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みずから学ぶ、地球の危機[2007年06月02日(土)]
愛・地球博以来の約2年振りの名古屋公演が終了しました。
今回は、愛知県を中心に排水処理などのサービスを行っている株式会社エステムが毎年実施し今回で17回目となる「環境フォーラム」で環境朗読劇エコロジーシアター「月のダンス」を行いました。
毎年テーマが変わるのだそうですが、今年は「みずから学ぶ、地球の危機」〜負の遺産をのこさないために〜というテーマで実施されました。(「みずから」を"ひらがな"にしているのは、たぶん「水から」と「自ら」を掛けているんでしょうね)
さて、今回会場となる「日本ガイシフォーラム・レセプションホール」は、かつては「サン笠寺・サンホール」と呼ばれていたところですが、この4月から日本ガイシが命名権を得て名称が変わったばかりだ。新幹線の車窓から見えるこの施設の看板はけっこう目立ち。三河安城での車内アナウンスで叩き起こされたビジネス客がふと外を見るとドーム型の建物とともに目につくので、命名権を得たメリットは大きいかも知れない。
会場の近くは、いわゆる重厚長大型産業が多く、華やかさは全くと言ってないが、どこかなつかしいというか、短期的な利益を追い求める傾向の強い東京や大阪とは少し違った雰囲気がある。
朝、会場に集合すると、若いエステムの社員がいっぱい集まり、準備がはじまるとキビキビと動いているところを見ると、いかにも組織化された企業がやってるという感じで、妙に気持ちが良い。いや、企業というより、メーカー的というか、そういう感じですよね。
こういう動きって、意外とホワイトカラー系の人の方が不得意な事が多いんですよね。
やはり、様々な現場で働いている方が多いことも、要因のひとつなんでしょうね。
さて、本番となる。
私たちの前に、エステムの取組についての紹介があり、その後に、農政ジャーナリストの中村靖彦さんの基調講演がありました。「水の争奪戦が始まる」というタイトルだったのですが、一番面白いと思ったのは「仮想水(=バーチャルウォーター)で考える」という下りだった。
仮想水(=バーチャルウォーター)というのは、生産にかかる水を考慮して、生産物の消費地がどれだけ水を消費したのか計算するというようなことなのだが。この仮想水で考えると、先月の地球愛祭り2007のテーマである飢餓の問題と同じ構図が見えてくるんでよね。
具体的に言うと、牛丼並み盛り一杯で水2トン、ハンバーガー一個で水1トン、月見そば一杯で0.75トンの水が「海外で」消費されていることになる。
別の見方をすると、日本の豚肉の自給率は、30%ぐらいとかいう数字があるのですが、これを仮想水で考えると、日本の豚肉の自給率は5%未満になってしまうのだそうです。それだけ、海外からの飼料が使われているということなんですよね。
いま、麦が穂を垂れていますが、米作の減反の影響で麦を作る農家が増え、国産の生産高が増えてきているのですが、家畜の飼料用となると相変わらず海外の穀物を使って居るんですよね。その影響が大きいようです。
そのため、本来なら、その土地で住む者が消費するはずのものを奪ってしまい。その土地の人が困ってしまう事に繋がるんです。
そんなことで、興味津々のまま講演を聴き終わって、今度はこちらが本番です。
いままでは前座が多かったのですが、今回はトリです。
ちょっと緊張しました。
たいへん好評だったようです。
さて、このイベント、どうも来年も6月の第一金曜日に実施するらしいです。
企業として、社員が企画・運営し、環境問題に取り組むイベントをするというのは、昨今言われる企業の社会的責任において有効なアクションだと思うんですよね。
企業が儲けたお金をNGOに寄付するとか、活動資金を提供するとかそういうのもアリなんですが。やはり「みずから」学び、「みずから」のものとして、「みずから」動くという事が大切だと思うんですよね。
もちろん社員教育という面もおおきいとおもうんですけど。
企業のCSR担当の方、海外の受け売りの言葉を並べ、それに沿ってメニューを埋めるより、実際に行っている事例として、来年のこのイベントを見に行ってはいかがでしょうか。
そちらの方がより自分の会社らしく「みずから」のものとなったCSRを考えるきっかけになるように思いました。
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