漕ぎ出め (巻十七・3956 秦忌寸八千島) 
 船棚は船の舷側の横板で、「船棚打つ」は豊漁を願った呪術か(坂本先生)。

 坂本先生による講演の様子
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 とりあげられた歌は、題詞に「山部宿祢赤人、伊予の温泉(ゆ)に至りて作る歌一首并せて短歌」とある次の歌です。
【長歌】 天皇の 神の命の 敷きいます 国のことごと 湯はしも さはにあれども 島山の 宜しき国と こごしかも 伊予の高嶺の 射狭庭(いざには)の 岡に立たして 歌思ひ 辞(こと)思ほしし み湯の上の 木群を見れば 臣の木も 生ひ継ぎにけり 鳴く鳥の 声も変はらず 遠き代に 神さび行かむ 行幸所(いでましどころ) (巻三・322)
【反歌】 ももしきの 大宮人の 熟田津に 船乗りしけむ 年の知らなく (巻三・323) 
 作者山部赤人の出自から始まり、解釈の定まってはいない「伊予の高嶺」についてや、赤人が想起し偲んだ故事についてなど解説されました。

 フォーラムが終わって夕食までの時間を利用して、近くの湯神社と伊佐爾波(いさにわ)神社に参拝しました(写真は神社に向かう階段)。
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 懇親会の会場で挨拶される坂本先生
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 <2日目>
ホテル出発(8:00)→愛媛県護国神社(額田王の万葉歌碑)→軽太子(かるのおおみこ)・軽大郎女(かるのおおいらつめ)をまつる「軽之神社」(松山市姫原)→「久枝神社」藤原純友の駒立岩および「額田王の万葉歌碑」(松山市古三津)→三津埠頭より乗船→御手洗島散策→大三島「大山祇神社」参拝→三原港

  額田王の熟田津(にきたつ)の万葉歌碑
 熟田津の所在についてはいくつかの説がある中で、その一つの御幸寺(みきじ)山麓付近に比定する説に基づき、近くの護国神社境内(松山市御幸)に歌碑が建立されている。 
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 古三津(ふるみつ)・三津浜説に基づき、久枝神社境内(松山市古三津)に建立された歌碑
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【歌】 熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許芸乞菜 (巻一・8)
【読み下し文】 熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
【口語訳】 熟田津で 船出をしようとして 月の出を待っていると 潮も幸い満ちて来た さあ漕ぎ出そうよ
 「潮もかなひぬ」は、この辺りは潮流が変化する所で午後11時ごろに転流し、西海への航行に都合のよい潮の流れになったとする説がある(坂本先生の講演で)。 
 なお、左注には、『類聚歌林』を引用し、「斉明天皇七年(661)正月6日、天皇の船は海路筑紫に向かって出発した。船は伊予の熟田津の石湯(いわゆ)の離宮に泊った。天皇は夫君舒明天皇と来られた時の風物が昔のまま残っているのをご覧になって、すぐ懐かしく思われた。そこで歌を作られ悲しみの気持ちを表された」とあり、この歌の作者を斉明天皇とする説もある。  
 久枝神社に奉納された熟田津船出の絵 
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 古事記歌謡(84,87)の歌碑 
 『古事記』允恭天皇条では、軽太子と軽大郎女の恋物語は、太子の穴穂皇子(後の安康天皇)との皇位争いの敗北の裏側にあったものとして語られる(『新編日本古典文学全集 古事記』の頭注より)。物語では、軽太子が同母妹との密通発覚で捕らえられ伊予の湯(道後温泉)に流される。離れ離れになった軽大郎女は太子の後を追って伊予の国に行くが、最後はそこで一緒に死んでしまう。この歌碑に採られた軽太子の歌は、
【歌】 天飛ぶ 鳥も使そ 鶴が音の 聞えむ時は 我が名問はさね (84)
【口語訳】 空飛ぶ鳥も言通わす使いなのだ。鶴の声が聞こえる時は、私の名を言って私のことをお尋ねください
軽大郎女の歌は、
【歌】 君が往き 日長くなりぬ 造木(やまたづ)の 迎へを行かむ 待つには待たじ (87)
【口語訳】 あなたがお出かけになってずいぶん日がたちました。(造木の) お迎えに参りましょう。これ以上待ちません。
 軽之神社(松山市姫原)奥にある歌碑 
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 歌碑の前で坂本先生の解説を聴く
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 なお、『万葉集』には、磐姫皇后の歌として、次の歌が載せられています。
【歌】 君が行き 日長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ (巻二・85)
【口語訳】 君の行幸は 久しくなりました 山を尋ねて お迎えに参りましょうか ひたすら待ちましょうか


 松山を離れる前に、道後温泉にもふれておきます。
 道後温泉本館
朝食前(午前6時ごろ)に訪れましたが、早くも入浴客が見られました。
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 道後温泉本館にある湯釜銘に関する資料(道後温泉本館にて入手) 
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 松山には平成7年(1995)に休暇を利用して日帰りで訪れたことがあります(退職するまでは横須賀に住んでいました)。その時、市内にある万葉歌碑を捜し歩き、道後温泉本館の湯にも浸かったことがあります。
 当時の搭乗券半券と道後温泉入浴券
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 道後温泉本館 神の湯男 東側浴槽湯釜の絵ハガキ(当時購入したものが残っていました)
昨日坂本先生の講演で取り上げられた、山部赤人の伊予の温泉の歌(巻三・322、323)がこの湯釜に刻載されています(当時入浴時に見ることが出来ました)。
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 11時ごろチャーター船で三津埠頭を出発、御手洗島に立ち寄り昼食と散策の後、大三島の大山祇神社へ向かいました。
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 大三島の宮浦港へ到着
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 大山祇(おおやまづみ)神社
参拝した後、国宝館・海事博物館を観覧しました。
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 拝殿
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 御朱印
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Posted by katakago at 21:42
フジバカマが咲き始めました [2017年09月17日(Sun)]
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 台風が近づいていますが、今朝は雨が一時止んでいました。
 フジバカマ(きく科)が花を咲かせ始めました。例年より早いようです。今も花を咲かせているオミナエシ・カワラナデシコ・キキョウ・ハギ・クズと合わせると、秋の七種(くさ)のうち6つが揃ったことになります(ススキの穂は未だのようです)。
 山上臣憶良の秋野の花を詠む歌二首歌を載せておきます。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(くさ)の花 (巻八・1537)
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)

 畦道ではヒガンバナの数も増え目立つようになりました。
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 ハマユウの一株が今も花を咲かせています。
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 裏山では、サネカズラ(まつぶさ科)が実をつけていました(晩秋には赤く色づく)。
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Posted by katakago at 08:10
進学EXPO 2017 in Kansai [2017年09月16日(Sat)]
 今日は梅田まで出かけたついでに、梅田スカイビルで開催されていた「進学EXPO 2017 in Kansai」を覘いてきました。朝日新聞社メディアビジネス局主催で、高校生・受験生・保護者のための進学相談会と銘打って、このところ毎日のように新聞広告に出ていました。
 離れて住む高校生の孫娘のために役立つ資料があればと出かけたのですが、ビルのエレベーターと10F会場入り口で並ぶほどの盛況で、会場内には大学毎の相談ブースが設けられており、順番待ちの長い行列ができた大学もありました。今回はとりあえずパンフレットコーナーに並べられた各大学の入学案内の中からいくつか冊子を貰って帰りました。
 会場内の案内図と配布された資料の一部
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 会場となった梅田スカイビル(このビルへは今回初めて出かけました)
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Posted by katakago at 16:20
矢問八幡宮の放生会 [2017年09月15日(Fri)]
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 毎年9月15日は地元八幡宮で放生会(ほうじょうえ)の神事が執り行われます。6年前は宮総代として神事の準備から始まって、多田神社からの神官の送迎、神事の後の直会までを担当しましたが、今年は地元生産組合長として参拝しました。
 放生会はもともとは仏教の殺生戒に基づく宗教儀式で、神道にも取り入れられ各地の八幡宮でもこの神事が行われているようです。収穫祭・感謝祭の意味も込められており、農作物の豊かな稔りを祈念しました。
 この週末からの台風接近が気がかりですが。



Posted by katakago at 20:25
クズの花 [2017年09月14日(Thu)]
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 クズは万葉歌にも詠まれており、以前は裏山に植えていましたが、蔓がはびこり管理に困って今は園内には植えていません。畑脇を流れる矢問川の堤にクズの葉が茂っているのを見つけ、近寄ってみると花が咲いていました。
 万葉歌には18首詠まれています。そのうち大伴坂上郎女の次の歌を載せておきます。
【歌】 夏葛の 絶えぬ使ひの よどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも (巻四・649)
【口語訳】(夏葛の)絶えなかったお使いが 途絶えたので 何かあったのかと 思っていました
 使者の来ない不安を詠んだ歌。「夏葛の」は「絶えぬ」にかかる枕詞。夏は葛が茂り、その蔓は特に丈夫で切れないので、「絶えない」意の「絶えぬ」にかけた(『萬葉集全歌講義』より)

