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北竜町の雪景色
紹介ビデオ(3分)2011年3月

北海道北竜町の
冬から初夏の自然(2010年)

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農薬が少ない北竜町で狂喜乱舞する蛾@町道(北海道北竜町) [2010年09月04日(Sat)]
 

農薬の少ない北竜町で狂喜乱舞する蛾 オーマイガ!(Oh my god!)@町道(北海道北竜町)

農薬の少ない北竜町で狂喜乱舞する蛾
オーマイガ!(Oh my god!)
@町道(北海道北竜町)

参考:北竜町の農薬削減率は40%・50%
JAきたそらち北竜支所 HP
(「生産情報公表農産物JAS規格」の生産物情報(ロットNo.F64022)はこちら


 いくこ&のぼる


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大江正章先生・第46回北商ロードレース記念講演会「地域の再生と農の力」 [2010年09月04日(Sat)]
2010年8月22日(日)

JAきたそらち北竜支所で、大江正章(おおえただあき)さん(53歳、コモンズ代表・ジャーナリスト)の講演会が開催されました。

この日は、ひまわりの里の道路規制最後の日。午前中、第46回北商ロードレース・マラソン大会が開催。この大会に参加された大江正章さんは、20kmマラソンで80人中8位入賞という素晴らしい成果を納められました。

北竜町体育協会会長・澤田正人さんのご挨拶で開会。
マラソンの熱気も冷め止まぬまま、流れる汗を拭いながら、大江正章さんのご講演がスタートです。


「地域の再生と農の力」
ー 自給を高め、循環型の農を再構築しよう ー


活気ある地域づくりをしている農山村や集団の実践例をいくつか紹介してくださいました。

大江さんのお話は、「いのち」や「自然の豊さ」を守りながら、その地域にもともとある生業を生かしたさまざまな活動の紹介。柔軟性のある新たな発想に満ちあふれていました。

大江正章さん
大江正章さん(コモンズ代表・ジャーナリスト)

1. おばあちゃんの葉っぱビジネス(徳島県上勝町)

人口2,000人の町で、農家の半分が参加。平均年齢70歳のおばあちゃんたちが、いままで落ち葉となっていた南天やもみじの葉っぱを、日本料理を飾る「つまもの」へと商品化するビジネスです。

このビジネスは、農業改良普及員の横石知二さんの凄まじい努力により、1987年にスタート。現在は(株)いろどりが運営、年商約3億円です。

木に登り葉っぱをとり、パソコンに向かって出荷する元気なおばあちゃん達。おばあちゃんの3Kビジネス(軽い、綺麗、根気)によって、綺麗で元気な素晴らしい環境循環が成立。

綺麗な洋服でおしゃれをして、つまものが使われている料亭でお食事会を開催。おしゃれによって、いっそう元気になっていくおばあちゃん達。

町内の高齢者は誰も入らなくなった町営老人ホームは廃止となり、要介護率や一人あたりの医療費が減少しました。まさに、綺麗で元気な環境循環が成立しているのです。

いままで日陰で枯れていた葉っぱが、太陽の光を浴びて輝いているように、おばあちゃんたちが、バリバリと働きはじめ、元気に綺麗になっています。

その活動から、私は、考え方ひとつで人間は何でもできることを、改めて感じました。


2. 自治体主導の資源循環とアンテナショップ(福井県池田町)

1999年7月に、福井市内のビルの一角に、池田町の野菜を販売する「こっぽい屋」がオープン。「こっぽい」とは方言でありがたいという意味。池田町の真心と感謝を伝えるお店です。

メンバーは兼業農家のおばちゃんを中心とした100人以上で構成されている「101匠の会」。地元のおばちゃんたちが家庭用に育てた、安心安全な朝どり新鮮野菜たちが並ぶアンテナショップ。こっぽい屋では、月一回、おばんざい隊が派遣され、池田町の食文化や郷土料理が伝えられています。

2000年度から「ゆうき・げんき農業」がスタート。

野菜を対象にした町独自の認証制度で、栽培方法により色別のシールを発行。黄色は、農薬は1回まで(各作物ごとに交付されるので、畝別に管理が可能)、赤は、農薬化学肥料を全く使わない(畑ごと)、金色は、3年連続して赤色の交付を受けた圃場で作られた作物。

2003年度、この環境向上運動のーひとつとして、食Uターン事業を推進。

これは、家庭での生ゴミや水切りや分別を徹底し、町民ボランティア・環境Uフレンズが回収。さらに「あぐりパワーアップセンター」で品質の良い堆肥「土魂壌(どこんじょう)」に甦らせる取り組みです。

