田中裕行先生、日本ベジフルマイスター「VMD・ビジュアルマーチャンダイジング」講座 [2009年01月30日(Fri)]
日本ベジフルマイスター講座第3回「VMD・ビジュアルマーチャンダイジング」・・・戦略プログラムをビジュアルな提案と連動させ見た目に調和させていく、視覚表現とオペレーションシステムの仕組みと方法を学んでいきます。
講師は、田中裕行先生です。 大手広告代理店でマーケティングプランナー、セールスプローモーションプランナーとして活動後、(株)光研インテグレイトを設立。代表取締役に就任。現在、通信、広告、ソフトウェアなどの業界向けにコミュニケーション、マーケティング、セールスプロモーションなどの業務を展開。 マーケティングプランナーをはじめ、広範囲に渡って活躍なさっている、とても頼もしい先生です。S30年生まれの53歳、野菜中心の食事で、ヘビメタを克服され、体重45kg減を実現なさったそうです。ダンディになられて、素敵な田中先生のお写真が見つからなくて残念です。 講座内容は、より明快なイメージづくりで、野菜と果物の魅力を伝えていこうというものです。 まず、イメージコーディネーションとは、まさしく”恋愛”に似ている・・・出会い、感動し、共感していくプロセスをたどるものである・・・だそうです。 なんだか、ワクワクしてきました。 このイメージコーディネーション実践の流れの中で、大切となってくるものが、コニュニケーションコンセプト・・・”商品、サービス、生活者との新しい関係作り”ということです。この新しい関係が重要 このコンセプトの例として、「ワンダー缶コーヒーの”朝専用”」というコンセプト・・・ここには、人間の生活時間に注目したコーヒーと人間(ワンダーコーヒー=朝専用)という新しい関係が盛り込まれています。 また興味深い例として、コンビニのトイレの前の張り紙の言葉で、昔は「次の方のために、きれいにお使いください」というものが、最近は、「いつもきれいにお使いいただき、ありがとうございます」というものに変化しているというもの・・・ここには、「注意」から「感謝」の意識に変化した新しい関係があらわされているということです。 このイメージコーディネーションの実践にあたって必要とされるのもに、相手の満足行動原理を理解していくことが大切となってきます。 この心理プロセスを理解する上で、AIDM(アイドマ)の法則を考えていく必要があります。 AIDMの法則とは、商品売り場において、顧客が購入にいたるまでの心理と行動の特徴を法則化したものです。Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)を表し、相手に興味を持たせ、相手が満足できるものを提示、提供することができるようになります。 さらに、心理プロセスで大切なことは、お客様の目線で、全体を広く見渡し、全体のバランスをとり、全体的色合いをまとめていくことが大切をなってきます。 そして、最終的心理プロセスとして、お客様が、食べたい、おいしそうと思えるようなイメージを作り上げていくことです。 こうして世界をみまわしてみると、マーケットの野菜のディスプレーから、デパートのショウウインドウまで、あらゆる場面で、クライアントの心を掴むための工夫と努力が重ねられているということを深く考えさせられます。 これからは、やおやの野菜たちの並び方を見ても、レストラン、デパートなどのさまざまなディスプレーを奥深く観察するのが、楽しみになってきました。 田中先生、たくさんの気づきと感動を ありがとうございます。 いくこ 合掌 |