家政婦は見た !
[2005年09月13日(Tue)]
介護保険制度がスタートして、5年以上経ち、かつては、家政婦と言われていて、一部の人しか雇えなかったが、形が変わってヘルパーという職業として多くの人が利用し、多くの人が働くようになった。
そんなヘルパーさんたちは、いろんな現場で、様々な事を見てきている。今日は、その様々なことの、ほんの一つのお話しです。
わたしとシェアドハウスをしている同居人の一人のヘルパーさんが、ある老人宅のドアを開けた瞬間、唖然とした。
台所や廊下が木くずや埃まみれになっていて、台所は、ボロ切れ、ボロ雑巾が放置され、流しもドロドロになっていた。
実は、ヘルパーに入る直前に、和式トイレを洋式のトイレに改造する工事が行っていたのだ。
しかし、ヘルパーさんが来たときには工事はとっくに終わって、誰も工事の人はいない状態だった。
それにしても、工事をした後、掃除も片付けもしないとは酷い。しかも、工事をしたとき養生をしていたとは思えない状況だったというのも酷い。
老人は、身体が不自由なので、掃除も出来ずに、ヘルパーさんを待っていたという格好になっていた。
ヘルパーの仕事も、仕事の量が多く、2時間という限られた時間ではこなせない量があるのに、ここに住んでいる老人が普通に暮らすためには、さらに、この掃除もしなければならない。
このヘルパーさんは、普段も少し時間を延長しても、必要な仕事を終える主義なので、片づけることにしたのだが、それでも理不尽で仕方がない。
ヘルパーの派遣をしている会社に連絡したのだが、会社もその状況についてピンときていないようで、さらに改善工事に関わっているはずのケアマネージャーの人も全くどこが問題なのかピンと来ていない。
だが、理不尽な事は、これだけではない。
せっかく、トイレのリフォームをしたのだが、それが、酷い内容なのだ。
まず、ドアの作りが雑で、あとで駆けつけた大家さんが見ても酷い出来であった。さらに、ドアの取り付け位置が変で、モノが当たって明けにくい位置に変更されていた。
そして、極めつけは、和式トイレから、洋式のトイレに変わったのはいいが。その便器に付いている機具は、電源がないと使えないのだが、トイレに電源コンセントが設置されて折らず、せっかく取り付けた機具が役に立たないのである。
住人である老人は、これでも、以前より用をたしやすくなったと喜んでいるのだが、せっかくの機能は使えないのだ。
そこに大きな問題があるのだ。
和式→洋式への便器の取替など、バリアフリーのための住宅改修や福祉用具の購入・レンタルには介護保険が利用でき、市区町村によっては、別途助成金が支給される場合もあります。 そのため、工事によっては限度額が違うが、基本的に、利用者負担1割で工事が出来る制度となっている。
そんなこともあり、リフォーム業者の売り込みが激しいカテゴリーの工事の一つである。
給付対象となる改修工事は、
廊下や階段、浴室、トイレ、玄関まわり等への手すりの設置
段差解消のための敷居の平滑化、スロープ設置、浴室床のかさ上げ等
滑り防止、および円滑な移動のための床材の変更(畳・じゅうたん→板材等)
扉の取替え(開き扉→引き戸・折り戸等、ドアノブ交換、戸車設置等)
洋式便座等への便器の取替え
上記の住宅改修に付帯して必要となる改修
(下地補強、給排水設備工事、路盤整備、壁/柱/床材の変更等)
という項目がある。
これらは、基本的には1回だけしか使えないが、分割して工事をしたり、引っ越したり要介護認定の度合いによっては、複数回使える場合がある。
これらは、20万円の工事を2万円で出来るということもあり、手軽に実施できるという事がある反面。給付の限度額があるため、単価の安い工事が多く、工事をする身としては、単発では、利益が少ないため、大量に受注しないと割に合わないという面もある。
単価が安いということもあり、粗雑な工事をする事があるのだが、今回はまさにそのパターンだったのだ。
しかし、工事というものは、一度すると、一度してもらった所に、再度発注する場合が多いという特性もあり。単価が安くても、その仕事を受けることによって、再受注の可能性を高めるという効果を期待して、販売促進的な要素を含めて、熱心に営業をする所も多い。
そんなことで、売り込み合戦が発生している。
それにしても、ちゃんとした工事をしたら、また、頼んでくれる可能性があるのに、なんで、いい加減な工事をするんでしょうね。自分で、自分のクビを締めているんじゃないのでしょうか。
それでも、いい加減な工事をする理由は、その老人の要介護度が低く、しかもお金持ちそうでなかったため、リピートがないと踏んだのだろうか。もし、そうなら、最低だ。
また、設計や調査の段階でのミスも大きい。
餅は餅屋とはいうけど、雑な工事をしたとはいえ、便器の交換は水道屋の仕事で、電気は電気屋の仕事。設備屋として、水道も電気も出来るところもあるが、水道屋に電気工事の仕事をさせることは出来ない。
設計段階での調査が不十分だったために、設計要件に入らず、付帯する電気工事が出来なかったのではないだろうか。
福祉住環境コーディネータなどの専門家がいるが、電源があるか無いかというのは、そんな専門的知識がなくても、解るはずだ。
そして、今回、介護保険の給付金を使って工事をしたわけだけど、電源がないために、使えない機器のために、余分に公金である保険金・税金を使った事になる。
そして、一割負担とはいえ、余分にお金を払ったことになる。
これって、おかしいですよね。
また、当の本人は、あまり財布が傷んでいないせいもあってか、電気を使った機能を使わなくても満足しちゃっているようで、問題意識もなく。老人が少しでも改善し喜んでいる様子を見ているだけに、大家さんもケアマネージャーさんも、問題だという意識がないようです。これも、困ったモノです。
掃除の件も含めて、誰も、当事者意識をもてないんですね。
そんなことで、どうも、変な住宅改修業者が、まかり通ってしまっているようです。
