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はり灸レンジャーがやって来た! [2012年09月27日(Thu)]
はり灸レンジャーが、
また南三陸町を訪れてくださいました。

はり灸レンジャーとは、
はりや、お灸や、マッサージの施術で、
癒しの時間を作ってくださる愛の使者団。
昨年から定期的に来てくださっています。


IMG_1538.jpg

今回の1回目は登米市にある南方仮設でした。
ここは世帯数300という大所帯。
利用者の方も40名近く集まって、
レンジャーの方々は3時間半休み無しで施術してくださいました。

皆に共通だったのは、

受付の時=強ばった顔つき、(>_<)

施術の間=神妙な顔つき、(-_-)

でも「はい、終わりましたよ」で
起き上がった時=満面の笑み!(^o^)
長い吐息と共に「いがったぁ〜」の言葉!

まさに変化率100%(当社調べ)でした。

毎回、利用した人たちの満足度は本当に高く、
お連れする私たちも幸せな気分になります。
ずっとつながり続けてくれて、
本当にありがとうございます!!!

でも。。
利用者のバラ色と対照的なレンジャーの方々のツチ色。
当日神戸からの夜行バスで着いたばかりという方もいて、
さぞ疲れたことでしょう。
夜も一瞬で爆睡だったとか。。
釈迦に説法のようですが、
どうぞ、お身体を大切になさってください。

私たちも一日も早く地に足つけた生活を取り戻し、
今度はみなさんに休暇で来ていただけるようにがんばります。
あ、その際は、
レンジャーショーで、よろしくお願いします。
・・・って、結局、働かせんのかぃ!^^;


本当にありがとうございました!!!^^
すごいよ、南三陸! [2012年09月20日(Thu)]
今日は、
南三陸町の自立支援協議会専門部会に出席させていただきました。
町の障害者計画、障害者福祉計画についての意見交換や、
地域で障がい者福祉に携わる方々の活動報告や情報交換が主な内容。
いろいろなやり取りがあって、とても有意義な時間でした。
私たちの活動も広がって行くかな。
という明るい展望も感じつつ。

3時間半にも及ぶ長時間の会議が、
そろそろお開きになろうかという時、
部会長が、素敵なエピソードを教えてくれました。
障害児のお母さんの話。

震災後、仮設生活になって、
気が滅入ったり不便なことも多いけれど、
よかったこともある。
それは、
「隣近所が(物理的に)近づいたこと」だと。

そう、
この辺はお隣が100m先ってのはザラでした。
仮設は壁一枚でお隣ですからね、
cm単位まで近づいちゃいました。^^;
近づいて、窮屈な思いもあるでしょう。
でも、そのお母さんは。

「近いから、
ウチの子も一人でお隣行けるからさ、
隣のばあちゃんが見ててくれるのよ」

あぁ!!これぞ、地域の力。
この町に息づいていた昭和の空気。
町は壊滅したけれど、
人は生きてる。生きてるんだ。

あの日の地域は、きっとよみがえる。
準備中〜。 [2012年09月11日(Tue)]
怒濤の夏休みが終わり、息つく暇もなく、
さぁ!二学期は放課後の預かりだー!!!

・・・と勢いづいていたら、南三陸町で震度5強。
地球まで動かしちゃいました。^^;

その他もろもろありました。
つくづく私たちはまだ被災者なんだなとしんみりする昨今。
そういえば、今日は9.11ですね。1年半か。
ずいぶん経ったような、あっという間のような。

というわけで、放課後預かりはただいま準備中。
ふさ姉が個別訪問して、
利用者に寄り添ったプランをじっくり建ててます。
9月最終週からは始められるかな、10月かな。

きよは後方支援を。
姉さん達の支援が、より楽しく充実出来るよう、
環境を整えています。
いや、整える努力をしています、か。f^^;
南三陸町にホッとするような活動場所を建てたいんです。
仮設は心がザワザワしっぱなしなんです。
落ち着きたい、地に足つけたい、
心の底から笑いたい。
熱い思い、形になりますように。。。

午前は助成金の申請をしてました。
求む!大富豪!!!いやいや。^^;;;
さぁ、建設の打ち合わせに行ってきます〜!

