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とうきょうなう [2015年09月18日(Fri)]
この夏の一大イベント、とうきょうなう。
「子どもらだけで東京旅行、
 アーバンなひとときを楽しんじゃおう!いぇーい!」
・・・じゃ、ないんですよ。もちろん。
ええ、もっともっと深いんです−!

わたし達の活動地域である南三陸町は、
電車などの公共交通機関が未発達な地域で、完全な車社会。
買い物や習い事にも車の送迎が必須で、
子ども達は自力で外出する機会が特に少ないです。

そんな地域で育った子ども達、
外出を通じて、社会規範を学び、内面を鍛えよう
というのが「とうきょうなう」の主旨。

昨年夏、関西で行われた同様の企画に初めて参加させていただきました。
自分の思いを伝えることや、
社会の規範に沿うことが難しい障がい児、
遠出させることに慣れていないご家族、
参加するのには、大きな大きなハードルがありました。
子ども達と関わって2年、
親御さんとの信頼関係で実現した夢の旅行でした。
行き先の関西では魅力的な施設に行ったり、
ボランティアさんとホテルに宿泊したり、
現地の子ども達と交流したり、
初めての体験をいろいろ積みました。

その後の彼らの変化の著しいこと!
異文化体験や初対面の人との時間など多彩な経験が、
多感な子ども達の成長をいかに助長するか目の当たりにしました。
この企画は、本人の成長を著しく助長するものだと確信した次第。
この旅行に参加させてくれたご家族からも、
「大きな刺激になった」と前向きな感想をいただきました。

ただ、南三陸の利用者の家庭の事情では、
関西への4泊5日は日程的に難しいところが多く、
参加の意識はあるにもかかわらず参加出来ない家庭が多くありました。
そこで今年はより多くの方々が体験出来るよう日程を縮め、
より南三陸の現状にあった企画を、と、
今回の東京1泊2日の「とうきょうなう」になりました。

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旅行の計画段階からスタッフが関わり、
意向を推し量り、スケジュールを立て、
療育に最善の環境を準備します。
本人には充実した成長の機会を提供できると同時に、
スタッフには貴重な研修になります。

今回の行き先は、子ども達は鉄道博物館とディズニーランド。
「どっちも、とうきょう、ちゃうやん!」←正解。
でも、初めての入り口は、興味を惹くものが一番!
「好きこそものの上手なれ」ということで。^^
親御さんには先進地域の就労施設の見学という研修付きでした。



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目的地から料金を調べ、電車の切符を買う、

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車内では静かに過ごす、

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順番を守って電車の乗降をする、

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人混みの中、目的地へたどり着く、

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外食をする、
といった感じで社会の規範を学びながら、


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ご家族以外の方と一緒に過ごす、

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自分の興味を深める、

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自分のペースを守る、

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予定の見えにくい待ち時間を
自分に折り合いを付けながら過ごす、
など、
内面に向けた育ちも促しました。

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親御さんの研修では、
パーソナル・アシスタンスともさんにお世話になりました。
実際の仕事場を拝見し、
当事者の方の貴重な経験談もお伺いしました。
わたし達が出来ることやこれからの地域の姿を考える、
貴重な時間をいただきました。


DSCN2734.jpg

行程に従って分かれて行動していた3チームが、
それぞれの学びを終えての集合写真。
生き生きとした笑顔が充実した時間を物語っています。
たくさんのボランティアさんにお世話になりました。
おかげで、子ども達はもちろん、スタッフも、親御さんも、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました!!!

旅は人を育てますね。スタッフもまた一回り成長しましたよ^^
また来年もきっとどこかへ。
これからも子ども達の成長を一緒に感じていきたいです!
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