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新書 看護の力 [2013年01月28日(Mon)]
熱湯とタオルがあれば、人を治すことができる

効率化を追い求め、機械化がすすむ現代医療の中でも、薬や注射と同じように、新鮮な空気、美味しく楽しい食事、気持ちよく清潔にすごすことなどが、患者にとって、実はどれほど重要か。ケアする側のよく動く手とさり気ない気遣いがいかに病人を救うものか―。
著者は、その人自身の持っている回復力に注目し、自然の回復過程を整えることこそ看護本来のありようといいます。胃瘻や床ずれ対応のヒントに「下の世話」や代用入浴の心得など。看護師歴60年を越えてなお、精力的に奔走する著者がケアの真髄を惜しみなく伝えます。
すべてのケアする人の基本書です。

日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんの著書
「看護の力」 (岩波新書) ¥ 756
詳しい目次を掲載します。
はじめに
第一章 看護という営み
1 それは人びとの暮らしのなかから生まれた
2 職業としての看護師
(1)草創期の看護
(2)戦争と看護
(3)戦後改革で看護のなにが変わったか
3 看護師は今
(1)看護師像の背景
(2)新人の戸惑いと職場環境
(3)慢性的な人手不足がもたらしたもの
(4)安全性の論理
(5)看護師の自負と悩み
第二章 看護の意味―ごくありふれた生の営みを見直す
1 生命維持に関わる日常的・習慣的ケア
(1)息をする
(2)食べる
(3)トイレに行く
(4)動き・止まる
(5)からだを清潔にする
2 人間らしく生きることを支えるケア
(1)身だしなみを整える
(2)コミュニケーションを図る
(3)趣味と学習
(4)誰かの役に立つ存在
(5)ごくありふれた営みを支障なく行うこと
3 医学・医療の現実のなかで
(1)救命と延命
(2)医学の進歩がもたらした人間の細分化
4 死の瞬間までその人らしく
(1)生命の積極的肯定という考え方
(2)看護の視点から見る安楽死・尊厳死
(3)患者中心の思想
第三章 看護の原点―人間らしく生きる条件を整える
1 美味しく楽しい食の基本
(1)食べ慣れたもの・食べ慣れないもの
(2)きっかけ食
(3)口から食べることの喜び
(4)胃瘻本来の目的
(5)看護延命
2 ベッド上でもさっぱりと―代用入浴
3 看護次第の「下の世話」
第四章 看護の可能性―治る力を引き出す
1 自然治癒力を高めるケア
2 姿勢が心身の健康を左右する
(1)直立に近い座位がもたらしたこと
(2)うつぶせ寝の効用
3 浴(水や湯に身体を浸す)と温熱の効用
(1)自然の入眠を促す足浴
(2)手浴の効用
(3)便秘が和らぐ腰背部温罨法
4 看護音楽療法―心とからだを開く音楽とケア
5 認知症緩和ケア―楽しい思い出記憶が手がかりに
6 予防こそ看護の真髄
(1)高齢者の肺炎予防
(2)予防すべき「床ずれ」
第五章 看護師六〇年
1 看護師を生きる
2 大震災を契機に―看護が日本の医療を変える
おわりに 手から始まる究極のケア
あとがきに代えて

希望の著書です【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:00
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