 ノカンゾウの花に寄って来た雌雄のモンキアゲハ(右が♂)
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 ミヤギノハギ(宮城野萩)に続きシラハギも咲いています。
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 オミナエシのそばでアスカノハギ(飛鳥野萩)が咲いています。
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Posted by katakago at 14:15
ヤマナシの実が生っています [2017年09月10日(Sun)]
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 四月の初めに木いっぱいに白い花を咲かせたヤマナシが小さな実をつけています。万葉歌にも詠まれており、その一首を載せておきます。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 もみじ葉の 彩はとりどりだ でもやはり 妻なしの木を 折って髪に挿そう
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、妻梨の木のツマは、「君松の木」(1041)、「夫松の木」(1795)などのキミ待つ・ツマ待つと同じく、妻無シの名を持つ梨の木、の意で関した掛詞、とあります。
 なお、花の写真は次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1226

 以下この時期に咲いている草花を載せておきます。
アカネ(あかね科)の花
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万葉歌では、全て「あかねさす」、「あかねさし」で、枕詞として昼・日・紫・君などに掛かる。(例) あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (巻一・20 額田王)

ヘクソカズラ(あかね科)の花
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 ヘクソカズラは、巻十六の高宮王の数種の物を詠む歌に出てきます。
【歌】 p莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう

 裏山ではヤブラン(ゆり科)の花が咲いています。
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 畦道ではヒガンバナの花茎が伸びてきました。
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Posted by katakago at 10:53
ハギが咲き始めました [2017年09月06日(Wed)]
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 九月になって大分過ごしやすくなりました。秋の七種(くさ)のうち、ハギの花も咲き始めました。この時期、ハギに加えて、オミナエシ・カワラナデシコ・キキョウも同時に見ることが出来ます。
 オミナエシとハギの花 
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 カワラナデシコがひっそりと花を咲かせていました。
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 キキョウも咲いています。
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 ノカンゾウは一月近く次々と花を咲かせています。
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 花が終わったヒオウギは、刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見える株もあります。
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Posted by katakago at 15:55
大橋さんの拓本展 [2017年09月03日(Sun)]
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 三年前に大仙寺の木田院碑の採拓でお世話になった京都の大橋さんが、「墨彩で観る拓本展 III」をギャラリー祇園小舎で開催されており、昨日妻と京都まで出かけてきました(写真は大橋さんご夫妻)。
 今回は、石の他、木・鋳造物(鉄・青銅器)・瓦の素材から採られた拓本が展示されていました。万葉歌碑・文人墨客の詩歌・日本各地の石碑や鋳造物(マンホールなども)・中国旅行で採拓されたもの等、ご夫妻による詳しい説明を聴きながら観覧することが出来ました。
 おまけに、作品まで頂き大変ありがたく思っています。 

 万葉歌碑の拓本(会場に展示)
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【歌】 古の 七の賢しき 人たちも 欲りせしものは 酒にしあるらし (巻三・340 大伴旅人)
【口語訳】 古の 竹林の七賢人も 欲しがったものは 酒であったらしい

 石川丈山(1583〜1672)の「富士山」の七言絶句の拓本(今回頂いたものです)
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訓読は、
 仙客来遊す雲外の巓(いただき)。神龍栖(す)み老ゆ洞中の淵。雪は紈素(がんそ)の如く煙は柄の如し。白扇倒(さかさま)に懸(かか)る東海の天。
現代語訳は、
 雲の上に突き出した富士山の巓には、仙人が来て遊ぶという。洞窟の中の淵には久しく神龍が棲んでいるという。頂に積もった雪は扇の白絹のようであり、立ち上る煙は扇の柄のようだ。ちょうど白い扇をひっくり返して東海の天にかけたような、そんな景色に見えるのだ。

 大津市のマンホールの拓本(今回頂いたものです)
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 大仙寺の木田院碑の採拓の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/836


 拓本展の後時間があったので、妙心寺を訪れました(妻は今回が初めてです)。
七堂伽藍のうち、法堂(はっとう)天井の雲龍図(狩野探幽筆)や浴室(明智光秀の菩提を弔うために創建され、明智風呂とも呼ばれる)を見学しました。
 妙心寺境内には四十余りの子院塔頭があり、今回は退蔵院を拝観しました。ここには如拙筆の日本最古(室町時代)の水墨画「瓢鮎図(ひょうねんず)」(国宝)があり、方丈正面には摸本とその説明パネルが置かれていました。画図は農夫が瓢箪で「なまず」をどうして捕らえるか?という禅の公案(問題)で、画の上に五山の高僧31人による答えが自書されています。
 なお実物は、昨年京博で開催された、臨済禅師1150年,白隠禅師250年遠諱記念「禅ー心をかたちに―」展に出品され見る機会がありました。
 退蔵院方丈正面
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 瓢鮎図(摸本)の一部
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 境内の瓢箪池
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 池で見かけたサギ
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Posted by katakago at 12:35
乾燥なつめが出来上がりました [2017年08月31日(Thu)]
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 天日干しを一週間ほど続けたところ、写真のように赤茶色に変化しました。これを蒸し器で20分ほど蒸した後、再び天日干しを行い乾燥なつめが出来上がりました(1s程)。二度目に収穫した実も引き続き天日干しを行っています。
 蒸し器で蒸し始めたところ(撮影のため蓋を外しています)
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 乾燥なつめのレシピはネットで検索するとたくさん得られます。そのうち簡単に出来そうな、なつめ茶・生姜なつめジャム・なつめのワイン煮・サツマイモとの煮物を作ってみました。

 生姜なつめジャムは、乾燥なつめを一晩水に浸漬し、柔らかくなったなつめから種をとりだし、果実を細かく刻んで用います。すりおろした生姜と蜂蜜、レモン汁を加えて鍋で煮込みます。参考にした情報によると材料の割合は、「なつめ10粒に対し、水150t、生姜大匙1.5、蜂蜜大匙2、レモン汁少々」となっていました。
 焦がさないように木べらでかき混ぜながら弱火で煮詰めました。
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 出来上がった4品の写真  
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 ナツメの実を収穫した時の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1284

Posted by katakago at 15:45
太陽光発電ようやく運転開始 [2017年08月29日(Tue)]
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 今春、屋根と外壁塗装工事に合わせて太陽光発電設備を設置しました(写真の東面のほか、南、西の三面にパネルを設置)。工事は4月中旬に終了していましたが、経産省資源エネルギー庁による設備審査に予想外の時間を要し、設備認定の連絡を受けたのが先月下旬で、先週末に関西電力のメーター交換が行われ、昨日、ようやく運転開始となりました。
 当初は、工事終了後遅くても一月くらいで運転を開始できるものと思っていましたが、この四月から審査が厳しくなったようです。電子申請のため、この間何度かメールでの指示により、「再生可能エネルギー電子申請」のマイページにログインして確認・承認という面倒な操作を強いられました。どうして審査にこんなに時間がかかるのか、施工業者に尋ねても納得のいく返事は聞けません。再生可能エネルギーに対する国の政策変更(「固定価格買い取り制度(FIT)」を見直す改正法の4月施行)と関連があるのかもしれません。

 運転開始後のパネル(12時24分)
左から発電、消費、売電の数値が表示されます(単位はkw)
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Posted by katakago at 08:32
「死」と「葬儀」を考える(岡本寺 二十五三昧会) [2017年08月28日(Mon)]
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 昨日、観瀧山 岡本寺(川西市平野、曹洞宗)で、第49回二十五三昧会の講演会があり参加しました。これまでは妻が岡本寺護持会の会員として何度か参加していましたが、私は今回初めて参加しました。「死と葬儀を考える」と題して、住職の平田信活 師(川西市仏教会会長でもある)が”講演されました。私自身70歳を過ぎてから”終活”を意識するようになり、今回の話題は大変関心がありました。
 講演では、住職ご自身の看取りの体験を話され、また、事前に行われたアンケート結果(参加者の親を看取った時の体験や自身の葬儀についての考えなど)もいくつか紹介されました。

 ”終活”とは、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動」の事と言われています。これを機に自分に与えられた時間(あと何年生きられるかは分かりませんが)をどのように過ごすかあらためて考えてみようと思っています。差し当たっては、10年ほど前に始めた猪名川万葉植物園の活動記録を形あるものにしておきたいと思っています。そして、3人目の孫が生まれその成長を見守りたい思いがあります。




