榛名山・榛名湖、夫婦タンデムツーリングを初体験! [2007年09月27日(Thu)]
9月24日、榛名山・榛名湖に、初の夫婦タンデムツーリングに行ってきました。
「夫婦タンデムツーリング」などと、何気に書いてしまいましたが、これは、いままでの人生における大事件、夢のまた夢・・・いや、夢にさえでてこないような出来事なのです。 この世に生を受けて、51年・・・足の痛みと共に歩んできた30年・・・そんな私が、タンデムツーリングに挑戦してしまったのです。 「行ってみようか・・・」急に思い立ち、翌日には、レンタルバイクで、出発していました。 レンタルショップは、成増駅からバスで20分・・・朝10時、開店と同時に到着。 初めてのヘルメットは、思うようにスムーズにかぶれず、手袋ももってなかったので、とりあえず、修理用の軍手などお借りして、いざ、出発!!! はじめて、バイクたるものに乗ったにもかかわらず、なんの違和感もなく乗っている自分がとても不思議・・・その遠い昔、同じようなものにのっていたのではないかと感じるくらい、懐かしい気さえするのです。 関越自動車道、練馬インターを入り、川越、鶴ヶ島を超え、高坂サービスエリアで、コーヒーブレイク・・・再び、気合をいれて、ゴー、ゴー!! ところが、ところがです。高速道路を出発してまもなく、なんとなく、ペダルから足が外れているような、いやな感覚があったので、道路の端にとめてもらいました。 実は、私の足は、手術をした左足のしびれが残っているため、感覚があまりつかめないのです。 すると、なんと、なんと、靴をはいていなかったのです。どこで、どうやって、脱げてしまったのか、まったくわかりません。 「在り得ない!!!」・・・言葉がでないほどの驚き・・・しかし、このままでは走れないので、次のインターチェンジで降りて、靴屋を探すことにしました。 「ここで降りなさい」と神様が示してくださったのかなぁ〜とのんきなことを考えていると、降りたすぐの所に、「CAINZ HOME]の看板が・・・やはり、神様からの贈り物・・・ 靴なしで歩いていると、入ってすぐの場所にとび職用の地下足袋が・・・これなら絶対に脱げない・・・子ども用の22.5センチがあったので、手袋と一緒に購入・・・ とりあえず、安心・・・再び、高速に入り、目的地の榛名湖目指します。 高速道路は、スムーズに流れています。回りの景色を楽しみながら、快適に走行・・・ すべてを信じ、身も心も、そして、命をも主人に委ねているので、不安や恐怖など微塵も感じないことが、自分でも本当に不思議なくらいです。 スピードがかなり上がっていった時、体中の力がスーと抜けて、軽くなり、ふわぁ〜と浮いてしまいそうな感覚に捕らわれる・・・そんなとき、主人につかまっている私の手に「トントン!」とサインを送る主人・・・居眠りでもしてるのではないかと心配してくれたのでしょうか・・・ この「トントン」のシグナルは、主人に守られているという安心感が広がり、嬉しさと幸せを感じる瞬間・・・・・そして、このスピードに乗るというなんとも不思議な、そして、気持ちのいい感覚は、いままで味わったことのない別世界・・・こんな世界があったとは・・・ 関越自動車道の花園、本庄児玉、高崎、前橋のインターを通り越し、軽快に飛ばしながら、沼田I.Cを降りていきます。 街道沿いのお蕎麦屋さんで一休み。 このころから、霧がかかってきて雨まじり・・・雨具を着込んで、いざ目指すは榛名湖。この榛名へ続くルートは、ヘアピンが連続する本格的なワインディングロード・・・と後で知ってビックリ・・・しかし、このカーブがなんとも気持ちがいい・・・バイクの動きに合わせ、左右に身を傾け、バイクに身を委ね、バイクと一体となる・・・う〜ん、たまりません・・・ 爽快感をじっくり味わいながら、登りきった場所に榛名湖が広がっていました。 湖では、色とりどりのボートが浮かび、楽しんでいました。 「榛名富士」は、霧にかすみ、ぼんやりしていましたが、晴れていたら、素晴らしい景色が広がっていたに違いありません。 下りは、雨のため、滑りやすくなっていたので、主人も、スピードを落して慎重にハンドルをきっていきました。 帰りの高速道路は、ずっと一緒に、満月に近い、まんまるお月さまに見守られながら、無事、帰途につくことができました。 今回の走行距離、330Km・・・ いまここに、主人とともに、バイクに乗って無事帰ってきた自分が存在する・・・50年間、足の痛みと共に過ごし、どこへも行くことができなかった自分が、今は、こうして、主人と一緒にタンデムツーリングを楽しんでいる・・・なんと、ありがたいことでしょう・・・ 私が、ここまで来ることができたのは、多くの人々のご縁、そして、守り、支えてくださった人々のお陰なのです。この「ご縁」と「お陰」に支えられ、護られて、私が生かされていることのありがたさを、痛いほど身に沁みて感じることができました。 ありがとうございます・・・涙とともに、つぶやき続ける、ありがとうございますの言葉・・・ そして、なにより、いつもそばにいて、見守り、導いてくれる主人に心から感謝します。 これから、二人で歩んでいく人生行路・・・どんなタンデムツーリングの世界が広がっていくのでしょうか・・・とっても、とっても楽しみです・・・ 「ご縁」と「お陰さま」に 心から感謝いたします。 ありがとうございます。 いくこ 合掌 |