写真.JPG

某こしちやへの道。
夏の終わりを感じたと思ったら、また30℃超の日々。
でも、三寒四温ならぬ、三暑四涼かな。
着実に秋の足音は聞こえています。
大阪での研修〜きよ編 [2012年09月08日(Sat)]
きよは、8月上旬、大阪で研修を受けていました。
本当にたくさんのことを学ばせていただいたのですが、
全て書ききれないので、かいつまんだ感想をご報告します。
といっても、長くなっちゃった。すみません。^^;;;;

私がお世話になったところは、

ノーマライゼーション協会(日の出障害者会館、西淡路希望の家)
 http://normalization-kyokai.jp/
パーティ・パーティ http://www.e-sora.net/party2/index.htm
そうそうの杜 http://www.sou-sou.com/
出発のなかまの会 http://www.oct.zaq.ne.jp/tabidati

です。

西淡路希望の家では、
私がかねてより興味を持っていた障害者アートの現場を見せていただきました。
障害者アートを作品としてお客さんに選ばれる商品にする過程を見て、
当人たちのがんばりももちろんですが、
周りのスタッフの方々の観察、配慮、サポートなど、
1つの商品にたくさんの人の手と心が関わっているのだと知りました。
だからあんなに魅力的なんだなと。
途中から研修を忘れただの買い物おばさんになってしまってましたが。f^^;
また、
夕方から始まったクラブ活動の現場も拝見することが出来ました。
みなさん作業所の仕事が終わって疲れているだろうに、
部屋では思い思いのアートを「楽しんでいる」のが印象的でした。
またそれをサポートするスタッフの笑顔や配慮、間にみえる信頼関係。
それが作品の中に詰まっているんだなと感慨深かったです。

パーティ・パーティでは、
障害者福祉に関わる者としての心構えを教えていただきました。
特に心に残っている言葉は、介助や移送は、
「人の命を預かっている責任がある」ことを核として持っているべきであるとの言葉。
私たちは日々の活動に慌ただしく、
振り返る時間も充分とれていなかったかもしれません。
でも スタッフみなが日々立ち返るところを共通に持っているのは、
活動を継続して行くためには必須なのだと思いました。
それと「まず、ヤルことやな」との言葉。
これは大阪の方とお話しすると多くの方の口からお聞きするのですが、
将来どうなるだろうとか頭で考えていても何も始まりませんね。
こちらでもまた背中を押していただきました。

そうそうの杜は、
昨年からずっと現地へスタッフを派遣してくださっており、
私たちの活動を各方面からサポートしてくれているところです。
理念や支援の仕方については、スタッフの方々を通して、
またいろいろな場面で教えていただいており、
私たちはそうそうの杜南三陸支部となっているかもしれません。
今回はメー ルや電話でなく、
実際にお会いして私たちの活動について一緒に考えていただけ、
本当に有意義な時間でした。
また、今後新たな展開をしようというこのときにお会い出来たのは、
最高のタイミングだったと思います。
将来の不安から尻込みしていた私たちにここでも
「まず、ヤルことやな」の決め台詞、いただきました。

出発のなかまの会では、
事業所の運営 や助成金の申請など実務の話や、現場での取り組みなど、
本当にいろいろなことを学ばせていただきました。
保護者の方々との交流会にも参加させていただき、
福祉をゼロから作り上げて来た方々と話が出来たのは、最高の喜びです。
やっぱり実際に活動されて来た人の言葉は重く、心に響きました。
私たちの活動を、これからもぜひ見ていてほしいです。
そして、またいつかお会いしたい。魅力的な方々でした。

出発のなかまの会の方々との話で、
大きく2つ印象に残ったことがあります。
1つは、ずっと疑問に思っている「地域の学校に通うことの意味」についてです。
私は以前地域の中学校に勤めていたことがあり、今は支援学校の講師もしています。
どちらの学校にも良さがあります。
もちろんその逆もありますが、それをなぜ地域の学校へと勧めるのか疑問でした。
でもお話を聞く中で、福祉の現場では教育そのものでなく、
その人の人生という角度から学校を考えるのだなと思いました。
教育現場でもその視点はもちろんありますが、関わるのは限られた期間。
でも福祉は一生であり、切実さが違うように思いました。
これは学校だけの問題ではありません。
地域で暮らし続けてきたという実績がその子の人生にどんなに珠玉であるか、
また、地域の人にとってもどんなに有益であるか、考えさせられました。
そして私たちの地域について考えたとき、ハッとしました。
震災で物理的に難しくなったとはいえ、ここは地縁血縁がまだ色濃く残っている地域。
大阪が努めてやっていることを何気なくやっていたのかもしれません。
この辺から私たちの活動を考えて行きたいと思いました。

2つめは、グループホームの利用者に対して行っていた「個人将来計画」です。
これは本人の目標や思いを文字で残し、
実現に向けて本人と支援者が一緒に考えて行こうというものでした。
言葉で表すのが難しい方向けに、思いを引き出す方法も教わりました。
丁寧で寄り添った関わりが印象的でした。
このような具体的な取り組みや出発のなかまの会の歴史をお聞きする中で、
本当に福祉は個人と個人の信頼関係からなんだなと実感しました。

私たちが活動する南三陸町と大阪では環境が違いすぎますが、
障がいを持った方々の思いはきっと同じ。
先進的な福祉の現状を勉強して持ち帰り、それをこの地域にあった形に構築していく、
それはここに住む私たちがやるべきことであり、
私たちにしか出来ないことだと思っています。