Posted by katakago at 15:49
サマーフェスティバル 2017(多田小校区コミュニティ) [2017年08月26日(Sat)]
 このところ、朝夕の2時間程度草刈りに追われています。やっと一巡したかと思ったらまた畔の草が伸びてきました。来月あたり、一部を業者に依頼しようかと思っています。

 今日の夕方は、多田小学校区コミュニティ推進協議会によるサマーフェスティバルが開かれ小学校まで出かけてきました。6年前は、まだ小学生だった孫娘と出かけましたが、今年は一人です。
 櫓の前の舞台では、フラダンスの披露や津軽三味線の演奏が行われ、続いて盆踊りの輪が広がってゆきました。
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 矢問自治会が出店した模擬店
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 盆踊りの様子(炭坑節に続いて新川西音頭など)
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 帰りに多田神社の萬燈会に立ち寄りました(8/23〜27まで)。
今年は植物園に来ていただいた方々を多田神社にも案内したので、今日は8回目の参拝になります。
 正面の石段を登って南大門から奥の拝殿を眺めた様子
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 拝殿
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 6年前の盆踊りの記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/150

 5年前の多田神社萬燈会の記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/441
Posted by katakago at 22:21
8月下旬の果樹園で [2017年08月22日(Tue)]
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 栗は3品種植えており、早生の「丹沢」は来月には栗拾い出来そうです。そこで栗の木の下草刈りを行い株元をすっきりさせました。
 今年も期待できそうです。
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 ポポーも間もなく収穫できそうです。 
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 アーモンドは今年初めて二つだけ実を付けました(うち一個がはじけて中から種が見えます)。 
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 クルミの実
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Posted by katakago at 10:47
ナツメの実を収穫 [2017年08月17日(Thu)]
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 ナツメ(くろうめもどき科)は、万葉歌にも詠まれているので果樹園に植えていますが、生食には向かないためこれまでは花や実の写真を撮るのみで、実の収穫までは行っていませんでした。
 集中2首詠まれているうちの1首を載せておきます。
【歌】 玉箒 刈り来鎌麻呂 むろの木と 棗が本と かき掃かむため (巻十六・3830 長忌寸意吉麻呂)
【口語訳】 玉箒を 早く刈って来い鎌麻呂よ むろの木と 棗の木の本を 掃除するために
(長忌寸意吉麻呂の「物の名を詠み込んだ歌」8首の一つ)

 ナツメの実を乾燥させた「大棗(たいそう)」は日本薬局方の生薬の一つで、補脾胃、強壮、補血、鎮静、緩和、利尿などの働きがあるとされています。そこで、折角たくさん実が生っているので、今年は有効活用として乾燥ナツメを作ってみることにしました。

 乾燥ナツメを作るためにザルに並べて天日干しを始めました。
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 ネット情報によれば、一週間程度天日干しを続けた後20分ほど蒸し、再度天日干しを行うとあります。

Posted by katakago at 14:57
ノカンゾウが咲き始めました [2017年08月16日(Wed)]
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 畑では、ノカンゾウ(ゆり科)が一輪咲いていました。これから9月にかけて花が見られます。6月に咲いたヤブカンゾウは八重ですがこちらは一重です。
 万葉歌では、忘れ草として詠まれています(当時、これを身に付けると憂苦を忘れると言う、漢籍に基づく俗信があった)。集中4例あるうちの一首を載せておきます。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 着けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした
(忘れ草とは名ばかりで、恋の苦しみを忘れさせてくれず、効果がなかった)

 先日大山に行った折り、地蔵滝の泉付近でキツネノカミソリ(ひがんばな科)の群生を見かけましたが、裏山でも咲いているのを見つけました(和名の狐剃刀は葉の形から言われる)。
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 畑では、ビオトープ池周辺でミソハギ(みそはぎ科)が咲いています。
(和名は禊萩(みそぎはぎ)の略と言われ、旧暦のお盆のころ咲くので俗に盆花とも呼ばれ、仏前に供えられる)
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Posted by katakago at 11:36
安納芋の試し掘り [2017年08月15日(Tue)]
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 サツマイモはこれまで、苗(蔓)の植え付けを5月初旬に行い、掘り上げは10月になってから行っていました。ただし、芋が大きくなりすぎて使いづらいとのことで、今年は早めに一株を掘り上げてみました(上の写真)。サイズとしてはほぼ十分なのでこれから順次掘り上げようと思っています。残り10株ほどあるので子供たちの所へも送ってやれそうです。
 サツマイモの隣には落花生も植えています(写真左)。 
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 このほか、これから収穫が見込まれるものとして丹波黒大豆があります。6月初旬に播種したもので、10月中旬の若狭をエダマメとして収穫するつもりです。
 先週の台風で茎が倒れた株が多かったのですが、支柱を施し今は花が咲いています。
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 丹波黒大豆の花 
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Posted by katakago at 10:58
センダン(あふち)の木を伐採 [2017年08月13日(Sun)]
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センダン(せんだん科)は、万葉歌に「あふち」として詠まれており、裏山に何本か自生しているのをそのままにしていました。そのうちの一本で、枝が隣接する民家の二階屋根に届きそうになっているのに最近気づきました(畑の草刈りに追われて裏山の管理が手薄になっていました)。そこで、昨日この木の伐採に取り組みました。大きく伸びた木を民家の側に倒れない方策を考え慎重に作業を行いました。3本のロープで倒したい方向に固定し、方向、角度などを考えながら少しづつ鋸を入れてはロープで引っ張り、時間はかかったものの、最終的にはほぼ狙い通りの方向に倒すことが出来ました。一本の木を伐採し終えるのに後片付けも含め丸一日を要しましたが、一人でやり終えることが出来て達成感はありました。
 枝にはセンダンの実が生っていました(冬には黄色くなり遠くからでもセンダンの木と識別できます)
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 畑では、タカサゴユリが咲き始めました。
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 10輪以上の株も見られます。
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 ハスはほぼ終わりに近づき、花托とわずかとなった花や蕾はお盆の生け花として活用しています。
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Posted by katakago at 09:58
長男一家と大山(鳥取県)で過ごして [2017年08月11日(Fri)]
 台風が通り過ぎた8日から、2泊3日の旅行に出かけて来ました。昨年から鳥取勤務になった長男が大山にホテルをとってくれて、5月の連休以来3ヶ月ぶりに孫と一緒に過ごしました。1歳7ヶ月を過ぎ、口にする言葉の数も増え、動きも活発になっていました。乳幼児のペースにあわせて、車でホテル周辺の観光地を案内してもらいました。

 大山(だいせん、1729m)は、『出雲国風土記』意宇郡(おうのこほり)の郡総記の「国引き神話」に、火神岳(ひのかみだけ)として登場します。八束水臣津命(やつかみずおみづののみこと)が国引きのために引っ張った綱が、現在の弓ヶ浜半島や出雲の長浜で、その綱を繋ぎ止めた杭が、火神岳(大山)と佐比売山(三瓶山)とあります。
 荻原千鶴全訳注『出雲国風土記』(講談社学術文庫)の解説には、「長大な島根半島は、本土側から見た景観上も四つの大きな山塊に分かれている。その景観が、国引きによって四ブロックが造り合わされる半島形成の神話を生み出したのだろう。弓ヶ浜と園の長浜が東西対称の弧をなして半島部に連なり、東西のおさえとして大山と三瓶山の屹立するさまを、今日の私たちは航空写真などによって簡単に目にすることができるが、そうした地形の構成を、地面に張り付いた人間の五感で感じとり、国土創成の神話として語りだした想像力は、みごとというほかない」とあります。
 
 角磐山大山寺(天台宗別格本山)を参拝
養老2年(718)に出雲国玉造の依道により開かれ来年が開山1300年にあたる。
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 途中抱っこされながらも長い階段を上りました
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 本堂でお参り 
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 大山寺の御朱印を頂きました
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 大山寺の地蔵菩薩は「牛馬守護の仏」とされ、博労座の地名が残る大山寺では江戸時代には日本三大牛馬市の一つとして市が開かれていたそうで、本堂右脇の境内には、畜魂碑の「宝牛」の銅像があり、この日(9日)はお供え物がしてありました。本堂付近にはJA鳥取関係者が多数みられ、尋ねてみたところ、5年毎に開催される和牛品評会「第11回全国和牛能力共進会」の入賞祈願のため、この日は県推進委員会主催で平井知事も迎えて激励会が開かれるとのことでした。