みなさんの身の回りにも、もしかすると、今回の様なことが起こるかもしれません。
いや。
気が付いていないだけかも。
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わたしとシェアドハウスをしている同居人の一人のヘルパーさんが、ある老人宅のドアを開けた瞬間、唖然とした。
台所や廊下が木くずや埃まみれになっていて、台所は、ボロ切れ、ボロ雑巾が放置され、流しもドロドロになっていた。
実は、ヘルパーに入る直前に、和式トイレを洋式のトイレに改造する工事が行っていたのだ。
しかし、ヘルパーさんが来たときには工事はとっくに終わって、誰も工事の人はいない状態だった。
それにしても、工事をした後、掃除も片付けもしないとは酷い。しかも、工事をしたとき養生をしていたとは思えない状況だったというのも酷い。
老人は、身体が不自由なので、掃除も出来ずに、ヘルパーさんを待っていたという格好になっていた。
ヘルパーの仕事も、仕事の量が多く、2時間という限られた時間ではこなせない量があるのに、ここに住んでいる老人が普通に暮らすためには、さらに、この掃除もしなければならない。
このヘルパーさんは、普段も少し時間を延長しても、必要な仕事を終える主義なので、片づけることにしたのだが、それでも理不尽で仕方がない。
ヘルパーの派遣をしている会社に連絡したのだが、会社もその状況についてピンときていないようで、さらに改善工事に関わっているはずのケアマネージャーの人も全くどこが問題なのかピンと来ていない。
だが、理不尽な事は、これだけではない。
せっかく、トイレのリフォームをしたのだが、それが、酷い内容なのだ。
まず、ドアの作りが雑で、あとで駆けつけた大家さんが見ても酷い出来であった。さらに、ドアの取り付け位置が変で、モノが当たって明けにくい位置に変更されていた。
そして、極めつけは、和式トイレから、洋式のトイレに変わったのはいいが。その便器に付いている機具は、電源がないと使えないのだが、トイレに電源コンセントが設置されて折らず、せっかく取り付けた機具が役に立たないのである。
住人である老人は、これでも、以前より用をたしやすくなったと喜んでいるのだが、せっかくの機能は使えないのだ。
そこに大きな問題があるのだ。
和式→洋式への便器の取替など、バリアフリーのための住宅改修や福祉用具の購入・レンタルには介護保険が利用でき、市区町村によっては、別途助成金が支給される場合もあります。 そのため、工事によっては限度額が違うが、基本的に、利用者負担1割で工事が出来る制度となっている。
そんなこともあり、リフォーム業者の売り込みが激しいカテゴリーの工事の一つである。
給付対象となる改修工事は、
廊下や階段、浴室、トイレ、玄関まわり等への手すりの設置
段差解消のための敷居の平滑化、スロープ設置、浴室床のかさ上げ等
滑り防止、および円滑な移動のための床材の変更(畳・じゅうたん→板材等)
扉の取替え(開き扉→引き戸・折り戸等、ドアノブ交換、戸車設置等)
洋式便座等への便器の取替え
上記の住宅改修に付帯して必要となる改修
(下地補強、給排水設備工事、路盤整備、壁/柱/床材の変更等)
という項目がある。
これらは、基本的には1回だけしか使えないが、分割して工事をしたり、引っ越したり要介護認定の度合いによっては、複数回使える場合がある。
これらは、20万円の工事を2万円で出来るということもあり、手軽に実施できるという事がある反面。給付の限度額があるため、単価の安い工事が多く、工事をする身としては、単発では、利益が少ないため、大量に受注しないと割に合わないという面もある。
単価が安いということもあり、粗雑な工事をする事があるのだが、今回はまさにそのパターンだったのだ。
しかし、工事というものは、一度すると、一度してもらった所に、再度発注する場合が多いという特性もあり。単価が安くても、その仕事を受けることによって、再受注の可能性を高めるという効果を期待して、販売促進的な要素を含めて、熱心に営業をする所も多い。
そんなことで、売り込み合戦が発生している。
それにしても、ちゃんとした工事をしたら、また、頼んでくれる可能性があるのに、なんで、いい加減な工事をするんでしょうね。自分で、自分のクビを締めているんじゃないのでしょうか。
それでも、いい加減な工事をする理由は、その老人の要介護度が低く、しかもお金持ちそうでなかったため、リピートがないと踏んだのだろうか。もし、そうなら、最低だ。
また、設計や調査の段階でのミスも大きい。
餅は餅屋とはいうけど、雑な工事をしたとはいえ、便器の交換は水道屋の仕事で、電気は電気屋の仕事。設備屋として、水道も電気も出来るところもあるが、水道屋に電気工事の仕事をさせることは出来ない。
設計段階での調査が不十分だったために、設計要件に入らず、付帯する電気工事が出来なかったのではないだろうか。
福祉住環境コーディネータなどの専門家がいるが、電源があるか無いかというのは、そんな専門的知識がなくても、解るはずだ。
そして、今回、介護保険の給付金を使って工事をしたわけだけど、電源がないために、使えない機器のために、余分に公金である保険金・税金を使った事になる。
そして、一割負担とはいえ、余分にお金を払ったことになる。
これって、おかしいですよね。
また、当の本人は、あまり財布が傷んでいないせいもあってか、電気を使った機能を使わなくても満足しちゃっているようで、問題意識もなく。老人が少しでも改善し喜んでいる様子を見ているだけに、大家さんもケアマネージャーさんも、問題だという意識がないようです。これも、困ったモノです。
掃除の件も含めて、誰も、当事者意識をもてないんですね。
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いや。
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