育ちのTANE(3) [2019年02月21日(Thu)]
自立することをどう考えていくかというのは
子どもを取り巻く大人がどう「自立」のことを 考えているか、という問いでもあります。 子どもから大人になるという感覚は、実は あいまいです。何歳だから大人ということでもないし、 20歳だから自立すると決められているわけでもない。 ところがなんとなく「もう大人なんだから」と言って 子ども達はいつも間にか勝手に大人に「させられて」 しまいます。 それよりもまず、自分のことがわかるとか、自分は 何が好きなのか言えるとか、自分がしたいことを 選べるとか、そうした小さな「決定」ができるかどうかです。 決めたことが尊重され、認められるという経験の積み重ねが 少しずつ少しずつ「自己決定できる人間」を育てます。 たしかに大人が決めた方が「楽」で「良い」こともあり、 子どもには出来る限り「安全」を…。そんな周りの気遣いが、 実は何も選べなかったり、意思を伝えられなかったりする 原因になってしまうこともあります。「かわいい子には 旅をさせろ」という言葉は本当に納得。にこま〜るの 子どもたちの活動も「選ぶ」「決める」を大切にしています。 (生涯発達支援塾TANE 櫻井育子) 【かなみのもりブログは毎週木曜日更新!!】 |