 大神山神社へ参拝
 大山寺本堂左わきの分かれ道から更に階段を上ると、大神山神社奥宮にたどり着きました。
奥宮に上る階段前で記念写真(外国人観光客に撮ってもらいました)
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 参道でアサギマダラを見つけました
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 大山まきば ミルクの里(鳥取県西伯郡伯耆町)で
大山を背に記念写真(手前にはヒマワリが植えられ、その後方では乳牛が放牧されていました)
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 手入れが行き届いた草原で  
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 地蔵滝の泉(鳥取県西伯郡伯耆町)で
 かつては5メートルほどの滝が伊勢湾台風(昭和34年)の豪雨で崩壊し、現在は日量19.4万トンが湧き出る泉となっており、平成の名水百選に認定されています。
水遊びが好きのようです
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 近くで見かけたキツネノカミソリ(ひがんばな科)の群生
裏山の植物園でも2〜3株は見かけますが、このようの光景は初めて見ました。
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Posted by katakago at 15:48
カノコユリが咲きました [2017年08月06日(Sun)]
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 今月になってカノコユリが咲きだしました。中旬にはタカサゴユリが咲きそうです。
 裏山でもひっそりと咲いていました。
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 今日は早朝から、お盆を控え檀家総出でお寺の境内の清掃を行いました。台風接近前のとても暑い日の作業となりましたが、2時間近くで終えることが出来ました。地元の共同作業もこれで一段落です。 
Posted by katakago at 19:30
ハスの花托 [2017年08月04日(Fri)]
 8月に入り、蓮池ではまだ花が咲いている株がある一方、花托も目立つようになりました。種が出来ているものもあります。
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 花托も多く見られます。
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 ハスの種
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 畑の片隅で咲いていたヒマワリも種が出来ています。
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 ハスの花托とヒマワリの一部は、妻が受講しているカルチャーセンターのボタニカルアートの画材として提供しました。

 カワラナデシコは初夏に咲き始め、畑のあちらこちらで咲いていましたが、その後一時勢いが無くなり気にしていました(水不足で株が弱ったか?)。今月に入り再び開花する株が見られるようになりました。
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Posted by katakago at 11:05
全国万葉フォーラム in 飛鳥 2017 [2017年07月30日(Sun)]
  昨日(7/29)から、奈良県明日香村で全国万葉協会主催の万葉フォーラムが開催されました(昨年は鞆の浦で)。一日目はシンポジウムと万葉交流会、翌日は万葉故地探訪バスツアーです。今年は都合でシンポジウムのみに参加しました(会場は奈良県立万葉文化館)。
 シンポジウムでは「万葉の文化力 現代に生きる万葉集」をテーマに、藤原茂樹先生(慶應義塾大学名誉教授)と坂本信幸先生(高岡市万葉歴史館館長)のお二人が講演されました。 

 藤原先生は「遊びと日本人ー万葉びとの遊びと競技」と題して話されました。『日本国語大辞典』より遊びの語義について述べられ(思うことをして心を慰めること。狩猟、遊宴や行楽、遊戯などで楽しむこと。詩歌、管弦、舞などを楽しむこと。)、和歌森太郎著『遊びの文化史』についても紹介されました(古代には、神ゴトー宗教的信仰、呪術や占いとかかわりを深くもちながら、いわゆる遊びとといわれるものが行われていた)。万葉歌関連で紹介された中で、ここでは次の打毬(うちまり)と鵜飼について触れておきます。
打毬について】
 巻六・948・949の歌の左注に、「右は、神亀四年正月、数(あまた)の王子(みこ)と諸臣子等、春日野に集ひて打毬の楽(たのしび)を作(な)しき。その日、忽ちに天陰り雨降り雷電(いなびかり)し、この時に、宮の中に侍従と侍衛となかりき。勅して刑罰を行ひ、皆授刀寮に散禁して、妄りに道路に出づること得ざらしむ。時に、悒憤(いふふん)して即ちこの歌を作りき。作者未だ詳らかならず。」(春日野で打毬に興じ、宮中に侍ることを怠った罪で、多くの皇族・臣下が授刀寮に軟禁された時に、そのうちの誰かが作った歌)とあります。 
鵜飼について】
【歌】 もののふの 八十伴の緒の 思ふどち 心遣らむと 馬並めて うちくちぶりの 白波の 荒磯に寄する 渋谿の 崎たもとほり 松田江の 長浜過ぎて 宇奈比川 清き瀬ごとに 鵜川立ち か行きかく行き 見つれども そこも飽かにと 布勢の海に 舟浮けすゑて 沖辺漕ぎ 辺に漕ぎ見れば 渚には あぢ群騒き 島廻には 木末花咲き ここばくも 見のさやけきか 玉櫛笥 二上山に 延ふつたの 行きは別れず あり通ひ いや年のはに 思ふどち かくし遊ばむ 今も見るごと (巻十七・3991 大伴家持)
 「鵜川立ち」は鵜飼をするの意で、一人一鵜使いの徒歩による徒歩鵜(かちう)で、夏季に限らず、夜間にも限らなかったようです。
講演される藤原先生
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 坂本先生は、「万葉文化と現代」と題して講演され、その中で、『万葉集』という古典作品についての理解はあまりなく、特に若者の古典離れを危惧されていました。その理由として、古典文法教育による古典離れ、受験勉強による古典教育の軽視などが挙げられていました。
 私は、10年ほど前に『手づくり 万葉植物園の四季』を自費出版した際に、植物を通して万葉集に親しんでもらえればと、近隣の高等学校数校に本を寄贈したことがありますが、一校のみ校長から礼状のハガキがあった他は、何の反応も無かったことを改めて思い出しました。
 

 鼎談の様子(万葉衣装で登壇された、左から富田万葉協会会長、坂本先生、藤原先生)
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 万葉協会役員の発声で次の万葉歌六首を犬養節で朗唱しました。
@ 采女の 袖吹き返す 明日香風 京を遠み いたづらに吹く (巻一・51 志貴皇子)
A 石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも (巻八・1418 志貴皇子)
B 山川も 依りて仕ふる 神ながら 激つ河内に 船出せすかも (巻一・39 柿本人麻呂)
C み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (巻四・496 柿本人麻呂)
D 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (巻十九・4139 大伴家持)
E 熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな (巻一・8 額田王)
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Posted by katakago at 18:11
万葉同好会の有志で来園 [2017年07月27日(Thu)]
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 今日の午前中、梅花万葉集友の会の方々が植物園に見えられました。この時期、ハスをはじめ夏の万葉の花々が見頃でお誘いしていました。ハス・オミナエシ・キキョウ・ヒオウギ・カワラナデシコ・ハマユウなどの草花の他、ナツメや果樹類(柑橘・栗・クルミ・ポポーなど)も、大変暑い中、2時間ほどかけて熱心に見ていただきました。
 裏山の園内も案内しました。
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 蓮池付近で
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 畑の園内で
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Posted by katakago at 14:24
永平寺参拝(7/23) [2017年07月26日(Wed)]
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 孫娘の演奏会に福井まで出かけた機会に、永平寺(曹洞宗大本山)を訪れました(あいにく雨天でしたが)。永平寺は、寛元二年(1244)に道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場で、僧侶の育成と一般の人への布教教化が行われています(参篭や参禅研修などの修行体験もある)。
 かつて(47年程前)新入社員研修のカリキュラムの一つとして、鎌倉円覚寺(臨済宗)で数日間の坐禅修行(?)をしたことを思い出しました。今回は、諸堂拝観が目的です。禅宗寺院では、法堂(はっとう)・仏殿・僧堂・庫院(くいん)・山門・東司(とうす)・浴室を指して特に重要な伽藍「七堂伽藍」と呼ばれ、最初に大きな絵図を用いての説明を聞いてから、諸堂を拝観しました。
 拝観に先立つ説明の様子
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 傘松閣の絵天井の広間
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 諸堂は廊下でつながっていました(雨天時には好都合)。  
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 仏殿 
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 御朱印(中央の文字 承陽殿:道元禅師を祀る祖廟)
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Posted by katakago at 16:26
第49回福井県吹奏楽コンクール(7/24) [2017年07月26日(Wed)]
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 福井の孫娘(明倫中学2年)は吹奏楽部に所属しており、今回、福井県吹奏楽コンクール(中部日本吹奏楽コンクール福井県予選を兼ねる)に出場するというので出かけてきました(会場は福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい 大ホール)。
 今年の初め、吹奏楽アンサンブルコンテストでフルート三重奏の演奏を聴きましたが、全員での吹奏楽演奏は今回が初めてです。
 22日から3日間にわたり開催され、初日は高校、後の2日間は中学のB部門(27校)とA部門(24校)で行われ、A部門出場の孫娘のチームは最終日(7/24)の午後でした。
 演奏は課題曲と自由曲からなり、明倫中学のチームはそれぞれ「エル・キャピタン」(スーザ作曲、ブライオン&シッセル編曲)と歌劇「トウーランドット」(G.プッチーニ作曲)よりで、見事金賞に選ばれました(参加51校中金賞は18校)。中日大会への代表(金賞のうちから4校)にはなりませんでしたが、7/31日には全日本吹奏楽コンクール福井県予選があり、これからも練習の日々が続きます。
 
