最低賃金779円へ [2010年08月24日(Tue)]
大阪地方最低賃金審議会
(会長・西村多嘉子大阪商業大教授)は8月19日、 府内の労働者に支払われる 今年度の最低賃金(現行時給762円)を17円引き上げ 779円とするよう、大阪労働局長に答申した。 府の最低賃金は生活保護の給付水準(時給換算)を 下回る状況が続いていたが、 答申どおりの決定が出た場合、 乖離が解消されることとなる。 大阪労働局は答申内容を8月19日付けで公示。 9月3日までに異議申し出がない場合は答申どおり決定し、 10月15日に発効予定。 府内で引き上げが必要な労働者数は 約7万6千人になるという。 今夏突然のニュースで、 高齢者の所在不明や 熱中症による室内での死者が伝えられる。 その根底には、 貧困やワーキングプアの問題が見えてくる。 これまで、最低賃金で働くよりも、 生活保護を受けた方が収入が高いという「逆転現象」が、 この貧困問題を見えにくくしてしまってきていた。 政府や地方自治団体は、 この逆転現象に早くから気づいていても何もしなかったらしい。 それがようやく企業の犠牲のもとで解消されるとは。 中小や零細企業での雇用が悪化しなければと按ずる。【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 10:43