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いきものマイスター修了式 [2011年05月28日(Sat)]
4月から5月のいきものマイスターは、修了発表と修了論文で非常に慌ただしいものとなりました。特に修了発表1週間前は修了発表の本番と資料作成に向けて、受講生もスタッフも奔走の毎日でした。その後は無事に修了発表も終わり、晴れて全1期生6名の修了も決定しました。我々スタッフ一同も一安心です。
正念場の修了発表から開けて1週間、5月28日(土)はいきものマイスター1期生の修了式です。

修了式では一期生の各修了生に修了証書が手渡されました。更にはいきものマイスター修了の証として特注のベストを配りました。今後、いきものマイスターとして活動して貰う際には、是非着用してマイスターとしての存在感を発揮して貰いたいと思います。
最後に1期生はいきものマイスターを修了したことへの感想と今後の抱負を語って貰いました。1期生1人1人に対しては、広報・総括担当の宇野文夫(金沢大学・特任教授)から激励の言葉が寄せられました。


午後は本年度2回目の講義として、カメラ撮影の講義を行いました。2期生の講義ですが、1期生2名も参加してくれました。当初予定していた講師が急用で来られなくなった為、事務局の赤石が講義を行うことになりました。
講義ではデジタルカメラを使用する上での基本的な知識の説明をしました。まずはコンパクトデジカメと一眼レフの違いから始まりました。たとえば、被写体の全てを平面的に移すコンパクトデジカメに対して、一眼レフでは背景をボカすことで被写体の中心を際立たせることが可能です。また、カメラ一台で接写が可能なコンパクトデジカメに対して、一眼レフの場合は被写体への距離に応じてレンズの交換を交換しなくてはなりませんが、その分様々な専用のレンズにより近距離から遠距離まで対応出来ます。このように、まずはコンパクトデジカメと一眼レフそれぞれの特性を説明しました。
続いて、F値、絞り、ISO感度、画素数、マクロ撮影などデジカメの機能設定や撮影方法についての説明を行いました。自分のカメラの機能を初めて知ったという人もいたように、普段あまりカメラを使わない受講生にとっては、なかなか新鮮な講義になったようです。


最後に、昨年度のいきものマイスターで開催した写真展の話をして、更にその時に使用した受講生・スタッフらによる写真を披露しました。この写真展は受講生を中心に、里山のいきものや暮らしを伝える為の写真を展示する試みです。昨年度の写真展は1日のみの開催でしたが、多くの地元の方から好評を頂くことができました。現在、いきものマイスターは本年度も写真展の開催を予定しており、それも昨年度以上の写真展を目指しています。今回の講義は、その為にも良い写真を撮り貯めて貰いたいというお願いを受講生の皆さんにも知って頂く意味もあります。
いきものマイスターの全過程を修了した1期生の皆さんの今後の活躍と共に、修了生に負けない2期生の頑張りを是非期待したいと思います。
いきものマイスター修了発表 [2011年05月25日(Wed)]

昨年7月に始まったいきものマイスター養成事業も、ようやく1期生の修了を迎えることになりました。各受講生は修了課題として、この1年間に学んだ成果を修了論文としてまとめ、更に修了発表会での発表を行います。5月21日(土)に修了発表会を行いましたので、ここでお伝えします。


1期生6名の発表課題は、以下の通りです。

【発表1】「タコすかし」を活用した体験観光の未来
タコすかしとは、能登に伝わる伝統漁法です。「すかし」とは、疑似餌で誘い出したタコを鉤のついた竿で捕まえる様を、騙すことを意味する能登の方言「すかし」とたとえたものです。発表者のO氏はホテル勤めの傍ら、観光客相手にタコすかしの案内に取り組んできました。このタコすかし案内は好評を得て、今では能登の観光案内人として知られるO氏は、このタコすかしにより能登の海の魅力と現状を伝える、地域の持続可能な観光体験の未来を模索しています。

【発表2】持続可能な漁業に向けた能登の甘エビ籠漁を伝える手法
発表者のA氏は、兵庫から志賀町の漁師の家に嫁いだ女性です。H氏の地域では甘エビ漁が盛んに行われています。A氏は近年の漁獲量減少と過剰な漁獲による資源枯渇に対する強い危機感を抱いています。能登で実施されている漁の持続可能性について論じた上で、籠漁という漁法の持続可能性について検証・考察しました。

【発表3】地域資源を活かす観光業「ココツアー」
トコロジストとは、「その場所・地域の専門家」を意味する造語です。神奈川大学教授だった浜口哲一先生の提案によって生まれた言葉です。珠洲へのIターン移住者であるB氏は、地域の伝統や文化を伝え、それを生業に生活するトコロジストを目指しています。今回の発表でB氏は、その地域でしか体験出来ないエコツアーを「ココツアー」と名付け、その取り組みを紹介しました。

【発表4】里山を様々な方向から、様々な人で学びあうための場所と道具づくり―まるやま組の活動を通して
発表者のH氏は建築家のご主人と共に、東京から輪島に移住したデザイナーです。そのH氏が主宰する「まるやま組」では、地元の輪島市三井町で行われる植物観察会を始めとした里山歩きの活動を行っています。押し付けではない内発的な学びの場を模索するH氏は、職業も出身地も年齢も多様な人々が集まる利点を活かして、「まるやま組」が体験を通じて地域と自然を学び合う機会を提供出来ると考え、その取り組みを紹介しました。発表会場には、実際のまるやま組の活動の為にデザインされた観察道具が展示されました。見学者らは休憩時間に観察道具を手に取っては、そのアイデアの豊富さに驚いていました。


【発表5】里山を伝える手段としての、地域の食の利用
戦後の所得増加や社会の変化により、日本人の食生活は大きく変化しました。流通網の発達により遠隔地からの食糧供給が可能となった今日ですが、顔の見えない生産者による食糧供給は食の安全を揺るがすと共に、地域の農業衰退を促してきました。発表者のY氏は自身が当たり前に食べてきた地域が持つ魅力と大切さを伝えると共に、今日では薄れつつある地域社会のつながりを担う必要性を訴えました。

【発表6】能登の人が自然に親しむ為の絵本の必要性
発表者のF氏は、パン屋を営まれている女性です。虫好きだった長男に触発されて里山歩きや生き物観察に興味を持ったF氏が、実際に珠洲市で行った読み聞かせの取り組みの事例を紹介しながら、絵本というツールを通じて能登に溢れる自然を伝え、親しんで貰うことの大切さを発表しました。




各受講生は、この日の為に作成したパワーポイントの資料を使い、1人20分(発表15分、質疑応答5分)の時間を使って研究成果の発表を行いました。発表者に対しては、審査を務める運営委員からの質問や意見が寄せられます。
修了発表会に費やされた時間は午後1時から3時45分までの4時間足らずでしたが、今回の発表は、いずれも受講生らがこの1年の受講を通じて培ってきた研究の成果です。その後の審査により、この日のいきものマイスター受講生1期生6名の修了認定が決定しました。
5月28日(土)は、いよいよ1期生6名の修了式です。これからも無事巣立っていったいきものマイスターの活躍を見守りつつ、2期生の活躍を期待したいと思います。