新書 支配の構造 国家とメディア [2019年09月25日(Wed)]
堤 未果 (著), 中島 岳志 (著), 大澤 真幸 (著), 高橋 源一郎 (著)
支配の構造 国家とメディア――「世論」はいかに操られるか (SB新書) 850円(税抜き) ★「表現の自由」への圧力! 報道の自主規制! 忖度の構造! ★メディアを支配する「暗黙のルール」とは ★「今起きている恐ろしいこととは」? 気鋭の論客が徹底討論! 名著(古典)を通じ、メディアの本質に迫った『100 分deメディア論』(NHK Eテレ/2018.03)。 放送後、踏み込んだ発言で話題を巻き起こし、視聴者から再放送リクエ放送が殺到。 そして、放送から1年。深刻の度を増す、日本のマスコミとメディアをめぐる現状。 「まだまだ語るべきことがあるのではないか」 そんな思いから四人の著者陣は新たな名著を手に、再び結集しました。 ポピュリズム、ナショナリズム、メディアと権力、表現の自由……。 日本を深く覆う、閉塞感の正体とは何か?その深淵を深くえぐる、忖度一切なしの大提言です。 ■目次 第1章 政治権力とメディア /堤未果 ハルバースタム 『メディアの権力』 人間を通して事実を見る 単純化と視聴率主義への警鐘 中流がジャーナリズムを支えた時代 メディアが始めた戦争とメディアが終わらせた戦争 米国民として・女性として 退行する現場主義 アメリカのジャーナリズムが死んだ日 株主資本主義の台頭 人間にフォーカスせよ 【座談】 個のアメリカ、空気の日本/まなざしの内面化/事実への宗教的なパッション 第2章 民意の暴走は止められるか /中島岳志 トクヴィル 『アメリカのデモクラシー』 政治を学ぶ人の必読書 「中間共同体」の必要性 多数者の専制││ポピュリズムをいかに防ぐか メディアの多様性が民主主義を支える マス化の罠 【座談】 結社としての新聞/宗教から見る政治体制/中間共同体はなぜ弱体化したか/ 左右の分断に橋をかける「/自由に考えた」という錯覚/民主主義はどうあるべきか 第3章 ナショナリズムの取り扱い方 /大澤真幸 ベネディクト・アンダーソン 『想像の共同体』 ナショナリズム研究の古典中の古典 そもそも「ネーション」とは何か? 起源が古いと思いたがる 俗語の神聖化 新聞と小説││独特の時空間の観念 複数形の行列││限られた世界にいる 資本主義と結びついた出版 ナショナリズムの産物である「辞書」 【座談】 メディアとナショナリズムの共犯関係/小説家は近代国家の成立に加担した「/新聞の 一面」というフレームの消失/日本のナショナリズム/ナショナリズムは危険物なのか 第4章 「本を燃やす」のは誰か /高橋源一郎 ブラッドベリ 『華氏451度』 ノスタルジックなSF作家の衝撃作 本を焼き払うファイアマン││第1部炉と火竜 メディアと大衆の共犯関係 すべて人々が望んだ社会 大衆の選択││第2部ふるいと砂 自主的に本を捨てた││第3部 【座談】 深く考える力を奪うメディア/本が燃やされている/読書とは異物と出会うこと/ 人は後ろ向きに未来へ入っていく 終章メディアの生きる道 文化には「分かりにくさ」が不可欠 「忖度」の構造に取り込まれるな 「社会的共通資本」としてのメディアを取り戻す 世界を変えるという野心 どうぞ(KB) |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:43