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新書「デザインの教科書」 [2011年12月24日(Sat)]
デザインとは何か。
近代以前の社会ではデザインは
職業や階級制度の記号でもあった。
どのような衣服を身につけ、どんな日用品を使い、
どういった住まいで生活するのかは
自由に決められなかった。
19世紀に入り、
社会システムの変化に伴ってデザインも
旧制度から解放される。
市場経済のシステムに委ねられた現代のデザインは
新しい生活様式を提案し、
消費への欲望を喚起するものになった。
著者はこうした歴史をひもときながら
「誰もが等しく望む自由で心地良い環境を生み出すことの実践としてある」のがデザインだと言う。
社会的にもデザインに対する意識が高まる中で、
制作側ではなく使い手の生活を通してデザインを論じる。

講談社現代新書 柏木博著「デザインの教科書」756円

目次
第1章 デザインって何?
第2章 二〇世紀はどのようなデザインを生んだか
第3章 心地良さについて
第4章 シリアスな生活環境のためのデザイン
  1 貧困解決とデザイン
  2 生きのびるためのデザイン
  3 ユーモアを持った器用人のデザイン
第5章 デザインによる環境問題への処方
第6章 デザインを決める具体的な要素
  1 色彩
  2 素材がデザインを生む
  3 ものと人間との相互作用
第7章 趣味とデザイン
第8章 デザインの百科事典――デザイン・ミュージアムの展示

デザインがわかれば生活はもっと豊かになる
消費のためのデザインから生活のためのデザインへ
「デザインとは何か」という基本的な質問から、
デザインを決める要素、
現代デザインが求められている役割の変化まで、
受け手・使い手の立場でデザインを知るための絶好の入門書。
【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:01
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