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たまに、友だち? [2010年03月09日(Tue)]
「友だちだろう。つきあえよう」と誘われて、
万引きの見張り役をやらされる。
「友だちだろう。金貸してくれ」と断りきれずに、
もらいたての給料の半分以上を渡してしまう。
「友だちだろう。出てこいよう」と夜中にグループホームを
抜け出して帰ってこない。

知的障害の比較的軽い人の中に
この「友だち」と言う言葉にとても惑わされる人がいる。
そんな相手は「友だちじゃない」と言うが通じない。

結果は、窃盗団の一味に、また、ただのいいカモに、
そして信用できない人の烙印を押されてしまう。
それが本当の友だちならば、
ある意味しかたがないのかもしれないが、
人の弱さにつけこんでかかわってくる。
そんな「たまに」友だち。

いい友だちをつくろう。
とてもべたでありきたりのことがらであるために、
政治的にも行政的にも魅力の乏しい「友だちづくり」が
知的障害者への支援で欠かせない。
障害福祉サービスの
「生活介護」や「就労継続」や
「共同生活援助」「行動援護」という漢字ばかりの
列挙ではない、もう少しわかりやすいサービスメニューが
作り出せないであろうか。

障害とは、当人と当人に対する態度や環境との
相互作用で決まると言うことが、
国連の障害者に関する権利条約でうたわれている。
スロープやエレベーター、点字ブロックなど
物理的な環境の整備とあわせて、
人の態度形成を支援すると言う視点での
「友だちづくり支援」を、政治的、行政的決断を持って
社会的なサービスにきちんと組み込ませてほしい。

そんなことを考えていたら、
支援学校の児童の放課後や長期休暇の居場所の確保策が
大阪府の22年度予算案に、
大阪府全体で64人分と規模は小さいながらも
府単独事業で盛り込まれていることを知った。
放課後児童クラブなどで
新規に支援学校に通う障害児を受け入れれば、
年間1人当たり100万円のプラス助成がある。
この事業が地域での
良き「友だちづくり支援」にもつながるように期待したい。【KB】

Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 09:28
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