 7/31追記:全日本吹奏楽コンクール福井県大会でも金賞(17年ぶりだそうです)

 演奏会場内での写真撮影は禁止されていましたので、ホワイエの様子を載せておきます。
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 吹奏楽アンサンブルコンテスト(フルート三重奏)の関連記事は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1198
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1204
Posted by katakago at 15:26
岡山より来園 [2017年07月22日(Sat)]
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 植物園ではこの時期ハスの花が見頃でご案内していましたところ、連日の猛暑にもかかわらず、昨日、岡山からご夫婦で来てくださいました。
 ハスの花はまだ暫くは楽しめそうです。
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 オミナエシの花に来たツマグロヒョウモン
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 ヒオウギの花が真っ盛り
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 裏山の五輪塔(木田氏中興塔)で
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 多田神社参拝
この日は神官から1時間以上かけて境内を案内していただきました。
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 多田院政所跡の土塀
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Posted by katakago at 11:32
サクユリが咲きました [2017年07月17日(Mon)]
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 大輪のサクユリが咲きました。伊豆諸島に自生するユリで、源為朝を偲んでタメトモユリとも呼ばれます。ヤマユリに似ていますが、葉は幅が広く厚く、花はヤマユリよりも大形で、花被に褐色の斑点がほとんど見られません。
 ヤマユリとの比較で同時期に咲いている写真を掲載しておきます。
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Posted by katakago at 15:31
スイカを収穫 [2017年07月15日(Sat)]
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 スイカは小玉(姫甘泉)と大玉(甘泉)を栽培しており、二つを比べてみました。大玉は5.1s、小玉は1.7sありました。
 大玉を切ってみました。
棚落ちしていました(収穫時期が少し遅れたためか)が甘くておいしくいただきました。農作業で汗を掻いて一休みに戻った折など、冷えたスイカは格別です。
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 自宅そばの畑の様子(右から順に2畝がスイカ、ラッカセイ、サツマイモ)
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Posted by katakago at 12:08
ハマユウが開花 [2017年07月14日(Fri)]
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 ハマユウは畑に分散して植えていますが、そのうちの3株で開花が見られました。花芽をつけている株もあり来月にかけて花を楽しめそうです。
 万葉歌には、次の一首のみ詠まれています。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (巻四・496 柿本朝臣人麻呂)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直(じか)には逢えないものだね
 犬養孝先生の『万葉の旅 中』によれば、「なにが『百重なす』かについて、波頭のたとえ、茎が幾重、花が百重などの諸説もあるが、群落自生の実景と歌の心情のあらわし方を見れば、緑葉の百重としか考えられない。」とあります。かつて(1972年頃)新宮市三輪崎の孔島を訪れた際、海岸に自生するハマユウの群落を目にしたことがあります。この場所には犬養先生揮毫のこの歌の歌碑が建てられています。
 
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Posted by katakago at 15:15
ヤマユリが咲きました [2017年07月12日(Wed)]
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 ヤマユリが咲きました(写真上は裏山で)。畑でもほぼ同時期に開花しました(写真下)。
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 ユリが詠まれた万葉歌を二首載せておきます。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道ばたの 草深ゆりの 花のように 微笑んだぐらいのことで 妻と言ってよいものでしょうか
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「行きずりに微笑んだぐらいのことで、それを好意の表れと誤解した男への返事」とあります。
 次は、常陸国の防人(那賀郡の上丁大舎人部千文)の歌です。
【歌】 筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも かなしけ妹そ 昼もかなしけ (巻二十・4369)
【口語訳】 筑波嶺の さ百合の花のように 夜床でもいとしい妻は 昼間もいとしい
同じ作者が次の歌も詠んでいます。
【歌】 霰降り 鹿島の神を 祈りつつ 皇御軍士に 我は来にしを (同・4370)
【口語訳】 (霰降り) 鹿島の神を祈り続けて 皇軍の兵士として おれは来たのだに ・・・・(いつまでも妻に恋々として・・・・)
 鹿島の神は鹿島神宮で、祭神は天孫降臨の際に活躍した武勇の神の建御雷(たけみかずち)神と伝えられる。

 黄カノコユリも咲いています。
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Posted by katakago at 11:35
転作確認の立ち合い [2017年07月11日(Tue)]
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 昨日午後に、市とJAによる農地の転作確認があり、地元の生産組合長として立ち会いました。5月に各組合員が提出した水稲生産実施計画・営農計画の現状確認作業です。自治会館屋上からは、矢問川右岸の農地の大半を遠望できます(上の写真)。 
 農地が分散しており(入り作もあり)、先週末に事前確認していました。当組合では、水稲が栽培されているのは農地のほぼ三分の一強です(残りは野菜・花木などの転作の作付)。
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 生産組合長になってから何かと用事があり、4月からはカルチャーセンターの定期講座も尺八と万葉は坂本先生の講座のみに減らしました。
 昨日はその万葉講座(中之島)が午前中にあり、「讃岐国安益郡(あやのこほり)に幸せる時に、軍王(いくさのおほきみ)、山を見て作る歌(巻一・5,6)」の講義で、長歌の「かけの宜しく」の「カク」の解釈に関して、集中の用例を上げ解説されました。「玉だすき」という枕詞で導かれる「カク」の用例から、「心にかける」意と解すべきとのお話の途中で、残念ながら午後の対応のため途中退席しました。
 なお、この歌については、昨年「飛鳥を愛する会」の秋季現地講座でその歌碑(網の浦万葉歌碑)を訪れた際(香川県綾歌郡宇多津町)、坂本先生から解説していただきました。その記事は、次のURLに載せています。
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1172


Posted by katakago at 12:25
ハス池周辺の様子 [2017年07月09日(Sun)]
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 この時期の蓮池周辺は、紅白のハスをはじめその後方にはキキョウやオミナエシが咲き、植物園で最も見ごたえのある場所となっています。来月初めごろまで楽しめるものと思います。

 ハマユウの花芽も伸びてきました。
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Posted by katakago at 15:34
ヒオウギが咲き始めました [2017年07月06日(Thu)]
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 ヒオウギ(あやめ科)が咲き始めました。花後に刮ハをつけ秋には裂開して球形の黒色種子が見られます。これが万葉歌に詠まれる「ぬばたま」と考えられています。万葉歌では植物そのものを詠んだものは無く、全て枕詞(黒・夜・暗・夢など)として用いられています。
ヒオウギの種の写真は、
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170

 和名の檜扇は葉形(広い剣状の葉が扁平に互生し扇状にみえる)に由来する。
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檜扇はヒノキの薄板で作ったもので衣冠の時に笏の代わりに用いる儀礼用の道具
 平城宮資料館常設展示の檜扇(写真左)
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Posted by katakago at 12:03
立命館大阪プロムナードセミナー(7/3) [2017年07月05日(Wed)]
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 立命館大阪梅田キャンパスでは大阪・京都文化講座が開講されており、前期のテーマは「大阪・京都の『一大事』ー災害・動乱・革新ー」で、一昨日はその最終回(第8回目)が開催され受講しました。今回の演題は「大塩事件ー鎮圧にかかわった武士ー」です(演者は京大人文科学研究所の岩城卓二教授)。

 大塩事件は、天保八年(1837)二月、大坂町奉行所元与力大塩平八郎が大飢饉に対して有効な策を講じない幕府に怒り、その門人らとともに挙兵するも幕府軍によって鎮圧された事件です。

 一昨年に『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』を自費出版した後も、関連情報の収集を続けていますが、その中で、大坂の両替商(鉄屋)がこの大塩の乱で被害に遭った記事を見つけていました(「長濱屋八之助が見聞の記」『浮世の有様 4(国史叢書)』)。「豪富の大家を目掛け、數十ケ所大筒を打込み廻候」とある中で、今橋通りの鴻池善右衛門・天王寺屋五兵衛・平野屋五兵衛などと共に、船場の鐵屋庄右衛門の名も出ています(鉄屋9代目の木田重興の頃か)。そのようなわけで今回の話題には関心がありました。

