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NPO法人 奏海の杜
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2012年終了! [2012年12月29日(Sat)]
2012年もあと2日。
本日にこま〜る最終日。
一年の区切りをキッチリする日本の風習はいいですね。
顧みることで、前への路がもっとくっきり見える・・・気がする。^^;
みなさんはどんな振り返りをされていますか?

にこま〜る的今年の漢字は、
「一」かな「始」かな「拓」かな、
表したいのは、フロンティア。

活動を始めて約1年、
南三陸町に何が必要かやっと見えてきて、
障がい者福祉の "ふ" がやっと見えてきて、
出来ることから!と動き始めた日中活動支援。
夏休みの預かり、
2学期の放課後預かり、
そして、冬休み。
たくさんの方々にいろいろな角度からご支援をいただき、
子どもたちの笑顔に囲まれ、とても充実した毎日でした。

その一方で、支援を継続するべく体制を整えてきました。
車、スタッフ、スキルアップ、そして、法人。
11月には設立総会をし、12月には縦覧に入っています。
来年はいよいよNPOでのスタート。
整えることは山盛りですが、大切な活動の舞台。
しっかり組んでおかないとね。

奏海の杜のいいとこは、
「役割分担が出来ている」ことだって、師匠が。
褒められると登るタイプ。
個性豊かなスタッフ5人。
それぞれが自分の得意分野で力を発揮して、
お互いリスペクトして埋めあって、
1つの奏海の杜となって、
地域の活性に貢献していきたいなと思います。


今年一年の締めくくり、にこま〜るでは大掃除をしました。

DSC_0041.JPG

ちっちゃい手で、普段手の届かないところまで、
丁寧に掃除してくれました。
ホコリもなくなったから、ほら!

DSC_0057.JPG

並べ放題!!!ぷぷぷ。


今年、たくさんのありがとう。
そして、
来年もまたよろしくお願いします!!!
なわないなひ。 [2012年12月27日(Thu)]
もういくつ寝ると、お正月〜!
子どもたちはワクワクしているのでしょうか。
何となく気が急いて落ち着かない大人を横目に、
今日もマイペースなにこま〜る軍団。
ワクワク年の瀬のイベントは、

しめ縄作り。

このへんでは「縄ない」と言います。
「縄ない な 日」をひらがなで書くと、タイトル、
呪文みたいですね。
作る過程でも、不思議な角度で両手を擦り合わせ、
まるでお祈りしているよう。
つくづく、伝統の作業には心が感じられて、
美しいなと思います。

なーんて、
感傷に浸る隙はありませんでしたがね。^^;

DSC_0045.jpg

藁をなう子、触る子、かじっちゃう子!(おぃ)
もちろん、お土産になる作品に仕上げた子もいましたが、
気づくともれなく、肘に足の裏に背中に!と、
至る所に藁がついてて、ぷぷぷ。
にぎやかな伝統作業でした。

でもみんな偉いんです。
お片づけ、率先してしてくれて!

IMG_6890_1.jpg

お兄さんお姉さんがお手本を見せたら、
小学生が続いてキッチリ決めてくれました。
大家族ってこういう学びがあるんですね、きっと。
スタッフ一同、大感激でした。

でもね。
本日最もスタッフのハートを打ち抜いたのは、
この瞬間。

DSC_0051.jpg

なんてキュートな土俵入り〜〜〜!きゅん♪♪
冬休みにこま〜る始動! [2012年12月26日(Wed)]
冬休みにこま〜るが始まりましたよ。
毎日7人前後の子どもたちが利用してくれることになり、
にこま〜る、うま〜る、満員御礼です。

12月25日から29日、
1月5日から7日と、期間は短いのですが、
クリスマスにお正月、ワクワクの多いこの時期、
「楽しいことしよう!」をコンセプトに、
まずは、
””ホットケーキ大会””!!
ええ、日本人の、聖なる日の、基本ですから!^^;

にこま〜るの企画は、
いかに大人が楽をするか、自分の力でするかです。
今回も、
混ぜから焼きから、自分たちでやってもらいましたよー。
横でふさ姉が汗かいてましたけどね。

DSC_0025.jpg

DSC_0028.jpg

普段からお手伝いをしている子も、そうでない子も、
自分の食べるものを準備するというのは、
生きる上で基本中の基本。
もっと意識して欲しいなと思います。
・・・奥が深いな、ホットケーキ。

とはいえ、
up to you が基本の にこま〜る。

IMG_8934.jpg

たそがれも、あり。^^
直訴 [2012年12月22日(Sat)]
にこま〜るを利用してくれている男児から、
お手紙をもらいました。

IMG_0118.jpg

「きゅうきゅうしゃ1だい
 ハイパートミカ でっかいどうろ
 プラレール せんろなんでもいい
 はやぶさ ドクターイエロー・・・」

頭語も結語も、
宛名も挨拶もすっ飛ばして、
ザ・欲しい物リスト。

なんて直球な、
なんてかわいい直訴なの!

