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映画「降りてゆく生き方」上映会が羽咋でありました [2011年10月25日(Tue)]
10月22日(土)、石川県羽咋市で映画「降りてゆく生き方」の上映会がありました。この映画は、「奇跡のリンゴ」や自然栽培の提唱で知られる木村秋則氏、「醗酵道」で注目を集める「寺田本家」の寺田啓佐氏など200人に及ぶインダビューを通じ、現代的で物質的な生き方とは異なった、出世や栄誉、経済的成功といった物差しでは測れない生き方をテーマにした映画です。この作品は通常の映画とは異なり各地での自主的な上映会でのみ公開されています。2009年に制作されて以来、口コミのみで特別な宣伝もなく上映会という形のみで地道に上映が行われてきましたが、その内容とメッセージが話題を呼び、既に全国300会場以上で上映会が行われています。今後も一般の映画館での上映、テレビ化、DVD化の予定はない、貴重な映画です。



今回の上映会は、羽咋市とJAはくいが共同で実施する「自然栽培実践塾」塾生らにより企画されました。映画の中では架空の地方都市と田園地帯を舞台に、主人公(武田鉄矢氏)が、そこで出会う人々を通じ、物質的な成功とは異なる生き方に出会います。里山と地域が抱える問題、更には人里と野生動物の問題、農業や酒造りの描写を通じたメッセージなど、自然栽培塾がテーマとする「土中微生物から昆虫・魚類・鳥類に至るまで本来在るべき姿へ取り戻すこと」による農業の活性化に通じるものがあるのでしょう。
尚、今回の塾生にはいきものマイスター2期生の1人が参加しています。その受講生の研究課題である、自然栽培(木村秋則氏が提唱する環境配慮型農法)による水田の生物多様性の評価方法の一環として、アンケートを行いました。


上映会にはおよそ200人が来場しました。殆どは石川県内からの来場者ですが、中には福井、愛知、東京から駆け付けた来場者もいました。映画の冒頭では、映画製作のプロデューサーらからの舞台挨拶、更にはこの映画の製作経緯について、メイキングを交えて説明を行いました。今回のような小規模な上映会にも製作者が駆けつけ、舞台挨拶や解説までこなす辺りは、非常に小回りの利く作品と言えるでしょう。


映画終了後も、製作者らは会場の片づけをしながら、来場者らとお話をしていました。この後、映画製作者らから製作にまつわるエピソードなどを幾つかお聞きすることが出来ました。多くのスタッフには映画製作の経験が殆どなかったことや、会場にDVDだけを送付すれば簡単なところを、手間暇かけて来場者と直にお話を出来る上映会というスタイルを取っていること、製作に当たって新潟に2年ほど住み込んだ話などを聞くことが出来ました。
自然栽培を含む今日の環境配慮型農業には、環境配慮や無農薬栽培などと共に、生産者の顔が見えることに対する安心感や親近感も生まれます。今回の「降りてゆく生き方」も、製作者の顔が見え、直接お話が出来るという意味では、共通するものがあります。
理念を重んじ、製作者と来場者の距離感を意識した上映会を行う「降りてゆく生き方」の手法は、娯楽性や商業的成功に重きを置いた従来の映画製作とは異なる、新たな映画作りの可能性を秘めているのではないでしょうか?
10月15日(土)いきものマイスター講義(タコすかし体験) [2011年10月19日(Wed)]

2011年10月15日(土)に、いきものマイスターの講義を行いました。
今回の講義は、能登の伝統漁法「タコすかし」の体験を通じて、能登の海の現状に触れつつ、能登の自然を伝える技法を学ぶことが目的です。尚、今回の講師を務める能登町ふれあい公社の大瀧信男氏はいきものマイスターの修了生(1期生)であり、宿泊施設に勤める傍ら観光客にタコすかしの体験案内をしています。大瀧氏には昨年の講義でもタコすかしの案内をして頂きましたが、実に好評でした。ここ最近では漫画「釣りキチ三平」やテレビでも紹介されており、見聞きしたことがある、という人もいるかもしれません。