この取り組みによって、池田町での一人あたりのごみ排出量(2006年市町村別ごみ処理概要・参考)は、404gで県内最小となり、リサイクル率は、41.7%で県内トップです。

2006年、無農薬・無化学肥料米を目指した、生命にやさしい米づくり運動開始。

町民が郷土を愛し、地道な努力を積み重ねていくことによって、偉大な成果を成し遂げていくという池田町の見事な活動力です。


3. 日本を代表する有機農家・金子美登(かねこよしのり)さん(埼玉県小川町)

1971年に、金子美登さんは有機農業をスタート。会費制自給農業を基盤に活動を展開。

さらに、アジア、ヨーロッパの有機農場を視察するなど、海外交流にも活動を拡大。現在、消費者と提携する会費制農業を展開し、国内外の研修者を受け入れながら霜里農場を経営しています。

金子さんの農業の基本は、自然エネルギーの循環です。

落ち葉や枯れ木、家畜の糞で堆肥を作り、エネルギーにバイオガス、風力、ソーラー電池、ウッドボイラー等を利用する自給を目指す農業経営です。風・太陽・水・植物・動物など、自然界に尽きることのない自然エネルギーを循環させる生活を実行しています。

さらに地場産業との提携。地元の商店が、有機農業仲間と提携して有機生産物の製造に取り組みます。

1995年には、霜里農場の研修生で小川町で就農した仲間たちを中心に「小川町有機農業生産グループ」を結成。

1999年、夫婦で参画しているNPO生活工房「つばさ・游」が企画運営する「ベリカフェ・つばさ・游」がオープン。日替わりシェフのレストラン。小川町の霜里農場、風の丘ファームなどの有機野菜を使ったお料理が提供されます。

金子さんの自然エネルギーの循環を利用した取り組みへの限りない挑戦に、大きな驚きと感動を覚えます。


4. 農業体験農園(東京都練馬区)

練馬区 農業体験農園 園主会(代表・白石好孝氏)が1998年発足。農業体験農園とは、消費者に栽培技術を指導していく農業カルチャースクールです。農園経営の主体である農園主が、地域消費者とのコミュニケーションを促進していきます。

生徒は年間31,000円の会費を支払い、週1回受講。1区画30m、年間約25品目の露地野菜を栽培していきます。都市住民が農業体験交流によって農業を理解し興味を持つ事によって、強力なネットワークの構築が期待されます。現在、練馬区内では、15農園が開園し活動を行っています。

2009年、練馬区農業体験農園園主会は、第38回日本農業賞大賞を授賞。この賞は、日本の農業の確立を目指して意欲的に農業経営や技術改善に取り組む団体を表彰する名誉あるものです。

農村から都市へと人口が流れて行った以前とは違って、現在は都市から農村へと意識が向けられる時代となってきています。練馬区は画期的な都市農園のトップランナーとして走っています。

北商ロードレースコースの一部 JAきたそらち北竜支所

地域の再生と農の力 北竜町体育協会会長・澤田正人さん



大江正章さんは、茨城県八郷町で16〜17年間、有機農業を続けられていらっしゃいます。

36aの田んぼで「こしひかり」中心としたお米づくり。反収約7俵が収穫されます。以前は困難だった草取りも今では比較的楽な農作業。

大江さんは、ご自身で有機農業を体験されながらも、日本各地の活気あふれる地域をいくつも視察、研究されています。日本の魅力あふれた地域の素晴らしさを本や言葉を通して、日本中のたくさんの方々にお伝えしていらっしゃいます。

「魅力ある地域には人が集まってきます。その一つが北竜町です。『食はいのち』という考えを応援しています」大江さんの力強いお言葉が心を熱くしました。

日本で、こんなにも素晴らしい活動をしていらっしゃる方々や地域が息づいているを知り、驚きと感動と感謝の気持でいっぱいになりました。大江さん、素晴らしいお話をたくさんありがとうございました。

農業の原点に帰り、深く理解し考えて、しっかりと大地に根付いた行動をしていくことの大切さを実感しました。

日本の地域や無限にひろがる人々の魅力、豊な日本人の心を伝えてくださる大江正章さんに、心からの感謝と尊敬の意を表します。


「 天と地と水 そして農民の心 」


輝く太陽・肥沃な大地・清らかな水、そして魅力あふれる町民の心。。。

 これらのすべてが満たされ、すべてに守られている素晴らしい北竜町に

    永遠の愛と感謝と笑顔をこめて。。。


天と地と水 そして農民の心
JAきたそらち北竜支所内の記念碑
「天と地と水 そして農民の心」


 いくこ&のぼる


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