IMG_0118_1.jpg

ここは「トみか」ね、了解。

IMG_0118_2.jpg

ここは・・・「?」
いいの、いいの、買ったげる。

アホばあちゃんかぃ!^^;;;;;


発信してくれて嬉しいな。
もっともっと、
気持ちのやりとりをしよう。
楽しいにこま〜るにしよう!

前向きに、
政治家より数百倍前向きに、
検討したいと思います。^^
基礎撤去(南三陸町2012年師走) [2012年12月16日(Sun)]
津波現場の復興風景。


IMG_2112.jpg

震災直後、
地面を覆い尽くしていた、生活の跡。
地上の物が1年かけて撤去され、
今は、
地下に埋まっている物を取り除く作業。
それが基礎撤去です。

IMG_1886_1.jpg

基礎の掘り起こし工事が始まって数日後、

IMG_3645_1.jpg

出現したコンクリートの山。
これが、津波の最後の爪痕ということになるでしょうか。
これもやがてなくなります。

津波が来て「町が消えてしまった」と嘆きましたが、
基礎があるとまだ残像を呼び起こすことが出来ました。
でも、更地になると、
以前の姿が、本当に、本当に、遠いです。

でもでも。
こうやってゼロにすることで、
気持ちに区切りを付けて、
プラス方向へ、新しい町を創り上げていくのですね。


いろいろな思いを抱えながら、
町の人たちは進んでいます。
その活力のひとつは、間違いなく、子どもの笑顔。
私たちも、毎日彼らに力をいただいています。
ありがとう。

DSC_0015.jpg

うん!!プリンは飲み物よねっ!
ありがとうございます「忘れない基金」! [2012年12月11日(Tue)]
Think the Earth』の「忘れない基金」からの、
ご寄付が決まりました!

〜〜震災からの復興に向けて、
暮らしを再建している人たちがいることを、
いまも現地で活動を続ける人がいて、
離れていてもできる支援があることを、
そして私たち自身が、
いつでも自然災害の被災者になる可能性があることを
「忘れない」ために・・・復興支援活動を継続的に応援するプロジェクト。

忘れない基金は、
復興のフェーズや被災地でのニーズに応じて、
被災地に対する復興支援・長期支援活動を行う団体やプロジェクトを選定し、
寄付してくれます。〜〜(忘れない基金HPより抜粋)

というお金です。

このお金は、
新規拠点建設用地を整えるため、
分筆と農地転用の手続きに使わせていただきます。
いわば、
私たちに新しい第一歩を踏み出させてくださるお金です。
たくさんの方々の温かい気持ちが詰まったお金です。

気持ちを引き締め、
必ず生きたお金にするよう、
活動を充実、継続させていきます。

ありがとうございます忘れない基金
ありがとうございますThink the Earth!!
本当に、本当に。。
そして、
これからも私たちの活動を、
南三陸の復興を、見守ってください!
よろしくお願いします。
ご心配をおかけしました! [2012年12月09日(Sun)]
2012年12月7日午後5時18分、東日本大震災余震、震度5弱。
1年9ヶ月も経ったのに、まだ余震です。
というか、
あちらの都合では、まだまだ来る予定らしいですね。
地球の時間軸では、
1年9ヶ月のずれなんて同時レベルなんだろうな・・・。

以下、現場からの当時の報告です。

***

17時にのぞみ福祉作業所を出発。
いつものコースで順調に送り届けるなか、
沿岸沿いの国道45号を北上しているとき、
携帯から緊急地震速報が!!

送り届ける子供たちは、まだ3人も残っています。
車のラジオは
「震災を思い出して下さい!」と繰り返していました。
正直「思い出したくない!」と思いつつ、
でも、体は敏感に反応します。
車のハンドル握りしめアクセル全開で山へ。

1人の子どもの家は高台。
そこに行けば大丈夫!と自分に言い聞かせ、
車を走らせるうちに津波警報発令!
胸がザワザワしつつも、とにかく1人を家族の元へ。

次は今日が初日だった男児。
携帯のお母さんに連絡取るも、全く通じません。
彼は私達に慣れていないうえに、津波警報です。
絶対お母さんの元へと思い、自宅の仮設へ行くも、不在。
避難した?
どこへ?
混乱する中、一番近い学校へ行ってみると、
果たして、お母さん発見!!!
あぁ、にこま〜る神、ありがとう。
お互い安堵し、励まし合い、別れました。

そして、最後の1人。
その頃には津波到達予想時刻を過ぎていました。
津波の恐怖。もう平地は走れません。
肝を据えて高台に駐車し、ワンセグで情報収集を。
そう、乗っていたのはボーイングで買っていただいた新車
車内はキレイだし快適だし、情報あるし!
基盤が整っているのは、本当に勇気づけられます。
あぁ、ボーイングさま、ありがとう。