 この講演では、鎮圧で武功を立てその後の人生が大きく変わったひとりの武士ー水野正左衛門ーに焦点が当てられました(事件前の大坂鈴木町代官所の元締手代から反乱鎮圧後の天保8年10月には御勘定所普請役格(手付)に昇進、嘉永7年に亡くなった時は箱館奉行支配組頭永々御目見以上に昇進、嫡男が水野家を相続)。
 東京都文京区白山の蓮華寺には、「箱館奉行支配組頭水野君墓表」が建てられておりその履歴が刻まれているとのことです。大塩事件とこれに影響を受けて能勢郡で起こった一揆(能勢騒動)の鎮圧に水野が関わった仔細は、水野が書き残していた手紙の解読により明らかにされました(岩城教授のご研究)。水野は大坂鈴木町代官所に異動する以前は石見大森代官所の手代として赴任しており、その折り知り合った石見大森の商人熊谷三左衛門に宛てた手紙に大塩事件の事が書かれており、一次史料としての手紙を用いての講演は大変興味深いものでした。

Posted by katakago at 18:30
ハスの花 続報 [2017年07月04日(Tue)]
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 今月に入り、蓮池では開花株の数が増えてきました。今年は4月下旬から水を引き入れ、ほぼ毎日水管理を続けてきましたが、その甲斐あってこれから来月にかけて花を楽しめそうです。
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 野菜畑の傍ではヒマワリも咲き始めました。
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Posted by katakago at 11:10
ヤブカンゾウが咲き始めました [2017年07月01日(Sat)]
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 ヤブカンゾウ(ゆり科)が咲き始めました。万葉歌で「忘れ草」と詠まれている植物です。中国ではこれを身に着けると憂いを忘れると言い(『文選』巻第五十三「養生論」)、次の歌は、恋の苦しさから逃れるため忘れ草を身に着けるけれど、効果はなかったと歌われています。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 付けてはみたが 阿呆のあほくさ 名ばかりでした
これは後に家持の正妻となる坂上大嬢に贈った歌。もう一首は、
【歌】 忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど 醜の醜草 なほ恋ひにけり (巻十二・3062)
【口語訳】 忘れ草を 垣までびっしり 植えてあるが 能なし草め やはり恋しいわ 

 蕾を付けているヒオウギ(あやめ科)を一株見つけました(今月中旬には開花)。
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 紅のハスも咲いています。
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Posted by katakago at 15:46
エダマメの収穫も間近 [2017年06月29日(Thu)]
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 エダマメは早生の品種を二畝栽培しています。写真のように間もなく収穫できそうです。

 キュウリ・ミニトマト・ナス・シシトウなどは毎朝収穫しています。 
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 スイカは7株(大玉2株、小玉5株)植えており、今のところ計15個の実をつけています(写真は大玉)。栽培しているのは自宅横のフェンスで囲われた場所です(以前畑での栽培ではアライグマによる被害に遭ったため)。
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Posted by katakago at 20:40
ハスが一輪開花 [2017年06月26日(Mon)]
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 昨日、間もなく咲きそうなハスの蕾の写真を掲載しましたが、今朝開花しました(写真は午前7時に撮影)。
 これから次々と開花が見込まれます。  
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 ヤブカンゾウの蕾(今月末には開花か)
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Posted by katakago at 10:02
梅雨らしくなりました [2017年06月25日(Sun)]
 このところ梅雨らしい日が続いています。カラカラに乾いていた畑もしっとりしています。これから草も茂って来ると思われます。
 蓮池では間もなく開花しそうな株も見られます。
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 オミナエシも咲き始めました。
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 オミナエシの手前にはキキョウも咲いています。
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 ベニバナは今が最盛期です。
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Posted by katakago at 15:49
川西市仏教会の「法話の会」 [2017年06月24日(Sat)]
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 一昨日、川西市仏教会主催の講演会があり参加しました。この会は、高野山真言宗・真言宗御室派・真宗大谷派・浄土宗・浄土真宗本願寺派・日蓮宗・法華宗真門流・曹洞宗・臨済宗妙心寺派の計33ヵ寺からなる宗派を超えた仏教ネットワークで、全国的に見ても珍しいとのことです。
 木田家のルーツを調べる過程で、先祖の一人木田種重が白隠禅師(臨済宗中興の祖と呼ばれている)を信奉し参禅していたことが分かり、これまで白隠関係のシンポジウムにも参加し、それがきっかけで広く仏教関係の講演にも興味を持つようになりました。
 今回は第11回目で、法話は「絵巻で見る親鸞聖人の生きた時代」(講師は浄土真宗本願寺派 常忍寺の葛野公明 師)と「忘れ去られた郷土の偉人 忍性菩薩」(講師は真言宗御室派 常福寺の向井恵峰 師)の二題でした。
 二つ目の話題の忍性(にんしょう)は、建保五年(1217)生まれの鎌倉時代の律宗(真言律宗)の僧で、房名(通称)は良観、嘉元元年(1303)に死去、嘉暦三年(1328)に後醍醐天皇により忍性菩薩の尊号を勅許された。貧民やハンセン病患者などの社会的弱者の救済に尽力したことで知られる。
 今年は生誕800年にあたり、映画「忍性」の上映も予定されています(9/20 みつなかホール文化サロン)。
 当日配布の資料によれば、15歳で仏門に入り後に西大寺叡尊の弟子となり(22歳)、42歳の時鎌倉幕府に請われ極楽寺を創建、建治元年(1275)58歳の時摂津多田院別当に就任し復興に努めたとあり、地元の多田院(現 多田神社)にも関係のある人物であることを知りました。
 
 秋には(10/25)、「みんなで歩こう川西市寺院めぐり」(多田盆地の東半分を歩く)が計画されており、スケジュールが合えば参加してみたいと思います。
Posted by katakago at 20:02
朝日カルチャー公開講座ー季(とき)の花色・日本の色 [2017年06月21日(Wed)]
 今日の午後、朝日カルチャーセンター(中之島教室)で、染色史家の吉岡幸雄氏による「季(とき)の花色・日本の色」と題する公開講座があり参加しました。講師の吉岡氏は「植物染め」が専門で、日本古来の染色技法の探求と伝統色の再現に取り組まれています。今回のテーマは「夏」で、5月から6月にかけて見られる植物の花の色について話されました(フジ・キリ・センダン・カキツバタ・青田・麦秋・青モミジなど)。
 冷泉家に古くから伝わる七夕の行事「乞巧奠」(旧暦七月七日、新暦八月五日前後)についても触れられました。「星の座」の祭壇の背景には、2本のササが立てられ、その間には緒が張られて五色の糸と梶の葉がつるされ、左手の衣桁には五色の布が掛けられる。その布の色は五行思想に基づく青・赤・黄・白・黒で、吉岡氏が再現されたそうです。
 色の異なる複数の薄衣を重ねて着る(季節によって組み合わせを変える)、平安時代の襲(かさね)についても実例(講演会場に展示)で示され大変興味深いお話でした。

 万葉歌に詠まれている植物にも、染色に用いられているものがあります。ムラサキ・アカネ・ベニバナ・ヤマアイ・カキツバタなどは、植物園で栽培しており、昨年は、紅花染めの体験会も実施しました。講演終了後、紅花染めの伝統的手法について直接話を聞く機会がありました。わたしは、赤色色素カルタミンを溶出するのに炭酸カリウムを用いたのですが、古来からの方法では藁の灰の灰汁(あく)が用いられ、炭酸カリウムを用いる場合とでは色合いが異なるようです。

 講演会場の展示より
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 紅花染め関連記事
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/946
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/947
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1134

 冷泉家の乞巧奠関連記事
http://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/134

Posted by katakago at 21:46
アンズが色付きました [2017年06月18日(Sun)]
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 アンズの品種は”おひさまコット”(農研機構 果樹研究所の育成、2010年品種登録)で、苗木を植えて今年初めて実が生りました。1sほどの実が収穫できたので、アンズジャムを作ってみました(ネット情報によると種を除いた生アンズ100gに対しグラニュー糖35g使用)。
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 収穫は夏以降になるその他の果樹の写真を載せておきます。
 ポポー
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 クルミ(苗木を植えて初めて実が生りました)
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 カリン
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 クリ(小さなイガが見られます)
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Posted by katakago at 19:43
大学時代のお仲間で来園 [2017年06月18日(Sun)]
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 先月(5/27)、呉市のグループで来られていた方が、大学時代(神戸薬大)のお仲間を誘って植物園に来てくださいました。自宅でパワーポイントによる説明の後、裏山と畑の植物を熱心に見ていただきました。梅雨入りの発表後一度も雨は無く、植物の生育が心配されますが、今のところ多種類の花が咲き始め、見学して頂くには天候に恵まれました。
 花菖蒲はまだ咲いている株も見られます。
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 裏山のアジサイ(庭植えのアジサイを挿し木で殖やして移植したものです)
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 ヤマアジサイ
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 ベニガク(最初は白の花弁も次第に紅色に変化してゆきます)
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Posted by katakago at 16:39
ハスの花芽 [2017年06月16日(Fri)]
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 蓮池では立ち葉が繁茂し、その脇から花芽が伸びてきているのを見つけました。今月末頃には咲き始めるものと思われます。

