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珠洲の音(2012年5月13日) [2012年05月18日(Fri)]
今回のブログでは、いきものマイスター修了生の活動を紹介します。

2012年5月13日(日)、珠洲市上戸町寺社で「珠洲の音」という催しがありました。これは元々、アースデイ珠洲として実施されてきたものを、今年度から「珠洲の音」と改称して実施されたものです。
アースデイとは、地球環境を考える記念日として1970年から始まったイベントです。現在では毎年、全世界で、日本でも全国各地でイベントが実施されています。石川県では1990年から開催されており、金沢(金沢市湯涌、小松市など)や中能登地域(七尾市)、そして奥能登ではこの珠洲市などで、アースデイが開催されています。珠洲市では2010年から、開催されており、今年度が3度目の開催となります。
この、珠洲市でのアースデイを企画しているのが、いきものマイスター2期生の高田利栄子さんです。高田さんは自身が結婚前に一人旅で行ったインド旅行でフェアトレード(発展途上国の原料や製品を適正価格で購入することにより、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動。過去のブログでも、紹介しています)に関心を持ち、フェアトレード製品の販売店「HOOP」を設立しました。現在ではフェアトレード製品の販売やアースデイの企画の他、金沢市湯涌や七尾市など石川県各地のアースデイにも参加し、フェアトレード製品や手作りの衣類販売などを行っています。今年度からは、このアースデイをもっと地元の市民らに親しみやすくすることを目的として、先述のように「珠洲の音」と改称することになりました。


会場は、珠洲市上戸町寺社の「湯宿さか本」で開催です。「湯宿さか本」は、周囲を水田、竹林、溜め池など、珠洲らしい里山に恵まれた、知る人ぞ知る湯宿です。イベント会場には洋服、雑貨、陶器、ポストカードなどの小物、塩麹や醤油、などを販売するブース、更にエスニック料理などの屋台村が並びました。小物販売の多くは手作りで、細やかな作りや自然素材の持ち味を堪能しつつ、更に製作者と膝を交えて話が出来るのは、とても魅力的です。更にイベント当日には、自然素材を用いたアート作り、雑穀を植える体験、裏山探索、ライブなどのプログラムが実施されました。
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雑穀体験を指導したのは、いきものマイスター1期生で珠洲在住の、小林農園の小林さんです。このプログラムで利用されたのは、南米原産の擬似雑穀、アマランサスです。このアマランサスはカルシウム、鉄分、タンパク質などを豊富に含み栄養価に優れた食品として注目されています。このアマランサスは会場の一画に植えられ、後日の収穫時期には収穫イベントが予定されています。この日の体験の成果は、後日改めてのお楽しみというわけです。
珠洲の音_20120513_83_01.JPG


11時からは「裏山植物探検隊」と称して、植物を観察しながら会場の裏山歩きを実施しました。このプログラムを率いるのは、いきものマイスターの母体の1つであるNPO法人能登半島おらっちゃの里山里海の研究員であり、いきものマイスターのスタッフである赤石大輔です。赤石はコシアブラ、イタドリなど山菜として利用される植物などについて説明を行いながら、裏山を進みます。植物だけではなく、時折クロサンショウウオの卵嚢、ヤマアカガエル、カワトンボ、ハナムグリなど里山の小動物も見られ、参加した子供らは興味津々の様子です。このプログラムには親子を中心に20人程が参加し、親子揃って野山の身近な自然に親しみました。珠洲は豊かな里山が広がる地域ですが、山遊びや虫捕りをしたことがない児童や親は意外に少なくありません。子供達は初めて見る動植物に旺盛な好奇心を見せ、親御さんらは身の回りの自然を再認識する、大切な機会になったようです。
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午後からは、石川県で活動する歌手、小杉奈緒さんと石川征樹さんによるライブがありました。自然豊かなさか本の環境で、伸び伸びと演奏出来た模様です。尚、小杉さんは5月20日には、金沢市の夕日寺健民自然園で開催される「森の小さな音楽会」にも出演するそうです。ご興味のある方は、是非どうぞ。


「珠洲の音」の参加者は地元の市民らが多く、プログラムも地域や周辺の自然に関係するものが多く含まれました。アースデイの理念は本来、地球規模で環境問題などを考えるものですが、高田さんが意図する、珠洲の魅力を伝える為の、地域色豊かなイベントになりました。
珠洲市では過疎高齢化と共に若い世代の減少が今も進んでいますが、珠洲を含む奥能登の若い力を集めれば、こんなに面白く、そして地域を元気づけるイベントが出来ることを、教えて貰ったみたいな気持ちになります。ブログ担当の私、野村は石川県外の出身ですが、奥能登以外の人にも羨んで貰えそうな魅力あるイベントが出来たことは、奥能登の住民として、またいきものマイスターが現場で地域の魅力を伝え活躍していることはスタッフとして、非常に嬉しく思います。