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加害者と被害者が手を組む[2007年11月24日(土)]
『医療の質・安全』学会も二日目。お昼の時間に、パートナーシッププログラムのワーキンググループが開催されました。

先進的な取り組みではあるのですが、いつものように、被害者が医療の質・安全のために特組みをしているということで、被害者の遺族の方のお話しを医療者に聞いてもらうということをしたのですが。
今回は、アメリカで医療事故の加害者と被害者が手を組んで医療事故後のサポートを始めたということで、その報告が行われました。


MITSS "Medically Induced Trauma Support Services"
http://www.mitss.org


左側の男性が加害者であった医師で、右側の女性が被害者の方です。
加害者も被害者も似ような心理的経過を辿ったとのお話しもあり興味深いです。
つまり、法律的には加害者、被害者であっても、事故が起きてしまったら共に被害者であるということのようです。
そして、当事者は実際に会って問題を解決したいという想いがあっても、周りすら止められて、トラウマが克服出来ないという事があるのだそうです。
このアメリカの事例で、なぜ、加害者である医師が被害者に近寄れたかというと。アメリカで医者になると、病院を借りて医師の仕事をするという方式があって、必ずしも医療機関の意向に従わなくてもいい立場があるそうです。
逆に言うと、日本は、組織ぐるみでの隠蔽や被害者との隔離がやりやすい組織という事も言えるかも知れません。(全てのことに言えるのですが、必ずしもアメリカがいいわけではないですが・・・・)
加害者と被害者が手を組んで問題解決をしていこうという動きは、もっと大きく報じられてもいいかもしれない。
ちなみに、日本でもないことはないですが。本当に何万分の一の世界です。

この他に、日本のメディアの問題も出てきました。
医療事故被害者の件が報道されるときは、酷いことばかりが取り上げられて、その酷い経験から学び医療安全に取り組みたいという姿勢の部分が取り上げられない傾向がいるということです。これは、医療機関に対してもそうです。
津波の報道被害の件もそうですが、日本人はネガティブな状況が報じられるのが好きなようです。だから、前向きに問題解決に取り組もうという姿は、メディアの受け手の嗜好に合わない。
また、報道は事実を伝えるという事を行うわけですが、起こったことについては、事実として報道出来るが、これからやりたい事というのは事実ではないから報道されにくいという、報道メディアの構造的なものもあるようです。
これらが複合的に組み合わさって、限られたスペースや時間に、ネガティブな情報が流され。しかも凝縮された形で繰り返して報じられてしまう。
それによって、風評被害が予想されるために、医療機関が事故の隠蔽に走り、いわゆるボタンの掛け違いという現象が発生し、加害者となった医療者も患者も共に、事故から立ち直るのが困難になる。
このあたりの問題は、どのように解決して行けばいいのでしょうかね。
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