 畑ではカワラナデシコやキキョウの開花に続き、オミナエシも既に蕾を付けている株が見られます。
 カワラナデシコ
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 オミナエシの蕾
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Posted by katakago at 10:19
「ふるさと万葉サークル」の方々の来園 [2017年06月14日(Wed)]
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 昨日、知人の中西さんが代表をされている高槻市の「ふるさと万葉サークル」の方々(12名)が植物園に来られました。今春3月に問い合わせをいただき準備していましたが、初夏の草花が咲き始めたこの時期に、天候にも恵まれて実施できてホッとしています。
 染料に用いられるムラサキ・ベニバナ・アカネ(花はこれから)などの植物や、アジサイ類(ヤマアジサイ・ベニガクなど)、咲き始めたカワラナデシコ・キキョウ・ハギなども見ていただけました。また、万葉植物ではありませんが花菖蒲も一部は咲き終わった株もあるものの、まだ十分楽しんでもらえたようです(花菖蒲を前に記念写真)。

 午後は近くの多田神社に案内し、神官から多田院(明治以前は寺院)の歴史や境内の施設・植物(オガタマ・ムクロジ・唐椿)など丁寧な説明を聞くことが出来ました。

 裏山の散策
やぶ蚊の攻撃を受け早めに切り上げて畑の方に移動しました。
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 アカネ
花は秋に咲く。茎は四角形で逆刺がある。根は黄褐色で乾燥すると赤褐色になる(赤色色素プルプリンを含む)。
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 畑での散策の様子
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 多田神社の本殿脇で神官による説明を聞きました。
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 多田院政所跡
普段は立ち入れないのですが特別に案内していただきました。
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 モリアオガエル
本殿右奥にある鬼首洗池に生息
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Posted by katakago at 15:43
万葉講座(猪名川万葉の会 公開講座) [2017年06月11日(Sun)]
 昨日参加した万葉講座(猪名川万葉の会主催)の記事を載せておきます。猪名川万葉の会(代表は野々村さん)では、岡本三千代さん(犬養万葉記念館館長)を講師に、毎月定例の講座が開催されていますが、今回は公開講座として、服部保先生(兵庫県立大学名誉教授)による講演会が開催されました。演題は、「万葉集の植物・植生と『ゐな』について」です。
 万葉歌には160種ほどの植物が生育地の記録と共に詠まれており(約1650首)、その解析(植物相、同じ歌に詠まれている種の組み合わせ、植物と生育地の組み合わせなど)により、植物生態学の視点から万葉時代の植生景観について考察しようとする内容で、大変興味深く拝聴しました。
  
 講演会場の様子
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Posted by katakago at 15:08
田植えの季節 [2017年06月10日(Sat)]
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 今朝はお隣の田んぼで田植えが行われていました。地元でイネを栽培する農家も減ってきています(生産組合員の半数ほど)。

 午後は、猪名川万葉の会(代表野々村さん)主催の万葉講座が猪名川中央公民館視聴覚ホールで開催され出かけました。終了後、宝塚から参加されていた知人を植物園にお誘いし、今が見頃の草花を楽しんでもらいました。
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Posted by katakago at 19:58
グループで来園 [2017年06月09日(Fri)]
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 昨日午後、妹が小・中学時代の同級生と一緒に植物園に来てくれました。新緑の裏山も案内しましたが、もう藪蚊対策(長袖・ズボン・防虫スプレーなど)が必要な時期となりました。
 畑では、今が見頃の花菖蒲や、咲き始めた万葉植物を楽しんでもらえたようです。

 畑のあちらこちらではカワラナデシコが咲いています。
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 紅花も咲き始めました。
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Posted by katakago at 08:56
梅雨空の植物園で [2017年06月07日(Wed)]
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 今日は朝から雨で、近畿地方も梅雨入りしたようです。ハスの葉にも水が溜まっています。万葉歌に次のような歌があります。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む (巻十六・3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう
 岩波文庫『万葉集(四)』の解説には、「蓮葉を愛でる宴会での作か」とあり、「蓮の葉の上の水を玉に見立てるのは漢詩の趣向」とあります。「盈盈(えいえい)たり荷上の露、灼灼(しゃくしゃく)として明珠の如し」(晋・陸雲「芙蓉詩」・文選「別賦」李善注所引)。

 雨の中、花菖蒲が艶やかです。
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Posted by katakago at 16:11
大阪府立大学公開講座(万葉の道を歩く 18) [2017年06月06日(Tue)]
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 先日(6/3)、大阪府立大学でシリーズ「万葉の道を歩く」の18回目の講演会があり聴講しました。「万葉の神々ー神話と歴史のあいだを読むー」と題して、村田右富実先生(この四月から関西大学教授)が講演されました。
 実質的な「万葉の時代」は、舒明天皇(即位は629年)から天平宝字三年(759)の大伴家持最後の歌までのほぼ130年間とされています。講演では、この間、「神」がどのように歌われているか、柿本人麻呂歌集(万葉歌の中でも古い歌が載っている)歌で詠まれた神(庶民の崇める自然神・地祇)について、人麻呂作歌の神(天皇神格化表現ー大君は神にしませばー)について、人麻呂の吉野讃歌(持統天皇の吉野行幸時)と笠金村の吉野讃歌(聖武天皇の吉野行幸時,725年)の表現の比較、万葉末期(家持の時代)に詠まれた神について、それぞれの歌を取り上げて解説されました。

 講演会場(なかもずキャンパスUホール白鷺)の様子
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 柿本人麻呂の天皇神格化表現についてのメモを残しておきます。
【歌】 大君は 神にしませば 天雲の 雷の上に 廬りせるかも (巻三・235)
では、天皇神格化表現として「大君は神にしませば」とあり、他の作者も含めほかに4例(巻二・205、三・241、十九・4260、十九・4261)あり、その対象はいずれも天武・持統天皇と天武天皇の皇子(忍壁・長・弓削皇子)に限られています。
 持統天皇の吉野行幸の際の人麻呂の吉野讃歌(巻一・36〜39)に関し、『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「天武天皇の代に至って、天皇の政治的地位を高め、現人神として天下を支配する力を万民に認めさせるため、自ら天つ神の直系の子孫と称し、庶民の崇める自然神・国つ神(地祇)より上位に置いて、宗教面でも絶対的な地位にあることを示そうとした。この歌は、供奉する者の代表とその立場から、国つ神の奉仕するさまを述べて帝徳を讃えた柿本人麻呂の代表的な作品」とあります。
 人麻呂の「やすみしし我が大君神ながら神さびせすと(わが大君が神であられるままに神らしく振る舞われるべく)」から、聖武天皇の吉野行幸時の笠金村の吉野讃歌(巻六・920〜922)では天皇の行為を叙しその威徳を讃美する表現はなく、歌われている「神」も「天地の神をそ祈る」と天地の神(この世のすべての神様)に戻っています。

 
Posted by katakago at 11:09
秋の七種(くさ)のうち三種が開花ーハギ・カワラナデシコ・キキョウ [2017年06月04日(Sun)]
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 山上憶良の秋の七種(くさ)の歌に詠まれている植物のうち、早くも三種で開花が見られました(ハギ・カワラナデシコ・キキョウ)。植物園で植えているハギはミヤギノハギで、6月と9月に二度花を咲かせます。

 カワラナデシコ
こぼれ種が畑のあちらこちらで発芽して、花を咲かせ始めました。
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 キキョウ(万葉歌の”あさがほ”をキキョウにあてる説)
蕾をつけている株の他に早くも2輪が咲いています。
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キキョウの蕾
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Posted by katakago at 10:38
蓮池のオタマジャクシ [2017年06月03日(Sat)]
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 蓮池ではカエルの卵がかえってオタマジャクシがたくさん泳いでいました。
 ハスの立ち葉が伸びてきました。池全面を覆う勢いです。
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 蓮池隣の花菖蒲園では一斉に咲きだしました。
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Posted by katakago at 09:24
ビワを収穫 [2017年06月02日(Fri)]
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 先月初めに袋掛けを行ったビワが収穫時期を迎えました。苗木を植えて8年目で、写真のような立派な果実が得られました(一部を収穫)。袋掛けした効果があったようです。味も市販のものに比べて少しも遜色無く、甘くておいしくいただきました。