さて、このタコすかしとは一体どんな漁法でしょうか?特に、「すかし」というのは聞き慣れない言葉です。今回の講義はタコすかしの解説から始まりました。
「すかし」とは能登の言葉で騙すことを意味します。つまり、タコを騙してひっかけようという漁法です。タコをすかすには、ほおずきや布きれ、笹の葉、蟹の疑似餌などを使います。これを竹竿の先に取り付けて海の中をなぞるように動かし、おびき寄せられたタコをもう鉤をつけたもう1本の竿で引っ掻けて捕まえます。


まず大瀧氏は、昨年度のいきものマイスターの研究課題として取り組んだ、能登半島のタコ漁調査の結果を紹介しました。大瀧氏が生まれ育った能登町では「タコすかし」と呼ばれるこの漁法ですが、伝統漁法としてのタコ漁は能登町だけではなく、珠洲市、輪島市、七尾市、穴水町、志賀町など、奥能登から中能登にかけて広く行われてきました。大瀧氏によると、上記地域のうちでも岩場の多い珠洲市、輪島市、志賀町、能登町では竹竿を使ってマダコを狙うタコすかしと同じ漁法が行われています。地域により蟹の疑似餌、ヨモギ、笹の葉、ほうずき、イカゲソ、タコの内臓などと、用いる餌(疑似餌)もまちまちです。呼び名も、タコすかし(能登町)、タコとり(珠洲市内)、タコさすり(輪島市大沢より東側)、タコさすり(志賀町全体と輪島市大沢まで)、タコあさり(能登島、日本海側)などと、地域ごとに実に多様です。一方で砂場が多い七尾湾を囲む七尾市や穴水町では竹竿と釣り糸を用いてマダコを狙う「タコつり」が行われているとのことでした。タコ採り1つを取っても、その方法は地域ごとの特色が反映されており、実に多様です。大瀧氏はこのタコすかしの研究や体験指導を通じて体験型観光の発信、地域の連携などに取り組みたいと熱く語りました。



座学のあとは、みんなで自然学校の前の海に出て、いよいよタコすかしの体験です。胴長を履き、タコすかし用の竿を持って早速海に入ります。胴長で海に入る経験も滅多にないせいか、胴長が水圧で締まることにより体がギュウッと締め付けられる感触に驚く受講生もいます。
自然学校の前の海は岩場です。大人の腰まで程度の浅瀬が広がり、胴長であれば十分動けます。受講生らは岩の隙間や海藻の中などといった、タコの潜みそうな場所を疑似餌で探り、タコを狙います。
早速、大瀧さんの竿にタコがかかりました。疑似餌に誘引されたタコは、竿を取られそうなくらいの結構な力で竿を引っ張るので、タコの力に負けないように竿を支えつつ、もう1本の鉤つきの竿でタコを引っ張り上げます。


どうやら、タコの活発な時間になったようです。あちこちでタコがかかり始めました。竿を引っ張るタコの力に驚きつつ、注意深くタコを引っ張り出します。鉤から引き剥がしたタコを網の袋に入れるのですが、抵抗するタコが腕に絡みつきます。腕からタコの吸盤を引き剥がすのは大変です。この時に噛まれて痛い思いをする人もいたようですが、それでもタコが採れたので満足気でした。この日のタコ採りの成果は7頭でした。1人で2頭以上採る人、惜しくも逃がした人など成果は様々でしたが、誰もが一様にタコすかし体験を楽しんだようでした。


この後、採れたタコを捌き、茹でてみました。内臓を取り除き、塩揉みして吸盤内の付着物やぬめりを取り去ったタコを茹で上げてみました。タコ採りの面白さと採れたてのタコの美味しさを味わい、タコすかしの楽しさを満喫する講義になりました。実体験を通じて、尚且つ楽しんで能登の自然を学ぶ今回の講義は、受講生にとっても能登の自然を伝える技術としてとても勉強になったことでしょう。
河川の生き物調査体験 [2011年10月14日(Fri)]
10月11日(火)、珠洲市立上戸小学校の自然体験授業の講師をしました。

今回の体験授業は、環境省と国土交通省が発行する「川のいきものを調べよう」という資料に基づき、川で採集された生き物から川の水質を調べ、川の水質を調べる体験です。この資料及び調査方法は、環境省及び国土交通省のホームページでも公開されており、この方法によって全国の小学校などによる河川の調査が行われています。


