【緋の河】を読んだ。
[2019年10月09日(Wed)]
桜木紫乃 著 【緋の河】(2019 新潮社)を読みました。
https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/327725/
著者が「どうしても書いてみたくなった、ほかの誰にも書かせたくなかった」小説。
同じ釧路出身のカルーセル麻紀に
〜自分の居場所を自分で見つけたパイオニアの孤独〜
少女時代を題材に書かせてください、と頼む恐怖感の隣には
書き手の幸福感があったそうです。
戦後、厳格な父と優しい母のもとに「次男」として生まれた秀男は、
男として生きていくことの息苦しさを幼児期から体験し、
学校では『なりかけ』と揶揄され、繁華街や港で出逢った大人たちに憧れを抱き、
信念を貫き成長していきます。
人生を変える数々の出会いがあり、流れ流れて故郷から遠いところまで
たどり着きます。
530頁の分厚い本のページを捲るのがもったいないと思いながら、
(想像するのが難しい)あの時代のあの土地のあの場所を
一生懸命に空想しながら、
❰先駆者❱のかっこいい生きざまを存分に味わいました。
お前は、女に生まれなかったことに意味があるんだ
そのまんま、まっすぐ生きて行くがいいよ
お母さん、お姉さん、先輩たち。。。
どんな過酷な状況のなかでも
遠くで近くで見ていてくれる人がいるから
頑張れるのですね。
桜木紫乃、あっぱれです。
ひとつひとつの文が美しくいとおしいです。
読み手は読んでいる間、その後もずっと幸福感に満ちていられます。
https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/327725/
著者が「どうしても書いてみたくなった、ほかの誰にも書かせたくなかった」小説。
同じ釧路出身のカルーセル麻紀に
〜自分の居場所を自分で見つけたパイオニアの孤独〜
少女時代を題材に書かせてください、と頼む恐怖感の隣には
書き手の幸福感があったそうです。
戦後、厳格な父と優しい母のもとに「次男」として生まれた秀男は、
男として生きていくことの息苦しさを幼児期から体験し、
学校では『なりかけ』と揶揄され、繁華街や港で出逢った大人たちに憧れを抱き、
信念を貫き成長していきます。
人生を変える数々の出会いがあり、流れ流れて故郷から遠いところまで
たどり着きます。
530頁の分厚い本のページを捲るのがもったいないと思いながら、
(想像するのが難しい)あの時代のあの土地のあの場所を
一生懸命に空想しながら、
❰先駆者❱のかっこいい生きざまを存分に味わいました。
お前は、女に生まれなかったことに意味があるんだ
そのまんま、まっすぐ生きて行くがいいよ
お母さん、お姉さん、先輩たち。。。
どんな過酷な状況のなかでも
遠くで近くで見ていてくれる人がいるから
頑張れるのですね。
桜木紫乃、あっぱれです。
ひとつひとつの文が美しくいとおしいです。
読み手は読んでいる間、その後もずっと幸福感に満ちていられます。