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国際GIAHSセミナーを聴講しました [2013年01月15日(Tue)]
2013年1月14日(日)、能登キャンパス構想推進協議会、および能登「里山里海マイスター」育成プログラム主催により、能登の世界発信プロジェクト「国際GIAHSセミナー」が開催されました。いきものマイスターは、講義としてこのセミナーを聴講しましたので、ここで報告致します。
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能登の里山里海は、生物多様性に根差した農業と伝統を伝える存在であることを認められたことにより、2011年6月に国連食糧農業機関(FAO)により、GIAHS(世界農業遺産、Globally Important Agricultural Heritage Systems)に認定を受けました。一方、能登の過疎高齢化と人口減少は今も進行しており、現実は厳しいものです。
今回のセミナーではこうした現状を踏まえた上で、GIAHS認定を活用した能登の里山里海の活用および発展について議論を行う為に、国内外の研究者や専門家を招き、開催されたものです。初日である1月14日は金沢市文化ホールでのセミナーを開き、2日目と3日目には能登各地の先進事例を視察して回る能登エクスカーションとなっています。いきものマイスターは、初日のセミナーを聴講しました。

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セミナーでは、里山里海マイスター育成プログラムや、いきものマイスターなどの「金沢大学里山里海プロジェクト」の研究代表を務める金沢大学の中村浩二教授による挨拶の後、研究者や専門家による発表がありました。フィリピン大学のInocencio Buot教授、Sylvano Mahiwo教授はフィリピンのルソン島北部の山岳地帯に広がるGIAHS登録地、イフガオの棚田の事例について紹介されました。
イフガオの棚田は海抜1000mの高地の見事な景観を利用して形成され、世界遺産にも登録されている場所です。イフガオの棚田は農業のみならず、神話や儀式、伝統技術、共同体など、地域の文化を長らく2000年近く支えてきました。多くの世界遺産や文化遺産と異なり為政者や有力者ではなく、民衆が自らの為に作り上げた世界遺産であるとしてSylvano Mahiwo教授は説明されました。その一方で若い担い手の不足、行事や伝統の衰退など、今日のイフガオにおける問題について説明を行われました。
他には、能登と同時にGIAHSに認定された佐渡市の前市長の高野宏一郎氏、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を経営する、株式会社アレフの橋部佳紀氏、国連大学サステナビリティと平和研究所の永田明氏などによる発表がありました。高野氏は、1601年頃に金山が発見されて以来、金山と共に町や農村が発展したことにより山地に至るまでの農地が形成された佐渡市の背景などに触れ、トキと共存する佐渡の里山についてのお話をしました。アレフの橋部佳紀氏は、アレフが行う「ふゆみずたんぼプロジェクト」による食の安全、全店舗における省農薬米と呼ばれる農薬使用を控えた米の使用、ふゆみずたんぼでの生き物調査などについての取り組みを紹介されると共に、ふゆみずたんぼプロジェクトを伝える為に製作された、ふゆみずたんぼのうた「ふゆみずタンゴ」の映像を披露して下さいました。ふゆみずタンゴは、いきものマイスターの受講生からも、親しみやすいと好評でした。

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最後に、中村浩二教授、Inocencio Buot教授(フィリピン大学)、Sylvano Mahiwo教授(フィリピン大学)、Anke Höltermann氏(ドイツ連邦環境省自然保護庁森林担当官)、香坂玲准教授(金沢)、高野宏一郎氏(前佐渡市長)によるパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、GIAHS推進の為のイニシアティブ担い手について、過疎高齢化と米の需要減少という現状について、大学が果たす役割について、様々な討論が行われました。

パネルディスカッションを終え、この日のセミナーは終了です。受講生の皆様にも、世界的に取り組まれている生物多様性の保全と活用事例について、考える機会となったことと思います。能登からかけつけたスタッフおよび受講生は、片道2時間以上をかけて帰宅です。参加された皆様、朝早くから夕方までの聴講、大変お疲れ様でした。
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