ただ。
今回も電話はホントに役に立ちませんでした。
電話はもちろん、メールも送りづらくて、困りました。
困るだけじゃなく、精神的にも不安が助長されました・・。
でもなんとか最後の1人のお母さんにも連絡がつき、
本人に不安を感じさせないよう、
おやつのせんべいやチョコを食べ、歌を唄って過ごしていました。

落ち着いたら、裏道が頭に浮かびました。
あそこを通れば、津波が来なかった場所だけで自宅へ行ける!!
これぞ地元の強みですね!
真っ暗闇なので途中迷って、
でも、やっと仮設の明かりが見えて!
やったー!夜はお母さんと一緒に眠れるよ!!
安堵と喜びに沸く車内。
すると、町から緊急速報。

「津波警報解除 ♪♪」

・・・ま、人生そんなもんっす。。。^^;;;

それにしても、津波警報なんのその、
元気はつらつ子供たちの笑顔は、大人の活力ですね。
今回も助けられました。
あと、ガソリンを満タンにしていたのもよかったです。
気兼ねなく情報と暖がとれました。

IMG_6673.jpg

写真は、地震直前のにこま〜るの様子。
この平和な時間の数分後、
津波警報で帰れなくなるなんて。

災害と日常はいつも隣り合わせ。
あの悲惨な震災を経験したわたしたち、
十分認識しているはずですが・・・。
改めて、
非常時の連絡方法や避難経路などもう一度確認し、
本人の安全はもちろん、
保護者の方々の安心も確実にしたいと思います。
南三陸町2012霜月 [2012年12月07日(Fri)]
そっか。と腑に落ちた次第。

遠方に住んでいる友人から
「被災地の状況がわからない」と言われました。
もうマスコミもあまり来ないしね、
そうだろうなぁとぼんやり思っていましたが、
これはもしかすると一大事なのですよ。

だって、被災地復興には、
まだまだ外の人の力が必要なんですもの!!!
というか、むしろこれからです。

被災地に住む私には、毎日肌で感じる風景。
敢えて言葉にする必要もない日常。
でも、そうでない大部分の方々には、他の人の日常。
もしかすると、それは、ソマリアレベルなのかもしれない。
と、友人の言葉と、
ソマリア政権のニュースを聞きながら、
腑に落ちました。

だから、
電車が通っていて、マクドがあって、100%日本なところで、
「被災地支援を!」といっても、響きにくいのかもしれませんね。
もっと自分のこととして感じてもらえないと。
それは、
マスコミのせいでもなく、たぶん政府のせいでもなく、
もちろん、被災地以外の人のせいでもなく、
私たち、被災地に住む人間の怠慢かもしれないです。

というわけで、近所を撮ってきました。^^;

IMG_8581.jpg

IMG_4880_1.jpg

被災地ではガレキ撤去は一段落して、今は、基礎撤去。
ガレキが撤去されて一旦さっぱりした地表には、
掘り起こされたコンクリートがまた山盛りになっています。

IMG_9123.jpg

ガレキになってしまった愛車の山は、徐々に低く。
残された建物の解体も進んで、
津波の痕跡は少しずつ減っています。
でも、
IMG_8531.jpg

川の堤防はまだ土嚢だったりします。。

人々の生活はまだ落ち着きません。
人のがんばりっていつまで続けられるのでしょう。
平穏な日々が懐かしいです。

これからも、このような私たちの活動の背景を、
折に触れて伝えていきたいと思います。

被災地を忘れないで。よろしくお願いします!
写真撮ってー♪ [2012年12月05日(Wed)]
少し前にお伝えした、にこま〜る内ブームのブロック。
まだまだ続いてます。
そういえば、私もブロックで育ったっけ。
昔のおもちゃは、息が長いですね。

最近では、それぞれ作品の精度も上がって、
満足を形に残したいとの要望もちらほら。
でも離散撤収、現状回復を旨とする間借りデイ、
それはかなわぬ夢なのです。。。

というわけで、
「写真撮ってー」の声とともに、
スタッフは林家パー子に変身。
写真の中で、作成者の気持ちは生き続けています。

みてみて!
この、

DSC_0012.JPG

満足げな笑み!!

DSC_0013.jpg

無敵のドヤ顔!!!

シャッターを押すときは、スタッフの喜びの瞬間。
そして、写真を見返したときは、
今日も楽しく安全な放課後を作れたという、
安堵感、満足感。

明日も平和な一日でありますように!


***追記***

これらのアート作品を見た、我が家の小3女児は、
「ペンギンの親子」と「猫」と名付けました。
猫?不信に問うと、
「だって、肉球あるじゃん!」

おぉ!にくきゅー!!!

ニュッと突き出した両足の先、
もう肉球にしか見えません。。

アートの奥行きは無限。
子どもの想像力も無限。