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まるやま組体験 [2012年07月11日(Wed)]
2012年7月8日(日)、いきものマイスターの講義を実施しました。今回の講義は、昨年度の講義でも実施した「まるやま組」の体験です。

まるやま組は、輪島市三井町市ノ坂の里山、通称「円山」をフィールドにした、里山歩きの催しです。円山は水田を中心とした里山です。かつては耕作放棄地も少なくありませんでしたが、2009年度からは埼玉から移住して就農した新井寛氏が稲作を開始し、地域の方々と共に農業に励んでいます。尚、新井氏はいきものマイスターの受講生でもあります。
この円山は2009年度に、環境省が実施する「環境モニタリングサイト1000」の植物調査サイトとなり、植物生態学の専門家である金沢大学の伊藤浩二氏の指導の元、植物調査が行われています。この植物調査は2010年度から、植物観察を中心にした里山歩きの活動「まるやま組」と同時に行われるようになり、現在に至っています。まるやま組は一般参加者を対象として実施される月1回の定期的な実施の他、地域の小学校や養護施設、輪島市が毎年夏に主催する「輪島市子ども長期自然体験村」、他地域の大学からの視察の受け入れなども行っています。このまるやま組を主催するのは、東京から三井町に移住した萩野夫妻です。夫人の萩野由紀氏は2010年度に1期生としていきものマイスターを修了しています。更に、まるやま組の昼食を中心になって作っているのは、1期生で三井町在住の山下祐美子氏です。今回のまるやま組体験は、里山歩きを通じた地域の自然の案内を学ぶと共に、いきものマイスター修了生の活動を見学する機会でもあります。

まるやま組では、昨年度から地域の耕作放棄地を利用した畑の作業を開始しており、大豆や雑穀が栽培されています。この畑は普段は萩野夫妻が管理を行っており、まるやま組の日には参加者が畑作業を手伝います。勿論、いきものマイスター受講生もお手伝いをしました。
この日の作業は、主に増えすぎた苗の間引きです。間引いた苗は、空いている場所に植え替えました。間引き作業の為、また植え替える為に土を掘り返すと、土中からは時折、根切り虫が出てきます。昨年度の大豆栽培の際には、この根切り虫に大変手を焼かされました。可哀相だけど、これは退治します。
reネキリ.JPG
re畑作業.JPG



畑作業の後にはそれぞれが自己紹介を行い、里山歩きの開始です。伊藤氏の案内の元、植物を観察しながら円山のコースを歩き、参加者は種や実、花をつけている植物を集めました。集められた植物は地面に並べられ、伊藤氏が1つ1つの解説を行いました。
reまるやま組講義.JPG


伊藤氏による植物解説の次は、水田の生き物調査体験です。同様のプログラムは昨年にも実施しましたが、今回は。昨年度も同様の調査体験を実施したのですが、今年度はまるやま組一般参加者と合同での実施となり、一般参加者・受講生併せて約15名が、たも網をふるって水田の生き物を探しました。普段はたも網を持ったことのないお父さんお母さんにも、たも網を持って貰いました。尚、案内はブログ担当の筆者が実施しました。
採集後にはこの日に採れた生き物をトレイに並べて、生き物の説明を行いました。この日はヒメゲンゴロウ幼虫、オオコオイムシ、コツブゲンゴロウ、アカネ属(赤トンボの仲間)幼虫、モリアオガエルのオタマジャクシ、イモリなどが見つかりました。また、畔ではイトトンボの仲間や、羽化まもない赤トンボの仲間が時折見つかります。この日に見られたイトトンボの仲間はモートンイトトンボ、ホソミオツネントンボ、キイトトンボ、オオイトトンボなど、赤トンボの仲間はアキアカネ、マユタテアカネでした。生き物調査体験中は曇りで時折小雨が降っていた為にトンボはあまり目立ちませんでしたが、後で晴れてくるとトンボも多く見られるようになりました。
尚、生き物調査体験をもって午前のプログラムは終了し、昼食を摂って一休みです。
re食事.JPG
re食卓.JPG


まるやま組の昼食には主に地域の食材を利用した昼食がビュッフェ形式で用意されます。昼食を作って下さったのは、萩野由紀氏と前述の山下祐美子氏です。特に中心となるのは山下氏です。昼食に合わせて山下氏は今回のメニューについて説明をして下さいました。更に山下氏には、まるやま組の昼食についての理念、特にまるやま組に参加するまではあまり気にしていなかった、山菜を含む地域の食材についての話をして下さいました。

この日最後のプログラムとして、萩野由紀氏によるまるやま組の取り組み紹介がありました。まるやま組では「土地に根差した学びの場づくり」と題して、多様な参加者が集まって体験を通じて学び合い、まるやま組の活動を深めていく過程について説明をして下さいました。

この日は里山歩きに始まって円山の水田の生き物の豊かさを、お昼は地域の食材の魅力を満喫して、参加者もすっかりお腹一杯になったことでしょう。いきものマイスター修了生が実践する、能登の生物多様性を伝える里山歩きの体験は、現在課題に取り組む3期生にとっても貴重な学習の機会となったことと思います。

尚、次回の講義は、7月28日(土)に金沢大学薬草園の見学を予定していますので、受講生の皆様も宜しくお願いします。