 ビワの次はアンズの収穫が楽しみです。
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 ナツメの花が咲いています。
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Posted by katakago at 14:56
タマネギを収穫 [2017年05月31日(Wed)]
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 今月上旬から毎朝食卓に上っていたイチゴもほぼ終わりに近づき、エンドウやソラマメの収穫は終わりました(こちらは親戚や知人にも送れました)。
 今日は、タマネギの収穫を行いました。昨年の出来は今一つでしたが、今年は大きなサイズのものが一輪車に一杯得られました。
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 来月からは、ジャガイモの他、連休前に苗を植えたキュウリ・ナス・トマト・シシトウ・オクラ・エダマメなどを順次収穫できる見込みです。
Posted by katakago at 20:05
花菖蒲が咲き始めました [2017年05月30日(Tue)]
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 蓮池横の花菖蒲園では、色とりどりの花が咲きだしました。春先からの除草や、今月になってから蓮池と共に毎日水管理を行って来ており、その甲斐がありました(花期は来月中旬にかけて)。
 来月は、今のところ4件の来園予定があり、万葉植物と共に楽しんでいただけるかなと思っています。
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 ビオトープ池では、繁茂したフトイに隠れて見落とすところだったのですが、今年もコウホネ(すいれん科)が一輪咲いていました。
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Posted by katakago at 10:47
ため池堰堤の草刈り [2017年05月28日(Sun)]
 今日は朝から、地元生産組合(水利組合)員によるため池堰堤の草刈りを実施しました(先週の溝さらえに引き続き5月の定例行事)。日中の気温はそれほど高くなく昨日並みで助かりました。午前中に作業は終わりましたが、斜面での草刈り作業は、後日足腰に影響が出ないか気がかりです。

 堰堤斜面の草刈り(赤坂池での様子)
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 赤坂池の取水箇所の点検 
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Posted by katakago at 15:13
遠方からの来園者 [2017年05月27日(Sat)]
 今日は広島県呉市の大村一郎氏の万葉グループ(24名)がバスで来られました。大村氏は神中(じんちゅう、神奈川県立横浜第一中学校)時代(昭和16年)に、故犬養孝先生から国語と文法を習われた方で、戦後阪大医学部を出られて今も現役のお医者さん(呉医療センター名誉院長)で、地元で万葉講座も開かれています。
 昨年の瀬戸内海文化を考える会の現地講座「壱岐・対馬」でお会いし、懇親会の場では会の代表の坂本先生からわたしどもの万葉植物園の紹介もしていただいた関係で、興味を持って下さり今年の初めに来園のお話がありました。今回は「猪名川万葉植物園と山陽道万葉故地の旅」として企画され、幸い今日は爽やかな天候となり初夏の万葉植物園を楽しんでいただけたかなと思っています。
 旅程が詰まっている中、せっかく遠方から川西市に来ていただいたので、清和源氏ゆかりの多田神社にもご案内しました。

 五輪塔の前で記念写真
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 新緑の裏山を巡って
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 蓮池の前で記念写真
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 多田神社に参拝(写真前方は国指定重要文化財の拝殿)
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 本殿(写真右、国指定重要文化財)後方の御廟所(満仲公・頼光公、写真左)の前で神官から説明(多田院鳴動など)を聞きました。
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Posted by katakago at 15:42
ウツギの花が咲き始めました [2017年05月24日(Wed)]
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 裏山ではウツギ(ゆきのした科)が咲き始めました。ウツギは万葉歌に24首詠まれています(万葉歌では”うのはな”)。 その中から次の2首を載せておきます。
【歌】 五月山 卯の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも (巻十・1953)
【口語訳】 五月の山に卯の花が咲いている美しい月夜に、ホトトギスの声はいくら聞いても飽きない。また鳴かないかなあ。

【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (巻十八・4066 大伴家持)
【口語訳】 卯の花の咲く月になった。ホトトギスよ、来て鳴き響かせてくれ。まだ蕾のままであっても。
 題詞には、「四月一日に、掾久米朝臣広縄が館に宴する歌四首」とあり、これは主賓の越中国守大伴家持の歌(四月一日は太陽暦の五月六日に当たる)。
 卯の花とホトトギスがセットで詠まれた歌は17首あり、タチバナもホトトギスと一緒に詠まれた歌が20首を超え、特に家持がホトトギスを多く詠んでいます。
 こちらでは今のところまだホトトギスの鳴き声を耳にしません。
 タチバナの花
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【歌】 橘の にほへる苑に ほととぎす 鳴くと人告ぐ 網ささましを (巻十七・3918 大伴家持)
【口語訳】 橘の咲きほこる園にホトトギスが鳴いていると人が告げてくれた。網を張ればよかったなあ(網に捕らえておけば、いつでも鳴き声が聞けるのに)。


 ヤマアジサイ(ゆきのした科)も咲き始めました。
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 蓮池では、ハスの立ち葉が伸びてきました。
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 花菖蒲が一輪開花しました。
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Posted by katakago at 15:49
田植え前の水路清掃 [2017年05月22日(Mon)]
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 昨日(5/21)は、地元生産組合・水利組合の共同作業として、水路の清掃を実施しました(写真は矢問川ゲートの清掃作業開始の様子)。天候には恵まれましたが、わたしを含め高齢の組合員にとっては、炎天下の作業は大変でした。
 組合長になって初めての大きな行事の一つが終わってホッとしています。

 次の日曜日はため池堰堤の草刈りを予定しています。


Posted by katakago at 11:15
初夏の万葉植物ーその2 [2017年05月20日(Sat)]
 先月末に水を張った蓮池で、今朝、アサザ(みつがしわ科の多年生の浮葉植物)が三輪咲いていました。畦道には、ノビル(ゆり科)やチガヤ(いね科)の群生が見られます。
 アサザの花(万葉歌では、次の長歌に”あざさ”として詠まれています)
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【歌】 うちひさつ 三宅の原ゆ ひた土に 足踏み貫き 夏草を 腰になづみ いかなるや 人の児故そ 通はすも我子 うべなうべな 母は知らじ うべなうべな 父は知らじ 蜷の腸 か黒き髪に ま木綿もち あざさ結ひ垂れ 大和の 黄楊の小櫛を 押へ挿す うらぐはし児 それそ我が妻 (巻十三・3295)
 父母の問いかけに、息子が自分の妻についてうち明ける形式で、”あざさ”の花を黒い髪の飾りとしてつけている娘、と詠まれています。

 ノビル
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【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (巻十六・3829 長忌寸意吉麻呂)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹(あつもの)よ
(題詞に、酢・醤・蒜・鯛・水葱を詠む歌、とある物名歌の一つ)

 チガヤ(葉に先立って出た花穂をツバナ(茅花)といい食用となる)
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【歌】 戯奴がため 我が手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 召して肥えませ (巻八・1460 紀女郎)
【口語訳】 戯奴(わけ)のため 手も休めずに 春の野で 抜いておいたつばなですよ 食べて少しはお肥りなさい 
 (紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持に贈った戯れ歌)

 万葉植物ではありませんが、蓮池のそばでは花菖蒲の蕾が見られ始めました(今月下旬から6月にかけて開花が見込まれます)。
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Posted by katakago at 13:50
初夏の万葉植物ーその1 [2017年05月18日(Thu)]
 この時期、万葉歌に詠まれた植物の花が多種類見られるようになりました。ここでは、ムラサキ(むらさき)、エゴノキ(やまぢさ)、センダン(あふち)、ノイバラ(うまら)、マユミ(まゆみ)の花の写真と歌一首を掲載します。

 ムラサキ
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【歌】 託馬野に 生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして 色に出でにけり (巻三・395 笠女郎)
【口語訳】 託馬野に 生えた紫草を 服に染めつけ まだ着もしないで 色に現れました
 ムラサキの花は白ですが、根には紫色の色素(シコニン)を蓄積し、上代の重要な染料(紫根染)で、天智天皇の蒲生野での薬狩りの際の額田王の歌にも詠まれています。この歌は笠女郎が大伴家持に贈った歌で、家持への思いがまだ遂げられないのに、人に知られてしまったことを譬えた譬喩歌。

 エゴノキ(白い花が下向きに咲いています)
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【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ぢさが 白露の重みで たわむようにうちしおれて 心の奥深くで 私の恋は止まない

 センダン(オウチ)
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【歌】我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 (我妹子に) 楝(あふち)の花は 散り失せずに 今咲いているように あってくれないものか
 「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「楝(あふち)」に掛かる枕詞。

 ノイバラ(万葉歌では上総国の防人歌に”うまら”として詠まれている)
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (巻二十・4352 上丁丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか

 マユミの花
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【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓に出来上がるまで 人に知られないようにしようね
 譬喩歌の弓に寄せる二首の一首で、目をつけた女を自分の妻にするまで誰にも知られたくないと願う男の歌。檀の木は材質強靭で弓の材とされた。




Posted by katakago at 14:52
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