TPPの知的財産分野での交渉対象 [2012年10月06日(Sat)]
日本国内の議論を二分する、
TPP=環太平洋経済連携協定への参加協議。 現在、先行する参加国間で 深刻な対立を招いている分野の代表格が、著 作権・特許などの知的財産だということは あまり知られていない。 流出した米国政府のTPP知財文書には 何が書かれているのか? その「真の狙い」とは? アメリカやEU各国で大きなうねりを見せた 「ネットの自由」への希求、躍進する「海賊党」の存在、 グーグルやアップルなど、 「新たな立法者=国際プラットフォーム」などの 動向も踏まえながら、 情報社会における最適なルールメイクのあり方を 第一人者が考える。 巻末にTPP知財リーク文書抄訳を公開 福井 健策 (著) 『「ネットの自由」vs.著作権: TPPは、終わりの始まりなのか』 光文社新書 ¥ 777 ・ 著作権保護期間の大幅延長 ・ 著作権・商標侵害の非親告罪化 ・ 法定賠償金制度の導入 ・ アクセスガードなど、DRMの単純回避規制 ・ 真正品の並行輸入の広範な禁止 ・ 米国型のプロバイダーの義務・責任の導入 ・ 音・匂いにも商標 ・ 診断・治療方法も特許対象に ・ 医薬品データの保護 こういったことがTPPの知的財産分野での交渉対象なのです。 タイムリーで興味深い一冊です。【KB】 |
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大阪手をつなぐ育成会
at 00:01