同じ河川でも、環境が異なればそこに棲む生き物も異なります。流れの速さや水温、深さや周囲からの流入物によって環境は変わり、水質も影響を受けるでしょう。水が滞っていたり、汚染物質が流れ込む川では水の汚れに敏感な生き物は棲めず、汚染に強い生き物だけが棲むようになります。そこで、河川に棲む生き物を水質の指標にしようというのが、この「川の生きものを調べよう」の趣旨というわけです。

ちなみにこの「川の生きものを調べよう」で指標とされているのは、カワゲラ幼虫、カゲロウ幼虫、サワガニ、エビ類、タニシなどの水生昆虫や節足動物、巻貝などです。魚のような動きが早く捕まえるのが難しい生き物ではなく、石の下や川底から簡単に採れる生き物を指標にしているので、小学校の授業にも適しています。
生きものの見分けには、こちらの下敷きを使います。下敷きには「きれいな水」「少しきたない水」「きたない水」「大変きたない水」の4つのグループがあり、そこに各種の生き物が振り分けられています。たとえば、水の汚れに敏感な為に「きれいな水」にグループ分けされたサワガニやヘビトンボ幼虫が採れれば、その川の水質は良いということになります。水の汚れに強い子為に「大変きたない水」にグループ分けされたアメリカザリガニやサカマキガイなどが採れれば、その川の水質は悪い、ということになります。

今回参加してくれたのは、上戸小学校の5・6年生27人と先生4人です。上戸小学校は珠洲市の中心街である飯田に隣接する上戸町の、海沿いの住宅地の中にあります。海岸沿いは住宅地と市街地に占められていますが、町はずれには田園地帯が広がります。


竹中川は3km程の小さな川です。調査ポイントは、河口から少し登った林道の脇の流域を設定しました。早速、川に降りてみんなで生き物を探します。
探す場所によって、採れる生き物も違います。石の下からはカゲロウ幼虫やカワゲラ幼虫、砂の中や草の根元からはトンボ幼虫などが採集されました。


これは、コオニヤンマ幼虫です。判別用の下敷きでは「すこしきたない水」に分類されています。砂の中や石の下によく潜り込んでいます。オニヤンマと混同されやすいのですが、実はサナエトンボ科といって、オニヤンマとは別の仲間のトンボです。
成虫はオニヤンマを1回り小さくしたくらいのトンボですが、体調のわりに顔が小さめです。



これはヒラタカゲロウ類の幼虫です。判別用の下敷きでは「きれいな水」に分類されています。この仲間は似た種類が多く、判別はちょっと難しいです。



一通り採集を行った後は、生きもの判別用の下敷きを使い、採集された生き物を照合してみます。「きれいな水」の指標種として、カワゲラ幼虫、ヘビトンボ幼虫などが採集された他、「少しきたない水」の指標種であるカワニナ、コオニヤンマ幼虫などが採集されました。尚、今回の調査地点というのは河口から2km程度の地点です。通常の河川であれば下流域であることが多いのですが、珠洲は高い山が存在しないことに加え、すぐに海に到達します。その為に珠洲の河川は他の地域に比べて小規模な河川が多く、河口付近であっても通常の河川の中流や上流のように流れが速い清流が多く見られます。更にこの日には、校長先生がウグイとヤマメを釣り上げて、見せてくれました。
他にも、今回の調査体験では資料には掲載されていないコヤマトンボ幼虫、オニヤンマ幼虫、コシボソヤンマ幼虫、シマアメンボ、オナガミズスマシが見られた他、本来なら水田や溜め池で見られるオオコオイムシ、オオヒメゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウなどが見られました。オオコオイムシは川の淀みで、ヒメゲンゴロウとオオヒメゲンゴロウは川の脇に水路に溜まった水から採集されました。この時期は水田の水が抜かれることにより、水田で過ごした水生昆虫は周囲の水域に分散します。オオコオイムシは、落水した水田から別の水域を求めて移動した際に、川に迷い込んだのかもしれません。


今回の体験授業では主に、「きれいな水」と「少しきたない水」の指標となる生き物が採れました。これだけで川の水質を完全に判定することは出来ませんが、比較的市街地に近い河口付近でも、水の汚れに敏感な生き物が棲む河川が残されているというのは、地域にとって非常に良い結果です。最近では珠洲のような里山の豊富な地域の子供も野山で遊ばなくなり、生き物に触れることも少なくなったと言います。これを機に、もっと自然と触れ合い、能登の自然の豊かさに気付いて貰えれば、と思います。
三崎中学校の体験授業 [2011年10月07日(Fri)]
先日のブログでも紹介した、三崎中学校の体験授業の2回目が10月5日(木)にありましたので、紹介します。


自然学校の建物の中で全て行われた第1回の授業と異なり、今回は里山里海自然学校の管理する保全林を使った野外授業です。ちょっと前に野外での体験授業に来てくれた三崎小学校同様に、保全林までの道のりの林道を、色んなものを観察しながら歩きます。

樹木の説明を行う為、一度歩みを止めて解説を行います。


ここでは県木のアテと、杉について紹介を行います。アテとはアスナロの変種であるヒノキアスナロの石川での呼び名のことです。このアテは、県外では東北地方から北海道を中心に分布しています。石川県内では能登に多く分布し、珠洲市の宝立山にはアテの自然林が見られます。このアテは、輪島漆器の木地など木材として利用されてきた木です。今でも能登の里山には多く見られます。アテの分布する林にはよくアテの葉が落ちていますが、特徴的な外観をしているのですぐにわかります。

アテの見分け方を勉強して貰ったら、いよいよ保全林に到着です。保全林では隣接する整備前の林と、整備された保全林を見比べて貰います。整備前の林は踏み入る隙間もなく木が密生していて、鬱蒼とした暗い環境です。こうした林は生き物にとっても棲みにくく、食用となるキノコもあまり生えません。人にとっても、利用しにくい林です。
一方、整備された保全林は適度に木が伐採されていて、光も適度に届きます。こうした林には食用となるキノコも良く生えます。落ち葉や枯れ枝も本来であれば肥料や燃料として採取される為、地面も適度に整備されます。このように、里山の再生サイクルがそこには出来上がるのです。


里山の勉強を済ませたら、今度は実技の時間です。実際に体を動かして貰い、里山整備を体験して貰いましょう。
整備、といっても実に簡単な作業です。林内に溜まった枯れ木を運び出して一か所に集めるだけです。人数も25人ほどいますので、みんんなで手分けして貰って、枯れ木を運び出して貰いましょう。バケツリレーの要領で、奥にある枯れ木を道沿いまで運び出します。
作業の途中で、大きなナメクジをみつけました。体長は6cm以上あります。こんな巨大ナメクジ、普段の生活では見かけることなんてありませんが、里山の地面や土壌では、こんな生き物が人知れず活動しています。みんな、その迫力に驚きながらも、怖いもの見たさで集まってきます。
ちなみに、ここで豆知識を1つ。ナメクジカタツムリは分類的にはとても近い仲間なんです。



枯れ木の除去作業を終え、この日の里山での体験授業は終了です。帰ってからも、今日の体験授業を少しでも思い出して、能登の里山のことを考えるきっかけにして貰えるといいですね。
三崎中学校の里山学習 [2011年10月05日(Wed)]
9月28日、近隣の三崎中学校の生徒25人が体験学習に来てくれましたので、その様子を紹介します。


まずは自然学校の誇る(?)サロンルームにて、ビデオを見て貰います。
ビデオは2年ほど前にテレビ金沢で放映されたもので、自然学校のスタッフが水田のゲンゴロウ類調査を取材しながら、ゲンゴロウを通じて里山の抱える課題を紹介するという内容です。このビデオを見て、里山の生き物について勉強して貰いました。


次に、サロンルームに展示してあるボードを見て貰い、能登半島で行われている取り組みを学んで貰います。尚、このボードは金沢大学が昨年のCOP10会場に展示する為に作成したものです。


次に、施設内の案内を行います。里山学習や見学者には必ず見て貰っている、里山展示室を案内します。この里山展示室は何度もこのブログで紹介していますが、ここでは里山の生活にまつわる過去と現在、そして保全の為の取り組みを数枚のパネルで紹介しています。そのパネルに従って、里山の紹介を行います。

全国で行われていたように、ここ珠洲でも里山に依存した生活がありました。生活の燃料の為には木々を伐って薪や炭にしました。また、塩作りが珠洲の重要な産業であった頃には揚げ浜式塩田という海水を煮詰めて塩を採る方法によって多くの薪が使用され、それに伴い多くのマツが植えられ、持続可能な里山再生のサイクルがそこに成立していました。交通が未発達な時代には人や馬、船(北前船)など流通手段は限られていたことから、人々の生活は基本的に自給自足であり、山や海での採取や農業によって人々は生活していました。
今日ではガスや電気が普及したエネルギー事情の変化(エネルギー革命)、そして交通網及び流通網の発達は薪や炭といった里山で得られる燃料を不要としてしまいました。遠方からの食品もスーパーに多く並ぶようになり、自給自足の里山に依存する生活は大きく変貌しました。その結果放置された里山は再生のサイクルが滞って荒廃してしまい、人々の利用に適さなくなってしまいました。人々が利用し続けることで、初めて里山は持続可能な環境となります。
環境問題や過疎高齢化など地域の問題が注目される今日、里山は地域の農村地域に持続可能な生活をもたらす新たなモデルとして見直しが進んでいます。里山保全とその紹介は、自然学校にとって非常に大切な役目なのです。

お話ばかりでは大変なので、展示室で飼育しているゲンゴロウを見て貰うことにします。大きさにはやはりビックリのようです。身近な溜め池や水田にこんな生き物がいるのを知らない生徒も少なくないようです。ゲンゴロウを見て貰いながら、こうしたゲンゴロウ類が棲む溜め池も里山の環境の一部であり、農業をやめれば溜め池が荒廃してゲンゴロウ類も棲めなくなることを話しました。


この後は自然学校の屋上を案内して海を案内して貰った後に、本日の振り返りです。
今回の授業で学んだことをまとめて貰い、最後に質問の時間です。多くの質問が飛び交いました。
この日の体験授業はこれで終了ですが、次回は1週間後の10月5日(水)に野外学習です。次回のブログでは、野外学習の様子を紹介します。

小学生の体験学習2 [2011年10月05日(Wed)]
前々回のブログ(9月20日)では、三崎小学校による体験授業の様子をお伝えしました。その1週間後の9月27日(火)
には、体験授業第2回目を行いましたので、お伝えします。

1回目は雨に見舞われた為に室内での体験授業となりましたが、今回は天候にも恵まれた野外活動日和です。
せっかくなので、徒歩でお出かけです。

野外活動を行うのは自然学校が管理する保全林までは徒歩で10分ほども道のりです。保全林に到着するまでにも、色んんな発見がありました。

近所の畑のイチジクに、みんな興味津々です。真下から上を見上げると、イチジクの実がいっぱいです。よく見ると、カミキリも隠れていました。


保全林は、林道の中にあります。林道の入り口では栗が沢山落ちています。栗拾いを始める児童もいますが、保全林へ行く時間がなくなってしまうので、ちょっと我慢して貰います。アサギマダラも見つけてしまいましたが、写真を撮る前に逃げられてしまいました。残念…。林道の中では、杉の木とアテの木の見分けについて、早速のレクチャーです。


これは杉の葉を見せているところです。児童たちに質問してみます。「おばあちゃん達は、これのことを何て言ってる?」能登ではこれを「すんば」と呼び、かつては燃料にする為によく拾っていたそうです。「すんば」という正解を言い当てられた児童はいませんでしたが、聞いたことのあるという児童はいました。


つい寄り道をしてしまいながら、ようやく保全林に到着です。
保全林の入り口にも、沢山の栗が落ちています。先ほどの、林道の入り口とは比較にならないほどです。保全林に到着したので心置きなくみんなで栗拾いを始めましたが、みんな夢中です。でも、そんな簡単に拾い尽くせる量ではありません。


さて、栗拾いも楽しい学習ですが、ちゃんと授業をしなくては。児童たちには、保全林とその周りの林を比べて見て貰いました。隣り合う林でも、整備されず放置されてしまった林は木が密集して人が入ることも、生き物が生活するスペースも殆どありません。ここでは、栗拾いを楽しむことも難しいでしょう。


この後、保全林の中に出来た水溜りを見て貰いました。ここにはヒキガエルもゲンゴロウもやって来ると聞いて、児童も先生らも驚きの様子です。2度に渡る体験授業で、みんなの身近にある里山の面白さに少しでも気づいて貰えたようでした。